ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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上質なグライムサスペンス‼️
一日三回上映の一回目の11時50分からなのに
観客は私を含めて3人。
兎も角、緻密なストーリー展開が素晴らしい。
キリキリ心臓の痛む《大人と子供の心理戦》に
ハラハラドキドキ!!
手に汗握る。
予告編で岡田将生が義父母を崖から突き落として殺す。
それを偶然・動画撮影した中学生3人が、
「これは金になる‼️」と脅迫を思いつく。
エッ、最初っから岡田将生は殺人犯?!
ネタバレじゃん!!
と思ったが、こんなもんじゃなかった!!
もちろん岡田将生もサイコキラーで予想通り凄かった‼️
悪にハマる岡田将生はすごく輝く!!
しかし彼を脅迫する3人の中学生・・・
朝陽(羽村仁成)夏月(星乃あんな)浩(前出耀志)の3人の演技と存在が
岡田を越えて輝く・・・だからGOLD BOYなのかな?
中学生の数学コンテストで優勝の朝陽(金賞?)
同じく中学生の時の数学コンテストで2位の東昇(銀賞か?)
この金賞と銀賞の頭脳差が、このハイレベルな心理サスペンスの
駆け引きと予測行動の差(?)だとしたら?
中国のベストセラー小説でドラマ化された作品が元になっている。
朝陽が予想以上にワル。
羽村仁成は優しげな顔の成績優秀な真面目生徒を怪演。
岡田将生と互角に渡り合った。
ツルむ夏月(星乃あんな)は朝陽に好意を持つ。
朝陽の為にとする行動も悲しいな!!
夏月と義理の兄妹の浩(前出耀志)の3人の悪童ぶり・・・
夏月と浩は無邪気に。
朝陽は生まれながらのモンスター!!
岡田将生を食ってしまうほどの、ワル!!
冷静で先を読み、友達さえコマのひとつ。
ラストで見せる母親(黒木華)への、ある行為に
震撼とする。
ラストのラストで交差点を挟んでにらみあう朝陽と
刑事の江口洋介!!
刑事の切るラストカードは、なんだろう‼️
低評価は終盤と前半で繋がらないのが全て
終盤で回収できない前半というか、終盤に繋がらない前半というべきか。
物語そのものが繋がらない訳ではなく、肝心の主人公の安室朝陽の人格が映画のなかで繋がらない。そのため、終わってみれば人格の伴わない単なるホラーとなってしまった。
私としては、最後の最後のオチに対する、そのための「何か」を前半で描いて欲しかった。それは主人公朝陽の表情一つでも良いし(顔の下に潜む一瞬の狂気とか)、少し気になる言動とか、主人公が狂気を備えるに至ったトラウマだとか。
この仕込みがないために、単なる異常者の殺人劇としか受け止めることができなかった。
本作は小説の原作があり海外ドラマも作られている作品の日本映画作品とのこと。原作の好き嫌いはあるにしても、映画というエンタメにシッカリ落とし込んで欲しかった。
ただ、良かった点もある。
13-14歳という年代の少年少女のフワフワとした空気感を本当に上手く描いている。実際の演者も近い年代ではあるのだが、そこから13-14歳感を綺麗に映し出しておりキュンとくる。
そのなかで夏月役の「星乃あんな」は本当に良かった。演技の力なのか、カメラの力なのか、監督の力なのかは分からない。もしかしたら14才の今だけの輝きなのかもしれない。
若者だけでなく大人の役者さんの演技も凄く良かった。岡田将生は完全に東昇という役を物にしていたし、黒木華もしかり。黒木華の最後の闇落ち感を秘めた氷の微笑の一瞬の画は凄かった。
しかしながら、映画としての仕上がりには私は満足できなかった。前半9割と終わり1割が繋がらないのが全てである。冒頭にも書いたが物語がつながらないのではなく、主人公の人格が映画のなかで繋がらない。
なんか残念で勿体ない感が上まわってしまい、総合評価は厳しくなる。
映像 ★★★
音 ★★★
物語 ★★★★ (小説で読んだら凄く面白いのだろうね)
役者 ★★★★ (星乃あんな、岡田将生良い)
編集 ★ (勿体ない、本当に勿体ない)
粗さ ★★ (最後が、うーんギリギリ駄目かな)
