ナイアド その決意は海を越えるのレビュー・感想・評価
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心からやめとけと思うけどアッパレ。
アスリート精神とか前人未到への憧れとは縁遠く、最強への欲求みたいなものはマンガで読めばいいと思っている者として、主人公の挑戦は狂気の沙汰であり、とんでもないエゴの発露なんだけど、エゴで何が悪いと言わんばかりに突き進むナイアドの姿には圧倒されるものがあるし、巻き込まれていく周囲の人たちの気持ちもわかる。ひとつも理にかなってないし、自分の友だちならねえやめなよ死ぬよと助言してしまうと思うが、そんなの知るか!という強固な意思が、アネット・ベニングの演技と、いささか落ち着きのない映画のあり方とシンクロしていて、もはやアッパレという気分にしかならない。ナイアドが国とかファンとかを背負ってないのも清々しくていい。そしてとにかく命知らずな人のドキュメンタリーを作ってきた夫婦が監督というのも納得。
何度失敗してもまた挑み続ける
久々に身も心も元気になれる映画を観た。幾つになっても挑み続ける意欲が湧いてくる。しかも全然押し付けがましくない。これは、かつてフロリダとキューバの間を完泳しようとして断念したダイアナ・ナイアドが、60代になって再び夢に挑む作品だ。もちろん生半可に達成できる目標ではない。彼女は何度も失敗する。しかしその度にまた立ち上がる。登山家が山に挑む理由について「そこに山があるから」と語るように、彼女もまた、自らの危険を顧みることなく目の前の壁に挑むことしか眼中にない。そういった性格が裏目に出てチームの足並みが揃わなくなることもあるが、そんな時にも親友のボニーが絶妙なさじ加減で周囲に気を配り、ダイアナを奮い立たせる。この二人のコンビネーションこそ最大の醍醐味で、観ていて楽しく、そして胸が熱くなる。海中シーンの多彩な描き方といい、ベニング&フォスターの底知れぬ演技といい、見どころがギュッと詰まった秀作だ。
夢を追いかけるのに年齢は関係ない
2024年3月28日 映画 #ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年)鑑賞 60歳を過ぎてキューバからフロリダまで160キロを泳いで渡る冒険に挑んだダイアナ・ナイアドの4年の物語 サメやらクラゲやら大変ですね #アネット・ベニング も #ジョディ・フォスター も年齢を重ねたな
良かった
さほど期待せずに観たけどめちゃくちゃ良かった。 登場人物が全員魅力的で主役のナイアドは当然その記録の素晴らしさからも分かるけどボニーや航海士など周りの人間が素晴らしかった。 特にボニーのような友達がいたらどんなに人生心強いだろうと思わせられた。 ジョディ・フォスターは今まであまり好きじゃなかったけれど何年ぶり?かで観たこの作品でジョディの女優としての素晴らしさが理解できた。 歳をとるほど魅力が増す女優は本当に見ていて楽しい。
史実も素晴らしいが、今作品も素晴らしい♪
驚愕の大記録を正攻法で描く、超骨太名作! その不屈の精神は見る者をも同調させる。 もっと注目されるべき作品。 史実も素晴らしいが今作品も素晴らしい♪ 日本では24時間走るのが毎年恒例のチャリティーイベントでその姿がデフォルメされたドラマの様だが、ダイアナ・ナイアドは50時間以上を泳ぎ続ける。 上記イベントでは、休憩中にマッサージ等を受けれるが、ナイアドは休憩中や食事中も立ち泳ぎをしている。 そう、休まる事なく二日以上、体を動かし続けているのだ・・。 まさに実在する本当の "超人"! 作風も時折、少女時代の記憶が挿入される以外は、時系列通り描写する正攻法で、伏線などの疑問描写など全くない。 台詞も一語も無駄のない展開で物語を進め、見てる方が逆に聞き逃すまいと、より画面に見入る! この作品の天晴れなのは、冒頭でナイアドの本人実写映像で、どういう記録を持ち何を失敗したのか、説明代わりに見せている。 