隣人X 疑惑の彼女のレビュー・感想・評価
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面白いのか、そうじゃないのか
164本目。
アルプラザの看板が目に入り、東京と思わせての関西ロケかと、横道にそれる悪いクセ。
それにしても始まってすぐに、記者としての資質を疑う展開。
だからラーメン、いやそれじゃラーメンに失礼か。
大衆心理だったり、ひとつの事に囚われ変わっていく様、またもう一方の恋愛絡みの展開も面白かったりもするけれど、全体で見ると面白いのかが、よく分からん。
濁したり、迂遠な感じで、考察を楽しむ部分もあるんだけど、前述通りで。
母の思わぬ告白、それを支えて家に向かう画を、ネットニュースが正面から撮っているけど、思い切り不法侵入やんと、ツッコミたくはなる。
お前の方がよほど不審者だよ
宇宙からの難民として地球に大挙避難してきた「X」と呼ばれる生命体、
各国の対応は異なるもののアメリカが正式に受け入れを決めたことから日本政府も追随。
しかし官と民の受け取り方はまた別。
自分の近くにも「X」が潜んでいるのでは、と
多くの人が疑心暗鬼に。
もっとも「X」の特性、
最初に触れた人間に擬態し
「X」間でも、人間との間でも生殖行為ができ子孫を残せてしまう。
また、擬態時のコピーエラーにより
自身が「X」であったことの記憶を失う場合もあり、
世代が繋がれば自身が「X」なのを自覚していないケースも多々。
更に「X]は、人間に危害を加えられないことから、
表立った排斥や迫害には繋がっていない。
ここで古くからの{SF}ファンは
〔遊星からの物体X(1982年)〕を思い出す。
本作との大きな違いは、クリーチャーの異形さ、
生物を襲うこと、また
擬態・同化する異常なスピード感。
が、その三点の差異が圧倒的な恐怖を生む
(逆に言えばそれがないだけで、随分とソフトな印象を受ける)。
週刊誌記者の『笹(林遣都)』は
市井に潜む「X」を探り出す特命を帯び
疑いのある『柏木良子(上野樹里』に近づくのだが、
次第に彼女に恋愛感情を抱くようになり・・・・。
ここで本作のもう一つのテーマが浮かび上がって来る。
元々は人間とは異なる形状も、
まるっきり擬態している生物は、果たして何者なのか?
加えて、けして人間に危害を加えないのであれば、
通常の人類よりもよほど高次の存在ではないか?
イマイマの日本に遍在する、ありとあらゆる対象への
扇情的な「差別」の問題への寓意。
『笹』と『良子』、
更にはもう一組の恋愛模様を織り込みつつ
(とりわけ後者は、外国人差別の問題も取り込んで)、
ややステレオタイプではあるもののマスコミの横暴も描きながら
根底にあるのは{ロマンスムービー}。
「X」の本来のカタチを知りながらも、
可能性のある『良子』への愛情を抑えきれない『笹』。
その結末には心を動かされる。
とは言え「X」が持つ識別子を提示する必要があったかは疑問。
それが無くとも物語としては、十二分に成立したのでは。
朗読される〔星の王子さま〕の有名な一節
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」とも乖離している気がするのだ。
主人公のクズっぷりが厳しい
説教臭いところがあるんだよね。広い心をもってみんなを許していこうよみたいな。
同質性の高い文化のなかで、少しでも異質なものを排除しがちだよねってことで、その象徴としてXが使われてるの。
でもストーリーの中心はそこじゃなくて、林遣都が上野樹里を裏切るかどうかなんだよね。裏切るんだけど。おばあちゃんの施設の費用を払わなきゃだからしょうがないってことになってるけど、それでやるかね。
「主人公の意志に反して、意中の人を裏切ることにしなきゃだけど、どんな事情ならいいかな」って考えて事情を作った感じなんだよね。ちょっと無理矢理感がある。
そこまで葛藤を生じさせるぐらい林遣都は上野樹里が好きで、裏切られても上野樹里は林遣都を許すんだけど、そこまで二人が惹かれ合うのはどうしてなんだろうね。良く分からなかったの。