総合 2.5 残念、勿体ない
予測不能なストーリー展開だけでなく「純粋悪」の演技も光る
平気な顔をして人を殺すサイコパスと、彼を脅迫しようとする中学生たちとの丁々発止のやり取りに、グイグイと引き込まれる。
最初は、家庭環境に恵まれない少年少女が、殺人鬼から大金をせしめる、ある種のサクセス・ストーリーなのかと思っていたが、ことはそれほど単純ではなく、彼らが協力して殺人を企てることになってからは、まったく先が読めなくなる。
後から考えれば、数学コンテストでの金賞と銀賞の違いが伏線になっていたのだろうが、双方が相手を出し抜こうとする展開の中で、誰が本当のモンスターなのかが明らかになるくだりは、やはり衝撃的だった。
自らの計画のために、ほのかな恋心と母親の愛情までをも利用していた彼が、彼女からのラブレターと母の機転によって破滅するラストも、勧善懲悪の結着の付け方として納得ができる。
ストーリーの面白さだけでなく、出演者らの演技のアンサンブルも見応えがあり、特に、殺人鬼を演じた岡田将生のハマり具合もさることながら、普通の中学生のようでありながら「純粋悪」としての凄みも感じさせた羽村仁成の演技と存在感には目を見張るものがあった。
ただ、「数学が得意な人間は、犯罪のための悪知恵も働く」みたいな描き方には少々疑問を感じるし、命を奪われた人間が9名(その他に、殺されかけた人間が2名)と、やや「人が殺され過ぎ」なところは気になってしまった。
映画「GOLD BOY ゴールドボーイ」は手に汗握る名作だった (ネタバレあり)
# 映画館で観た感想
俳優陣も物語も質感も良かった。
心をぐっと掴んでくれる作品だった。他の映画とは違う特別さがあった。
子役に至るまで本当に全員が良い演技をする映画ってなかなかない。だがこの作品はそうだった。
# 冒頭の殺人
観客が油断している間に「ふわっ」と人が殺される。
殺される相手も「え、いまここで死ぬの?」ぐらいのあまりにも唐突な死が訪れる。
起承転結の起から始まるのではなく、起が起こらないままに転に飛躍する感じ。
# 殺人犯
ジョジョの奇妙な冒険の岸辺露伴みたいな雰囲気のクールな殺人犯。
この男は鮮やかに人を殺しておきながら、自ら嘆き悲しむという猿芝居を演じてのける。なぜなら彼が殺したのは自分の身内だからだ。
IQの高そうな知能犯。
# 少年
13歳の少年。刑法的に何をやっても罪にならないらしい。
純朴そうに見えるが実は能力は高いことが段々と明らかになって行く。
# 少女
13歳の少女。義理の父親に犯されそうになったりと家庭環境がやばい。
少女は少年と出会い、一緒に行動するようになる。
# 殺人犯を脅迫する子供
すごいシチュエーション。
子供が大人を、しかも殺人犯を脅して、なおかつその殺人犯に他の人間の殺人をさせようとするのだ。
# 少年少女の恋
少年と少女は恋をする。しかも自分たちが人を殺したりしている最中に。
殺人計画の前夜に二人は束の間のデートを楽しむ。
まるでこの後に殺しが控えているとは思えない雰囲気で、ピュアな恋愛物語のようにデートするのだ。
# 親殺し
少年少女は一緒に少年の親たちを殺す計画を立てる。
少年には親を憎む理由かあるのだが、それなりに親の事情もあり、ちょうど親の人間的な部分が見え始めてきたところで、並の作品であれば、良心の呵責が起きて殺人を取りやめるようなシーンだ。
だが彼らはやってのける。
# 結末
結末の一部だけは残念だった。
いかにも真犯人はこいつだろういう線も予測できたし、そのままそういう結果ではあってほしくなかった。
# 続編はあるのか
もうこれ以上続けようがない気もするのだが、続編ゴールドボーイ2もあるのかもしれない。
# 語彙力不足
ここまで書いて、自分には本当に映画を語る語彙力がまだまだ足りないなと実感する。映画を観ている間は素晴らしさを感じていても、それを言葉にするとどうにも大事な中身がこぼれ落ちて行くような気がする。
仮に映画そのもので表現されていることが100万あるとしたら、素人が文章で表現できることなど1程度のものだろう。
まあいいや。どうせただの映画感想文だし、気楽にやろう。
まいった!
