「チェ」にも出演。マット・デイモンの奇妙なカメオグラフィー
2009年1月21日 12:00
[映画.com ニュース] 著名な演出家コンスタンチン・スタニスラフスキーがかつてこう言った。「役に小さな役なんてない。ただ小さな俳優が演じているだけだ」
マット・デイモンは、ジュリア・ロバーツ主演の「ミスティック・ピザ」(88)の端役で俳優人生をスタートさせ、今では“ボーン”シリーズのジェイソン・ボーンで、押しも押されぬハリウッドのAリスト俳優に君臨している。そんなデイモンは、由縁の深い監督や俳優の作品にチラッと出演する“カメオの王様”でもある。スティーブン・ソダーバーグ監督の「チェ/39歳の別れ」(1月31日公開)でも、ボリビアのチェ・ゲバラ率いる革命軍を支援する、スペイン語も堪能なドイツ人のシュワルツ神父に扮している。わずか1分間にも満たない出演時間だ。
米インディーズ映画サイトIFC.comがデイモンの奇妙なカメオグラフィーを特集した。いずれも普通のフィルモグラフィーにあまりクレジットされていない小さな役ばかりだ。
▽「小説家を見つけたら」(2000)
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・バン・サント監督作で、終盤に作家フォレスター(ショーン・コネリー)の遺産の管財人である弁護士として主人公ジャマル少年の前に現れる。
▽「マジェスティック」(2001)
「プライベート・ライアン」のシナリオライター(ノンクレジット)であるフランク・ダラボンの監督作で、1950年代の赤狩りの標的となるピーター・アップルトンという名の脚本家役。
▽「コンフェッション」(2002)
「オーシャンズ」シリーズのボス、ジョージ・クルーニーの初監督作品。TV司会者チャック・バリス(サム・ロックウェル)が企画したデート番組に出演する独身男性役を、ブラッド・ピットらと共に演じた。
▽「世界で一番パパが好き!」(2004)
「グッド・ウィル・ハンティング」で共演し実生活でも親友のベン・アフレック主演作で、監督は「チェイシング・エイミー」「ドグマ」のケビン・スミス。アフレック演じる音楽業界の宣伝マン、オリーの同僚役で、ジェイソン・リーと共に出た。
▽「コッポラの胡蝶の夢」(2007)
「レインメーカー」の監督で、「グッド・シェパード」を製作総指揮したフランシス・フォード・コッポラ監督作品。不思議な超能力を持つ言語学者ドミニク・マティ(ティム・ロス)を、第2次大戦中にリクルートしようとするアメリカ軍OSS(CIAの前身)オフィサー役で登場。