トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代のレビュー・感想・評価
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自分の思い出。
二歳下です、兄が同年齢、健在なら喜寿になります。 加藤氏や音楽グループの思い出はもちろんですが、自分自身の振り返りにもなりました。 ほぼ同時期に生きていた一人として、良い思い出に浸れました。 ありがとうございます。
トノバンとは?知らなかった。
1967年に帰って来たヨッパライを中学生の時に聞き、色々なフォークソングを知ることになり、 僕もブラフォーのコピーをしていたことを思い出す。 加藤和彦さんは、友人の兄がメンズクラブの雑誌でフォークルを作ったことを知っていたが、 東京に行って、ミカバンド以外は知らない。 その後はYMOや安井かずみとの華やかな音楽人生を謳歌し、江戸っ子だったことで多くのことがよく分かり納得できた。 私も少なからず彼らの影響を受けた一人として腑に落ちたドキュメンタリーだった。 それにしても、 あの先見性やセンスの良さは天性と育ちのよさだろう。 それもそのはず、1963年ボブ・ディランの『くよくよするなよ (Don't Think Twice, It's All Right)』に影響されたというのだから凄い。 4年後にはヨッパライをレコーディングしているのだから… (^O^) トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代 日本のポピュラー音楽史に残る数々の名曲を生んだ音楽家・加藤和彦の軌跡をたどったドキュメンタリー。 「ザ・フォーク・クルセダーズ」や「サディスティック・ミカ・バンド」など時代を先取りした音楽性で多くの人々に影響を与え、「トノバン」の愛称で親しまれた加藤和彦。 日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、 世界進出を果たしたサディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景をとらえた貴重な映像、 日本のポップスの金字塔といわれる“ヨーロッパ3部作”に隠された逸話などを紹介。 さらに、不朽の名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」を新たにレコーディングし、さまざまなジャンルのミュージシャンによって進化する楽曲の姿を映し出す。 ミュージシャン・高橋幸宏が加藤に寄せた思いから映画の企画が立ち上がり、 「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」の相原裕美が企画・監督・プロデュースを担当した。 トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代 劇場公開日:2024年5月31日 118分
良き。
記録映画であり、そこに作られた物語があるわけでもないのに所々で感極まる。
加藤さんといえば、和幸のメンバーである坂崎さんのラジオでよくエピソードを聞いていた。
その復習というか、答え合わせをするような感覚でこの作品に臨んだが それまで知らなかった情報が盛りだくさんあり、とても見応えがあった。
ミカバンドで高橋幸宏さんがドラムを叩いていたことは知っていたが そこからYMOまで繋がるのだなと初めて知った。
彼の死についての小原礼さんの言葉は沁みた。
北山さんは、彼をミュータントと表現したが それは最も人間らしい彼と共存していたんだろうな。
オシャレで 常に新しい感覚を求め それを身に着けていて常に似合っていた。
もっと聞きたかったな。
改めて残念で仕方がない。
2時間の映画では描ききれない内容だったはず
帰って来たヨッパライ、からはじまる加藤和彦さんの人生をざっとおさらい
長く一緒に仕事をした人が多いからか、フォークル~ヨーロッパ三部作辺りまでの話が多い
CM曲を手掛けたり、映画音楽やスーパー歌舞伎に関わっていた辺りは全く描かれていない
和幸は坂崎さんが出てくるくらい、コメントは無いに等しい
