ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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岡田将生は堪能できます
原作小説は未読ですが、「告白」「ドライブ・マイ・カー」で垣間見た岡田将生のサイコパスの顔が見れるのではと期待して観に行きました。公開してまだ3週間くらいなのに上映回数が1日1回とはあまりな仕打ち。早起きして8時40分の回に行きました。
期待は報われ、美しきサイコパスの表情豹変を存分に堪能でき目福で満足です。
でも物語の方は、最初は面白かったのですが、何というかいろいろ盛り込みすぎで、沖縄を舞台にしたとしてもあまりに日本らしくなくて現実味がなく、「最後のデート」でマーラーが流れたあたりで完全に醒めてしまって残念でした。子役の演技の評判がいいですが、岡田将生と黒木華の迫力の前には普通な感じでした。
日本以外を舞台にした方が頭が納得したかもと思いました。
岡田将生さんが素晴らしい。 そして、昔からかわいい俳優さんを引きず...
きっと、原作は面白い
サイコパス対決で勝ったのは
揺さぶられる感情
どう書き記せはいいだろうか?
ここでレビューを書くようになって初めて⭐︎6を付けたいと思った。
貪るように観てた。
次は?これこっからどうなんの?どうするの?荒れ狂う海に翻弄される小舟のような状態だ。酔いしれた。魅了された。なんてものを観てしまったのだろう。
冒頭とラストの戦闘機のジェット音が耳に残る。あの音を聞いた時、俺は何を植え付けられたのだろうか。
クライムサスペンスなのは間違いない。
ないんだが、筋を素直に追わせてくれない。
途中で何を見せられてんだと困惑する。
13歳の純情がそうさせるのだろうか?今にしか残せないものを見せられてるような気になる。
どうやら韓国がオリジナルらしく…流石に唸る。
舞台を沖縄にしたのも、きっと意味があるのだろう。物語が始まれば沖縄のロケーションなど、そこまで意味を持たないはずなんだけど、冒頭に聞こえたジェット音が、沖縄を剥がさないような印象。
メインキャストがとにかくハマりまくってて…子供ら3人は元より岡田氏も、その奥様も、江口氏さえ抜群だった。
特に子供は…アレはなんだ?
どう形容すればいいんだ?
絶品だった。
異常さも信念も儚さも危うさも馬鹿さも幻想や理想も、本作に必要な全てを装備してた。
監督はどんな魔法をかけたのだ?
カメラマンは何を切り取ったのだろうか?
何一つ途切れる事がなく、むしろ作中に引き摺り込まれる。
物語はセンセーショナルな幕開きで、婿養子が義両親を崖から突き落とすシーンから始まる。もう岡田氏の独壇場だ。めちゃくちゃ悪人だ。
彼の計画では、次に妻を殺し、グループと財産を乗っ取る計画だったのであろう。この妻も夫に離婚を切り出しており、その理由が「好きな人が出来たから」とシレッと喋るような人でなしではある。
その首謀者である岡田氏を彼らは強請る。
13歳の少年達が無慈悲な殺人鬼と交渉するにあたり、一歩も引けをとらない。
また、その状況に納得させられてしまう。
過分にキレる頭脳と眼力の強さに射抜かれる。
コイツだけは他と違うと説得された。
少年達の背景も興味深い。
兄妹が置かれてる状況は袋小路だし、ヒロインの葛藤は悲劇的に描かれる。案外ややこしい状況なのにスッと入ってくる。兄の波及効果だと思われる。
この兄が、べらぼうに上手い。
もう異常な程に上手い。
彼が澱みなく、息をするかのように芝居をするから、後の2人の朴訥だったり素っ気なかったりする芝居がキャラに見えてくる。そういう子に見えてくるのだ。
物語的には添え物のような役所だったけど、彼が居なければ、こんな感想にはならなかったと思う。
