キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
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時間の長さを全く感じませんでした
久しぶりにスクリーンで見たロバートデニーロ。まだまだ現役で嬉しかった。そのデニーロに完全に弄ばれるディカプリオのダメっぷりも良い。先住民を搾取することで成り立ったアメリカ合衆国の歴史をあらためて認識。その歴史が忘れ去られないように、このような作品が定期的に制作されることが素晴らしい。
エンドロールで立ち上がる人がいなかった映画も珍しい。流れる音をずーっと聞いていたいと思った。ありふれた音楽が流れるより、映画の余韻を感じることができて素晴らしかった。
エデン17
すごく面白かった。
この映画で実際の事件に興味をもち、実際の人物の写真なども観てみたが、配役たちとイメージがあっている。
もともと素朴に清らかにくらしていたオセージ族が、「富」によって不幸に転落していく話ともいえる(もちろん悪いのは白人たちだけど)。
「火の鳥」の望郷編のエデン17を連想した。
「純血」とか「無能力者」とか、説明なしに出てくるので、実際の事件の背景を知ってから観た方がより話を理解できると思う。
当時の人達の考え方や言葉をできるだけ再現しようとしてる点が良かった。
「白人がインディアンの使用人として働いているなんて罰当たりだよ」というようなセリフが印象に残っている。この当時の人たちにとって、白人が最も偉い、というのが道徳的に(宗教的に)正しいことだと信じられていた時代だ、ということ。
成金先住民に群がる強欲白人
アメリカ先住民の所有する荒地から石油が掘り出され、定期的に石油会社より大金が先住民に送られることとなった。
このお金を巻き上げようととする、白人社会の病巣の映画です。
3時間26分の大作ですが、骨太な展開で、長くは感じませんでした。
監督と脚本家が良かったのでしょうか。
デカプリオとデニーロの名演、先住民の俳優陣の自然な演技、犯人役の白人俳優のリアリティのある不気味な演技がとても良かったです。
殺人を依頼され渋っていた白人が、先住民が標的と知ると快諾したシーンが印象的でした。
ホラーではありませんが、人間の怖さがわかる映画でした。
デカプリオとデニーロ,最高コンビ
アメリカ大陸のインディアンの土地で湧き出たオイルダラーをめぐり、白人たちが彼らを利用し搾取していく。結婚という形で部族に入り込み,殺人はそれを隠すための殺人を呼んだ。
軍隊から帰ってきたデカプリオ扮するアーネスト。彼は女とお金が好きなある意味で欲望に忠実な若い男だった。彼はただ楽して遊んで暮らせればラッキーと考える,おバカな若者だった。そんな彼の本質を見抜き,巧みに操るデニーロ。そんな彼をひたすら信じて悪いことに手を染めていく。少しずつ深みにハマっているが気が付かず、いつのまにかどっぷり抜け出せないところまで来てしまった。唯一の救いは彼が本当に部族の娘を愛したことだった。
それゆえ,最後には人の道に戻ることができた。
ただ、最後の彼女の問いに、やっぱり自分を守ってしまった。それは運命の分かれ道。彼女との別れが決定づけられただろう。
デカプリオの顔だけ取り柄のおバカだけど本質は悪くないよねって思わせて憎めない男と、マフィアのボスを彷彿とさせるデニーロの腹黒な仮面のコンビがこの映画のキモだと思った。そして,意外と最後まで展開の読めない脚本もお見事でした。
スターのオーラを感じさせないディカプリオの迫真の演技が、矛盾そのもののような男の存在を納得させてしまうのです。 それを極めた怪演は見事です。
米国の負の歴史に光を当てて世に問い、かつ人間ドラマとしてもめっぽう面白かったです。監督マーティン・スコセッシ、主演レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ。ハリウッドの重鎮、大御所が顔をそろえ、米国映画の良心と底力を感じさせる大作です。
