イコライザー THE FINALのレビュー・感想・評価
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ファイナル?まだいけるでしょ
「イコライザー」って、元凄腕エージェントが悪をただただこらしめる(殺しまくる)って映画だから、意外と動機は適当なときもある。そんなところも含めて、そこそこ好きなシリーズ。この手の実はすごい人ってジャンルには目がない。冒頭、マフィアのアジトで結構大暴れした後というシチュエーションから始まるのがまたニクい演出。マッコールの凄さをちゃんとわからせる作りになっている。
その後はシチリア半島での療養となっていくわけだが、ここである必然性はない。ここでロケしたかっただけなんじゃないの?と思ってしまうほど。アメリカの田舎町よりはこっちのほうが観る側も楽しいのは確かなんだけど。ただ、アメリカの都会よりは悪人が少ないし限られているから、当然そいつらとの戦いになるってのはわかりきった展開。走り出したら止まらないぜ!的な(横浜銀蝿みたいな表現)後半はたまらなかった。さすがにお年なのでわかりやすいアクションより、暗がりの隠密行動や狭いところでの動きの少なめなアクションが多かったが、それでも十分満足できた。正義を執行しているはずなのに、少し楽しそうなところもイカれてていい。
3作目となって多少のパワーダウンを覚悟していたが、意外にもちゃんとした脚本。ダコタ・ファニング演じるコリンズとの関係性や冒頭のシーンの答え合わせがちゃんと待ち受けていた。邦題で勝手に(勝手にかどうかはわからない)ファイナルってつけられていたけどまだ続編行けるんじゃない?デンゼル・ワシントンがそろそろしんどいから最後にしたいって言ったのかもしれないけど。それでもまだ続編の可能性はあるはず。少しだけ期待しておこう。
これだよこれ
気軽に観る週末アクション映画
ヤバ過ぎる映画です
前の2作、結構見ているけど、正直、この作品はあまりに説明がなさすぎるし、何のための暴力、あるいは殺戮なのかよく分からないところがかなりあるんですが、不思議なもので見ているとしっかりと伝わってくるし、それとともに、この作品のヤバさもまた徐々に伝わってくる─表現的なヤバさ、質的なヤバさ・・・いずれもが超絶すぎます。
当然、シリーズを見ていれば作品を把握しやすいとは思いますが、この3が初見であったとしても、十分楽しめるはずです。
カメラのアングルや捉え方が非常に面白いと思いました。なので、見ているだけでかなり楽しむことができました。
音楽もかなり気に入っているので、復讐と同時に鳴り響くメインテーマがまたたまらないカタルシス─。ああ、いい、なんて思っているとマッコールの睨みや囁きで恐怖に貶められる・・・やっぱこの作品はヤバ過ぎます。
今度は絶対正義だマッコール !
とても楽しめました。
大好きな映画があります。
トレーニングデイです。
私の中ではトレーニングデイでデンゼルが演じたアロンゾは全映画の中で最も怖いキャラの一人・・・。
あの目付き、あの笑み、あの言葉遣い、あの思考回路、歪んだ正義、捩じれた倫理観・・・どれをとっても最恐の悪人です。
いや、こんな人間いないのかもしれないが「いてもおかしくない・・・いたとしたらこんな人間に目を付けられたら一巻の終わりだ・・・」と思わせる完全な悪人を生々しく演じきっており、ホラー映画より身が縮む思いをした映画です。
監督はアントワーン・フークアという方。
トレーニングデイからこの監督さんの作品は追い続けています。
この監督さんは悪や悪人をとても魅力的に描く監督さん。
悪なのですがでも魅力的なんです。
怖いのにアロンゾを再度見たいという欲望に駆り立てられます。
イコライザー THE FINALはそのアントワーン・フークア監督とデンゼル・ワシントンが何度目かのコンビを組んだ最新作。
本作でも悪の組織が魅力的に妙にリアルに描かれています。
厳つい体型を誇示し身体を這うタトゥーをだらしない服装からちらつかせ徒党を組んでバイクで街中を我が物顔で走り回り住民を威嚇する反社的な一党。
一見、どの街にもいる困った若者たちにも見えなくない。
しかし彼らが街中を走りたどり着く場所は、高級車が何台も止まりさらにデカい身体を黒スーツで覆い物腰や所作は社会的でさえありながらしかし人の命を何とも思わない残忍さも持ち合わせる強烈にガバナンスが効いた組織的な巨大な悪を感じさせるマフィアの元であった。
こういったシーンを通して我々が街中で見かける小さな些細な悪は、辿っていけば社会全体へ強いインパクトを持っている巨大な悪の組織の氷山の一角に過ぎない、こんなことを分かりやすくそして説得力を持って示したりする。
本当に悪や悪の組織を描くのがうまいです。
本作で更に魅力的に描かれているのは悪に対する光の部分です。
金銭的裕福はないかもしれないが慎ましい人々の生活、真っ当に生き支え合い助け合う人々、一言二言交わすすれ違った街の老人とのささやかな会話、人々から向けられる小さな優しい好意、美しい街並み、愛しい家族、そして少しずつ主人公がその街や人々に溶け込んでいく様子・・・
