フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
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Life with Film
映画監督として幼少期から映画がとても好きなことが、伝わってくる作品でした☺️✨
幼少期に映画に魅せられて、プレゼントのカメラを活用して自分が映画を撮影する側になる描写がとても好きでした。
家族に焦点が当てられていましたが、もう少し人生においての人々の出会いについて描写があった方が良いかなと思いしました。
さすがスティーブンスピルバーグ
まず最初に伝えたいのはこの映画は自伝でありドラマのカテゴリーに入るということ。この前提を分かった上で鑑賞してほしい。スピルバーグ監督作品だからと言ってジュラシックパークやインディジョーンズみたいな面白さを期待しないで欲しい。
その上で以下評価。
・悪い点
台詞で具体的に気持ちを述べるシーンがあまりにも少ないため、表情や雰囲気で気持ちをこちらが汲み取る必要がある。そのため、感受性が劣っていると「なんだかよくわからなかったな」という感想だけが残ってしまうだろう。悪い点として述べているが、どちらかと言うと観る人を選ぶということを伝えたい。感情が理解できればこの映画は何倍にも解釈が広がる作品となるだろう。
また、楽しむために必要な前提知識が少し必要になるところも挙げておきたい。時代設定が古いため、作中に登場する作品や監督名があまり知らない人も多いと思う。そのため、「あっ、この監督は…」というような熱いシーンも理解できないことで少しつまらないと感じてしまうシーンも多いだろう。
・良い点
さすがスピルバーグ監督と言いたいくらい序盤のテンポが良い。幼少期をダラダラとやると確実に寝る人が出てくるので、こういったテンポの良さは他の映画も見習いたいところ。これは長年ヒット作を生み出してきたが故のノウハウが光っている。
ストーリーのネタバレになるが、父親が母親の浮気に気付いていることが序中盤の父親のなんとも言えない哀愁漂う表情から汲み取ることができる。観てる側なんか違和感を感じることができるのはこの俳優の演技が素晴らしいためであることは言うまでもない。俳優の名前はポール・ダノというのだが実は昨年に公開されたザバットマンのリドラー役としても出演している。ここで深く語るのはやめておくが、ザバットマンでの演技もとても素晴らしいので気になった人は是非鑑賞してみても良いだろう。
まだ、この映画の良さを語り足りていないが、これは間違いなくスピルバーグ監督の作品であり、今年観るべき作品のひとつであることは間違いない。
また、観たいので星5。
意外性のある展開
名匠スピルバーグ監督の自伝的作品と言う事だが、意外にも普通の家族の触れ合いを丁寧に描いており、幼少期から青年期に男の子が衝突して抱える多くの出来事を正面から描きテンポも良いので長さを感じさせないで終わりました。
ファン向け
スピルバーグの自伝…という作品でなかったら、おそらく最後まで観ていられなかった。
それでも、対照的な夫婦の元で映画の沼にハマっていく若き日のスピルバーグ少年を眺めている中盤までは楽しかった。
おばあちゃんが亡くなる時、お父さんは心電図を眺め、お母さんは身体を抱きしめ、主人公は脈打つ皮膚を観察してた。
なんて象徴的な描写なんでしょう。
障がいがあること、身体が小さいこと、ユダヤ人であることなど、おそらく当時の社会では、特に年頃の子供にとって辛いことが多かったであろうことは想像に難くない。
それでも彼は「世界で最も成功した映画監督」になれたワケで、好きなコトを続けるってやっぱり大事よね。
ただ、映画そのものはあんまり…。
最終的に「主人公がスピルバーグだということ」が私にとって物語に集中させる最大の要素になっていた。
後半、プロムで起こるあれこれも何だかピンと来なかったし。
少し前に公開されている「パビロン」と繋がってる部分もあるけど、何しろ出てくる映画も監督の名前も古いので、かなりの映画好きでスピルバーグファンならもっと楽しめたのかな。
私はスピルバーグ作品は好きだけど、この映画が「ジョージ・ルーカスの自伝」だと言われても、「…それはそうかもな」と思っていただろうし。
おそらく有名なエピソードもあるんだろうけど、後の作品につながる様な「いかにもスピルバーグ」って要素も無くて残念。
追伸
観た後、配信で「宇宙戦争」観てたら、序盤で一瞬、主人公が最初にショックを受けたあの鉄道のシーンがTVに映った。
多分、詳しい人はこういうのも楽しいんだろうな。
物語的にも映像的にも、スピルバーグの集大成と言える一作
