52ヘルツのクジラたちのレビュー・感想・評価
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自分が52ヘルツのクジラになった気持ち…
本屋大賞を受賞している原作の映画化。
本屋の店頭で平積みになっていたのをおぼえています。それなりに期待して、公開初日にレイトショーで観ました。
映画は観る人によって感想が全く違うのは知っていますが、
すごく良かったという人もたくさんいるのに、私には全く響きませんでした。
私の心の置き場所が悪かったのか…
登場人物の誰にも共感できなかったことが大きい。
現在の社会の様々な問題を(敢えてそれは何なのかは書きません)詰め込み過ぎで、登場人物たちの心情のより深いところまで描ききれていないように思いました。
どういう気持ちを持って、そういうことになったの?と疑問に思うことが多々。
ただ、ストーリーや設定としては良いと思います。
52ヘルツの…の意味も響きます。
少しだけ泣きました。
でも、この映画を観て、私は逆に、
この映画を理解できないことで大海に投げ出されてしまった52ヘルツのクジラになったような気持ちです。
観た人とぜひ語りたいし、原作も読んでみたい。
何度泣いたかわからない
不幸な杉咲花を存分に満喫出来ます!
日本アカデミーは幸が薄いで賞という部門を作らないとダメ絶対!市子で完全に杉咲花にKOされて好みのジャンル関係無く杉咲花が出演してる作品を公開初日に絶対見るシリーズ最新作のクジラ52です!
奇跡的に杉咲花をそもそも知らなくて市子で初めて見まして この人演技上手くね?(はあ?今更かよ!気づくの遅過ぎだろがバカかよお前は!)となりましてウチの学校の花パイセンはマジパネエから!という経緯です)
今日本で世界一不幸が似合う若手女優と言えば・・・という事で今回杉咲花が憑依チャレンジで降臨した人物は母親に虐待されて父親の介護無限地獄に落ちて〇〇しようとする人でした!
というわけなので当然のように不幸の連鎖が始まる訳なんですね〜
シソンと杉咲の演技400%炸裂のMAXクソ重い家系&次郎系作品なんですが演出のせいなのか案外アッサリサッパリ塩味風味やないか!!!感じに思ってしまい???何故や?何故なんや?どないなってん?なまら普通だべや!でーじアッサリやんけ!ホワイ?って事で3時間ほど考えまくって分析結果が出たので公表します!!!!(地球上の全人類に同意されないのを分かった上で超個人的な感想を書きます)
自分の気になりポイントは効果音と専務の演技の二つなのですが最近自分が落下の解剖学や枯れ葉やパーフェクトデイズや市子やクローズやターやビヨンドユートピアなど効果音がほぼ無い作品を見てる割合が高くて効果音が邪魔に感じるという自分の間違った基準のせいでピアノの音いらないよねとかBGMが全てのシーンで延々とかかっとるがな! それに違和感を感じて更にエンドクレジットの曲は内容の割には軽くね!と感じました!あとここが妙に違和感あって専務だけピンポイントで演技とセリフの言い方がマイナスゴジラの人間ドラマパートレベルの過剰演出かよ!ってくらい大袈裟に無駄に叫んだり(食事のシーンのア〜ンからおやおやなんだか様子がオカシイぞ!って思ってました)(あと結婚相手が居て杉咲を愛人にしようとするドクズのクセにシソンの不幸の手紙のお陰で結婚破談になったんだけどなんで俺がこんな目に合わないとダメなんだよーって大声張り上げてるシーンは自業自得だし当たり前やんけバカかよとしかならないし演出がどうかしてるので思わず大爆笑してしまいました)最後の杉咲が死のうとする重要シーンでどういう力の加減を駆使して杉咲の背後に回って包丁を刺そうとしてるのを回避するつもりなんですかあなた???笑笑笑ってなってしまったり(更にはクズでめちゃくちゃ悪人なのに演技力と声のトーンバリエーションがたったの一個しかないお陰で杉咲花ちゃんを殴ったりシソンに悪態つくシーンもムカつきすらしない有様で面白演技やってるお陰で花ちゃん可哀想って言うよりこんな棒演技のやつを相手に鬼がかった憑依演技してるとか天才天才天才天才マジ天才って思いながら見てましたよ!)考察する作品の何倍も色々と考えた作品でした!
