実写版「魔女の宅急便」海外配給が決定 主演・小芝風花は感激の涙
2014年3月1日 15:20
[映画.com ニュース] 角野栄子氏の人気児童文学を初めて実写映画化した「魔女の宅急便」が3月1日、全国281スクリーンで封切られた。東京・新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶では、本作の海外配給決定が発表された。
配給の東映によれば、現在までに4月17日の香港公開を皮切りに、台湾、シンガポール、インドネシア、ベトナム、ドイツ、スペインでの公開が決まっており「他地域についても、交渉を進めている」という。この吉報に、キキ役の小芝風花は「本当にありがたいことで、胸いっぱい。日本の大自然を世界の皆さんに“お届け”できるのはうれしい」と感激の涙を流していた。
映画は一人前の魔女になるため修行の旅に出た13歳のキキが、たどり着いた海辺の町で、お届け屋「魔女の宅急便」の仕事を通して、人々とふれあい経験を重ねるファンタジー。舞台挨拶には小芝をはじめ、パン屋の女主人を演じる尾野真千子、とんぼ役の広田亮平、清水崇監督が登壇。尾野は「本当にキラキラしている。私も15歳でこの世界にデビューさせていただいたが、こんなに輝いていなかった(笑)」と映画初主演の小芝にほれぼれしていた。
また、広田はとんぼ役として、同世代の小芝と息の合った演技を披露しており「とんぼ兄ちゃんは、皆に愛される“いじられキャラ”。(俳優として)大先輩ですが、私もたくさんいじっちゃいました」(小芝)、「僕が1つ年上で、撮影に入る前に『タメ口でいいよ』って言ったんですが……。言わなきゃよかった」(広田)と壇上でも名コンビぶりを見せていた。
メガホンをとった清水監督は「小芝さんと広田くんという10代のふたりをいかに魅力的に描くかを意識した」といい、「その分、尾野さんに関してはお任せする部分も多くて。僕が若いふたりばかり構っていたので、尾野さんが僕のサンダルに落書きをしてきた(笑)」と裏話を披露していた。この日はキキの相棒・黒猫のジジを演じる声優の寿美菜子も駆けつけた。