江口洋介、原発を題材にした「天空の蜂」映画化に主演!本木雅弘と初共演
2014年6月7日 20:00

[映画.com ニュース]東野圭吾が原発をテーマに描いた問題作「天空の蜂」が、堤幸彦監督のメガホンで映画化されることが明らかになった。「洋菓子店コアンドル」(2011)以来約4年ぶりに江口洋介が主演を務め、主演作「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が第81回アカデミー賞で外国語映画賞に輝いた本木雅弘が、満を持して約7年ぶりに銀幕への本格復帰を果たす。東野は、映画化に際し「20年前に私が発したメッセージが、今どのように受け止められるか、見守りたいと思います」と語れば、堤監督も「この作品は社会と人間のあり方を問う問題作です。あらゆる神経を動員して向き合いたいと思います」とコメントを寄せている。
江口と本木という日本映画界を代表する2人が初共演を果たす今作は、何ものかが最新鋭の大型ヘリを乗っ取り、原子力発電所の上空にホバリングさせるという前代未聞のテロ事件を描いている。原発が題材であるために映像化は不可能といわれてきたが、ついに実現。東野自身が「今まで書いた作品の中で一番思い入れが強いのはどれかと聞かれれば、これだと答えるだろう」と語る原作の映画化で、江口はヘリコプターの設計士・湯原一彰、本木は原子力機器設計士の三島幸一に扮する。
物語の舞台は、1995年。何者かの遠隔操作により原発上空でホバリングするヘリ。その頃、電力会社、県庁、マスコミへ一斉にファックスが届く。「現在稼働中、建設中の原発を全て使用不能にしなければヘリコプターを落とす。燃料がなくなる10時間が期限だ」。さらに事態は悪化し、ヘリの中に子どもが取り残されていることがわかる。空中のヘリから子どもを救出し、さらに犯人を探し出すことができるのか。江口の大胆でひたむきな姿、本木の緻密で奥深い佇まいが激しくぶつかり合う。
脚本は楠野一郎が手がけており、6月14日にクランクイン。8月上旬には撮了を予定している。なお、同作の公式サイトなどでエキストラを募集中だという。
「天空の蜂」は、2015年に全国で公開。
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