「不快感たっぷりだけど、観てほしい映画」ゴールド・ボーイ 郁さんの映画レビュー(感想・評価)
不快感たっぷりだけど、観てほしい映画
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岡田将生さん目当てで観に行きました。
簡潔な感想としては、不快感たっぷりです。ただし、この映画においては褒め言葉になると思います。
人の命を自分の能力の高さを示す道具のように扱う大人と少年が対立します。主人公2人は殺してしまうほど憎いではなく、殺したいから理由をつけているように感じられ、その欲の強さを不気味に思いました。
こんなに負の感情が強く出る映画や小説は普段触れないので、物語って幸せ、面白い、穏やかになるというプラスの感情だけのためにある訳ではないってことにも改めて気付かされました。
ストーリーは、大人と少年少女どちらが優位なのか、はたまた外部者(簡単に二項対立にすると、彼らが悪なら、こちらは善?)が上回れるのかというのが終始興味を惹き、あっという間の2時間でした。
ただ、東昇が東家に目をつけた理由は?、朝陽はどこまで見通していたの?、朝陽は源さんとこれからどう戦っていくの?などもっと知りたい、もっと書いてほしいってところも残りました。不満じゃなくて、小説読んでみたい、続編に期待するみたいな前向きな感想です。
かなり重めな作品ではありますが、羽村さんの演技がとても良いと思いましたし、岡田さんはやっぱり最高でした。あの端正な顔で、素敵なヨウジヤマモトのお洋服に身を包み、冷徹な人柄を演じるのとてもよかったです!
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