上映初め、テレビでもよかったかな?
と思ったがとんでもなかった。
テレビでは勿体無いです。是非劇場で。
兎に角、俳優さんの選定が最高。
中でも黒木さんと江口さん。
これ以上ない、演技。そしてこのストーリー。
残念ですが、トイレが限界でエンドテロップ中に退席しましたが、あのあと、もし映像があったら誰か教えて下さい。
だれが最大のキモか初めの頃解りましたが、
それでも、………女を犠牲にするほど残忍とは思いませんでした。
単に完全悪とそれを守る者とではなく、
それぞれしがらみがある者達の境遇。
凄い良かったです。
面白かった!!!
最初からグイグイ引き込まれる。
途中、大好きな「白夜行」(綾瀬はるかのドラマ版)みたいになって泣いてしまった。
あのシーンも、このシーンも、そしてラストの道路を挟んで対峙するシーンもまんま「白夜行」ですよね。
主役の男の子が悪いことしなさそうなので余計に怖かった。
岡田将生はさすが。
脇に回った江口洋介と黒木華も。下手に脇役する俳優さんもってこなくて正解。
エンディングの幸田未來の主題歌もなんかよかった。
(ふだんは最後に入る主題歌あんまり好きじゃないのに)
とにかく予想外の展開で面白かったです!!!
犯人は分かっているのにドキドキするしずっと不気味
この作品は沖縄を舞台としていて、公式Ⅹには“美しい風景と唯一無二の文化が存在する特別な場所であり、なおかつアジアを含む世界に向けて発信する映画としてオリジナリティを生み出せる場所として沖縄を選びました”と書かれていた。沖縄というと青い空にきれいに透き通った海と美しい風景をイメージするだろう。しかし作中での沖縄は、海も町もザ・沖縄という感じなのに、ずっと空気がどんよりしているのだ。雲一つない晴れた日なのに雲にすべて覆われているように見える。沖縄だからこそ、さらにこの映画を不気味に感じられたのだろう。
そして映画の内容では、冒頭から岡田将生演じる東昇のサイコパスぶりが怖かった。少し前の「ゆとりですがなにか」とのギャップがすごく、悪人顔ではない岡田将生だからこそ、さらにサイコパス感が増した。しかし子供達の方が何倍も上だった。子供たち三人組のなかで唯一学校に通うあさひが一番まじめでまともだと思っていたのが、最終的に一番やばい人間で、段々それが分かり始めるのがゾクゾクした。まじめな顔の裏になにかがずっとあるような雰囲気があって、すごくうまいなと思った。
最後に東宅でデータを渡し、みんなでピザを食べるシーンでは、東が三人を襲うことがなんとなく予想できたのだがあさひだけが生き残るとは思わなかったので驚いた。音楽が流れ、三人ともを殺したと思い窓の外を眺める東だが、後ろを全く見ずにやり切った感が出ていたのでとても死亡フラグが立っており結局あさひに殺された。私は、それは三人の計画だと思っていたのであさひ一人の計画でさらには、キスまでした夏木も殺してしまうとは呆気にとられた。途中から浩の存在を忘れてしまっていたが。ただ最後夏木のおでこにキスをしていたのでやはりちゃんと好意はあったのだろう。ずっと三人で協力していたのに日記に自分のアリバイを作っていたことが最後に分かって、嫌悪感で少し鳥肌が立った。そしてなぜか私は途中から子供たちの方が気持ち悪くなり、東に感情移入していた。大人をなめるな!と東が言った際には、そうだぞ、分かったか!と心の中で言っていた。
この映画はとにかくどんよりそして気持ちの悪い感覚になるが、ベテラン俳優に加え、子役の子たちの(あのくらいの年の子は子役と呼ぶのか分からないが)演技がリアルすぎて惹き込まれるのでぜひ観てみて欲しい。
黄金を手にしようとした少年は、すでに手に入れていた存在によって地獄に突き落とされる
2024.3.8 イオンシネマ京都桂川
2023年の日本映画(129分、PG12)
原作は紫金陳の小説『悪童たち』
ある事件の目撃者となった少年たちが自身の生活を変えようと悪巧みをしていく様子を描いた犯罪映画
監督は金子修介
脚本は港岳彦
物語の舞台は沖縄県