サミー・フェイブルマン(ガブリエル・ラベル)という架空の人物が主人公であるものの、もちろんモデルは本作の監督、スティーブン・スピルバーグご本人。
「フェイブルマン”ズ”」という題名どおり、本作はフェイブルマン一家全員の物語としての色彩が濃く、とりわけ母親の存在感が際立っています。また両親の職業をはじめとして、本作でエピソードとして差し挟まれる挿話の中に、かなり実話的な要素が含まれているとのこと。その中には家族関係の「陰」の部分も含まれるため、スピルバーグがこれまで作品化できなかったことも納得いきます。そしてこれを語らずしてキャリアを終えることができない、という言葉の重みも。
本作はスピルバーグの映画人生の集大成であることはもちろん、映像的にも、彼が構築した映像世界を凝縮したような作りとなっています。特に本作では、(キューブリック直伝の?)プラクティカル・ライティングという、その場の光源を意図的に画面内に写し込む技法を多用しており、その美しさは歴代作品の中でも際立っています。これは多くのスピルバーグ作品の撮影を手がけてきたヤヌス・カミンスキーの手腕も大きく、この度のアカデミー賞において、撮影賞にノミネートされていないことが不思議なほどです。
スピルバーグが師匠の教えをどれだけ大切に思ってくるかが伝わってくるラストは、ユーモアに満ちていて実に素晴らしいです。これだけキャリアを積み重ねてもなお、ストーリーテラーとしても映像作家としても進化を続けているスピルバーグに、ひたすら驚かされる映像体験でした。
全体的に退屈だけどラストは良し。
地平線の位置はどこ?そこからラストの遊び心は星0.5増加。
はじめの汽車の衝突シーンのエピソードは昔、新書で読んだのとちょっと違う感じだったがきっかけになった出来事だった事は間違いないのだろう。スピルバーグの手で答え合わせをしてもらえるのは幸せだな。
世にも不思議なアメージング・ストーリーを思い出すようなシーンなど楽しいシーンもあるが全体的に両親との関係や宗教観のズレが主軸で映画はあくまでサムのキャラクター付け程度。その点で少し期待はずれではあった。
スピルバーグ家の為に作られた名作
スピルバーグの少年時代を描いた自伝作。
巨匠が自身の大切な思い出を映画にした、とあって
全編通して丁寧に描かれており
本作が上質な映画であることは間違いない。
これまで「シンドラーのリスト」をはじめ
さまざまな後世に残すべき実話を
映像化して送り出してきたスピルバーグ。
これは果たして映画にするほどの“実話”だったのか。
スピルバーグの父親は2020年に亡くなったと言う。
劇中でも祖母が亡くなり
悲しむ母のために映画を作るシーンが描かれているが
これはスピルバーグがスピルバーグ家のために作った
作品なのではないかと思った。
要するに個人的なのだ。
何となくスピルバーグの自伝作という付加価値が
映画そのものの価値となっている印象さえ受けた。
もちろん映画ファンとしての観点からすると
後のスピルバーグ作品への影響を妄想しながら
鑑賞する楽しさは充分に味わえたのだが。
あんまり…
スピルバーグ監督の自伝的作品とのことで必見だと思っていて、いざ鑑賞したら少々期待外れ。劇的な何かがあるわけでもなくやたら長い。家族や学校での様々な出来事があってスピルバーグ監督が誕生したんだろうけど、おもしろい作品とは言えませんでした。
昨今の差別系の要素もなく凄い良い映画だった 泣く箇所で泣くように笑...
昨今の差別系の要素もなく凄い良い映画だった
泣く箇所で泣くように笑う箇所で笑うように監督に感情を操られているような感覚だった
作りがうますぎる
映画愛がある人ってよりは、映画の呪縛的なものにとらわれた人なのかな
母親をクローゼットに閉じ込めてフィルムで不実を見せるスピルバーグがちょっと怖かった(笑)
地平線はどこにある?
「小僧、地平線はどこにある?」
9回裏2アウトからのサヨナラホームランです、ええ。
殊勲賞はデヴィッド・リンチです。
そうですか…スピルバーグにとって「映画史上最高の監督」はあの人なんですね…
終わり良ければ全て良しなのですが、途中は少し伸び悩んだ印象。そうなった要因をいくつか書き留めておく
①てんこ盛りの内容:あまりに内容を詰めすぎてひとつひとつがダイジェストになっている。よって感情移入がなかなかしづらい。
②アメリカナイズされた生活:アメリカのライフスタイルが一般的ではない日本人の僕からすると、ハイスクールライフやアメリカの庶民感覚が今ひとつピンと来ない。更に言えば宗教の重みもよく分からない。背景が共有されないとキツい。
③僕自身が根暗:基本僕陰キャなので、「おサボり日」とか「プロム」とか眩し過ぎて辛かったです。誰かプロムで「ジョニー・B.グッド」を歌ってメチャクチャにしてくれよ...