極めつけは、愛することと、だまして殺そうとすること。同じ相手に対する正反対の行為に、ほとんど矛盾を感じさせない見事な演出と演技にあります。それが存在することを恐るべき説得力で演じきったレオナルド・ディカプリオの圧倒的な演技の力に、惚れ惚れしました。
●ストーリー
1920年代の事実に基づく物語です。
1894年にオクラホマ州にあったオセージ族所有地で石油が発見され、彼等に莫大な富が流入、強欲な白人たちがそれに群がっていました。優雅な物腰のオセージ族に白人がかしずき、顔色を窺っていたのです。親族に相続されるこの富を、白人支配者たちはあくどく搾取し、多くのオセージの人々が虐殺されました。本作は、そうした中で起きた大量殺人事件の一つを描きます。
第一次世界大戦後の帰還兵となったアーネスト・パークハート(レオナルド・ディカプリオ)は、叔父のキングとよばれるウィリアム(ロバート・デ・ニーロ)を頼って、オクラホマ州オセージの駅に降りたちます。
キングは地域の顔役として先住民のオセージ族と良好な関係を築いていました。しかし、その裏でオイルマネーを横取りする策略を巡らせていたのです。
地元では先住民たちが次々と怪死する事件が続いていました。キングは、アーネストに先住民の女性と結婚して石油の利権を奪うよう命じるのです。
その命に応じるかのように、アーネストは、先住民の女性モリー(リリー・グラッドストーン)と恋に落ちて結婚します。叔父の言葉がきっかけでも愛は本物でした。そこから彼は、モリーの一族の資産を横取りするため、キングの命じるままモリーの親族殺害に加担するのです。自ら手を下さずとも殺し屋たちに依頼して。そしてついに、愛するモリーの命までも狙うことになります。
町が混乱と暴力に包まれる中、ワシントンD.C.から派遣された元テキサス・レンジャーの特別捜査官トム・ホワイト(ジェシー・プレモンス)が調査に乗り出します。果たしてトムはどこまでキングの狡猾な陰謀に辿りつくことができたのでしょうか。
●解説
スコセッシ監督は、白人による先住民差別と搾取、非道な 犯罪を許しがたい歴史の汚点としながらも、単純な善悪対比の構図に押し込めません。
この手の実録犯罪ものは、序盤のうちに事件が発生し、中盤の入り口あたりでFBIの捜査が始まるのが常。ところが本作はそうしたパターンを壊し、殺人シーンや捜査官登場のタイミングを大幅に後ろへ引き延ばした。そのためテンポは緩く、似たような場面の反復も見られ、鑑賞中に何度かじれったさを覚えることでしょう。その半面、白人による搾取の卑劣さや執拗さ、先住民の悲劇性が強調され、これはこれですさまじいのです。
アーネストは仲間たちと犯罪をためらわず繰り返す一方で、モリーには愛情深く接します。残忍なキングはオセージを「最も美しい人々」とたたえ、部族会議にも出席して犯人発見に協力を約束するという二面性を発揮するのです。
3時間26分と長尺の映画で、画面からの圧がすさまじいのです。スコセッシ監督の語り□も映像も 重厚濃密、そして俳優陣が圧巻です。愛情と物欲のはざまで右往左往するアーネストを演じたディカプリオ、二面性を持つキングをサイコパスではなく造形したデ・ニーロ。2人の間で可哀そうな被害者にとどまらず、歴史の闇を体現したグラッドストーン。賞レースもにぎわせそうです。
●作品の背景に浮かび上がること
ネーティブアメリカンには強制移住、居留地の歴史がつきまといます。オセージ族もしかり。そこに、アメリカ社会に根付く「富を生むルール」の蛮行を交錯させ、マイノリティーの財産を搾取する支配の構図を浮かび上がらせました。白人によるこうした事例は多々ありますが、西部劇を除けば映画として世に問われる作品は少ないのです。その意味でも称賛されるべきです。とりわけ、モリーの沈黙は圧巻。□に出さずとも言葉にした以上に心意を語り、オセージ族としての衿持と家族への思い、アーネストヘの愛と幸福への意志が視線とその強さに宿っていました。
●感想
先住民と結婚した白人の夫の仕業と思われる殺人が頻発する連続殺人が主題のサスペンスですが、殺人場面そのものはほとんど描かれません。むしろドラマチックになりすぎないよう、先住民と白人たちが共に暮らす日常の描写が積み重ねられます。大量殺人があまりに淡々と描かれるのであぜんとしてしまいました。コメディーのように思えるほどです。