島の根幹事業を担っている東コーポレーションに婿入りした昇(岡田将生)は、義父母(矢島健一&中村久美)に付き合わされて岬へとやってきた
プロポーズした場所で記念写真を撮るために訪れたが、何を思ったか、昇は二人を崖から突き落として殺してしまう
そのまま「事故が起きた」という体で演技をするものの、昇の妻・静(松井玲奈)は昇が殺したと感じていた
静はいとこの刑事・巌(江口洋介)に相談するものの、警察は事故死で片付ける方針で、彼女は「私が事故で死んだら、あいつが殺したと思って」と吐き捨てた
一方その頃、父・一平(北村一輝)の再婚相手・遥(花澄)から執拗なストーキングを受けていた朝陽(羽村仁成)の元に、小学校時代の友人・浩(前出燿志)が義理の妹・夏月(星乃あんな)を連れてやってきた
浩は夏月が義父(グレート・O・カーン)を包丁で刺してしまい、行くあてがないので尋ねてきたという
朝陽は快く彼らを迎え入れ、気分転換のために外に遊びに行くことになった
夏月がカメラ好きということで、朝陽は父からもらったお金でそれを買ってあげる
そして、岬が見えるビーチにやってきて、ここで記念写真を撮ろうという話になる
朝陽は夏月を撮ろうとしたが、間違えて動画モードで撮ってしまうのだが、その映像ヤバいものが映り込んでいたのである
映画は、この動画を警察に見せることもなく、動画をネタに昇を脅そうとする朝陽たちを描いていく
昇は婿養子だからお金は自由に使えないと言い、手元にあったわずかな金だけを与えていく
だが、それでは納得できない朝陽はさらなる要求を突きつけていくのである
と、中国の連続ドラマにもなったベストセラーを映画化したもので、中国ドラマはAmazon Primeで配信されていたりする
悪ガキたちがエスカレートしていく様子が描かれるのだが、一応は知能犯VS知能犯という様相を呈している
ツッコミどころ満載の作品ではあるが、思わぬ展開を迎えていくというストーリーテリングは面白いものがあった
パンフレットも結構凝っていて、劇中で登場する連続殺人事件を報じた新聞が織り込まれていたり、その裏面にはテレビ番組欄まで載っていたりする
アプリをダウンロードすればさらなる仕掛けも施されているようで、映画を気に入った人なら、少々値が張ったとしても、購入しても良いのではないだろうか
いずれにせよ、13歳の犯罪に問われない時期を逆手に取った犯罪映画で、サイコパスVSサイコパスを楽しむ映画のように思える
悪人は悪人らしい顛末を迎えるのだが、それらも含めてシナリオが凝ったものになっていた
まともな人が朝陽の母・香(黒木華)しかいないように見えるのも凄いのだが、この母親も結構キテる人なので、泥まみれの展開からの爽快なエンディングになっているのは奇跡的のようにも思えた
(プレミアム公開の類はすべてネタバレ扱い)持っていく知識が多種多様に過ぎる
今年74本目(合計1,166本目/今月(2024年2月度)27本目)。
(ひとつ前の作品「獣手」、次の作品「マダム・ウェブ」)
まず本作は、本日(2/20)にプレミアム公開としていくつかの映画館で公開されていたもので、公開まで2週間以上あることからいくつかのネタバレ制限がかかっているため、これらには一切触れない方向です。
原作作品をもとにしているため、それを超えることはできない状況です。
とはいえ、この作品、極端にマニアックな方向に飛ぶのが非常に厳しく、それがまさに数学という特殊な分野であることに加え、法律系資格持ちが見るとヘンテコな描写の連続なのが厳しく、どういう層を想定しているのか本当に謎です。
ミステリーものという扱いではそれほど傷はないし、舞台となる沖縄の貧困問題ほか、沖縄特有の事情に触れたこと自体は理解しうるものの、本当に「いきなり数学ネタを持ち出す」あたりに何の意味があるのかが不明で(最後まで見ましたがエンディングロールで「数学監修」などの表示がない)、ここも本当に学部以上の知識が必要でかなり厳しいです。
