劇場公開日 2024年3月1日

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52ヘルツのクジラたちのレビュー・感想・評価

全274件中、221~240件目を表示

4.0不覚にも涙腺崩壊

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

原作は読んでないものの、出演俳優が注目の若手俳優陣だったため、急遽鑑賞。

5ヘルツのクジラの声は作中に詳しいが、孤独の中で叫び声を聴く一連のリレー。
ヤングケアラー、トランスジェンダー、児童虐待と、言葉にするのは容易いが、家族がいても孤独という共通の痛み、地の繋がらない家族のかたちを描いた作品。

出演者たちが豪華。
市子に続き難しい役どころを演じきった杉咲花や志尊淳をはじめとした朝ドラ俳優たち、限られたシーンでも、余貴美子や倍賞美津子を贅沢に配置。
一見の価値あり。

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tohko

3.5胸が痛くなったがいい映画だったとは思う

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

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邦画野郎

4.052ヘルツのクジラ同士は互いの歌が聴こえるのか…、と考えてしまう一作

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

同名小説を未読のまま鑑賞した観客による感想です。『市子』(2023)で素晴らしい、というかすさまじい演技を見せた杉咲花が、本作でも圧倒的な存在感を放っています。

登場人物の心情を反映したような映像が強く印象に残ります。暗く沈んだ心を表すような、青味の強い映像、あるいは夜明け前の鮮やかな空を背景に、シルエットで浮かび上がる登場人物など、一つ一つの映像が入念な計算と意図に基づいていることが画面から伝わってきます。かつてのテレンス・マリックや、最近のトレイ・エドワード・シュルツを連想するような画調ですね。

作中に明らかになる様々な事実は、それ自体物語を解き明かすうえで重要な意味を持っているため、ここで内容について具体的に触れる訳にはいかないのですが、冒頭で登場人物の一人が語っているように、「家族」そのものが苦しみの要因となっている人々の物語、ということはできると思います。

その縛りを解き放とうともがく姿、あるいは逃れようにもどうすることもできず苦しむ彼らの心を代弁するのが、「52ヘルツで歌うクジラ」です。52ヘルツの歌を歌うクジラは孤独かもしれないが、同じ波長で歌う者同士は互いの存在を分かり合えるかもしれない、そんな希望も垣間見ることができました。

結末にはある種の爽快感があるものの、上映時間の都合なのか、「苦しみの元凶となってしまった人々」の背景についてはそこまで掘り下げてなかった点が少し心残りでした。この辺りは原作小説には描写があるのかな?と、むしろ原作を読みたい気持ちが強まりました。

本作で杉咲花が演じた貴瑚の役どころが、塚本晋也監督の『ほかげ』の主人公とちょっと似てて、「あれ、『ほかげ』の主演って、杉咲花だっけ?(実際の主演は趣里)」という雑念が終始付きまとってたのが、個人的に残念なところ!

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yui

4.0どういう気持ちで観るか

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

33本目。
重そう、でも切ないなと感じる始まり。
でも、重く切ないと思い観るのと、切なく重いと観るのとでは、自分の中での負担違うかなと。
い?市子?、市子もこんなんじゃと中々思い出せない記憶に年を感じるも、それはそれで、一旦リセット。
構成上、ちょっとそこはと言うのはあるし、包丁のシーンで、ちょっと気持ちが切れてしまう。
それってもう、明らかにでしょと。
でもそれ以上に、杉咲花、志尊淳の芝居に観いってしまうと言うのが、本当の所かな。

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ひで

4.0絶妙な展開と満足度の高いストーリー

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

ベストセラー小説を映画化したヒューマンドラマ。家庭に問題を抱えて育ってきた主人公が同じ境遇の子供と出会い絆を深めていく物語。
現在と過去の映像が交互しながら主人公の交流関係を巧みに描いていて、ストーリーが進むに連れて少しずつ主人公に共感していく満足度の高い作品。

2024-36

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隣組

4.5評価がやや分かれるが、個人的には良い作品という感想

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

今年86本目(合計1,178本目/今月(2024年3月度)4本目)。
(ひとつ前の作品「ポーカー・フェイス 裏切りのカード」、次の作品「ARGYLLE アーガイル」)

 本作品は原作品があるので、それを無視することはできない状況です。

 その前提で本作品のレビューの対象となる論点というのは、多くの方が書かれている通り「扱う範囲が広すぎて回収不足の点が否めない」「大分市が出てくる割に(大分市は後援扱い)、大分市ネタがほぼ出ない」という点であろうと思います。