カメラはアーネストの表情をじっくりと捉えます。恋人モリーを見つめる愛情のこもった顔。妻となった彼女と過ごす家庭での安らいだ顔。妻の家族の殺人を依頼しに行く冷酷な顔。叔父の前での弱々しい顔。アーネストの行動は行き当たりばったりで何を考えているのかよく分かりません。
一方、表情を動かさないモリーは陰謀を知ってか知らでか、アーネストヘの信頼を寄せ続けます。アーネストとモリーのサスペンスフルな結婚生活を描く映画でもあります。夫は妻を愛しているのか、資産目当てにすぎないのか。彼らの仲を決定づける場面が美しいと思えました。
スターのオーラを感じさせないディカプリオの迫真の演技が、異様な世界に観客をぐいぐいと引き込こんでいき、矛盾そのもののような男の存在を納得させてしまうのです。
ディカプリオの役どころはおそらく彼のキャリアで最も愚かで浅はかなキャラクターですが、それを極めた怪演は見事です。
●最後の音だけの嵐のシーンについて
屋敷でぎこちなく時をすごす2人の背景で謎めいた音が響き、続く屋外のショットでその音源が嵐であると判明します。横に並んで座る2人。何か話そうとする男を制し、嵐は力であり、それを静かに受け止めるべきだと女は沈黙を強いるのです。2人の結婚は、まさに嵐に飛び込む行為だったのです。
先住民の血も引くロビー・ロバートソンが音楽を担当。今年亡くなったばかりの彼に捧げられる本編の終了後もしばらく暗闇に留まりましょう。前述した嵐の回帰でしょうか。雷鳴がとどろき、鳥やコヨーテの鳴き声が耳に届きます。無数の死者への哀悼の念が胸に去来することでしょう。
●最後にひと言
主人公たちの心を支配するのは、欲望の果てしなき肯定です。スコセッシが過去作で描いてきたテーマは、ここでも通底しています。後半はFBIの捜査官が事件を追い、西部劇、さらには法廷劇のような展開となります。T
その法廷でアーネストが証言する場面が圧巻です。様々な感情が一気にあふれ出したような顔のアップ。3時間26分の長い上映時間はこのためにあったのだと思わせるほど、見事でした。
言ってショミカシ
オイルマネーに沸くオクラホマ州にて、先住民のオセージ族の女性モリーと結婚したアーネストだが、周りのオセージ族が次々と変死していくという事件が発生し…といった物語。
利権と欲望の渦巻くドラマ作品。
アーネストの叔父は地元の有力者らしく、色々と牛耳っているようだが…そして石油による巨万の富を得たオセージ族…その相続権がどうたらこうたら…なるほどそういうことですね。
全体を通し、シンプルな展開と言えばそうだが、自分の欲望の為によくこんなことまでできるな~という、人の心を持たない輩の存在には愕然とさせられますね。
その他、結局アーネストの本当の気持ちはどっちだったのだろうか?また、モリ―の方はどのくらいわかっていたのだろうか…。
そんなことを考えながら観られる、難しくも深い作品だった。
物語自体はとても良くて面白かったのですが…ただやっぱりワタクシにはちょっと長すぎたかな…。面白ければ時間を感じない、ということはよくあるけれども、本作は面白くはあったが体感時間はそれこそ3時間半どころではない、もっと延々と感じられた作品だった。
どうしても長い
教訓というものは何もなかった。
レオナルドディカプリオの演技は
よかった。
登場人物が多すぎて、誰が何に
関わっているのか非常にわかりにくかったです。
ディカプリオの奥さんの、出会ってから恋に
落ちるまでの心の動きやそれ以降の気持ちの
変化というのが非常にわかりにくく、全体的に
も共感することはできなかった。
ただ、淡々と進んでいく感じだった。
スコセッシ監督が描く「行き過ぎた欲望」と「公正な制裁」。
◯作品全体