楽曲提供は吉田拓郎さん泉谷しげるさんがコメント出演、竹内まりあさんへの楽曲提供の裏話も
自分が生まれる前からミュージシャンとして活躍していた加藤和彦さんの、資料だけでしか知らなかった活躍を見返すことが出来るのは素晴らしい
でも、少し物足りない。音楽的な功績はもっと多くあったと思うけどそこがあまり見えてこない
映画なので時間的制約で仕方がないところではあるのだけれども。
コシノジュンコさんが出てきた流行りを追い掛けけてた、三國清三さんが語る食通ぶり、誰だか不明な人の語った服のセンス、誰が語っていた食の一流へのこだわり、食べて欲しい創作料理
今までよく知らなかった、加藤和彦さんの要素を知ることは出来たのだけれども
そこは詳しく無くても良かった感が強い
自死に至った経緯と関係していると思えばそうでもないのか
見ていて良かったと思うのは、加藤和彦さんがこれまで一緒に仕事をしてきたミュージシャンが大変豪華な人達だったとわかること
亡くなってしまった人が何人もいるのが残念でなら無いけど、音を作る背景が記録として見れたのは良かった
どこかの映像で髭を生やした人とギターを弾いていたと思う、あれが石川鷹彦さんだったかが知りたい
驚いたのは、クリス・トーマスさんがかなりの時間出演していたこと
黒船の長時間録音の話を聞けたのも凄いけど、この映画に出たことも凄い
これが行けるなら、福井ミカさんにも出て欲しかった
Youtubeでも見れるUKのテレビ番組出演シーンは素晴らしい
気になったのは、小原礼さんへのコメント撮りでインタビュアーの相づちが思いっきり入っていること
映画館で左後ろのおじさんが堪えきれずに相づちしている、と錯覚するくらいしっかりと聞こえるので
これから見に行く人は要注意です
あと、一番長い付き合いであろう北山修さんの加藤和彦考察が一番印象的
自分もその考えが一番しっくりくる気がします
そして、最後の「あの素晴しい愛をもう一度」を演奏
加藤和彦さんの一番のヒット曲と言って過言ではないその曲を最後に持ってくるのは良いのだけれども
あの形で良かったのかは疑問
ばあすでいこんさぁとでの加藤和彦さん、高橋幸宏さんとドラムは何処に行ってしまったのか
今の世代とか出さずに関係性の深い人で演奏しても良かったのにと思う
やっぱり、いいね。
楽しかった。小学校にあがる前に聞いた「帰ってきたヨッパライ」のインパクトは強烈だった。サディスティック・ミカ・バンドは1stのあの松山猛の宇宙旅行のようなメルヘンチックな世界観が好きだったので、「恋のミルキイ・ウェイ」や「アリエヌ共和国」が聞きたかった。後は岡崎友紀に提供した「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」「メランコリー・キャフェ」、映画「だいじょうぶマイ・フレンド」、西田ひかる「私のNo.1」、Winkの「いつまでも好きでいたくて」が聞きたかった。それでも大満足、貴重な映像に大感謝!
お金では買えないもの
人生の前半に大半のことを終わらせてしまい、余生が余りにも長く感じられたのかもしれない。お金を稼がなくてはならないという必然も薄く、全ては趣味の延長で、行きつくところまでいってしまったのかも。全てを手にしたはずなのに、手に入れられなかったものは...。 前半の充実ぶりに対して、後半、極端に駆け足過ぎて残念だった。
良質なドキュメンタリー、胸が一杯になりました。
加藤和彦と言う稀有稀な才能を持て、日本のポップミュージック界を先導して、革新をもたらして来た音楽家に再フォーカスの光を当てた作品として、素晴らしい作品となっている。個人的に加藤和彦氏の大ファンで、人生の思春期から最も影響を受けた人物であるだけに、懐かしくも、貴重な映像と、クリス・トーマスほか日本を代表するアーティスト・関係者らのコメントは素晴らしく、胸を打たれました。決して過剰評価で無く、冷静で客観的で知的に加藤氏を考察する作品となっています。 愛に溢れ、敬意に満ちたエンディングまで見事でした。
【"あの素晴らしい愛をもう一度"1960年代後半から日本の音楽シーンを牽引し、今でも影響を残す加藤和彦の半生を多数のミュージシャンのインタビューで描き出したドキュメンタリー作品。】