伝記やドキュメンタリータッチの作品がエンディングで使うのと逆。 そして今作の魅力は、この手作品にありがちな辛描写が多いスポコン物語風では全くなく、記録にチャレンジするまでの日常も、いきいきと描写し、犬とじゃれる・とあるサプライズ・ピンポンゲーム等、本筋と関係ない箇所でも魅せるシーンが多々。 コメデイでもないのに、声を出して笑ったシーンも6箇所以上あった^^♪ これを支えているのが二人の名女優の圧倒的な演技。 皆さんこのサムネ画像を見て、あの上品で整ったお顔の"アネット・ベニング"と分かりますか? 彼女は喜怒哀楽全ての表情を今作中で演じてますが、その瞬間台詞がなくとも、心中でなにを思っているか直伝わるシーンがほとんど。 ナイアドを演じているというより、ベニングがナイアド本人に見える。 その豊かな表情は見ている者の感情も同調させて、一緒に喜怒哀楽を味わえる。 これこそが、称賛されるべき演技と感じる。 「哀れなるものたち」のエマ・ストーンを絶賛している方も多かったが、私には特殊な人物を上手く演じている・・としか見えなかった。 私なら、アカデミー賞主演女優賞は断トツでアネット・ベニングだ! そのコーチ役のジョディ・フォスターも素晴らしい。 今まで切れ者才女的な役が多かったが、今作では全く違ったキャラクターで、気さくでガッツある縁の下の力持ち的存在を力演している。 (恐らく筋トレも相当している!) 私的には助演もフォスターで決まり♪ 物語としても資金提供者捜しや、各エキスパート集め、トラブルの解決作模索、さらには綺麗な幻想シーンまで起伏が多様で飽きさせない。 そして、チャレンジ失敗する度、その過酷さと難度に見ている方も突き放され、感情移入せずにはいられない・・。 並外れた能力者でも、とっくにあきらめているはず・・。 ところが・・・。 破産しても彼女をサポートしようとする者まで現れる・・。 ハッキリ言って、アカデミー作品賞にノミネートされないとおかしい作品です。 作品賞独自のあの"必須マイノリティ要素"がなければ、最有力作品になって当然と思います。 とにかく必見です♪
レズビアン役を演じるジョディ・フォスター見れただけで感動した。 た...
レズビアン役を演じるジョディ・フォスター見れただけで感動した。 ただ作中では偉大な功績を残した人物の要素の一つだったのも、良かったですな。 ナイアドとの関係性も最高で。 結果がわかっていても、熱くなってしまう。 「黙って死ぬのを待てと誰もが思ってる」 これ本当に年齢いった人、みんな思ってるのかもな ラストは泣いてしまったし、 クラゲ学者は本当にクールで、 実際に、日系アメリカ人だったので驚いた。 序盤のサウンドオブサイレンスを脳内で聴いて 泳ぎながら目覚める感じが、もう素晴らしく好きだった あの水の中の感覚がいいよなー 色んな演出がありつつも、 少女期の自分と出会ったり、色々な感覚を思い出してしまったり、 なんとなくわかるような気がして、 彼女の心の中を反映しているような気がして、良かった!!! あなたが死ぬ気なら、こっちは看取る。 それが聞けただけで満足だ。
主役2人の存在感
「テルマ&ルイーズ」は主演2人とも「主演女優賞」の候補になった。 本作のタイトルが、 「ナイアド&ボニー」だったら、アネット・ベニング&ジョディ・フォスターの2人とも「主演女優賞」の候補になったのではないだろうか? そう思わせる存在感が2人ともある。 で内容。 こーゆー実話ものは、結末が分かっている。 その分かっている結末までの過程を「見せる手腕」が問われる。 特に本作、ひたすら泳ぐだけなので、下手すると退屈になってしまうが、主役2人の熱演に引き込まれる。 演出というか展開も、重くならず軽すぎず良い塩梅。ドラマ映画初監督とは思えない手腕を見せる。 監督の次回作も楽しみ。
主演女優賞を!
