よだかの片想い

劇場公開日:

よだかの片想い

解説・あらすじ

直木賞作家・島本理生の恋愛小説を、「幕が下りたら会いましょう」「今日も嫌がらせ弁当」の松井玲奈主演で映画化。

女子大生の前田アイコは、顔の左側に大きなアザがある。幼い頃から畏怖やからかいの対象にされてきた彼女は、恋や遊びはすっかりあきらめ、大学院でも研究ひと筋の毎日を送っていた。そんなある日、「顔にアザや怪我を負った人」のルポタージュ本の取材を受けて話題となったことで、彼女を取り巻く状況は一変。本は映画化されることになり、監督の飛坂逢太と話をするうちに彼の人柄にひかれていく。飛坂への片思いを自覚したアイコは不器用に距離を縮めていく一方で、自身のコンプレックスとも正面から向き合うことになる。

飛坂役に「グッド・ストライプス」の中島歩。「Dressing UP」で注目を集めた安川有果監督がメガホンをとり、「性の劇薬」の城定秀夫が脚本を手がけた。

2021年製作/100分/G/日本
配給:ラビットハウス
劇場公開日:2022年9月16日

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(C)島本理生/集英社 (C)2021映画「よだかの片想い」製作委員会

映画レビュー

3.5痣は、わたしを主張している。

2025年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

生まれつきの頬の痣に、何がしかの影響を受けて生きている大学院生の
前田アイコ(松井玲奈)は、ある日、痣と共に生きるている状態を
「痣のある自分も、一歩、前に出て良いのではないか?」
そう考えて取材のインタビューに応じる。
インタビュー集は本になりアイコの写真が表紙を飾る。
本は話題になり、ベストセラーになる。
それを読んだ映画監督の飛坂(中島歩)から、映画化の申し出を
受ける。
アイコは考えた末に了承する。
恋愛関係の描写を抜かせば、芥川龍之介の「鼻」のような話しである。
アイコは痣のある自分と半ば共存していて、憎からず思っているのだ。
痣のある自分を信頼できる人を選別して付き合ってこれた、と
ポジティブに捉えている。
美容外科を訪れたアイコはレーザー治療でほぼ治ると聞き、
安堵とともに、痣のある自分に愛着も実はあるのに気づく。

原作が「RED」や、「ナラタージュ」「ファーストラブ」に次ぐ
4作目の映画化となる島本理生の作品。
原作がしっかりしているので登場する友人や研究室の
後輩(青木袖)などの脇役にもに納得感が持てる。
音楽もオリジナルの前衛的クラシックで、センスがいい。

痣はいつでも消せる。
アイコは取り敢えずは前向きに生きようと決めたのだろう。

コメントする 1件)
共感した! 5件)
琥珀糖

3.5雰囲気が湿っぽいけれど、そんなに悪くない

2024年8月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

人間は複雑だ。相反する想いを抱えることもある。主人公アイコにとってそれは、見られたいという想いと見られると恥ずかしいという想いだ。
過去のエピソードから、アイコがなぜそうなったのかを紡ぐ物語は実に丁寧だ。
言い換えるならば、アイコというキャラクターのみに当てはまる特別さを構築しようとしている。

逆にいえば、アイコの気持ちに普遍性が少ないので、本当の意味で彼女を理解するのが難しくなる。
それが悪いわけではない。極端な話、物語とは多くの人に当てはまる普遍的なものか、オンリーワンのキャラクターを紡ぐか、の二通りしかないのだから。

しかし振り返ってみると、ついつい顔のアザのことに触れがちだが、別にアザなんてなくともこの物語が成立してしまうことに気付く。
つまり、容姿に多少のコンプレックスを抱いている人全てに当てはまる普遍性を有しているともとれるわけだ。

で、結局何が言いたいかというと、人間は一人一人考えていることは違うのだから相手の気持ちを完全に理解するのは難しいということだ。それが異性ともなれば、ほとんど何も分からないと言ってもいい。

自分の判断で相手の気持ちを決めつけ、間違った寄り添い方をしてしまう。
逆に、多くの人が「失言」だと思ったとしても、言われた本人にとっては嬉しい言葉かもしれない。
そして、仮に嬉しい言葉を言われたからといっても、その人が自分を理解しているとは限らないのだ。

やはりアザのことに目がいきがちだが、結局は、男と女のすれ違いに関する普通の恋愛映画だったように思える。
ものすごく面白いわけではないし、少々湿っぽい雰囲気であるが、作品としては悪くない。

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共感した! 0件)
つとみ

4.0共感しやすい映画でした

2024年4月4日
PCから投稿
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共感した! 1件)
みーこ

0.5松井玲奈って地下アイドル?

2023年11月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 0件)
マサシ