キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
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劇場でしか味わえない作品
重厚で丁寧に先住民、当時の雰囲気を描いた超大作で、地味なシーンも多くサブスクでは100%没頭できなかったと思うので見に来てよかった。原作未読ですが、本当はドラマ形式でもっと時間をかけて丁寧にアーネストの変化や、モーリーの健康状態の推移、当時のオクラホマの治安や雰囲気、オセージ族の歴史を生活などをもっと丁寧に見せた方がより伝わる物が多かったのかも。オセージ族にあまり金の香りがしなく、家も全然大きくなく、もっと狙われてもおかしくない感じがあった方ががよかったかも。現実そうなら仕方ないけど。
スコセッシの演出は冴えており、また役者陣の演技も凄いものがあった。ディカプリオは勿論だが、モーリー役の役者さんもスゴい演技力と感じた。脇もちょいちょい名優が出ており見応えがあった。
公開からちょっとたった、小さなシアターで夜の回だったがまあまあ人が入っておりすこし安心しました。
実話なんすごすぎる
アメリカって国はなかなか闇の深い歴史があるなーと実感する映画😢
デニーロの一見いい人を装った悪人っぷりとかほんま演技が凄すぎ。
ディカプリオの悪人とまではいかないなど、善人でもないダメ亭主っぷりもなかなか。
3時間半という超ロング映画だったけど、間延びすることもなく楽しめました‼️
レオナルド・ディカプリオに魅せられます
3時間半とかなり長編でしたが、体感的には2時間半でした。
会話劇が中心なので、苦手な人もいると思いますが…展開が多くてだらけないので最後まで飽きないで観られると思います。
ただ、精神的にくる内容なので個人的には1回観たら2回目はいいかな…
レオナルド・ディカプリオ、レヴェナントも良かったですし、どんなバックグラウンドの人物にもなれる、良い役者さんですよね。
そして流石のロバートデニーロ…
デニーロファンの方も観て損はないと思います。
インディアンの命は犬の命より軽い
この映画の伝えたいメッセージはこのセリフにあると思う。
終始一貫したメッセージとして強調されていたのが、インディアンの人権の軽視。
映画内では時代背景が省略されていたが、均等受益権、後見人制度などインディアンの苦悩・迫害の通史を学んでいないと、問題の深みには到達できないと思った。
この問題の根深さは現在にも至る人種主義の横行にも通じていると言える。
ただの暴力性に頼るだけでなく、それぞれの台詞を際立たせる脚本も素晴らしかった。
もっと短く、引きつけられる脚本と演出に出来たはずの金のかかった駄作
しっかり寝た土曜の昼の回だったにも関わらず、途中何度か寝ました。つまらなかった。
福田村事件のように、物凄い後味の悪さがあったとしても、怒りや悲しみと共に、これは知るべき史実だ、意義のある映画だと思えるはずの非常に良い企画だったにも関わらず、構成を考え抜くことを放棄した冗長で散漫な脚本がひどすぎる。
カットしてカットして必要なところしか残していないと言っていたスコセッシは、もはや観客に見せることを忘れ、自分の入れたいものは全部入れるという老害になってしまった。ゴッドファーザーのような大作にもなり得た企画がもったいなさ過ぎる。
白人の非道とオセージ族の哀切を縦軸、大物のヘイル(デニーロ)と小物で抗いきれないアーネスト(ディカプリオ)の対立を横軸にし、同じような迫害シーンを何度もだらだら繰り返さず、畳みかけるように描けば、2時間半程度でもっと濃い内容になったのではないか。ディテールも刑務所で被告人と証人が向かい合って牢に入れられてるとかあり得なくて興醒めだし、アーネストが署名した書面も登場シーンがなく、分からないまま。ラストのスコセッシが出てくるくだりも陳腐で見てられない。
先々週予約した映画館を間違えて、ムビチケを無駄にした本作だったけど、あれは見なくていいというお告げだったのかも。
人間の悍ましさ
アメリカの歴史を知るための映画だと割り切れば、見てよかったなと思えます。
受益権とか難しい言葉が出てくるので、予備知識がないと雰囲気だけ掴んだまま話が進んでいきます。
地獄の3時間26分でした。
206分チャレンジ
まずこの上映時間に目を疑うところから。
終映時間を考えるとこの映画を何かについでに見るタイムスケジュールは組みにくい。
しかしその価値のある作品です。
白人と先住民の命の価値が異なっている時代の話でこの不公正の中で起きた連続殺人事件の話です。ディカプリオはずっといい男ですが、このダメすぎる色男役を正義の味方ポジの捜査官を断って希望したと言うエピソードに考えさせられます。そしてその効果が作品にはっきり出ていて素晴らしいアクトでした。
見応えたっぷりなスコセッシの大作、エンドロールの音に耳を澄まそう
名匠スコセッシの大作。とても見応えのある作品でした。
「見応えたっぷり」という表現は日本語としてはおかしいのかもしれないけれど、そんな言葉が頭に浮かびました。