あと余談ですが この手のジャンルだと去年公開された沖縄の闇をドキュメンタリーレベルで描いた遠いところって作品がテレビ放送不可能なくらい放送禁止の言葉やキツい描写とそれ以上の内容でそのイメージがあったからより軽く感じたって部分はあります!(そっちの作品の主人公は杉咲花ちゃんの数万倍不幸でクジラ52がディズニー作品に感じるくらいのハードコアな内容です)
あと原作知らないからシソンが注射打って女になろうとしてるって勘違いしてたから後々実はシソンの元は女でしたの場面はホラー映画のビックリシーンよりビックリしました!
重いテーマの割には案外軽めに感じるのは演出と音楽のせいなんでしょうね(これくらいの感じにしておかないと児童虐待シーンとか思い切り入れたりするとまた違う感じになるのでそこはしょうがないしテーマが十分重いから少し和らげる為にさじ加減を上手く調整したんでしょうね!これくらいがちょうど良いんだと思いますしこれ以上に激しい描写を入れたら感動とかゼロで不快感のみの超胸クソ作品になってしまいますから)
とはいえ杉咲花は相変わらず泣き演技のバリエーションが豊富で(今回も市子同様三種類くらいの違う感情での泣くパターンを見せつけてきましたね!あんな泣き方されたら日本国民全員もらい泣きしてしまうがな!シソンも絶妙に良い顔演技してましたねー
とはいえ原作がとても良く出来てるのは理解してますし映画の内容も激烈に良いし児童虐待やヤングケアラーやトランスジェンダー問題など盛りだくさんで普通にみんなが面白かったっていうのは 超完全同意で自分が間違ったフィルターかけて鑑賞して因縁つけてる悪質クレーマーなのは完璧に理解していますのでご勘弁を!
これ誰かが感想で書いてましたがドラマじゃないですが分けてじっくり描いても良かったと思いますね
あと人物の描き方は人物ごとに分けて見せる呪怨や市子スタイル(アンのパートとか虐待されてる男児とか)でも良かったかもしれませんね!
気になったのが結局効果音と専務で(専務もカイジの藤原くらい熱演だったわそういや)文句があるのに総合的には高評価で楽しく鑑賞できましたよ!
あと凄ポイントですがあの西野七瀬が元々静かで大人しいタイプなのにブチギレDQNクズゴミ尻軽ビッチ底辺女を上手く演じていて凄凄凄でしたね!
ラストにチラっとでるだけで存在感バリバリでラスボス感しか無い倍賞パイセンは流石っす!
