山本裕典「貞子3D」で初の悪役 貞子復活を目論む謎の男に
2012年1月27日 06:11
[映画.com ニュース] 俳優の山本裕典が、人気ホラーシリーズの最新作「貞子3D」で初の悪役に挑戦していることがわかった。山本は、ホラー映画の代表的なキャラクターとなった“貞子”の復活を目論む謎の男・柏田清司を演じる。
全身白の衣服を身にまとい、目が緑に光る謎の男・柏田は、ウェブ上で人気のアーティストだったが、あることがきっかけで姿を消す。ちまたで話題となる、自殺を誘発する動画を最初に配信した人物として警察にマークされるが、行方が全くつかめていないという役どころだ。
山本は、「ホラー映画の悪役ということですごく複雑な心境でした。役柄的にも、なかなか共感を得られない人物だったので『無』で演じました」と述懐。それでも、「ホラーといえど、撮影現場はとても明るく楽しかったです」とコメントを寄せた。
柏田が配信した動画は“呪いの動画”と呼ばれ、見た者を確実に自殺へと追いやる。柏田がなぜ貞子の存在を知っているのか、なぜ復活させようとしているのか、現段階では詳細は一切不明。柏田の最終目的が何なのか、貞子が復活したとき全てが明らかになる。
「リング」シリーズは、これまでに「リング」(松嶋菜々子主演、1998)、「らせん」(佐藤浩市主演、98)、「リング2」(中谷美紀主演、99)、「リング0 バースデイ」(仲間由紀恵主演、00)と4作が製作されている。シリーズの生みの親・鈴木光司によるオリジナルストーリーで展開される今作では、主人公・茜に扮する石原さとみと恋人のウェブデザイナー・安藤孝則役の瀬戸康史が、“怨念”に真っ向から対じする。
また、「リング」のビデオに始まり、「着信アリ」(04)の携帯電話、「電車男」(05)のネット掲示板、「恋空」(07)と、その時代に流行のツールを取り入れた作品が大ヒットを記録している。広く世に知れ渡った動画の存在が鍵となる今作の興行展開にも、大きな期待がかかる。
「貞子3D」は、5月12日から全国で公開。
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