野村周平と台湾の女の子の話は良く描かれてたんだけど、ここまでこの二人を引張る理由は分からなかったな。
「誰がXか?」はもはや誰でも良い気がするんだよね。
林遣都がXだったりXじゃなかったりする感じもあって「状況によって、人はXであったりなかったりする」という描かれ方にも観えたの。
原作はどんな話なのか、確認してみるよ。
期待度○鑑賞後の満足度◎ 実は私もXなんです。お騒がせしてスミマセン…
①でも、心で見てね。肝心なことは目で見えないから…
かなりひねくれ回した『星の王子様』。
②かなりムリな設定だし真剣に探すと(探さんでもか)穴の多い話だが、一種のシチュエーション・ドラマ、寓話と見れば良いでしょう。
演出も確かで(『ユリゴコロ』より演出力があがったね)ちゃんと映画になっていたので、良子ちゃんの様に許してあげましょう。
③冒頭から或るシチュエーション有りきの話なのでここでノレルかどうかで好き嫌いが別れるかも。
そうは言いながらも、上野樹里(初めて良いと思った)と林遣都の好演で後半まで引っ張ってくれます。
上野樹里はややボーカーフェイスの役作りで、もしかしたらXか?という雰囲気を最後まで漂わせての好演。
林遣都も髭を生やして今までにない男臭さを漂わせながら、笑うところや泣くところは相変わらず好青年ぶりが顔を出すけれども、笹健太郎という青年の中にある清濁併せたところを自然体で表現していつもながら巧い。
④平行して台湾からの女の子とミュージシャンの卵との交流がキチンと描かれているのも好感がもてます。
⑤話に乗れたらあとは結局誰がXなのかの犯人捜し(犯人じゃないけどミステリーの手法ですね)で最後まで引っ張ってくれます。
かなり凝ったどんでん返しで私は残念ながら外れてしまいました。チクショー!
Xとは?
ラブストーリーだけ良かった
ペトリコールは好きだけどアグリコールはもっと好き
紛争で惑星Xから難民として地球にやって来た「X」を日本が受け入れ、マスコミが人間と同化して生きる「X」を探そうとする話。
最初に触れた人間をスキャンしてトレースとか言っていたけれど、コピーではなく同化ということらしいけれど…同化という言葉が終盤にならないと出て来ず、非常に解りづらいし、その他にも設定の後出しが多いこと。
証拠がどうとかDNAがどうとか騒いでいるけれど何が証拠?固有のDNAがなにか解ってるの?その辺はアメリカでは解析されているの?と感じるものを語らず押し通して進行して行くし、何年前から日本に「X」がいる設定よ?それでも、あれ?この人はXじゃとバレバレだったり…なんて思っていたら、まさかの出自にそういう話し?
まさかまさかのある意味全編ミスリード?
それを表して訴える話しとしては、悪くないどころか後半はとても面白いけれど、超回りくどいしどうしてもスカされた感が残ってしまった。
「悪魔の証明」問題
もしかしたら未来で起こるかも。
予告編は観てなかったけど、上野樹里ちゃん好きなので、そこそこ期待して着席。
時代の設定はなかったけど、どこかの惑星から難民で地球にやってきている、Xと呼ばれる宇宙人達。アメリカでは地球人に危害を与えないので受け入れられている。しかし日本では、まだ受け入れられていない。その証明の為か林遣都演じる出版社の記者、笹達がXを探し始める。
ん?最初からリストが存在、その理由は?
Xは地球人に変身してるので、見た目だけじゃ分からない。しかも人間に危害を与えないなら、認めてあげるしかないんじゃないかな。なんて思ってると、樹里ちゃん演じる良子に好意を抱く笹。一目惚れ?恋愛感覚、早すぎね?しかも宇宙人かもしれないのに、怖くなかったのか?で、最初から怪しかった台湾人のリンちゃん、こいつ絶対Xだろ!ただこの娘は日本語が苦手。なんだかリアル。ミュージシャンの彼氏とのやりとりも楽しかったよ。
後半は良子の家族を巻き込んでマスコミパニック。マジ、こうなりそうだわ。ラストは途中から想像していたオチ。いろんな点の回収が無くて疑問だらけだったけど、ちょいウルウルできて良かったです。
ジャンルは何だ?