それはともかく、子供の発想は本当に天才的。初期のホームビデオで使われた工夫がどれも目から鱗。
「好きこそ物の上手なれ」といったところでしょうか?
でも、全部持って行ったのはデヴィッド・リンチ。彼は何故「こちらこそ」と言ったのだろうか?そのことばかりが脳裡をよぎって仕方ない。
丁寧な映画
役者さんたちの演技がみんなすごく丁寧でよかった。
このお母さんなにかのトラウマか、子どもっぽいというか承認欲求なのかアダルトチルドレンなのか、ちょっとおかしいなと思わせる演技が素晴らしい。案の定浮気して、子どもにバレることでお母さんも少しずつ大人になっていった気がする。
サミィが一人で抱え込んで、はち切れてお母さんに暴露して、それでも誰にも言わないよと優しくお母さんを支えてあげるところは号泣しました。
映画を撮る過酷さとかスピルバーグのこととかぜんぜん知らないけど、すごく丁寧でおもしろい映画でした。
晩年の黒澤みたい
さすがのスピル選手、キレのいいシーン展開は随所に見られますが、さすがに往年のど真ん中剛速球ではありません。
勘所を押さえた演出は一般的な娯楽作としてはA級ですが、この監督という色眼鏡がかかるので、いつもの圧倒的なドラマチックにはちと不足ですね。
でも黒澤だって晩年はゆったり撮ってたんだから昔からのファンはこれでよし。
この人にはずいぶんお世話になったから。
続きも観てみたい。
巨匠スピルバーグの自伝的な映画ということで、興味深く鑑賞させていただきました。
話の軸は家族の物語が中心なのですが、少年時代、青春時代の体験が、今のスピルバーグの作品作りに大きな影響を与えているのは言うまでもありません。すべての出来事には意味があるのだから。
映画作りのプロとして踏み出したところで物語は終わっていますが、第二章として続きも観てみたい。
さすがスピルバーグ
スピルバーグの自伝的作品。少年の頃からちょっとしたヒントで何倍にも面白く仕上げるのには恐れ入ったです。ポールダノやセスローゲンの演技はすごいよかった。決して人気スターではないけど上手くはまっていました。
どこまでが事実なのかしりませんが、ラストシーンがもしホントならものすごいことですよね。あれは興奮しますよ。
ジョンウイリアムズの音楽も効果的で近頃引退を撤回して嬉しい限り。
もうすぐアカデミー賞が発表されます。ここに来て超ダークホース作品があっという間に社会の風に乗り大本命になってしまった。
ゴールデングローブ賞で監督と作品の2冠に輝いているのだからどっちか取って欲しいけど無理かもしれませんね。
とても良い作品でした。
ありがとうスティーブン・スピルバーグ。
もう少し映画作りに特化して欲しかったかな
幼少期の映画少年からのアイデアを尽くしての映画作りとかは、前のめりになったけど、引っ越してからは、映画作りというより主人公自身の話しに変わってきて、家族とか恋愛ストーリーになっ
ていったので、オイラには退屈になってしまった。
それにしてもお母さんは最低。
自伝的映画とあるが、どこまでが、実話に近い話しなんだろうか?
映画に関係無くまさしくスピルバーグ自身のストーリー映画なんだろうか? それなら少し自分に酔い過ぎやな。
人は、誰でも映画の1本くらいできる物語の人生を過ごしてきてるはず。
まあ、それを映像化することはなかなか出来ないですけどね。
スピルバーグ少年の「夢と闇」
TOHOシネマズ上野にて鑑賞。
スティーヴン・スピルバーグ監督が自ら取り上げた自伝的映画。
監督の少年時代における「夢と闇」を描いた作品であるが、なかなか面白かった。
怖がりのスピルバーグ少年が両親と映画館に……と「おっ、映画ワールドの始まりか?」などと思ったら、家族関係も多く描かれていて、映画ワールドどっぷりの作品でないあたりは監督が「どうしても描きたかったこと」なのだろう。
個人的には、TV映画「刑事コロンボ~構想の死角」や元々テレビ映画で後から劇場公開された「激突」ぐらいまで描いて欲しかった。
『ガンスモッグ』や『地獄への脱出』などの自主映画は劇中映画として描かれるものの、本作に登場している出演者が映っているので「この映画用に撮影した自主映画風の映像」なのか…?
しかし、家族ドラマにおいて、「えっ、こんなことまで映像化しちゃうの?」という驚きは、あちらこちらで……(^^;
自分が学生時代に観た『地上最大のショウ』は、当時、黒澤明・キューブリック・ヒッチコックにハマりまくっていたこともあり、「なんだか退屈で長い映画…」だと思えたが、本作鑑賞後、改めて観直してみたいと思った。
<映倫No.49526>
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