「沁みた·····SFなのに友情物語」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
沁みた·····SFなのに友情物語
浅野いにおの原作は、人物描写が独特なのと、話がなかなか進まないので途中で脱落した。
恐らく、前章のラスト付近のショッキングな描写は見ていないのでその前だったと思う。
登場する門出とおんたんの2人の少女は、普通の女子高生だったが、おんたんの独特な感性にちょっと振り回され気味。しかし、門出は小中学校時代に「円盤」がもとで転校先で虐められる。
幾田りらの落ち着いた声と、あのちゃんの独特な声のキャラはとても良くあっていたと思うし、前章ラスト近くの「私飛べるかな」という自タヒを思わせる描写に腰を抜かした。
おんたんが持っていた侵略者の部品ぽいもの(昔のキャブレターのように見えたなあ)や、侵略者の言葉。門出の生タヒは謎なまま終了した。
さて、後章
門出は誰か。侵略者は何者か。数々の謎は全て明かされる。
やはり門出を失ったのが正史であるようだ。おんたんは門出を取り戻すために「侵略者」の力を借りる。
その方法は?
それにしても、侵略者とされる宇宙人の姿は「鬼太郎オヤジ」だ。しかも、やけに可愛い。言葉は通じないが情愛もある。大葉くんは、宇宙船が衝突したことで死にかけているが、やはり死にかけている宇宙人の子の意識にコピーされ、インベードされる。これができるならさっさと侵略してしまいそうだが、何年も宇宙船はそのままだ。これは何故か。
後半には地球に元々住んでいたのは「侵略者」の方だった⋯ようだ。
原作は既読では無いが、他の人の書き込みから「人類終了」となるようだが、映画では2人の友情と若者たちの純粋な思いが人類終了が東京終了程度に抑えられた。
わたしはこれで良かったと思うし、美しい結末だったと思う。
SFとしても青春譚としても、友情物語としても非常に良い出来だったと思う。
染みたし、少しうるっときました