映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のレビュー・感想・評価
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戦うための音楽なのか
時にしてご時世ではあるが、戦時下でも音楽が鳴り響いており、それを当てたワンカットは心にくるものがあった。
戦うために音を奏でなければいけないのは、悲しいことではあるが、支配下にならず、自身等を大事にしなければならないというメッセージ性が良く感じられる。戦うための音楽というのはゲーリングの海戦で描かれており、戦時の軍隊の指示や鼓舞をあげるためにも利用されていた。これが戦うための音楽であり、音楽のための戦いではない。
タイムリーにも感じられるこの作品はドラえもんという子供向けなものではあるが、宇宙戦艦ヤマトやマクロスを見てきた大人なら、感じることは多くあるのではないだろうか。
戦時下では制限されることも多い芸術が、策略となって利用されるのは多くの芸術家達が密かに行ってきていた。それを大々的に表せていたんじゃないだろうか。音楽や芸術のすばらしさを。
何気ない日々の音は、昔から今までずっと鳴り響いていた。気にもとめないものが、物語のおかげで素晴らしいものに感じるが、それと同時に戦うための音楽ではなく、音楽のために戦いたいと思った。
健気で真っ直ぐなのび太に惚れ直します!
まず映画の今回のコンセプトが音楽、またオーケストラという事もあり壮大感が半端なくて鳥肌が何回立ったかわかりません(笑)
久しぶりにドラえもんを見ましたがやっぱり好きだなと確信できました。
ぜひ皆様に見て欲しいと思える作品です!
タイトル回収が素晴らしい
中盤までは正直あまり面白みを感じなかったが、終盤になるにつれて伏線を回収しながら一気に盛り上がり、ラストがこの評価の3.5の3を占めると言ってもいい。それくらいオチは良かった。見る前にまずドラえもんだったらこの映画内容だと普通「宇宙交響曲」みたいな題名じゃないかな?と考えていたが「地球交響曲」という題名がしっくりしました。個人的にドラえもん映画の中でもなかなか当たりの方なのではないかと思う。あと序盤にムス子が登場してて個人的に胸熱でした。笑
終わりよければ良し!
序盤から中盤にかけては、ドラえもんらしさや面白さも至る所にあるが、映画という時間制約の中ストーリーが急展開で進んでいったため、伏線や物語も少し雑に感じてしまった。しかし、クライマックスにかけて音楽という和で世界を救うという点が、ドラえもん映画らしい、壮大で冒険心のある、不思議なドラえもんという世界観や映画観を感じることができたため、そこは評価したいと思う。また、いつものドラえもん映画とは違う、悪という敵と戦うのではなく、音楽で世界を救うを大きなテーマに、皆で作り上げていく作品でした。そして、宇宙空間での「無音」や、響き渡る日常に溢れる「音」、すべてが音に溢れた映画でとても良い作品でした。
2024/2/24 日経ホールにて
ドラドラ♪シンフォニー楽団コンサート付き特別試写会
葉加瀬太郎さん&芳根京子さん&かが屋さん登壇
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