 特に前者に関しては、多くの方が書かれている通り、児童虐待、LGBTQほか色々な分野を扱ったのですが、それが「盛りすぎ」であり(ほかにも多数あります。2020~2024年で社会問題とされているものはほぼ入っているくらい)、理解は可能でも「この放映時間内にすべてを巻き取るのは難しいのでは…」というところです。ただ、おそらく原作小説のある部分からある部分まで(あるいは、本1冊単位)を忠実に扱ったためにこうなったと思えるフシもあり(中には映画の展開上、問題提起だけはされるが以後一切出てこない論点もある)、ここはかなり評価の取り方が難しいです。

 また、映画の舞台が大分県であることは中盤でわかりますが(瀬戸内海(豊後水道)や、「とり天」などからもわかるが、ある程度の知識が必要。後述)、そこまでは、瀬戸内海がバックにあるので、広島、山口、福岡という可能性も考えられ、「~しちょる」の方言から山口方言の可能性は捨てきれないので(「凪の島」参照))、ここを正確に取れるのはある程度最初の段階では推測の知識が必要です(かつ、大分市が舞台なのに、市内や大分市が舞台であることのヒント(特急ソニックほかの描写)がないので、かなりわかりづらい)。

 原作小説をそのまま忠実にしたものだと思うし、映画を鑑賞すれば「52ヘルツ~」が何を指すのかもわかりますが、「やや扱う範囲が広すぎて時間に対して回収しきれていないかな」といったところです。

 採点に関しては以下の通りです。

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 (減点0.3/映画で扱う範囲が広く、時間の関係で拾えていない論点もある)

 ・ 介護問題ほかの問題が代表的ですが、原作小説あり、重視の立場もあるので、そこはもう仕方がないのだろうと思います。この0.3もかなり「いじったもの」で、原作小説重視であろうということ、また、「極端に多すぎる」わけでもないので、この程度です(換言すれば、原作に出る限り映画で扱って描写がある以上、「そういう問題がリアル日本に存在する」ということを常に頭の中に入れておくことができる作品である、といえる)

 (減点0.1/(緊急)事務管理の性質)

 ・ 通常の事務管理は、本人の意思がわかるか推知できる場合、それに従う必要があります(民法697条)。

 (減点0.1/心裡留保と身分行為)

 ・ 心裡留保は身分行為に適用がありません(判例)。
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yukispica

2.0まったく感情移入出来ません。

2024年3月2日
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HAYABUSAj

3.0原作もの故の弱さ

2024年3月2日
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2021年本屋大賞を受賞した町田そのこさんの同名小説の映画化作品。原作は2020年8月に読了済みだが、非常に大雑把なストーリーしか覚えていなかった。とてもよかったという印象だけは残っていたが……。
タイトルは「他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ」から「たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない」という意味がある。転じて、虐待の被害者や性同一性障害で苦しむ人たちの声なき声を表している。
という前提に立って映画を観れば、主人公キナコが声を出せない少年を保護する過程は理解できる。アンさんがキナコを救い出すのも同様だ。ただ、弱者が弱者を庇い合うという構図ではない。彼らを助ける人たちもたくさんいる。その意味ではクジラよりも恵まれているのかもしれない。
原作ではわからなかった(ネットで探して聴いた)「クジラの声」も、映画ではリアルタイムで聴くことができてよかった。反面、虐待されていた割に健康そうな外見に違和感を覚えたり、芝居臭い演技に辟易したりと、映像ゆえの欠点も散見した。
映画の印象が消えないうに、積読している文庫本で再読することにしよう。

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ぽてち

4.0もっと活かして欲しかった…

2024年3月2日
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堅実なストーリー運びに、役者陣の素晴らしい演技、なのになんだこのテレビドラマみたいな凡庸な演出は。
成島出って、こんなもんだっけ…?
なんでクジラの鳴き声に音楽を被せるのか?
彼の最後のあのシーンはあまりにも型どおりじゃないか、女優二人があれ程の芝居をしているのに?
他の良いシーンも凡庸な音楽使いで台無しになっていたし…
杉咲花の圧倒的な芝居、志尊淳も彼である必然があったし、シーンは少ないながら余貴美子の情感。
もっと上手く活かして欲しかった…

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ぱんちょ

4.0聴こえる人だけに届く心の叫び

2024年3月2日
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琥珀糖

4.0杉咲花の圧倒的な存在感

2024年3月2日
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泣ける

悲しい

難しい

母親から虐待されて育った三島貴瑚は、義父が要介護になると母から介護を押し付けられ、全く自由のない人生を歩んできた。母親から死ねと言われ、フラフラと車の前を歩き自殺を図った時、アンさんに助けられ、母親から逃げることが出来たが、ある事件のあと東京から海辺の一軒家へ引っ越してきた。彼女は、そこで母親から虐待され、声を出すことが出来なくなった少年と出会った。貴瑚は少年と接するうちに、かつて自分が虐待されていた時救い出してくれたアンさんのことを思い出した。貴瑚の過去とは、少年はどうなる、という話。

