岩井俊二の傑作「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」、大根仁×新房昭之でアニメ映画化!
2016年12月8日 05:00
[映画.com ニュース] 岩井俊二監督の名を世に知らしめた傑作ドラマ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が、脚本・大根仁(「モテキ」「バクマン。」)、総監督・新房昭之(「魔法少女まどか☆マギカ」)のタッグにより、アニメ映画として生まれ変わることが明らかになった。
ドラマシリーズ「If もしも」の1作品として1993年8月に放送された「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、テレビドラマとしては異例といえる日本映画監督協会新人賞を受賞。奥菜恵と山崎裕太が瑞々しい演技を披露したことも記憶に新しく、今年の第29回東京国際映画祭では劇場公開版が野外上映され、多くのファンの郷愁を誘った。今作では、岩井監督の原作に大根が現代的な要素を加え、長編ならではの壮大な物語として新たに脚本化。独創性あふれる演出と映像表現に定評のある新房総監督のもと、「千と千尋の神隠し」や「崖の上のポニョ」の原画を手がけてきた武内宣之が監督を務め、アニメーション制作を「<物語>シリーズ」「まどか☆マギカ」のシャフトが担当する。
原作の岩井監督は、「自分の過去作品を下敷きに、新たなアニメーション作品を創り上げるという、これは僕にとってかつてない体験です」と驚きを隠せない様子。それでも、「原作者という立場からこうして欲しいという注文のようなことはありません。自分の好きな作家さん、表現者さんたちに委ねました。自由で独創的な作品が誕生することを期待しています」と完成を心待ちにしている。
映画の舞台は、夏休みのある1日。花火大会を前に、「花火は横から見たら丸いのか?平たいのか?」の答えを求め、町の灯台から花火を見ようと計画する少年たち。一方、クラスのアイドル的存在・なずなに思いを寄せる典道は、時間が巻き戻る不思議な体験のなかで、なずなから「かけおち」に誘われることになる。物語の主軸を担う登場人物の声は、なずなを広瀬すず、典道を菅田将暉、祐介を宮野真守が務める。
脚本を完成させた大根は、「初めてのアニメ作品の仕事で、自分が大好きなドラマを原作に! 大好きなすずちゃんと菅田君が声優で! 宮野さんまで! そして大好きな新房監督とシャフトスタッフとやれる! その喜びは同時にプレッシャーでもありましたが、先日途中段階の映像を見たら……これはヤバい!! 2017年夏、新しいアニメ表現と、見たことのないラブストーリーが生まれますよ!」とコメントを寄せている。
なずなに息吹を注ぎ込む広瀬にとって、アニメーション映画への声の出演は「バケモノの子」に続き2度目。「お話を頂いたときは、すごく嬉しかったです。脚本を読ませて頂いて、独特の世界観で、ぞくっとしました」と話している。一方、声優初挑戦の菅田は「少年の声を吹き込むうえで、僕の地声がすさまじく低かったので、なるべく耳ざわりの良い高音を意識し、感情を声色で表現しました」とアフレコを述懐。そんな2人を、宮野は「広瀬さんと菅田さんがとっても素晴らしくて、おふたりのフレッシュなオーラに終始キュンキュンしながらも、同級生として演じる自分も気合を入れて若作りを頑張りました(笑)」と称えている。
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、2017年8月18日に全国で公開。
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