最後に二作品連続で不幸が続いてる完全に呪われた杉咲花ちゃんが不憫ではありますがこの路線で更に20本くらい連続でありとあらゆる不幸なパターンの役をやるのも面白いと思いますが息抜がてら次の憑依チャレンジでは楽しい事が起きる人を降臨させて偏差値低めのウルトラバカコメディとかに出て下さい。
と言いましたが4月から記憶がリセットされる医者のドラマからの6月劇場公開のミスをした刑事役ってなんやそれ???(役の難易度が妙に高いのよね笑)
期待通りでした。
52ヘルツのクジラの声
重厚濃厚な味付けではなく、軽くて甘口な仕上がり
原作未読で鑑賞。
原作通りとのことだが、他の人も書いてるように映画としては少しイベント詰め込みすぎ。そのため、芯のない軽くて甘口な仕上がりとなっている。
本(活字)であれば受入れられる流れなのかもしれないが、それを映画としてまとめることはできてないと感じた。どちらかというとTVドラマなど向きの原作なのかもしれない。
ただし杉咲花はやはり良い。
演技がどうとかではなく、不思議な魅力があり、彼女の表情も動きも目で追ってしまう。彼女の存在そのものが、本作を切れ目なく繋ぎ、映画として成り立たせている。
重厚でドスンと沁みる映画を期待した私としては総合評価3と低めに出てしまう。
映像 ★★★
音 ★★★
物語 ★★ (原作ではなく映画化に向けた脚本が脆弱)
役者 ★★★★ (杉咲花はやっぱり良い)
編集 ★★
粗さ ★★★
総合 3.0
監督さんとの相性が悪かった
原作も俳優の演技もよかったはずなのに、杉咲花演じるきなこと少年の話しになかなか感情が動かなかった。一方で志尊淳演じるアンさんのエピソードに涙が抑えられなかった。
大事に思うからこそずっと隠して来た本当の自分を母親に知られたとき、想像し得る最悪の反応をナチュラルに悪気なく親にされ、1人で生きるために張り詰めていた糸が切れる気持ちが、状況は違えど完璧に自分の経験とリンクして本当につらかった。
このエピソードで泣きはしたが、監督が撮る映像と肌が合わず、評価はイマイチ。男性陣のセリフがクサすぎて鼻で笑ってしまったし、ワンシーンのカットが異様に長いことに不満がつのった。また不必要に思えるシーンにイライラを感じてしまい、特にクジラのシーンは全て不必要だと感じた。
魂のつがい
杉咲花さん主演。前回の市子から、またハードな役をこなす。
52ヘルツのクジラは鳴き声が高くて特徴があるが、他の仲間のクジラには聞き取れない声。
生涯孤独で独りで彷徨うらしい。
かつて孤独感を経験した岡田安吾は直ぐ様、貴瑚が出す周波数を感じ取った。
多分自分を幾度も傷つけ死にたいと思ってた
時期があるんだろう。腕のリストカットが
物語ってる。安吾の違和感がある髭は
そういう役だったんだのね。
貴瑚の人生は激しい。愛も同様。
あのような毒親は虐待はするが後で抱きしめて
優しくする。いわゆる洗脳。恐怖心と優しさを
植えつける。『家族が呪いになる時もある』と言う言葉は正しくそう思うし、逃げたくても逃げられない現実もあるのは実態。
産まれてきた時は皆同じ。純粋なつぶらな目をしている。だが、住む環境や育てる人によって違ってくる。
同じ周波数が分かる仲間が助けてくれて
良かったと思う。本当はもっと一緒に
いれたかもしれないのに。
貴瑚が愛を預り生活するのは行政も
簡単には許可しないだろう。
でも、一度は死んで再生した二人。
やっと周りの人々も助けてくれそう。
人に寄り添う心って難しいけど大切。
安吾の分も生きて欲しいと願う。
詰め込み過ぎでは・・・
泣くな。受けとめろ。
重い、しんどい映画である。昔からあることだか、映画の感想を語るとき、泣いた、号泣したで片付けてしまう人がいる。エモーショナルになることはもちろん悪くはない。でもそれだけでは済まない作品もあってこの作品もその一つである。泣きたい、感動したい、という気持ちを歯を食いしばって我慢して映画からのメッセージを真剣に受け止め、理解し、自分の血肉としたいと心から思った。
さてこの映画からのメッセージだが、簡単にまとめてしまうと、聴こえにくい声を聴け、愛されるためにはまず愛せ、ということなのだろう。ただよく理解するためには原作は読んでおいた方が良い。
さすが「八日目の蝉」を撮った成島出監督で実に手際良く原作世界を表現している。ただ元々が一筋縄ではいかない深みを持った小説なだけに映画だけ観たのではわかりにくい部分はあると思う。
というか、この作品の場合は、原作と映画は補完関係にあるといっても良い。
軸になるのは母親の子への虐待である。貴瑚が母親から受ける仕打ち、52が母親から受ける仕打ちが連鎖して(この二組は全く縁故はないにもかかわらず)子供たちを苦しめる。原作では貴瑚の異父弟と52の祖父が虐待に大きく関与しているがこの者たちは映画には登場しない。もちろん母親たちには同情すべき点は一片もない。ただ虐待の本質を捉えるためには背景を知っておくべきで原作は読んでおいた方が良い。
一方で、アンさんの事情、心情についてはむしろ映画の方が詳しい。原作ではキナコへの思いをあえて書ききっていないようなのだが、映画はここをくっきり丁寧に描き出している。
繰り返すが、この作品については、原作を読んだ上で映画を観た方が良い。その方がこの世界から何を受け止めなければいけないかよく分かる。
最後に、この映画が、原作に匹敵するだけのメッセージ性の高さを獲得できたのは、ひとえに杉咲花と志尊淳を中心とした若手俳優の演技にあると思う。彼らの役作りに向けた真摯な姿勢は痛いほど伝わってきてとても嬉しかった。
今年一番心に響いた映画!孤独なクジラたちの魂の叫び声!
