新垣結衣、阿部寛主演「麒麟の翼」で本格ミステリーに初挑戦
2011年6月30日 05:00
[映画.com ニュース] 女優の新垣結衣が、東野圭吾の人気ミステリー小説を映画化する「麒麟の翼 劇場版・新参者(仮題)」に出演することがわかった。本格ミステリーに初挑戦する新垣が演じるのは、日本橋の“翼のある麒麟の像”の前で発生した殺人事件の容疑者の恋人・中原香織役。ナゾがナゾを呼ぶ難事件の真相に深くかかわる人物で、阿部寛扮する刑事・加賀恭一郎との対決は見どころのひとつだ。
原作の“加賀恭一郎シリーズ”は、昨年4月にTBS系でドラマ化された「新参者」、最新刊である「麒麟の翼」まで全9作に及び、累計で820万部以上の販売部数を記録した。今作では、胸を刺されたまま8分間も歩き続け、翼のある麒麟像にもたれかかるようにして力尽きた男性の捜査に当たることになった加賀。被害者が最後に何を伝えようとしたのかが、最大の焦点となる。
新垣が演じる香織は、容疑者として扱われる重態の恋人の潔白を信じ通す一途な女性だ。ドラマは毎回欠かさずに見て、涙が止まらなかったという。初のミステリー作品で新境地開拓となるが、「先を予測してみ覆される部分はやはり面白いと思いました。刑事さんたちに問われるシーンでは、役ではない自分の感情が入ってきてしまい、それは初めての感覚でした」と振り返った。
主演の阿部と新垣の共演は、ドラマ「ドラゴン桜」以来6年ぶり。阿部は、23歳になった新垣を「『ドラゴン桜』のときは、まだあどけなさの残る少女だったけれど、今やいろんな役をこなせる女優に変身したことをうれしく思います」と最大級の賛辞をおくる。メガホンをとった土井裕泰監督も、「ウソと真実が入り混じる心のかすかな動きさえも自然体に表現してくれたことで、役に深い人間味が与えられたと思います」と称えている。
5月12日にクランクインし、現在も東京・日本橋や人形町でのロケを中心に、7月上旬の撮了に向けて撮影中。黒木メイサ、溝端淳平らレギュラーキャスト陣に加え、豪華な男性新キャスト陣も後日発表を予定している。
「麒麟の翼 劇場版・新参者(仮題)」は、2012年1月から全国で公開。
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