この映画、たしかに長い。けれども、冗長さは感じなかった。必要だと思わせる、納得のいく長さだった。約3時間半、スクリーンに映し出された物語は吸引力を失わなかった。
本作の重要な要素は、「欲望」です。
人間は欲望によって成長もすれば、破滅もする……。
何度か登場する「蠅」は、欲望の対象に群がる人間たちの象徴であるとともに、欲望の犠牲となった者たちの死を連想させるためのメタファーでもあるのか。
そして、エンドロールの自然界の音が、やけにこころに響き、沁みました。何だかそれまでの長い物語が序文で、このエンドロールこそが本文ではないかという感じがしたほどです。
同じく人種問題を扱った『それでも夜は明ける』に似たムードと内容を予想して鑑賞したのですが、本作のほうがエンターテインメント性が強くあらわれており、陰惨・悲痛な出来事もその素材の一部になっている印象を受け、史実としての「重み」はだいぶん薄らいでいるように僕には見えました。
とはいえ、優れた作品にはちがいない。
欲をいうと、終盤にもう少しエモーショナルな盛りあがりと見せ場があってもよかったんじゃないかという気もしましたが、どうでしょう。
まあとにかく、名優たちの名演をたっぷりと堪能できた。それだけでも観る価値はじゅうぶんにありました。
追記
本作の予告編をはじめて見たときから「ひどいタイトルだなぁ」と思っていましたが、やっぱり何のひねりもないこの題名がベストなのかなぁ。
いや、でももうちょっと気の利いた邦題をつけられなかったのだろうか。『12 YEARS A SLAVE』を『それでも夜は明ける』としたように。『花殺し月の殺人』じゃ、お客さんは入らないだろうし。むずかしいところですね。
脅威の上映時間206分。 2時間程度の映画に慣れてるので、プラス1...
脅威の上映時間206分。
2時間程度の映画に慣れてるので、プラス1時間半はさすがに長く感じました😅
ですが、内容はすごく濃い。
見て良かったです!
がっぷり組んだふたりの名優
遅ればせながらやっと観に行った。ふたりの名優ががっぷり組んで重厚だったね。先住民が権利を持つ石油を白人が奪おうとする事で起きた連続殺人事件だが、次々に殺されていく中で次は自分だと認識する様になるのは恐怖だな。
最後はちょっと難解だったのか、読みが足らないのか証人 になったにも関わらず刑が確定したのは消化不良だったな。
混沌とした
ディカプリオといば苦境に合わされてひたすら困った顔してるの最大の特徴だと勝手に思っているので3時間以上に及ぶ対策でひたすら困り顔さらすのかな?って思ってたら思ってた以上に困り顔をさらしていた。とても満足。
今作ディカプリオ演じるアーネストは先住民の土地でオイルマネーを受理するために糖尿病の妻を病死に見せかけて殺害し保険金得ようとしている真っ黒な悪人なのだが
何故か見ていて彼が憎めない。
何故なら彼の本心に偽りがないからだろう。
保険金が欲しいかと聞かれれば迷いなくウンと首を振るだろうし、妻を愛してるかと聞かれば迷いなくウンと答える。良くも悪くも裏表がない人間。
妻を愛する気持ちと虐殺の命令者である叔父に逆らえない気持ちで板挟みになり自分で毒を盛っておいて妻を看病するという矛盾の行為を行う。
傍から見れば狂人だが彼の心に偽りはない。
妻を愛したいという欲求と叔父逆らえないという保身と金がほしいという欲望。すべて同時に存在しすべて行動に移しているだからアーネストは序盤ちょっと過ぎた辺りから常に余裕がなくて悪人だがとても人間らしく見える。
元々FBI捜査官の設定でオセージ族不審死の謎を暴く話からオセージ族視点からみないとダメだろってことでディカプリオはこの配役になったが白人側の傲慢な差別意識とオセージ側の文化や心情を写しにはこれ程適した役はないと思う。
凶悪
宗教映画ではありませんが、信仰についての映画でした。
信じるもの、信じる人の危うさ、それでも信じる力の強さ。歪んだ信仰は人の目を曇らせる。曇った目でしか世界を見られない人たちの物語だと思いました。
予告見た時点ではディカプリオのオーバー演技が気になりましたが、やっぱりそんなことはなく本当にそういう人にしか見えませんでした。すごい。
アメリカ創世の話ではありませんが、アメリカってこういう国だよねという、スコセッシのアメリカ論をじっくり堪能した3時間半だったと思います。
ただ、とっても斬新かつ滑稽なエピローグがあるのですが、エピローグをあの形にした意味を、エンドロールの音を聴くうちにストンと腑に落ちて、スコセッシの「表現」に対する飽くなき実験にただただ脱帽するしかないと思いました。
インシュリン
長く感じない映画でした。
人間の嫌な部分、欲得をスリリングに描いていて、まったく飽きさせないところがすごい。
なんとなく展開は読めるのだが、先がどんどん気になっていく。引き込まれていく作品。
やはり、監督と主役が見事なのだろう。
ディカプリオ演じる主人公の汚い部分をよく表現しているのがさすがです👍
基本的にディカプリオ作品は面白いので、なるべく観てます。
あと、家族は大切にしよう(^^)
映画最高!
