世界一のレストラン「NOMA」東京出店を追ったドキュメンタリーが完成
2015年5月19日 13:45
[映画.com ニュース] 栄誉ある「世界のベスト・レストラン50」の第1位に4度輝く、デンマークはコペンハーゲンのレストラン「NOMA(ノーマ)」が、2015年1月から2月にかけて、総勢70名のスタッフとともに東京に限定出店した“料理界の大事件”を追った長編ドキュメンタリー「Ants on a Shrimp(原題)」が完成した。
世界で最も革新的なレストラン「NOMA」のコンセプトは、レストランが置かれた場所と時間にこだわった料理を提供すること。コペンハーゲンでは北欧の食材のみ使用しているが、東京では日本国内で調達した食材だけでコースを作成した。
その準備のために、シェフのレネ・レゼピとスタッフたちは、出店の約1年前から何度も日本に足を運び、北海道から沖縄まで食材探しの旅に出かけ、日本の料理人や生産者らとコラボレートしてきたが、本ドキュメンタリーではその過程を追っている。
本作のタイトル「Ants on a Shrimp(原題)」は、「ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京」で供された「長野の森香るボタンエビ」(生のエビに長野で収穫した蟻を添えた一皿)に由来する。蟻には酸味があるそうで、寒い北欧では柑橘類が育たないため、コペンハーゲンの店でも活用していた。
「ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京」は、約30日間の営業で定員が約2000人のところに、全世界から6万人の予約が殺到したことでも話題になった。
TVディレクターのモーリス・デッカーズが監督を務めた「Ants on a Shrimp(原題)」は、「二郎は鮨の夢を見る」など多くの食のドキュメンタリーのワールドセールスを手がけるFortissimo Filmsが世界配給権を獲得している。