バーティカル・リミット

劇場公開日:

解説・あらすじ

登山中の事故により目の前で父親を失った兄妹。その後、兄ピーターは山に入ることを拒み写真家に、妹アニーは父の夢を追い登山家の道を選ぶ。そして今、アニーは標高8000メートルで氷のクレバスに閉じ込められてしまった。命が持ちこたえられる時間は22時間。知らせを受けたピーターは、妹の命を救うためK2へ再び足を踏み入れることを決意する。しかし、そこは想像を絶する“死の領域”だった……。

2000年製作/124分/アメリカ
原題または英題:Vertical Limit
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2000年12月9日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

映画レビュー

3.5【様々な思惑絡まる超高所登山映画。どうやって撮影したのだろう、と思うシーンテンコ盛り作品でもある。】

2025年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■山岳事故で父親のザイルを切り離し、自分と妹・アニーだけ生き延びた経験を持つピーター。
 山を離れ写真家となったピーターとは対称的に、アニーは父の夢を継ぎ登山家となっていた。だがアニーもまたK2登山で事故に遭い、標高8000mのクレバスに閉じ込められてしまう。

◆感想

・10数年前まで登山をしていた(もちろん、8000mなど無理ですが)者としては、”どうやって撮影したのだろう”と言うシーン多数である。

 1.アニーたちが、クレバスに落下し、その後アイスフォールを歩くシーン。

 2.救助に向かった隊員が、雪上でスリップし、ピッケルで制動しギリギリ落下を防ぐシーンからの、雪庇大崩落の中、ザイルに捕まって助かるシーン。

 3.登山家たちがベースキャンプで酒を飲むシーンは、ちょっと大丈夫か?と思ったり。

<とにかく、ハラハラドキドキの高所登山映画でありました。>

コメントする (0件)
共感した! 4件)
NOBU

4.5監督の演出手腕が光る山岳アクション

2024年10月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

感想

VODで久しぶりに鑑賞。製作から24年以上経つがあらためて鑑賞し直しても監督の場面展開、カット割等の演出手腕が高度で優れており、娯楽性を重視したストーリー展開と共にハラハラ、ドキドキのシーンの連続で観客の度胆を抜く面白い山岳アクション映画を観たという気分にさせられる。

製作当時の特殊映像としてのVFX技術は画像処理情報量的に現在と比べると低く、山岳部の背景合成や雪庇崩落シーン、へリコプターの崖への接近シーンに粗が見えるものの、実際撮影した山岳部(ニュージーランド)の絶景と過酷な環境下で演じられた俳優陣の素晴らしい演技がVFXと絶妙なバランスでマリアージュされ本物の崖登りシーンや雪崩、尾根急峻部の歩行シーン、雪庇の質感がリアルに表現されていて今観ても上手い画創りをしていると感心する。制作面からもっと評価されても良い映画であると感じる。

クリフハンガーも美しいイタリアンアルプスでロケされたS・スタローンが身体を張った活躍をする映画で好きだか、何も考えずに話の内容に驚きながら楽しめる山岳アクションとしては本作の方が一枚上手と感じている。

物語の中で何故そこにニトログリセリンがあるのかや、不条理な理屈での人の死に様などの展開は脚本が悪いのではなく、あえて説明を入れないで観客の驚きと動揺を誘う狙いで制作されている。常識的な細かいことは余り考えずに鑑賞すると楽しめる娯楽作品である。比較するのも何だが、MADMAX程の不条理さは無いし、本作で描かれる死生観や正義観は山に人生を掛けて生きている人々の究極の最終的な各登場人物の名誉ある合理思想と解釈する。

⭐️4.5

本当に面白い映画の要素の一つにあると思うのは、「理論、理屈は関係ない。」ということである。その映画が面白いと感じる心であり想いが重要なのである。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Moi

3.0好みではない

2024年8月13日
PCから投稿

好みを言えば、本映画の脚本は嫌いだ。
冒頭でのひどい もらい事故といい、
メインストーリーでの自己中野郎といい、
登山へのイメージを大きく損なった。
特に自己中野郎は、当時登山家に対して抱いていた
潔く、クリーンなイメージを完全に打ち砕く物だった。
夢を壊された印象がある。

ただし撮影技術には特筆すべきものがある。
特に中盤での救助ヘリから降りるシーンでは
CGなどがない時代に大変な費用と労力を掛け、撮影したことが窺える。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ビン棒

4.0見た。

2023年12月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
プライア