フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
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やっぱり太陽の帝国が好き
スピルバーグといえばSFでの評価、イメージが強そうだが、この人ほど心に響く人間ドラマを描けるのはそういないと思っている。地獄の脱出から太陽の帝国まで。あっという間だった。スピルバーグといえばカラーパープルだとか太陽の帝国に想いを馳せる理由が少し見えてくる気がする。
スピルバーグではなくフェイブルマンズの意味
あのシーンはあの映画だな、とスピルバーグ映画のワンシーンがあちこちに隠されつつ、どうにもならない家族の辛さと愛しさと。
監督の自伝と思って映画秘話を期待するとちょっと違うけど、
大切に何度も観たい、繊細に積み重ねられた宝箱のような映画。
『フェイブルマンズ』鑑賞。半自伝的作品ではあるが、自己回顧の部分を...
『フェイブルマンズ』鑑賞。半自伝的作品ではあるが、自己回顧の部分を削り、映画の持つ力に光を当てた良作。終わりの鮮やかさも相まって、体感時間はとても短く感じた。
予備知識や共感ポイントが必要
151分という長尺ながら、夢追う少年サムの成長譚としても、フェイブルマン家の物語としても起承転結の途中で終わっている感が否めない。この映画がスティーブン・スピルバーグの自伝的作品で、彼が何者か、そしてどの時代にどんな作品を生み出したか、を知らずに見ると前述のような散漫な印象を受けるだろう。
スピルバーグ作品をリアタイで経験した人や、サムと同世代の人、サムや家族の境遇に共感する部分がある人には響くものがあると思う。事前に力を入れたPRがされていたり、公開のタイミングでアカデミー賞の多部門にノミネートされたりと、追い風が沢山あったにも関わらず話題が尻すぼみになったのはこの辺りの難しさがあったのかも知れない。
ポール・ダノの繊細な演技と、ジャド・ハーシュの存在感がとても良かった。
天才はかく誕生すべし
最近、いろんな映画監督さんの自伝みたいな映画が多いと思うのですが、やはり天才スピルバーグ監督の自伝的作品となると、他の作品とは格が違います。初めて見た映画が「地上最大のショウ」、そして両親の離婚に多大な影響を受けたというのは有名な話で、作品を通して家族への想いや映画への愛情がダイレクトに伝わってきます。主演の俳優さんもなんか「ジョーズ」を撮影していた頃のスピルバーグ本人にソックリです。
どう観たら高評価になるのかな?
スピルバーグの出来るまで映画かと思ったら全く違った。フェイブルマン一家の渡る世間は鬼ばかりでしたって話。しかもあまり出来の良くない。
マザコン気味の主人公が映画撮ってたらお母さんの浮気知ってとか、お父さんサイコだろう。いじめられて映画正直に撮ったらかっこよくなってとかあり得る?人間の感情ないわけ?ないなら無いで演出してもらわないとご都合になってるような。
残念な結果に。
地平線が話題になったことの真意
サミー少年に会う前に、ジョン・フォード監督が、彼について、どの程度の紹介を受けていたのかは、本作には描かれていないので未知数なのですが…。
評論子には、初対面で同監督が地平線の話をしたのは、サミー少年が起伏のある家庭環境で育ってきたことを知った上で、平坦な人生を歩んできた者よりも、(父親の家族への無関心・母親の(父親の親友との)不倫、学校でのいじめや理不尽な人種差別など)起伏に富んだ人生を経験してきた者にこそ、観客の心を打つ映画が作れることを示唆したものと思えて、ならないのです。
一家の団欒を切り取ったはずの映像が、実は意外な真実を切り取ってしまっていた。
被写体を喜ばせようとして撮った映像がら逆に勘気を起こさせてしまった。
楽しさ・素晴らしさだけでなく、そういう映像の負の部分も知っているからこそ、誰もを楽しませることのてきる作品を、しかも次々と生み出すことができたのでしょう。
スティーブン・スピルバーグ監督という人物の一端を知ることのできる、素晴らしい一本であったと思います。評論子は。
人生をかけて情熱をそそげるものに出会ってしまった者たちの、喜びと葛藤の物語
フェイブルマン一家の長男サムを中心に描かれますが、物語の核は父母でしょう。
サム視点で描かれたことで、どこかぼんやりとインパクトのない作品になっている印象です。
才あるピアニストだったけれど家庭に入った母ミッツィ。
社会背景や親の影響もあったでしょうけれど、夫を慕う心から家庭を優先させました。
優秀なエンジニアの父バート。
子だくさんの家庭を支える甲斐性があり、ピアニストであるミッツィの一番のファンです。
作中ではミッツィを芸術家代表のように、常識にとらわれない無茶苦茶な人物のように描写しますが、バートも相当なものです。
自身のアイデアを実現するためにキャリアアップを突き進み、ユダヤ人差別の強い地区へ家族を連れていくことも躊躇いません。
そんな父母の子サムは映画と出会い、映画づくりにのめり込んでいきます。
映画づくりに明け暮れるあまり、親族の死を悲しむこともないサムの言動に、家族もサム自身も動揺します。
ミッツィ、バート、サムは、それぞれが人生をかけて情熱をそそげるものに出会ってしまったがために、苦悩を抱えます。
人生をかけるものと大切な家族への愛情、どちらも生半可にはできないために、どちらかを選ばなければならないときがやってくるのです。
ベーグルマン
天才両親のもとに生まれた子サミーももれなく天才である。
映画の撮影にドはまりしその才能を開花させる。
天才ら特有の少し飛んだテンションはコミカルで見もの。
不遇と映画作りの交差も面白い。良センスの作品。
良い点
・登場人物の面々
悪い点
・母のウェイトがやや大きい
その他点
・日本人は仏教でもクリスマスだが
・類作「エンドロールのつづき」よりも面白いか
家族愛
映画づくりの話かと
思いきや…
家族や時代背景
差別など
自分との葛藤を表現してて
そして最後の面接のシーンで
「わかったら早くココから出て行け!」
で終わるセンス
たまんね〜(涙)
約3時間没入してしまった!