泣ける映画?
原作を読んだ時は「重すぎて読むのが辛かった」という感想だった。
児童虐待、DV、性別違和に苦しむ人達の物語。
映画になると聞いても『観た後に辛い気持ちが残りそう』と思い、観るつもりはなかったのだが、TVCMなどで『泣けた』 『号泣した』という宣伝をしていた。
『どうやって、あの原作を泣けるように仕上げたのだろう?』という興味が湧いて観に行ってみた。
ほぼ、原作に忠実なストーリー。
母親に『虫』と呼ばれ、児童虐待により喋れなくなったアザだらけの愛。
彼氏に殴られるとわかっていても同棲している部屋に帰ることしか出来ないキナコ。
性別違和に苦しみ自殺する杏。
ひたすら重い…
ラストで愛がちょっとだけ救われるが、実際問題、愛とキナコが一緒に住み続けることは不可能に近く、愛の施設入りは避けられないし、万が一、気の変わった母親が愛を取り戻しに来たらキナコたちには何も出来ない。
結局、誰も救われていないんだよね。
この内容で『泣ける映画』と宣伝するのはいくらなんでもあり得ないと思う。
映画自体は丁寧に作られていて、2時間超えでも中弛みはなく、役者たちも頑張っている。
倍賞美津子はさすが大女優の存在感。
ただ、重い話が大丈夫な人なら良いが、宣伝を見ただけで『あの花が咲く丘』みたいな泣ける映画を期待して観に行くと後悔することになるかもしれない。
【"二つの魂の番い。”今作は児童虐待やトランスジェンダーの悩みと言う重いテーマを絡めながら、その中で孤独な心を持ちながら必死に生きようとする人達や、彼らを支える人を描いた作品である。】
ー 序盤から中盤にかけては、観ていて可なりキツイ作品である。-
■キコ(杉咲花)は、母(真飛聖)から義理の祖父の介護を命じられ、毎朝4時に起きて3年間も面倒を見ている。だが、祖父は誤嚥性肺炎を起こし、キコは、母親から酷く殴られ、”アンタが代わりに死ねば良かったのよ!”と罵声を浴び、フラフラと歩く中、安吾(志尊淳)に助けられる。脇には高校時代からの親友ミハル(小野花梨)もいる。
二人は、キコから事情を聴き、余りの過酷な状況に絶句する。
そして、ある日安吾から”52ヘルツのクジラ”の鳴き声が録音されたテープをプレゼントされる。
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何とか立ち直ったキコが働く会社で、キコはある切っ掛けでその会社のボンボン専務、チカラ(宮沢氷魚)と恋仲になり、一緒に高級マンションで住み始めるが、安吾はキコに”あの男といては駄目だ。アイツは君を不幸にする。”と説得するが、キコは且つて自分が愛していた安吾にその思いを伝えていたのに、”君の幸せを祈っている。”と言われた事で関係を続けるが、チカラは安吾が言っていたように、DV男の本性を表す。
そして、自ら命を絶った安吾がチカラに読ませるために残した遺書を読みもしないで、コンロで燃やす姿を見た時に、キコは包丁で自らの腹部を刺す。
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キコは、一人で海辺の近くの家に住み始める。