すべてに共通しているわけではないけど、スコセッシ映画の特徴として「行き過ぎた欲望と公的な制裁」がある。「行き過ぎた欲望」はスコセッシ監督の過去作『グッドフェローズ』でいうところの立身出世のための抗争や粛清、麻薬取引がそうだろうし、『ウルフオブウォールストリート』だと、金持ちになるために公正取引から大きく逸脱した会社経営なんかがそうだろう。「公的な制裁」はその名のとおり、力や権力を使った私刑ではなく「行き過ぎた欲望」によって法を犯した主人公を公的な機関がキッチリ取り締まることを指す。『グッドフェローズ』であれば主人公に恨みを持つ人物による暗殺、みたいなオチではなく、麻薬取引がばれた結果、警察に人生の主導権を握られる「公的な制裁」があった。『ウルフオブウォールストリート』では、FBIが主人公・ベルフォートの違法な取引や脱税を調査し、逮捕に至る過程をじっくりと描いている。
本作でも受益権を一族で得ようとする「行き過ぎた欲望」による殺人計画があり、連邦政府の捜査官により捕まり、法の下に晒される「公的な制裁」があった。
スコセッシ映画におけるこの共通項の面白いところは、そのコントラストにある。「行き過ぎた欲望」は、言い換えれば主人公の才覚であり、情熱でもある。本作でいえば「金が好き」だという主人公・アーネストがウィリアムに指示を受けて利益を得ようとする。その姿は人によっては醜いものに映るかもしれないが、その徹底ぶりは情熱そのものだ。底辺にいたアーネストが這い上がろうとする姿含め、画面からあふれ出てくるような強いエネルギーが「行き過ぎた欲望」にはある。
一方で「公的な制裁」は情熱とは正反対の位置にある。映像作品の警察や検察、捜査官は情熱をもって犯人を捕らえ、時には派手なアクションとともに追いつめるのがほとんどだが、スコセッシ映画の公的機関は理性的で実力行使にはほとんど及ばず、法的手続きを遵守する存在として描かれる。それによって主人公たちの行き過ぎた情熱に冷水を浴びせる役割を担っていて、さらに言えばフィクションでよく見る「悪徳役人」じゃないから隙がないように映る。「公的な制裁」は執拗に追従する嫌なヤツに見えたりもするのだが、スコセッシ映画ではあくまでキチンと法に則って処理を進める真面目な役人に終始するのが面白い。
「欲望」にある特有の軽快なドライブ感と、「制裁」にある地に足のついたリアリズム。これがコントラストとなって、スコセッシ映画を、そして本作を形作っていた。
◯カメラワークとか
・序盤のシーンはエネルギッシュな立身出世の雰囲気があるから、場面転換も派手だった。会話劇のシーンから急に石油が爆発するカットに、みたいなのがいくつかあった。場面転換のアイデアの豊富さはスコセッシならでは感がある。
・ハエのモチーフ。最初は毒を盛られて重症化しているモーリーに寄りついていたけど、逮捕されてからはアーネストの周りを飛び回っていた。モーリーのは糖尿病の悪化で体が腐敗し始めたことの演出だと思ったけど、アーネストのは人生の転落を進み始めるシンボルっぽい使い方に見えた。エンドロールでもハエの音が聞こえたけど、映像で語らないからさらにシンボルっぽい。
◯その他
・終始アーネストが矮小な人間で居続けているのは面白くもあったけど、「金がほしい」という欲望の度合いがウィリアムによって測られ続けていて、元来アーネストが持つ欲望はどれくらいだったのかが分からなかった。弱い人間だから周りに操られるのはそうだろうけど、もう少しアーネスト自身の今までを語っても良かったんじゃないかな、とも思う。
モーリーに本当のことを伝えられないラストはとても納得できた。すべてをモーリーに話すと決断できるほどアーネストは強くないし、そんなすぐに人は変われない。愛を通じて人は変わる、みたいな、よくある作品にしていないところが好きだ。
・アーネストの表情の豊富さは捜査官のトムの表情変化の乏しさと対になっていた気がする。
長い…醜い偏見と差別
辺境に追いやられたインディアン(○○族)の居住地から湧き出た石油
その石油で成り上がったインディアン(赤と言っていた)と、お金にみいられた白人の話
三時間超えとながく、この場面要らんヤローと突っ込みたくなるところもあったが、実話ということもあり、カットできなかったのかも…
日本と韓国の民族問題が重なることも…
いずれにしても、お金は人を変えてしまうということで、愛<お金、お金で人間の命が簡単に…ということ
お金は人を変えてしまう麻薬である
名人
マーティンスコセッシ名人の新作
しかも主演はディカプリオ!
