「ゆとり世代vsZ世代」ゴールド・ボーイ もいさんの映画レビュー(感想・評価)
ゆとり世代vsZ世代
なんだか違和感や奇妙さだらけの映画なのだが、それがあえて作り出されたものなのなら、すごいと思う。
まず、舞台が沖縄なのにみんな標準語で喋っている。訛りあってこそ地方感が出るのになぁ。オープニングで「黄金少年」の四文字がどデカく映し出されるのだがその背景は碧い海。エンディングで「ゴールドボーイ」と映った時も碧い海。ゴールデン感とは裏腹だ…。このちぐはぐな感じに違和感を覚えた。あえて素人感を出しているのだろうか。
中学生三人のお芝居の少し慣れてない感じが、ベテラン俳優たちとの間に溝を作り出してる感じ。唐突とも思える朝陽の殺意(実はすごく調べているし練られている。13歳14歳の違いを述べる持論はサイコパス感強め)。みんなどこかおかしさを抱えている異常さ。韓国映画のパラサイトを見たときに感じたゾクゾクさ加減と似たようなものを感じた。
登場人物単体で見ても、人間関係・警察組織で見ても、すこーしずつ狂っている世界の中で、いつの間にか「誰が一番まともな人間か」という視点で観ていた。
結論として、それは夏月なのかもしれないと思った。最後、東の自宅へ向かうとき、彼女は降りたバス停の方を振り返る。あのとき後戻りできたなら…と思ってしまう。でも結局、朝陽と繋がっている以上、遅かれ早かれ同じ結末になっていたのかもしれない。あの時カメラに偶然あの光景が映っていなければ、少なくとも全てが歪んでいくスピードを緩やかにできたかもしれない。エンディングテーマの倖田來未「Silence」も夏月の気持ちを唄っているように思えたなぁ。
君はそれでいいのかな?
その答えでいいのかな?
どんな姿であっても
変わらず想ってた
あと、ゆとり世代の岡田くんがZ世代におじさん呼ばわりされていることになんだか勝手にショックを受けたりもした笑。
6000万円の感覚に麻痺してる浩ちゃんはなんだか菊池風磨感が出てて、時々クスッと笑えてよかったな。若い俳優さんたち、これからも頑張ってほしい。
こんにちは
岡田将生くんといえばゆとり世代!
あっちでもZ世代におじさん扱いされてたような。
中学生からみたら確かにおじさんかも。
大学生に言われたらビミョーです。