そんな中、雨の中、腹部の傷のために倒れ込んでいたキコに傘を差し出してくれた少年。彼は身体中に、且つての自分の様に痣がある。そして、彼の母親コトミ(西野七瀬)は、彼の事を”ムシ”と呼び、男と街を去る。
◆感想
・今作で”52ヘルツのクジラ”であるのは、キコと安吾と“ムシ”と母に呼ばれた”愛”である事は観れば分かる。
そして、”キコと安吾”、”キコと愛”こそが”魂の番い”で結ばれた人たちなのである。
・安吾が実はトランスジェンダーであると分かるホルモン剤を打つシーンが、前半一瞬映されるが、あのシーンから安吾がキコを深く思いながら、キコの想いに対し、”君の幸せを・・。”と言うシーンは、彼の辛さを語っている。
・キコの高校時代の友人ミハルの存在は、観ていて心が潤う。彼女は突如消えたキコを職を辞してまでして、探しに来るのである。
・キコとミハルが少年の”家族”を探しに、長崎に行った時に明らかになった少年の名前”愛”。彼を愛していた祖母が既に亡くなっていたが、はす向かいの家のオバサン(池谷のぶえ)の家で分かった事実。そして、渡された笑顔で祖母と観覧車の前で映された写真。
<家に戻り、キコとミハルと愛が川の字で寝ていた時に、キコは愛が居ない事に気付き、写真に書かれた”サヨナラ”の言葉を見て、心当たりのある少年がキコに傘を差し出してくれた桟橋に駆けて行く。
少年は、海に飛び込もうとしていたのだろうか。ぼんやりと早暁の中に立つ少年に向かいキコは”死んでは駄目!”と言って少年を抱きしめる。
そして、二人の未来の幸せを願うかのように、離れクジラが海の名から現れ、大ジャンプをするのである。
今作は、児童虐待やトランスジェンダーの悩みと言う思いテーマを絡めながら、その中で孤独な心を持ちながら必死に生きようとする人達や、彼らを支える人を描いた作品なのである。>
またひとり好きな俳優ができた
聴こえない癒しと幸せの声。
東京から大分の海が見える高台に越した三島貴瑚の現在と過去の話。
雨の中、古傷が痛み道で倒れる貴瑚、そこへ傘をさしてくれた言葉を話さない髪の長い少年…濡れた為、自宅にてシャワーを浴び様とその少年の着ていた服を脱がすと虐待の傷跡が、自分の子供の頃とリンクした貴瑚はその少年を放っておけなくなる…。
原作未読
序盤の脱衣場で少年の身体の傷跡から涙が出てしまって。作品とはいえ子供が親の事情でこんな思いをするのは悲しい、子供の頃の貴瑚も親から虐待、懸命に義父の介護と…、疲れきった彼女の心の声に気づき手を差しのべてくれた安吾と学生時代のともだち美晴との出会いと再会。
「52ヘルツ…」という文字から自分の名を52とした少年、52の世話になった場所を訪れて愛と書いて「いとし」という本名が分かる。
過酷な現在と過去の描写が流れるなか時折流れる安吾と美晴と過ごす癒しの雰囲気と優しい時間、何で安吾は露骨に分かるアゴ髭?何て思ってたけど彼、いや彼女の苦悩と気持ちが分かった時には涙。
自分から安吾にキナコと呼んでと言っておいて安吾に「私は貴瑚」と訂正したのは悲しかった。
察して出ていった愛の「キ・ナ・コ」と呼ぶ声と、髪を切ってもらってる時の愛の笑顔には泣けた。ちょっと悲しい話ではあったけど悲しさの中に優しさもありで楽しめました。
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