206分がたったの2000円⁉︎
リアルタイムて劇場で見られるなんて、
地球に生まれてよかったー!
と思いつつ見ましたが、ストーリーが地味だなあと。
後半は週末の眠気がともない、誰が誰で
どつやって殺されたんだっけ?とぼんやり
ディカプリオの役柄もどっちつかずで中途半端か
でも顔面力上がってきましたね。
眉間の皺とメンチを切った時の目力はさすが!
鑑賞動機ディカプリオ5割、予告3割、リリー・グラッドストーン1割
スコセッシやデ・ニーロは途中でトイレに行きたくならないのだろうか。かなりハードル高い上映時間だったけど、それでも長さを感じさせないでくれたので良かった。集中すれば尿意も消滅するのだろうか。
前後して『ギルバート・グレイプ』を観たので、ディカプリオの円熟ぶりに、年月の重みを感じる。ホワイトではなくアーネストを中心に据えるという変更も、観終わってみれば当然のことのように思える。絶対にアーネストの方が演じるの難しいもの。
ディカプリオの表情をかなりの長回しでとっているところを、顔芸と一言で言うのは簡単である。でも、じっくりと時間をとってシーンとして提示してあることで、ただ流されていくダメ人間とはいえ、内なる葛藤や逡巡や自己欺瞞、妻への愛情と叔父への恐怖など色々なものがぐちゃぐちゃに混ざり合ってカオスとなっている心境を、セリフで説明せずに垣間見せてくれたわけだし、それらを観客が自分で考え想像することができる余白を作っているのだと思った。なんかようやくスコセッシの凄さを実感できた気がする。
リリー・グラッドストーンも良かった。最初のお嬢様然とした余裕を滲ませる場面、値踏みしつつそして打算ありありとわかりつつ受け入れていく様、家族を殺された際の慟哭、アーネストを信じていいのか揺れながら憔悴していく様など、様々な表情や立ち振る舞いで、ディカプリオに引けを取らない演技だったように思う。
そして、この重苦しく恐ろしい話もいよいよ決着が…というところで、あの演出ですよ。一気に現実に引き戻される。スコセッシは出てきたのはわかったけど。いやあ、なんなんでしょう、なんかこういいように弄ばれた感が残ってしょうがない。
本当に大切なものとは?
これまで自給自足をしてきたインディアン達が石油を得て、白人の論理である資本主義を受け入れる事で恩恵を受けたが、金が全てという資本主義のダークサイドにもさらされる事になってしまう。
その時にインディアンはあまりにも無力である。何故ならそれまでそんな知略謀略の搦手なんかで戦ってなんてこなかったからだ。
最後には結局何もかもを搾り取られてしまう。
事件の全容が明らかになり、犯人も捕まってすっかり焼け野原になった地に久しぶりの平穏が訪れる。インディアン達が増え出し草原の中で太陽を描く。
太陽とは復活のメタファー。
先祖伝来脈々と続く民族的アイデンティティのことだろう。
それを捨ててしまった時、要は冒頭の先祖伝来の笛を埋めた時から闇が訪れていたのだ。
圧巻の映像美!
マーティンスコセッシ監督×ディカプリオ×ロバート・デ・ニーロとなれば悪かろうはずがない!
まずはこの圧倒的な映像とカメラワーク!
もうこれだけで映画を大スクリーンで見る幸せを感じられます。VFXなにするものぞ!です。
質素に暮らすアメリカンインディアンの村に突如吹き出した石油のおかげで村は大金持ちに。そしてそこに群がる白人たち。
インディアンに対する迫害と捉えられがちですが、この映画を見る限りでは単に石油マネーを狙った利権争い、相続争いにまつわる殺人事件。これは相手がインディアンでなくても黒人でも白人同士でもありそうな出来事で、金の為なら何でもするデニーロおじさんとおじさんに逆らえない気弱なディカプリオに巻き込まれた奥さん一家の悲劇という構図ですね。ディカプリオがちゃんと奥さんを愛していた(らしい)のが救いで、余韻の残る素晴らしい作品に仕上がっていました。
ただ3時間半はさすがに長い。最近長い映画が多いけどせめて2時間半くらいにしてください💦
主人公が最後まで小物でよかった
オジキの命令は絶対!