スティーブン•スピルバーグ if the horizon’s...⁉️
CBSに呼ばれたサミーは、その後、出世作のテレビ映画『激突!』(1971)『続・激突!/カージャック』(1974)、大ヒット作『JAWS/ジョーズ』(1975)へ。
両親の離婚と言えば『E.T.』(1982)、
『未知との遭遇』(1977)では父の職業が電気技術者、鉄道模型が登場する。
戦争映画として、
『1941』(1979)、『太陽の帝国』(1987)、『プライベート・ライアン』(1998)、『ザ•パシフィック』(2010)へと続く。
とにかくスピルバーグの生い立ちがこれら数々の映画となっていく。
ジョン•フォード監督がサミーに告げたこの名言……
Now remember this!
If the horizon’s at the bottom, it’s interesting.
If the horizon’s at the top, it’s interesting.
If the horizon’s in the middle, it’s boring as shit. Now, good luck to you. And get the fuck out of my office.
It is the scene based on Spielberg’s real-life meeting with John Ford.
映画監督に限らず、
秀でた人は、平凡じゃなく非凡な発想と独創力を持ち合わせているということ、共感出来ます。
fableじゃないFablemans
151分という長さが気になった。
最初の1時間はサミーの可愛らしさを見るのが面白かったのだが、
そして、それは誰もが通ってきた道だと思えたのだが、
複数のFablemanを語るうちに、焦点がぼやけ、うんざりする2時間が過ぎていった。
ミッツィやバートの話になるにつれ、正直「これどーでもいいや」的な映画になってしまった。なんか、やたら力み、捏ねくり回し過ぎ。
しかし、解釈とは面白いもので、やたら上から目線で啓蒙してくれる人もいる。
最後に登場する名監督の映画を見ることは義務であるとか、
ある場面を解釈するのに、誰もがそんなことはわかりきっているような言葉で「映画論」を宣う。
こんな一般的な解釈に多くの「共感」が得られているというのは、やはりSpielbergという名前から入っているからなのだろうか。Spielberg信者には、何を言っても敵わない。
まさに、Spielbergという場でFablemansを演じきりたい彼らがいるのだろうね。
僕には、
Spielbergが「こんな映画だって、<地平線>を変えれば、作ることができるんだぞ」っていう荒い鼻息しか聞こえてこなかったんだけど・・・ネ。
スピルバーグ監督が誕生するまでの物語
サミーフェイブルマン(モデル スピルバーグ監督)が、子供の時に見た映画をきっかけにいつか自分もこのような映画を撮る監督になりたいと思った少年が、自主制作映画を撮り好評を受けました。
特に印象に与えたのは高卒後映画の撮影所でのスタート=これがスピルバーグ監督のキャリアとしての始まりに繋がったんだなと思いました。
もし彼がいなかったらジョーズもジュラシックパークの歴史もなかったと思われます。
ジョン・フォード監督
若かりし頃、スピルバーグが、ジョン・フォード監督と会っていたんだ、
スピルバーグの親の離婚に興味無い、
ジョン・フォードが、ラスト出て来なかったら、真中に地平線のある映画だった。
地平線はどこだ!?
かの名監督、スティーブン・スピルバーグ氏の映画監督になるまでの体験を描いた自伝作品。
映画好きのワタクシですが、ほとんど監督や役者で観る作品を選ぶことは無く…それでもスピルバーグ監督と言えば!と思い、遅ればせながら本作も鑑賞。
鑑賞前は、往年の名作たち誕生の物語や逸話などが描かれるのかと思いきや、映画監督になるまでの、いわば誰も知らない頃の日々が描かれたドラマ作品といった感じでしたね。
なので特段、スピルバーグの物語ッ‼…って印象も無く、本当に一人の少年が夢に向かう普通の(?)話といった所でしょうか。
それ故、特にこれといった波や見せ場といったものはなく、テンションがぶちあがるような描写も無いが、それでも2時間半の長尺を飽きずに観ていられるのは名監督のマジックですね。
ラストシーンはちょっと感動。ここで終わるの!?とも思ったが、まさに新しい物語の始まりって感じ。
そして面白かったのは彼女さん。可愛いし積極的なのは良いが、降臨だとか口から魂云々とか言われたら…たとえ好きでもワタクシだったらダッシュで逃げちゃいますねw
そしてプロムの上映会はしてやったり(?)なのでしょうか。こどもたちの人間模様も複雑ですね。
そんなこんなで、コミカルなシーンもありつつ、身勝手な親や優しい妹たちとの家族物語でもあり、なかなか面白かった。
ちなみにワタクシ、今まで観た映画の中で一番好きなのが子供の頃に観たプライベートライアンなのです。未だにこれを超える作品が見つからず…とにかく名作ですよね。
本作の中でも戦争映画を作りたがるサミーの姿が描かれていましたが、学生時代に戦争作品を作り…そのゴールが本当の監督になって作り上げたプライベートライアンなのかなぁ~なんて思ったりして、勝手に一人でアツくなってしまいました。
これからも名作の誕生に期待です‼
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