6000万っていう脅迫で口火を切ったクライムストーリーはゴロゴロと坂を転がり、実の父親と再婚相手の殺害って真相に辿り着く。
たぶん途中で目的が変わったんだと思う。
この転換が秀逸で…それまで冷静だった彼が感情的になる。その牙に押しきられた。
殺害計画が決まり、決行の前にヒロインは「デートをしてほしい」って切り出す。
このシーンをどおいう感情で観ていいのか分からない。もうぐっちゃぐちゃだ。
とても微笑ましいのだけれど、殺人計画の前日譚なのだ。人を殺す重大さとか、その代償とか色々渦巻くはずなのだけど、それを凌ぐ感情があって…おそらく初恋だろう。13歳なんだもの。
彼と彼女にはその日しかないのだ。
恋に100%浸っていられるのはその日しかない。彼女はきっとそうだったんだろうと思う。
タネ明かしは怒涛だった。
一連の事件のカタはつき、淡い初恋をかなぐり捨てた少年の一人勝ちかと思った矢先にもう一波乱。
封筒の差出人を見た時、心臓の鼓動が早くなるのを感じた。「何が書いてあるんだ?この作品は結末を有耶無耶にするんではなく、逃げないんだな」と思った。
手紙は少年の完全犯罪を覆す内容だった。
それを知った母親をついでのように殺そうとする少年。あんな無慈悲な包丁の取り方って…ゾクリとする。黒木さんはやっぱ流石であった。
拍子抜けな理由で母親殺害をやめる少年。何事もなかったように買い物に出かける。
泣きじゃくる母親の手に握られた携帯。通話中であり7分46秒の通話時間。
彼が殺害を決意するまで7分もかかってない。
沖縄の照りつける太陽の下を歩く少年。
横断歩道で刑事に出くわす。その手に握られている携帯電話。
初めて見せる少年の追い詰められた表情。
背景に飛んでいく戦闘機とジェット音。
刑事と対峙する少年の頭脳は、おそらくフル回転だったのだろう。
エンドロールが流れる中、席を立てなかった。
余韻にずっと浸ってたかった。
最後に刻印される「ゴールデンボーイ2」の文字。
「えっ、嘘だろ…?」
その「2」が「?」に変わる。
どこまで楽しませてくれるんだ、本作は。
もうあるかどうかもわからない「ゴールデンボーイ2」の展開が俺の頭の中を駆け巡る。
いやぁ…凄かった。
今まで感じた事ない没入感だった。
本作に関わった全てのクリエーター達に拍手喝采。濃密な奇跡のような時間を提供してくれた事に感謝してもしきれないのである。
もう「2」とかはやんなくていい。
本作ほど、鮮烈な印象は残せないと思うから。
面白かったぁぁぁぁぁぁああっ!!
ひと夏の◯人日記
『ゴールドボーイ』
冬の“ミスミソウ”なら夏の“ゴールドボーイ”
日中共同プロジェクト
原作 紫金陳「坏小孩」
中国ドラマ版「バッド・キッズ」
そして日本は舞台を沖縄に移した映画版
逸材見つけた感が凄い。
この映画この展開になるの⁉️
日本版はさらにスリリングな展開に
後半はドキドキ
岡田将生、黒木華、江口洋介
脇を堅める実力俳優たち
沖縄の中学2年の夏休みは
とてもスリリングな夏休みだ
良い映画出逢った満足感に浸る
まさに昔見た「ゴールデンボーイ」も観たくなった
ノワール
シーンのつなぎ方がすごいんだよね。
謎を放置したままブツ切れでつないでくんの。
それで興味が削がれないから綿密に作り上げられてる感じがするの。
「どうも一番悪い奴はこいつだな」ってだんだん分かってくるんだけど、そこまでのミスリードもうまいね。
星乃あんなが存在感がある。
さすが美少女起用に定評がある金子修介監督。
でも役柄は可哀想だったね。「マリア様なのか」ぐらいの感じで可哀想感が増す。
練り込まれたミステリで良くこんなの書けたなと思ったら原作は中国なんだね。
確かに最後の黒木華の反応とか日本っぽくなかった。
続編あるみたいだけど、みたいかどうかと言われると悩むところ。観ると思うけど。
観終わった後の感じはスッキリとはいかないしね。
ほんとの悪者は
若い役者さん達が素晴らしい!
