松岡恵望子「FORMA」主演で新境地開拓!18分間をアドリブで演じきる
2013年10月14日 08:00

[映画.com ニュース] 女優の松岡恵望子が主演する映画「FORMA」(坂本あゆみ監督)が、第26回東京国際映画祭(10月17~25日)の日本映画スプラッシュ部門に選出された。「のだめカンタービレ 最終楽章」「蘇りの血」「まぼろしの邪馬台国」などに出演し、着実にキャリアを重ねてきた松岡が、約2年半前に3週間かけて行われた撮影を振り返った。
長編作初メガホンとなる坂本監督は、高校卒業後に上京し、塚本晋也監督作にスタッフとして参加。演出、撮影、照明技術を学び、現在は映像作家としてミュージックビデオなどを手がけている。今作は坂本監督の原案を、吉田恵輔監督作などで活躍する脚本家の仁志原了氏が改稿を重ね仕上げた、6年越しの企画だ。
主人公の綾子(梅野渚)と由香里(松岡)は9年ぶりに再会を果たし、警備員をしていた由香里は綾子が経営する会社で働くようになるが、徐々に2人の関係に歪みが生じ始める。少しずつ崩壊していく関係を軸に、憎しみの連鎖による悲劇を描いたヒューマンサスペンス作品。
松岡は、脚本を読んで「監督の目指す方向性が本当に面白くて、絶対にやりたいと思った」といい、オーディションを勝ち抜いた。クランクイン前に坂本監督と入念なディスカッションを行ったが、「リアリティを求めるために過剰な演出はしないと言われました。ある一線を越えたところでのお芝居を要求されているんだと思ったので、瞬間的に反応しないと成立しないなと感じました。いかに自分で限界を作らずに表現できるかを、常に考えていました」と述懐する。
リアリティを求めるため無駄なものはそぎ落とし、劇中に音楽はない。また、今作の重要な位置づけとなる倉庫での撮影は1カット18分間となったが、アドリブで演じきった。「これほどカメラをないものとして、感情のおもむくままに行動した作品はないかもしれません。見ている人にとって、ある意味で不親切な映画かもしれませんが、それを追っていくことで真実が見えてくるはずです」と手応えのほどをうかがわせている。
東京国際映画祭のプログラミング・ディレクター、矢田部吉彦氏は「監督は新人ですが、個性的で執念が伝わってきた。よくぞ完成させた! という気持ち。見る者をマニュプレートするというか、展開が読めないし非常に面白かった」と選定理由を説明する。松岡と梅野の演技についても、「素晴らしい。女の怖さをリアルに演じ、どちらが悪いのか、こちらの思いを見事に裏切る演技を見せてくれた」と絶賛。そして、「この作品は海外受けするようにも思う。作り手たちの思い、そして苦労が報われるはずだと感じている」とコメントを寄せた。
「FORMA」の上映は10月18日午後12時50分、同23日午後7時50分からで、いずれも第26回東京国際映画祭のメイン会場となるTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われる。
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