60代半ばにして、まさに体当たりの演技を見せるアネット・ベニングに主演女優賞を! もちろん、本人の偉業は凄い。ただ、映画として観れば、荒海で演じるアネットの迫真の演技に感嘆。 Perfect Days の役所広司同様、素晴らしい演技は、それだけで大きな力を持つなあ。 まさか、このCGじゃないよね…?
個人競技だと思ってたけどチームスポーツでした
64歳にしてフロリダ海峡横断を成し遂げたマラソンスイマーの物語は、まさにトライアンドエラー。 5度目の挑戦で成功するということは知っていましたが、それまでのチャレンジでぶつかる困難は、普通なら「もう二度とやりたくない」と諦めるに十分なもの。 それでも挑戦をやめない尋常じゃないタフさや精神力、フィジカル、自己を鼓舞する力など、もうひたすら尊敬するばかり。 一方で彼女の性格はかなり自己中心的であり自信家で、なかなかの厄介者。それでも献身的に支え続けるボニーの尽力もまたとんでもない。航海士や運転手、各種スペシャリストで構成されるチームの貢献が物凄くて、ナイアド一人では達成できなかった偉業であることが伝わりました。 夢を追うのに年齢は関係ない。 この言葉を体現したナイアド、痺れました。感動。観てよかったです。
夢をつかめ!
60すんだらゆっくりしたら?
ガタガタやで
泳ぐ?
わかります。
私も62歳 半月板損傷して8年
今年、フルマラソン走ります。
距離は違うけど気持ちは同じだよ。
日焼け、潮焼け、顔、唇あないなるんやな。
ジョディフォスターおばあちゃんになりましたな。
タクシードライバーからのファンです。
いいじゃないか!
優しいだけが…
相棒、チームではない。叱咤激励しながら、スイマーの命を守り、進むべき方向へ導いていく。幾度の失敗もありながら、ナイアド自身の不屈の闘志、衰えぬ体力、忍耐力、技術は勿論凄い以外の外でもないが、それを支えるチームの素晴らしさが光る映画だった。アネット・ベニング、ジョディ・フォスターは言うまでもなく、リス・エバンスが好演。しかし、サメやクラゲの脅威ありながらの丸2日間、外洋泳ぐ60代ってスーパーウーマンだ。
「凄い!!」
まず第一声目は「凄い!!」です。 60歳を超えてすごい距離の海を遠泳で渡る挑戦なんて こんな人が実在していることが信じられません。 根性だけでは成し遂げられないもの。 根性に勇気、挫けない心。 何と言っても周りのサポートチームの重要性。 もちろん一人ではできないことですが 周りのチームのみんなが主人公を信じる力。 ラストシーンは感動しました。
何も言えねー!