貴瑚の毒親、少年の毒親とも酷いなぁ、って観てた。貴瑚役の杉咲花は本作でも圧倒的な演技をみせていて、他の女優で代わりの出来る人が思い浮かばないほどの存在感だった。そして、貴瑚を救ってくれたアンさんがなぜ貴瑚の事が好きなはずなのに、付き合おうとしないのかが不思議だったが、ちゃんと伏線回収されて納得した。専務役の宮沢氷魚は、黒島結菜を妊娠させたのに結婚しないという、謎の行動をしてる私生活のイメージとダブり、身勝手なDV男が似合ってた。
しかし、この専務もだが、貴瑚と少年の母親たちなど、どいつもこいつも自分勝手で、すぐに弱い女や子供を殴って憂さ晴らししてるのは気分が良いものではない。あんな毒親たちが世の中には多くいるのだろうと思うと悲しくなる。
それと、貴瑚は海辺の街に引っ越してきてから働いてる様子が無く、どうやって生活してるのか不思議だった。
クジラの鳴き声聴いてみたくなった。

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りあの

3.5NEW LIFE

2024年3月2日
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悲しい

幸せ

東京から大分の海辺の田舎雨に降られ町へやって来た若い女性の過去と、彼女の知り合った虐待されている様子が見て取れる幼い少年の話。

防波堤で雨に降られた際、腕に痣のみられる喋らないロン毛坊やに傘をさしだされて出会い、そして雨に打たれた服を脱がせたら全身痣だらけ、その少年を捜して巻き起こっていくストーリー。

自身が抱える辛い数々の過去やそこからの変化と絡んだ人たち、そして現在進行系で痛みを抱える少年を重ねてみせていき、哀しい群像劇的なつくりで、風呂敷を広げすぎてちょっと拾いきれていない感じはあったけれど、悲しくキツく温かく、とても面白かった。

宮沢氷魚がなんだかキャラが合っていないのか、荒くれるところやなんでだよー(棒)の演技があまりハマっていなかった気がした。感情を昂らせたことのないボンボンとしてみたら正解なのかな…。

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Bacchus

3.0志尊淳の女子高生は尊い

2024年3月2日
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なんか全ての部分が中途半端?な感が…
尺やコンプラのせいもあるんだろうけどね。
氷魚くんは結構頑張ってだと思う。
お金持ちの坊ちゃんって地じゃね(笑)
原作が良いだけに映像に入り込めなかった。
時間軸の動かし方もイマイチだったし…

杉咲花の演技は固定化?って感じるのは俺だけか?

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REGZA521

2.5全部乗せ、化調(セリフ)たっぷりラーメン

2024年3月2日
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ばとー

3.0杉咲花とアンサンブル、バランス

2024年3月2日
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またぞう

3.0キナコにも、アンさんにも、共感することができない

2024年3月2日
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tomato

5.0たち

2024年3月2日
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52ヘルツのクジラではなく、52ヘルツのクジラたち。
1人ではなくてよかった。
52ヘルツが聞こえないであろう美晴のような人もいてよかった。

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さんはる

4.5良い映画

2024年3月2日
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何の情報も持たず、ただただ映画館で見た予告編に惹かれての観賞。原作とか知ってる人なら当然なのでしょうけど、本当にお勧めです。是非見て感想聞かせて欲しい。

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mm

3.5働いてないけど大丈夫なの?

2024年3月2日
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杉咲花が不幸過ぎて逆に入りこめませんでした。
いつもながら演技が素晴らしいですが、それ故に不幸な役しか回って来ないのでしょうか。
たまには明るい役の彼女も見てみたいですね。
虐待を受けた子どもは、自身も虐待する親に成りやすいと聞きます。負の連鎖を何とか止めて貰いたいです。

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やまぼうし

3.5自分が52ヘルツのクジラになった気持ち…

2024年3月2日
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本屋大賞を受賞している原作の映画化。
本屋の店頭で平積みになっていたのをおぼえています。それなりに期待して、公開初日にレイトショーで観ました。

映画は観る人によって感想が全く違うのは知っていますが、
すごく良かったという人もたくさんいるのに、私には全く響きませんでした。
私の心の置き場所が悪かったのか…
登場人物の誰にも共感できなかったことが大きい。

現在の社会の様々な問題を(敢えてそれは何なのかは書きません)詰め込み過ぎで、登場人物たちの心情のより深いところまで描ききれていないように思いました。
どういう気持ちを持って、そういうことになったの?と疑問に思うことが多々。

ただ、ストーリーや設定としては良いと思います。
52ヘルツの…の意味も響きます。
少しだけ泣きました。
でも、この映画を観て、私は逆に、
この映画を理解できないことで大海に投げ出されてしまった52ヘルツのクジラになったような気持ちです。
観た人とぜひ語りたいし、原作も読んでみたい。

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ruriruri1515