日本ではこれが限界か
ドンデン返しものをたくさん観てしまった弊害かな
「白夜行(東野健吾)」のアンサー映画
好評価なので、観ました。
原作は未観・未読だが、予告編にも入っている"冒頭シーン"は「火曜サスペンス劇場」では、半年に1回
邦画でも、2~3年に1度は登場する 極ありきたりなシーンから始まる。
登場人物全員のキャスティング センスが完璧で、各自の演技も 非常に高いが、
星乃あんなさんをキャスティングした段階で、監督の頭の中での本作の構想は「白夜行」だったことは疑いようもなく
作品の前半は、白夜行テイストだった。
夏月兄妹は、義兄弟である必要性はなく、本当の兄妹設定で良いし、
2人のそれぞれにまつわる"不良行為"も あえて脚本に組入れる必然性も無い。
作品に派手さを求めたい気持ちは理解できるが、原作者のご都合主義で
とにかく564が多すぎて、主要登場人物の全員が"悪"では、リアリティが欠け、1つ1つの事案が浅くなってしまう。
人間関係にしても、義兄妹と義兄妹があって、養子問題があって。。。
本作制作者は、もっとシンプルな展開に原作改編した方が、作品の深みもでたでしょう。
ラストだが、いちいち名刺を観て、電話番号を押す時間までは無かっただろうから、
直前に通話した相手に
リダイヤルするのが、精一杯。
よって、最後の電話相手は、東刑事ではないので、とうぜん横断歩道ではスルーされて。。。
その後逮捕されるが、実証的には不起訴になる方向性だろうが、本作に隠された鍵が隠されており、
ラストは逆転があって。。。と言う"裁判映画"になるのでしょう。次作があるのなら
撮影はきちんとしていたが、画面全体の色調が、どうも荒くて 暗かったが、これは 何を意図したものか、監督に聞いてみたい。
原作が、どの程度のものか 気になったので、今度「バッド・キッズ 隠秘之罪」を観てみたいと思う。
鑑賞動機:原作の評判5割、評判5割
『悪童たち』は未読。
うわあ、これはなるほどそうきますか。こんな話だったんだ。中盤までは『青の炎』や『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』あたりがチラついたりしたが、別物だった。脚色が上手いのだろうね。
岡田将生は悪い役やってる時の方が好きかも。黒木華は終盤のアレがインパクトあった。そして若い三人も非常に難しい役どころを的確に捉えて演じていた。ちょっと彼女に満島ひかりの影を感じると言ったら褒めすぎか。
どうみてもイケメン・サイコパスVS頭脳明晰・普通の中学生♪
とても面白い作品でした。いまやサイコパスをやらせたらこの人しかいない岡田将生!
向井理でもいいけどね~♪VS旧ジャニーズの羽村仁成くん。この子どうみても普通嫌地味です。最初は一番真面目でオトナシイけど頭がいいだけの子?と思いきや、どんどん表情が変わっていくのが面白いです。ある意味”悪人顔”になっていきます。この流れがとっても面白いし【どうなるの?どうするの?】感情万歳でみれました。後半の母親との対決で、”んーーもうウザイなぁ・・・”と言って母親を殺そうとするシーンが現代のキレやすい子供たちなのか?と恐怖を感じるリアル感です。脇役の北村さん、黒木さん、江口さんもとてもいいスパイイスで演出してくれて、ぐんぐん引き込まれて”あっという間”に終わりました。最後は、どうなったのか?皆さんの創造の世界です。挿入音楽にマーラーの交響曲第5番などが込められているのも素晴らしい♪
なんでこうなった?!
いや、いや、岡田将生よ。もう完全に新しい道開拓してるやん。あのなんとも言えない飄々とした、何考えてるか分からない感よ。最高でした。めちゃくちゃ胸くそ悪い映画ですが、めちゃくちゃ面白かったです。
社長令嬢と結婚した玉の輿婿さんが義理の両親を崖から突き落としたところを、たまたま撮影していた中学生3人組から金目的で脅されるって話で、いや、もう危ないから、その人異常者やから、子供の敵う相手じゃないから、って思っていたら、もうおい、おい、おい、こっちも怖すぎる!頭脳明晰な中学生と目的の為なら殺人も躊躇わない男との心理戦が繰り広げられ、終始ただ事じゃなかったです。
最後はなんとかかんとか終わってくれたな、って思ってたら、え?なに?続編?ほんまやってくれましたわ。
マーラー5番葬送行進曲があのような使われ方をするとは…
面白かった❗デューン2よりも心に残った! 口コミで盛り上がる理由も分かる。
まさか、マーラー交響曲第5番第1楽章葬送行進曲がサイコパス岡田のドヤ顔に使われるとは…
アダージェットは「ベニスに死す」で有名だが、冒頭の乾いた感じのトランペットから始まる葬送行進曲をこのような使われ方をした映画を私は知らない。
ただ、映画冒頭の音楽ですがなんか聴いた事がある。クラシックをアレンジしたモノだけど、これがわからなくて、ずっとモヤモヤしていた。
エンドロールにも説明なかったし、
もう1回観れば分かるかも。
しかし、ネタ命のこの映画、2回目観ると折角の感動に水を差すと思われる。
頼む、誰かオリジナル曲を教えて下さい!
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