<新世代香港映画特集2023>
■香港のプリンス・エドワード地区にあるウエディングショップで働くフォン(ステフィ・タン)。7年もの間、同棲相手であるエドワード(チュー・パクホン)からプロポーズを受けるが、フォンは実は10年前に親から独立するために中国大陸の男性ヨン・シューウェイと偽装結婚をしており、その婚姻がまだ継続中であることが発覚する。
◆感想<Caution!結婚〇10年の男のムッチャ、上から目線の感想です!>
・えーっとね、まずは同棲しているフォンとエドワードが、7年もの間、同棲しているからか全然幸せそうじゃないんだな、これが。
プロポーズされて、皆の前でエドワードからキスされた時の、フォンの困惑と迷惑そうな顔ったら。
口では、フォンの事を愛しているとか言っているけれど、ホントかな。愛が覚め切った中年夫婦に見えちゃったよ。マア、エドワードを演じたチュー・パクホンさんが、チョイ、中年になりかけのオジサンだもんな。格好良くないし。ごめんね。
・フォンが、大陸人(中国人)のヨン・シューウェイとの結婚を解消しようと奔走するシーン。中国の経済発展が進んでから、外国に移住するために香港IDを取得するために偽装結婚する大陸人は、上海とか北京の万元戸にはチョイチョイいたけれど、若きフォンが結婚をキチンと考えていなかった女性である事が、感じられるよね。
・エドワードが、しょっちゅうフォンのスマホに”何処にいる?”とか聞いてくるところとか、彼の母がアポなくエドワードとフォンのと家にやって来て、あれこれ口出ししたり、果ては風水的に良くないからという理由で、フォンが飼っていた亀を勝手に捨てたというシーンは、ちょっとなあ。
あの母親は二人が結婚したら、矢鱈と新婚家庭にズカズカと入って来て、”孫はまだか?”とか聞きそうだし、エドワードも言いなりになる事は見えてるよね。
マア、エドワードは独り立ち出来ていない男なんだよ。爪切り位、自分で探しなよ。彼は結婚したら何でもフォンにやらせる男になると思ったな。
・一方、ヨン・シューウェイは奥さんが懐妊した事で、最初はちょっと揉めるけれど、奥さんと一緒に大陸で生きる事を決めるし、器が大きい男だと思ったな。
フォンは、エドワードとヨン・シューウェイを見比べちゃったんだろうね。
・そして、フォンはエドワードが道で自分を探す姿には気付かずに(と言うか、もう興味がないのだろうね。)、バスの中でスマホをオフにして、スッキリした顔でヨン・シューウェイと奥さんとの家に行って、結婚の費用を”お祝い”と言って二人に渡すシーンは、フォンが結婚の本当の意味を分かったって事だと思ったな。
■あと、最後にムッチャ偉そうな事を書くけれども、
【結婚は終わりではなくって、他人であった二人の男女の人生の始まり】だからね。そこが分かっていないと、スピード離婚(最近は、成田離婚って言葉は聞かないけどね。)してしまうのではないかなあ。
あとは、既婚者の私が言うのも変だけれども、この時代、結婚しないという人生もありだと思うよ。マア、私は過ぎた家人が結婚してくれたお陰で、幸せな人生を歩んでいるけどね。(とか、言いながら明朝起きたら、離婚届がテーブルの上に置いてあったりして・・(涙)
<今作は、若き時に大陸人男性と偽装結婚した香港人女性が同棲相手エドワードからプロポーズされた事で偽装結婚解消や結婚準備をする中で結婚の本質に気付く物語なのである。>