変身するのかしないのか、どつちなんだい‼️❓あんた、そこに愛はあるんか‼️❓
誰がXかが大事ではなく、他にある大切なこと
多かれ少なかれ有るであろう偏見や差別や思い込みなどの人間の内面を深く描いた作品でした。Xは人には危害を加えない、いやむしろ好意的。でもそんなXの存在そのものが悪とする人がいる。劇中の心で見るという言葉の大切さを改めて考えさせられます。誰がXでもそんな事はどうでもいい、大事な事は本質を見極める心を持つ事だと思ったのです。当たり前の事なのですが、その当たり前が中々に難しい…上野樹里ちゃんと林遣都くんの好演はもちろんですが、父母役の原さんと酒向さんが良かったです。だから家族のシーンが深く印象に残ります。特に父と娘の思い違いが解けてわかり合うシーンはうるっとしました。ラストも素敵な終わり方でした。
舞台挨拶で熊澤監督が言ってました。もし又このメンバーで撮る事があれば、上野樹里ちゃんは学校の先生で、林遣都くんは弁護士をやらせてみたいそうです。
是非見たいと思います。
たぶん、きっと…
誰かに見てもらいたい、褒めてもらいたい。
人間は元々、承認欲求を持って生まれてきます。
参考までに、マズローによる5段階を要約すると下記の通り。
1.生理的欲求(食欲・睡眠・性欲など生命を維持するために必要な欲求)
2.安全欲求(住居・収入など安心して生活するために必要な欲求)
3.所属と愛の欲求(家族・仲間など集団に属したい)
4.承認欲求(自分を認めたい、他者から認めてもらいたいという欲求)
5.自己実現欲求(ありのままの自分で創造的な活動をしたいという欲求)
で、SNSの普及した社会の多くの人たちが、3と4の欲求が満たされていないと感じて苦しんでいます。
感じ方の違いはほとんどが〝程度の違い〟であり、本質的には大きな差異はありません(たぶん)。
柏木良子の見返りを求めない優しさや道徳感(そこにゴミが放置されていれば淡々と片付けるだけで、誰だこんなことするのは❗️と怒ることもない)、父親が最後まで自分からは、あの事情を語らなかったこと(私のような俗人はどこか恩着せがましく振る舞うってしまうと思う)。
ここの部分に感動したということは、自分がいかに承認欲求に囚われているかの証左でもある(きっと)。
少し大袈裟かも知れないけれど、柏木良子は、現代社会で、誰かも分からない不特定多数の相手(世間や大衆のようなもの)から承認されたがる我々の漠然とした心持ちに対するアンチテーゼのように感じました。
今もこれからも永遠と続く人類のテーマ
最初に思ったのはやっぱりマスコミは
人を不幸にする存在でしかないなと思う
だけど良子の家族にとっては
よかったのかもしれないなとも思う
何も心のうちを話してくれない父が
ありのままを打ち明けてくれたのだから
「日本人」「台湾人」「隣人X」
どんな名称であろうとも
「その人の心」が何であるかが大切で
その心同士が通じ合って愛になる
こうして口にするのは簡単だけれど
実際に目の前にしたらそう言えるだろうか?