悪があるから光が際立つのか、光あるところに影は生まれるものなのか、本作ではこの光の部分をとても丁寧に悪との対比という形で描き出していく。
作品の性質上、この光が悪に蹂躙されるストーリー展開は明白でありだからこそ悪に対する怒りややりきれない思いが丁寧な光の描写の過程で募っていく・・・
リアルな悪が描かれているからこそここの感情移入は高まります。
冒頭であげたトレーニングデイのデンゼル演じる完全悪アロンゾは私利私欲の限りを尽くした結果、さらなる巨悪に打ち倒される。
闇はさらなる闇に飲み込まれ、きっとそのさらなる闇はより深い濃い闇に飲み込まれる運命なのだろう。
この輪廻の中に飲み込まれることで最悪・最恐の悪アロンゾが消滅するストーリーであった。
イコライザー THE FINALでは悪と光の対比を明確に行い、光側を助け支える絶対的な力を持った存在としてデンゼル演じるマッコールが描かれる。
映画の中で時間をかけて丁寧に描かれるのは悪と光の対比であり、マッコールが悪を打ちのめすシーンではない。
むしろそこは絶対的な力でとても速やかに確実に正義が実行されていく。なんならその時点で既に悪側の逆転があり得ないことは意図して明らかにして絶対的に正義が実行されていく。
しかしそこに物足りなさや淡白さは一切感じず、悪と光の対比を丁寧に描いたからこそのカタルシスが大きく存在している。
このカタルシスがエンタメとしての満足度を満たしてくれる。
絶対的な正義の存在であるからこそ今自分の目の前の悪だけを打ちのめす行為に疑問を感じ葛藤するマッコール。
隣の街に行けばきっとまた違った悪が根を張っているのだろう。自分の力を使って人々を助けることが正しいのならば、なぜ今目の前の悪にのみこの力を下すのか・・・。全世界で至るところでこの力を行使することが本来なのではないか・・・。それが出来ないなら等しく全てに干渉するべきではないのではないか・・・。
この悩みの末しかし今目の前にある悪とそれに抗う術を持たない光を看過することができず己の絶対的な力で悪を打ち砕き光を助けるマッコール。
この人間味溢れる心情がドラマとしての満足度を満たしてくれる。
トレーニングデイでは絶対悪として存在し、更なる悪に飲み込まれることで消滅するアロンゾを演じたデンゼル。
イコライザー THE FINALでは絶対正義として存在し、その力で悪を完全に打ち砕くマッコールを演じたデンゼル。
この対比。このシンメトリー。
これはもはや二つで一つの作品なのかもしれない・・・。
イコライザー THE FINALも好きな作品になりましたし、トレーニングデイもより一層好きになりました。
書きたいと思わせたゾ
コロナ明けからレビュー、メンドクサーてなってたけど・・・
これは面白かった。1が大変面白く、2がつまんなかった!
2と同じ監督だと聞いたので、だいぶ心配だったけど、杞憂でした。
やっぱ、この人は市井の人を助けなきゃ、キャラに合わない。
町中のチンピラを圧倒的に倒す!これが魅力。
今回はマフィアのボスだったけど、まぁ、チンピラに毛が生えた位の貫目だったし。
危機なんて無縁、圧倒的強い!圧倒的に倒す!
圧倒的におもしろかったです。
流れがわかる。
ストレスすっ飛んだ
ドラマ部分はスケールアップ。アクション部分はスケールダウン
一作目のMcCallに戻ったと思いました。
いやー監督上手い!!
序盤からのストーリーにあっという間に引き込まれます。イタリアの景色、庶民の生活風景!
そこから、あれよあれよの人助け!
本作、とてもシンプルです♪水戸黄門の勧善懲悪にプラスちょいオーバーキルです。(ワシントン氏の表情こそ本シリーズの醍醐味です!!相変わらずのサイコパス感が…笑)
丁度、愛するジョンウィックと被りの時期で、非常に楽しめました。マッコールは、悪人に容赦なし!逆にウィックは“ババヤガ”ゆえ効率的な排除みたいな🙌(と言っても、相変わらずの泥試合ですが笑)
前作ハマらなかった方でも、絶対楽しめます。是非、映画館でご観賞ください。
追記:今思えば“リフト”と言っていたので、本作まではホームセンターで、引き続き働いてたっぽいですね笑
圧巻の瞬殺!
マッコールに平穏はあるか
最後のマッコールに“自分”としての生き方を問われる
初代「イコライザー」の二次創作感
悪くない。けど、初代のインパクトは超えられないかなぁ、という評価。
イコライザーのファンが作った二次創作っていう感じがする。
初代の「ストイックだが気さくなホームセンター店員/元CIAの凄腕戦闘員」というギャップを、どうしても続編は超えられない。イコライザーシリーズであるがゆえに、イコライザー初代を超えられないというジレンマ。
今作の悪役は小粒感があり、やはり「テディ」を超えることは容易ではないのだと実感。お前はすごく良い悪役だったんだな…
アクションはいつもの出来なので安心です。シナリオは単純ですが、「こういうのでいいんだよ、こういうので」という評価。
個人的には初代クライマックスの「デーデー↑ デーデーデーデーデデー↑」のあの音楽が聞けないのが淋しいかな。
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