インディアンのオイルマネーを横取りするためにインディアン抹殺指令を下すのだ!
インディアンの命は犬の命よりも軽い!
失敗したらお尻ペンペンの刑!
主人公が途中で正義に目覚めるとかヒーロー然とした行動に移るのではなく、最後まで保身と嘘を重ねるところがよかった。情けないダメな役もいいよディカプリオ!
史実に忠実にしようと丁寧に描写したのだろうが、やはり若干長い。
それでも実際にあった悍ましい事件として観ておきたい良作。
ズンと重たい…不快感
アドレナリン効果が抜群だったウルフ・オブ・ウォールストリートとは打って変わっての作品
湿度の高いサスペンスと役者の"顔"で魅せる重厚な人間ドラマ
優しい笑顔が一番怖いロバートデニーロ
悪の渦の中でもがき溺れて行くディカプリオ
表情でとんでもない情報量の感情を持っていかれ、見終わった後の疲労感でぐったりでした
3時間30分と長尺でもあるし、余計に疲れた
すごいものを見たとは思うが、
正直気分が良くなる映画ではなかったです笑
なんだかスッキリしない
長くて途中からソワソワ。
話もなんだか長い韓国ドラマのように感じてきてしまい。。
バカな主人公、純粋すぎるヒロイン。
歴史の知らないといけないこととか、大切さも十分わかった上でも物語に入り込めなかった。
評価が高いということは自分がいかに映画音痴、娯楽もの趣向かということを再認識する映画となった。
ディカプリオとデニーロ、2人の演技に見入りました。
1920年代のアメリカのお話…と聞いて、ビックリするくらい、白人のインディアに対する搾取のてんこ盛り。
西部劇ってかなり昔(200年くらい前)のことだと思っていたけれど、この頃も、田舎の方だと銃をバンバン撃つ感じだったんですね?
ホントにナチュラルに暴行・殺人・爆破が起こるので、何回もビクッと身体が反応しました。
映画評でクズ男と言われているアーネスト。
もっとひどい人間と想像していたけれど、妻であるモリーに惚れている家族思いの男性で、そこは好感を持ちました。
ただ、このアーネスト、学ばない、考えない、働きたくない典型的なヒモ男。
ディカプリオは、それを本当に見事に、魅力的に演じきりました。
アカデミー賞などにノミネートされるんじゃないでしょうか。
この映画を観て、翻って、私も、日本の古来からいる人たちのことを何も知らないことに思い至りました。
アーネストに対して、学ばないというのがおこがましく感じました(^-^;
日本のことをちゃんと知る努力をします。
いくつかのレビューで上映時間を短く感じたとありましたが、私はしっかり3時間と認知しました。
入場前にトイレに行くこと、座り心地のいいシートのシアターで観ることをお勧めします。
私はお尻が痛くなり、何回かもぞもぞしました。
どうという事のない映画
監督と俳優に魅かれて見たけど、どうという事のない映画でした
アメリカの西部開拓史において、如何に白人が狡猾的に先住民のインディアンを、蔑み・殺戮し略奪していったのかの事実を映画にしただけで、記録映画的な作品というしかありません
歴史的事実を映像に残す為に作ったのでしょうが、世界的に同じような事例は日本でもあったし、今も中国で行われているので、M.Scorsese監督には、ホロコーストや先住民に対して行ったような、何の罪もない人間を、人間が殺す不条理を、今も中国で行われている事例をテーマにした映画を作ってほしかったと思うだけです それなら評価しますが、―――
ディカプリオ度星5
撮影4/5
脚本5/5
編集4/5
音響・音楽4/5
美術5/5
ディカプリオ5/5
デニーロ5/5
実際にありました5/5
鑑賞前は長過ぎないか心配でしたが、全く気になりませんでした。ディカプリオ度高いです。
この事件が実際にあったのが、凄い。
3時間半濃密
おしゃれだし、監督の良い部分が出てるし、俳優陣の圧巻の演技ととても濃密な映画でした。
こちらは、オチはある程度わかりつつも最後まで楽しめると言うすごい映画です。
配信でもありますが、やはりスクリーンで見るべきだと思いました
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