身につまさらるダメさ
娘と観てきた。上映時間も結構長いから観るかどうか悩んだが、場合によっては劇場でスコセッシの新作を観るという機会がラストかもという思いもよぎったので鑑賞したら傑作だった。フレッシュで、まだまだ作品撮りそうだから最後なんてことは無さそうな勢いだった。
娘は結局のところディカプリオが何をやりたいかサッパリ分からんかったという感想を述べていたけど、ホントにそんな映画だった。その場その場で流されて、保身の為だけに行動する小さな人間のどうしようもなさ、ほとんどそれだけを描いていて、しかし何気ないやりとりのひとつひとつがそれぞれの思惑を何層にも含んでいるからスリリングで、演出、演技、編集の力と相まって、時間を感じさせない面白さだった(とは言えもう少し短くして欲しかったが)。
それにしてもディカプリオ演じる主人公のダメっぷりは徹底していて、叔父に言われて糖尿病の薬に混ぜていた液体が本当に妻の身体を楽にする何かだと、愚かさから信じていたのかも、少なくとも妻という他者だけは本気で大事にしていたのかも、という観客の淡い期待を最後の最後に裏切る最低なキャラクターでありながら、その脈絡のない行動にはどこか自分自身や自分の周囲の人間の姿が重なって、何ともいたたまれなくなったり、自省を促されてしまったりさせられた。
あと、デ・ニーロ。凄い役者なのにわりと何でも出演するから、最近では相対的に何となくエッジを感じなくなっていたけど、スコセッシと組むと迫力が違って、ディカプリオとの新旧スコセッシ組の演技合戦は見応えがあった。それとブレンダン・フレイザーも良かった。ハムナプトラの頃から今までに色々あったらしくて容姿もすっかり変わっていたけど、かつてのヒーロー的な佇まいと愛嬌に加えて、その裏側に仄暗さも感じさせる雰囲気をまとっていて、個人的にちょっと思い入れのある役者でもあったので、今回の捜査官役のハマり具合は嬉しかった。
というわけで、わりと当たり外れのあるスコセッシ、今回は当たりの作品だった。次回作もあるかな。次は2時間無いぐらいの、コンパクトにギュッと締まった作品を観たいところだが。
長い…
内容、仕上がり、俳優の芝居、あらゆる素晴らしさを長さが打ち消してしまった。
もっと工夫するか休憩いれて欲しかった…そういえば昔は休憩入りの映画あったよなぁ、と途中で考えごとを。
ディカプリオはうまく歳をとったなー。
ただし長くて辛いのは身体だけで、脳ミソは大満足😊
ちょっと福田村事件との類似も感じた。
あとヒロインが誰かに似てるけど誰だっけ…誰だっけ…と思っていたら分かりました。モナリザ。
3時間半などなんのその!
なにしろ3時間半という長丁場に備えて、前夜より飲食を絶って臨むという、あたかも内視鏡検査を受けるかのような覚悟を持っての鑑賞でございました。
わりと淡々とした進行でアクションも抑え気味なので、退屈しそうな感じですが、丁寧に作り上げたセンスが光る画面の連続、編集の妙、見事な音楽、そしてもちろん役者揃いのアンサンブル。
重苦しい雰囲気を過不足なく描く力量はさすがの職人監督です。
そんなこんなで退屈どころか良質の長編小説を読み切ったような満足感にひたることができました。
ただひとつ、エピローグの演出は面白くはありましたが、本編の雰囲気にはそぐわないような気がしました。監督本人が出演するほどですから思い入れはあるのでしょうがね。
結論を申しますと、3時間半など恐れるなかれ!と、あいなります。
さすがに途中の記憶なくなりました(笑)
実話でレビューも高評価であっという間と言う事で挑戦(?)しましたが、民族的な話はイマイチ興味ない為、ダウンしてしまいました。良い話しなんでしょうけどね〜
全385件中、61~80件目を表示