「私が満たされないのは、過去に忘れ物をしてきたから」。 60歳に近い私には、むちゃくちゃ分かる。 でも、その忘れ物を取りに行っちゃうって無謀じゃね?。 キューバ→フロリダ160km、60時間で泳ぐなんて。 最初は「できるもんね」な、思い上がった主人公が。 だんだん周囲の人たちに助けられていることに、気づく。 チームものとなっていくのもいい。 10年ちょっと前の実話。 知らなかったなあ。まだ私にも、何かできるかも。
映画館で見たかった。
最近ジョディ・フォスター見てないな。映画出てないのかな?って思って調べたらNetflixにこの映画が有ったので見てみました。 いや〜、良い映画じゃないですか!何で知らなかったのか… ニュースでこの偉業は知ってたけど、やはり実話は凄い。 私の好きな言葉に「だって今更より、だから今から」ってのが有るのですが、正にこの事ですね。 ジョディ・フォスターはやっぱり良いです。
退屈させない高揚感
《運命》夢を叶えるのに年齢なんて関係ないから、絶対に諦めないこと。 私に世間の批判や世の中の平凡な基準を受け入れろと?何をするか、一度きりの貴重な人生で。なにかに熱中したくない?若い頃に道半ば諦めた夢を30年ぶりに再チャレンジ。60時間165キロ(103マイル)キューバからフロリダまでの外洋遊泳に挑む鉄の意志の塊アネット・ベニング(目力!)と、彼女を支える親友ジョディ・フォスター。2人の名優の素晴らしい存在感とこの2人だからこそ織りなせる見事な化学反応が胸を打つ。 最後の大冒険へと、冒険はまだ終わりじゃない。昔と今が交錯するようなストーリーテリングの中で、頑固者の不屈の精神で挑むことを決してやめない主人公ナイアドの姿に感銘を受ける。サイモン&ガーファンクル、ジャニス・ジョプリン、ニール・ヤング、名曲たちの力も借りて。持つべきものは友達!そして個人競技と思っても実はチームスポーツだということ。なんていうバイタリティ・エネルギッシュさに脱帽!! 水の精霊 XTREME DREAM nyad CUBA TO FLORIDA
2大女優!ハンパないっ⭐️⭐️⭐️
「アネット・ベニングにジョディ・フォスター!?えらいこっちゃ!」 鼻息荒くの鑑賞! 当時この偉業の報道を聞いた時TV画面を3度見したのを思い出しましたが この破天荒なチャレンジの達成までの道のりがこんなにまでも深く想像以上に厳しく困難な事だったのかと感心と感動が止まりませんでした 観ている私さえ主人公ダイアナに対して時に怒りや苛立ちをぶつけたい時も多々あれば断念する事への悔しさや悲しさに彼女を抱き締めたくなったり… いつしか自分もチーム・ナイアドの一員になっている気がしてきた チームの誰もが口にした「こんな高揚感は味わえない!」…私も見終えた後の高揚感でしばらく腰が上がらなかった ドキュメンタリーを見ているかの様でしたし 主演の2人が実際の人物に見えて来た程の役作りと大名演を拝めた事に大感謝です! あぁスクリーンで観たかったぁ 心の真ん中をぎゅっと握られた熱い人生劇場でした! …クラゲに顔を刺された経験がありますが あの痛みは…ハンパなかったし、傷もしばらく消えず痛いわ恥ずかしいやら… 2度とゴメンだわ💦
水が極端に苦手な方には不向きですが…。
今年386本目(合計1,036本目/今月(2023年11月度)18本目)。 (参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで)) ※ デジモンを見てから向かったのですが、こちら(アニメ映画)にレビュー需要はないと思うので省略します。 こちらも実はネットフリックス配給の映画で、「現在では」見ようと思えば無料で見ることはできるようです(もちろんネットフリックスをサブスクリプションしているのは前提)。 ストーリーとしては実話という事情もありあることないこと描けないという事情もあり、かなりドキュメンタリー映画の様相が強いです。また、「水のシーン」といってもいわゆるプールだのといったものとは根本的に違うので(映画のストーリー参照のこと)、水が極端に苦手という方にはおすすめできないかな、といったところです。 ただ、やはりドキュメンタリー映画という事情もあって水(海)の描写はとてもきれいで、CGなどでなく良いなという印象です。どうしても実話をベースにしているため結末もある程度(ある意味メタ読みするのであれば)推測できてしまいますが、それはもうこの手の映画(ドキュメンタリー映画)では仕方がなかろうというところです。むしろ「ストーリーを無理やり変える」ほが問題になるので…。 採点に関しては特に差し引く要素がないのでフルスコアです。 しいて言えば、水泳一般に関する英単語、英会話に通じているとよいのかな、といったところです(準1では聞き取りができない、特殊な単語がいくつか出ることを確認済み)。
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