野村萬斎「花戦さ」キャスト陣の豪華さは「ロイヤルストレートフラッシュ」
2017年6月3日 17:10

[映画.com ニュース] 京都に実在した花僧の数奇な半生を映画化した「花戦さ」が6月3日、全国353スクリーンで封切られ、主演の野村萬斎をはじめ共演の市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、メガホンをとった篠原哲雄が東京・丸の内TOEI1での舞台挨拶に出席した。
戦国の世、民を苦しめる天下人・豊臣秀吉(猿之助)に、花の美しさを武器に戦いを挑む池坊専好(萬斎)を描いたエンタテインメント時代劇。映画冒頭、岐阜城で専好が自らの花を披露する場面では、萬斎、猿之助、佐藤、中井、佐々木が結集した。萬斎は、豪華キャストが一堂に会したその光景を「ロイヤルストレートフラッシュ。そろった、という」と表現し、「撮影中は緊迫感がありましたが、和気あいあいとやりましたね。皆が京都弁で話しているところに、僕も無理やり参入しようとしていました」とにこやかに振り返った。
さらに猿之助は、「撮影所に入った時に、お花の素晴らしさがものすごいインパクト。花って時間とともに枯れていきますから、それを枯れていかせないスタッフさんの努力が印象に残っています」としみじみ。佐藤も同感だったが、「回り込むように花を見るというお芝居をしましたが、『そうやって見るもんじゃない、真正面から見るものだ』とお叱りを受けました。芝居を変えさせていただきました」と苦笑した。
また登壇陣には、「壁にぶつかった時、やっていることは?」との質問が寄せられた。萬斎は「昔はエレキギターを爆音で弾いていましたが、今はやらないですねえ」と話し、「今はモノマネしたりして、遊んでいます」と回答。佐藤は「若いころは動物園に行ったりして、『クマのように振り返る』とかやっていました」と告白し、佐々木は「目標を決めるから壁があるのであって、壁をつくらない。僕、割りとこまめにヘコむんです。セリフ覚えられない、役者向いていないとか日々ヘコむから、壁ができないんです」と笑っていた。
一方で、茶人・千利休を演じた佐藤の“意外な行動”が暴露されるひと幕も。佐々木は「佐藤さんが(現場で)コーヒーを飲んでいた。『お茶じゃないんかい、しかも黒楽茶碗じゃなくて紙コップかい!』と思った」と明かし、佐藤も「茶碗でコーヒーはおかしいだろう」とツッコミを入れた。全体の撮影は2016年4~5月に行われており、中井は「昨年の5月に撮影していましたが、とても大切なスタッフで、時代劇を支えてくれていた方が、あちらの世界へ行ってしまいました」と述べたうえで、「今後も我々、時代劇をつくってまいります。彼もこの初日、笑顔で見ていると思います」と思いの丈を語ると、客席を万雷の拍手が包み込んでいた。
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