ただ、ごく一部に登場する数学ネタ(なお、数学ネタ自体はトリックに関係しない。これさえ関係すると採点拒否レベル)以外はほぼミステリーものと解して構わないと思います。
内容に関しては上記のようにプレミアム先行上映という特殊な事情でもありますのであまり書かないほうが良いのでしょう。あえて持っていく知識をあげれば「民法、刑法、少年法、行政法総論、数学(解析)」という本当に誰得なのか…といったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/数学ネタ全般に関して)
このことは、映画内で言われる数学オリンピックで扱われる事項では「なく」(数学オリンピックでは微積分は範囲から除外されている)、かつ、この話は「アスコリ・アルツェラの定理」が裏に隠れています。
ある関数f(x)とその導関数(微分した関数)f'(x)の関係が与えられているとき、もとの関数の関係を「常微分方程式」といい、その関数f(x)を求めることを「常微分方程式の解(論)」といいます。この微分方程式は、その関数が「存在するか」「存在するとして一意か」ということは大学以上のきわめてマニアックな話で上記の定理を必要とします(存在、一意性につき)。
※ 複数変数の微分方程式論は「偏微分方程式」、ある関数とその積分関数の関係を求めるものを「積分方程式論」といいます(広い意味で関数解析学の一分野)。ただ、映画内で述べられる「アスコリ・アルツェラの定理」まで把握している人は極めてマニアックではなかろうかと思います(学部、大学院で解析を専攻にした方はともかく、そうでない方は知っている範囲にとどまる)。
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※ かつ、映画内で当該人物が解いているものは、「初期値問題」というものですが(たとえば、関数f(x)に対して、f(0)=1 というように示される)、それを解いて「おしまい」なのであれば、当該人物がいう「微分方程式の解の存在と一意性に興味がある」とは言えません。なぜなら、例えば、中学でも習う2次方程式は重複も含めて2個の解を持ちますが(n次方程式は重複も含めてn個の解をもつ。代数学の基本定理)、「解を求めておしまい」であれば「一意性が担保されない」からです(求めた解以外の解があることの証明ができない)。
この点、本質論はアスコリ・アルツェラの定理なのですが、数学ネタを「一応入れた」という中途半端な状態であるためにヘンテコな状態になっており、何がなんだか混乱します(なお、微分方程式「自体」は高校数学でもギリギリ扱えるため大学入試にも出されますが、解の一意性まで議論する必要はない、とされるのが普通です(これを議論させると、結局同定理を必要とするため))。
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(減点0.2/いろいろと法律に関する解釈が不足している/93、94、95、96、110、177、697、703、708、709) ※ ネタバレ回避のため条文番号のみで記述。すべて民法
これらの解釈がいろいろと変なため、資格持ちは何を言っているのか不明で大混乱をきたします。
(減点0.1/民法860条の3に対する解釈不足によりストーリーの展開がヘンテコ) ※ ネタバレ回避のため条文番号のみで記載
民法860条の3は、映画内で描かれるような範囲では適用がありません(いろいろと解釈がおかしくなる)。
※ 860条の3は比較的最近の条文で、明確に準用規定から排除されています。
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…というか、「大学で数学を学習し、かつ法律系資格の知識まで要求する」というのは本当にやめて欲しいです…(どういう層を想定しているのかが不明すぎる)。
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