◆感想 ・今作品を観て感じるのは、トノバンの音楽性の幅広さと、多くのミュージシャンが如何に彼を敬愛していたかが、分かる事であろう。 ・今作品の製作のきっかけはYMOの高橋幸宏さんが、"トノバンはもう少し評価されても良いんじゃないかな"と言う言葉だったそうであるが、成る程、この作品を鑑賞すると、良く分かるのである。 ・ザ・フォーク・クルセダーズ時代の"帰ってきたヨッパライ"や"イムジン河"。そして、サディスティック・ミカ・バンドでの先鋭的音楽性に、年代が三回り以上違う私も、引き込まれたものである。 ・更に言えば、"オテル・ドゥ・ミクニ"の三國シェフとも親交があったり、京都・祇園の"さゝ木"の佐々木浩さんとも、親交があったり。 トノバンの、音楽だけではなく料理も、服も何事でも一流を愛した姿は、男として大変刺激を受けた。 <今作を鑑賞する前は、トノバンの存在は知ってはいたが、年代的に開きがあるので、余り楽曲を知らないのではないかな、と懸念していた。 が、劇中で流れる楽曲の半分以上を聴いた事があったし、楽曲の素晴らしさに改めて驚いた。 それは、逆に言えば、加藤和彦さんの音楽が高いクオリティを持っているが故に、長く人々に愛されて来た証ではないかな、と思ったのである。 今作品はそんな加藤和彦さんの半生を描き出した素晴らしいドキュメンタリー作品だと、私は思います。>
こんな凄い日本人なかなかいないよね
途中何度も嬉しくて、嬉しすぎてゾクゾクした 加藤和彦という戦後日本が生んだ希代の天才を優しい愛情に満ちた視線で丁寧に描き出してゆく アルバム「黒船」はミュージシャンもスタッフも物凄いメンバーだったから英国でブレイクし世界中に驚きを持って受け入れられたのが改めて腑に落ちた 高校生の頃レンタルレコードをダビングしてカセットテープが延びるまでウォークマンで聴きまくってたら、新鮮な耳には次々と音楽的に気付きがある本物の名盤だった、今も聴いてる 「パパヘミングウェイ」も初めてLP盤で聴いた時の衝撃🫨は忘れられない 今、サブスクで聴いても1ミリも古びてないどころか今を感じるエポックメーキングな先進性を確認できる 常に時代をリードしていたんだと・・・ そこからの「ヨーロッパ三部作」からもらったものは音楽にとどまらず欧州文化をむせ返るほどの芳醇さで魅せてくれた宝箱 あの頃、自分の生き方に影響を及ぼすほどのインパクトだった 友人で故人の今野雄二氏も一瞬だが映画に登場すると私の記憶から"スーパースノッブ"なんて忘れてたエモい言葉も突如蘇ったり、竹内まりやさんのデビューにまつわるエピソードも懐かしいしファンとしての純粋な歓びでまたゾクゾク そしてエンディングの素晴らしい合唱で心が救われた、言葉ではなく歌で伝えるなんて彼に相応しすぎて泣きそうになる 私自身も自死の訃報から抱えてしまっていた胸の暗くて重い塊が雲散霧消してゆくような、えも言われぬ優しくて温かい気分に包まれました😭 こんな素敵な映画を作ってくれた皆さんに心から感謝します🫶 ありがとうございます😊
「あの素晴らしい」コンサートのファンは必見です!
あっという間の2時間でした。 毎年開かれる「あの素晴らしい歌をもう一度」コンサートに行く人にはドンピシャです。 最後の「あの素晴らしい愛をもう一度2024」は、坂本美雨が最適です。上手く歌おうより、伝え継いでいこうという気持ちが伝わってきました。 トノバン!最高です。
一流を愛した男
試写会で見てきました。全てにおいて一流を愛し、一流であることにこだわった加藤和彦さん。縁のある方々のお話がバラエティに飛んでいて、見応えありました。レッテルを貼られたら、そのレッテルを剥がしたくなり、次から次へと新しいものを求め続ける人だったのですね。精神科医でもある、きたやまおさむさんによる分析が印象的でした。縁のある方々のインタビューが、子供の鳴き声などの雑音が入っていたり、撮影場所も会議室やらミキシングルームだったり、画面が切り替わるたびに、音量、トーンが変わり、少し落ち着かない印象でした。ドキュメンタリー映画ゆえ仕方ないことかもしれないけれどね。
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