やっぱり最初はびっくりしてしまうだろう
目を見開いてしまうだろう
そのままフェードアウトするのではなく
向き合うことができれば
この世の中から少しずつ
偏見はなくなっていくのだろう
自分とは違う異質な存在がいれば
たとえ同じ日本人でも差別したり排除する
「隣人X」という存在は
誰かにとってのあなたかもしれない
偏見や中傷を好む人々がいるから
表現の自由という法律を盾にして
マスコミが群がるんだ
「多様性と愛」を訴えてくる作品が
多くなってきたと感じる
今に始まったテーマではない
これは人類にとっての永遠のテーマなのだ
ただの映画鑑賞で終わらせてはいけない
少しでも自分の感性に、生活に、刻んでほしい
隣人Xが迫ってくるシーンは少し怖いが…
個人的には「ハートフル」の分類としたい
煮物と指輪のシーンに泣いてしまった、
まわりの人はたぶん泣いてない
涙腺が相当脆いmasao氏なのであった
タイトルなし(ネタバレ)
SF的内容かと思って観ると裏切られる、とは言っても裏切られ方に大いに感動してしまった。
途中、なんの映画だっけ?と思うほどSF 感がなく人間の内面を深く描いています、個人的に好きな真相心理を描かれてる映画、良い意味で裏切られるとはこう言うことなんだな。
現代のSNSやメディアに流され信じてしまうことや、それによって差別してしまうこと、必要以上にそれを責め立てる過剰報道、そして乗っかってしまう一般人。
そういったこと全てが愚かだと言うことを、その先の裏側、内面を互いに見ることこそが大切なことに気付けと言われてるようで反省しました。
主人公の記者が守りたい祖母のため必要なお金と、接するうちに愛した異星人と疑われる彼女との狭間で苦悩する心情は胸が痛くなります。
台湾人留学生とバンドマンの日本人との恋もなかなか引き込まれます。
しかし最大のみどころは上野樹里の家族のシーンでしょうか。
嫌いになった父親と素直に向き合えない父親、その父親を愛する母親。血の繋がり何てのは些細なことにさえ思えてしまう家族愛が見えて目が潤みました。
Xと報道された父親家族を守るために会見で発する言葉にはこの映画の言いたいことの全てがつまってたと思います。
ラストの結局誰がXなのかを思わせる手首のホクロの意味を理解するために、も1度観たいと思いました。
予想とまったく違う映画でしたが社会派で味わい深い良い映画でした。
上野樹里をキャスティングしたのは大正解でしたね。
モヤモヤでスッキリ出来ない
イキナリ惑星難民Xと言うシナリオが。そしてそのライン上に新聞記者とXと疑惑を持たれる女性が2人が登場して時間が流れて行く。 この映画の感想は吾輩独自の独断と偏見でのコメントである。初めに評価は1.5である。ワクワクドキドキ無し 面白さ 無し 感動 無し 有るのは唯一の上野樹里の存在のみ。 五感に訴える刺激が無い老人映画である。
後半は☆5
後半30分の展開とハッピーエンドはよかった。
前半は退屈でじれったい話が続くので、ここを30分でまとめてもらえればいい映画になったかもしれません。
ただしアカデミー賞選考委員は前半のほうを評価するのでしょうか。
映画版は原作よりテーマを絞ってわかりやすい構成になっており、謎解き後に適当な謎も残るSFらしい話になっています。
手首にある三角形のほくろがあったりなかったりしたような気がしますが、画像を止めたり部分的に見返したり(早送りも)できるメディアでもう一度確認したいと思っています。
地球外生物のXを探せ!と言う名の、人種や見た目で相手を決め付ける事が愚か。と言う事を表現した作品。 本年度ベスト!
上野樹里さん目当て。
だけど台湾からの留学生のリンがとても可愛かった(笑)
人間の姿となって普通に暮らしている地球外生物の難民X。
週刊誌記者がある情報を元にXと思われる人に張り込み正体を明かそうとするストーリー。
林遣都さん演じる記者の笹。
上野樹里さん演じるXと思われる柏木に近づくも柏木に恋してしまう感じ。
そして台湾留学生のリンとバイト仲間の野村周平さん演じる仁村のラブストーリーが同時進行して行く展開。
この2組のカップルの仲良くなって行くスピード感がハンパない(笑)
人間に危害を与えないXの設定。
これを上手い方法で表現している感じが良かった。
リンを見た目で判断してしまった自分が情けない(笑)
ホントに見た目で決め付けるのは良くないと実感。
柏木が「人は心で見る」と言うセリフが印象に残る。
誰がXなのか?
あえて解り難くしている感じも良かった。
誰がXでも関係無い事を言いたかったと解釈。
ラブストーリーや親子愛も良かったけど、人を人種や見た目で決め付ける事はいけない思わせる作品だった。
もう一回観て登場人物の表情や行動を観察したら面白さが倍増すると思います( ´∀`)
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