ケイコ 目を澄ませてのレビュー・感想・評価
全216件中、81~100件目を表示
映画館で観れて良かったです!
岸井ゆきのさん非常に難しい役だと思うのですが、、引き込まれるぐらい素敵でしたー。言葉が無い代わりにミット打ちや靴底の音だったり、観に行って映画館で観れて良かったです。本当にありがとうございました。
もう少しエンタメに振ったほうが…
耳の聞こえない女子ボクサーの日常を切り取ったかのような作品。
いわゆるスポ根とか、ボクシング主体の映画ではない。
リアリティを追求したのかもしれないけれど、もう少し心境の変化が分かりやすいほうがいいかなと思う。もちろんこれがいいという人もいるんだろうけど。
会長とのやり取りがよかった。
淡々と進むし、ふわっとした終わり方なので、好みは分かれそう。
思っていたより
ずっと地味な造り。ボクシング映画じゃないという意見も分からんではない。
周囲の雑音がヒロインには聴こえない、でもセコンドの救けやレフェリーの注意の声も届かない・・この演出は興味深かった。
不満が一つ、ヒロインの性描写。まるで無しはあり得ない。
ケイコ役岸井ゆきのの演技が見事!
昨年末公開されたこの作品を観たが、なかなか良かった。ケイコは両耳に難聴を抱えながらもボクシングをただひたすらに打ち込む姿、息遣い、難聴の影響で聞こえなくても手話で相手に伝えようとする姿勢がものすごく良かった。ケイコ役の岸井ゆきのの演技も素晴らしかった。また、会長役の三浦友和の演技も見事。障害を抱えながらも手話などで相手に伝えようとするケイコの意欲は物凄く伝わった。また、ジム会長役の三浦友和の演技も良かった。欲を言えば、最後のシーンはもう少し工夫が欲しかった。
●各映画誌で2022年の邦画No.1を次々と受賞するので観に行って...
●各映画誌で2022年の邦画No.1を次々と受賞するので観に行ってみた。一言で評すると「岸井ゆきのが凄まじい作品」。収録3ヶ月前からのボクシングのトレーニングと身体作りに励みながら、一方で本作の主題である聴覚障害者としての日常生活も見事に演じきる。タイトルの「目」の力だって吸い寄せられそうなほど。とにかく彼女が素晴らしかった。
●聴覚障害を題材としたドラマや映画が流行する中でも、その普段の生活における細かな不便をリアルに描写し続ける。コロナ禍で口をふさぐマスク越しの会話は認知が困難など、ハッとさせられるような場面の一つ一つに納得させられ、都度に無意識にうなづいてしまう。
●悪く言えば地味だが、無駄な騒々しさは一切なく、鑑賞の満足感も十分得られる。下手なヒーローものや、感動と涙を無理に押し付ける作品よりも、よほど観る価値があると思う。あれこれ考えずにゆっくりと過ごしたいときなどにうってつけの作品。
▲一方でやっぱり地味。山場が限定的な抑揚のないストーリーと演出で、平坦な展開のまま100分の上映が終わる。客に楽しんでもらおうという姿勢はあまり感じ取れない。監督のインタビューも複数読んだところ、とても人が良さそうで真摯に映画製作へ取り組んでいる様子が伺えるが、こだわりが強すぎて肝心の観客は置いてきぼりの印象なのが残念。
▲「むしろ退屈が心地よい」という評論も苦しい言い訳で、人によっては退屈極まりないかも。事実、ふたつ隣りのご婦人は途中から寝息を立てていた。
▲16mmフィルムで映した表現自体は批評しないが、あえて大スクリーンで観るほどの映像だっただろうか。期待していた「optimal design sound system」という音響も良さがわからず。映画館よりもむしろ、週末の家のテレビで静かにゆっくりと楽しむ鑑賞スタイルの方がふさわしいのでは。
コミュニケーションギャップはまだまだあるのではないか
主人公が当事者俳優ではないので敬遠していたが、キネマ旬報第1位を取ったので、観に行くことにした。パンフレットをみると、実際に聴覚障がいの女性ボクサーの体験本を原案として、岸井ゆきの氏を主役に制作するという企画をプロデューサーが立ててから三宅唱氏に監督依頼がきたものだという。岸井ゆきの氏の演技力から考えると、妥当な抜擢ではあると思われる。二人の当事者の役者の出演場面も設定されているのも強調されている。東京都聴覚障がい者連盟事務局長の越智大輔氏が手話監修に当たり、ケイコとその弟の聖司との手話との遣り取り、そしてケイコの勤務先の同僚の手話はかなり行き届いていると思われ、ケイコの移籍予定先の会長は、わざわざ簡単な手話で挨拶をするばかりか、タブレットの音声文字変換ソフトを使って会話をしてくれていた。対照的に、ケイコが街中で出会う知らない人や試合会場での知ってか知らずかの無配慮は社会の無理解の実態を反映した描写であろう。けれども、長年共に過ごしてきた会長夫妻が、口話ばかりで全く筆談しようともせず、加えてケイコに声を出すことまで求めているのは、原案の著者も実際そうであったのならそれで良いのかもしれないけれど、無情に思えた。
物語上の起伏はあえて抑制している感があるけど、最後まで目を離せない一作
冒頭の練習場面、ミットとグローブが接触する音が徐々に独特のリズムを刻み始めると、思わず座りながら身体が動きそうになります。この引き込まれるような導入は見事。
主人公小河ケイコ(岸井ゆきの)は耳が聞こえないというプロボクサーとしてはかなり厳しいハンデを抱えていますが、その努力をことさら強調するでもなく、物語は淡々とした練習と日常を描いていきます。舞台も古びたボクシングジムとケイコの自宅、そして彼らの日常感溢れる生活圏内にほぼ限定されているため、物語と同様、控えめな映像表現でありますが、とても丹念な描写です。
ケイコを中心とした登場人物の日常を描きつつ、コロナ禍を含め、少しずつ生活に入り込んでくる変化に、各々ができる範囲で対処していく、そんな物語です。だからといって決して退屈させる内容ではなく、日常描写のなかに一定の映像的緊張感を保っている三宅監督の演出力は見事。ただ起伏の激しいドラマや壮大な謎解きなどを期待すると、ちょっと意外に感じるかも知れません。
もちろん主演の岸井ゆきのの演技は素晴らしいんだけど、『コーダ』(2022)でも話題となった”当事者キャスト”について、製作側がどのように捉えているのか気になるところでした。
パンフレットは売り切れの映画館が多いそうなので、もし在庫があればぜひ購入をお勧めします!
目を澄ませて
随所にこだわりを感じる一作だったが、
これでいいのか、という疑問も感じた。
というか、これを観て何を感じればいいのか、分からなかった。
母親の問題も、会長の問題も宙ぶらりんのまま
終わってしまったように感じた。
最後の痛みに立ち向かうケイコの姿は良かったし、
会長の赤い帽子を被る姿も可愛くはあったのだが……。
あと会長の妻が非常にデリカシーのない人間に見えて気になった。
なんでケイコの日記、朗読してんの?
ケイコだって伝える手段をたくさん持っているのに、
なんで他人が最もプライベートな日記を読み上げるの?
不思議すぎるんだけども。
岸井ゆきのは凄かったが、やっぱり健常者が演じる意図がわからない。
キネマ旬報2023年第一位
劇中で音楽が流れない、エンドロールも同じく。そのせいなのか街の中にいるような感覚を持ちました。岸井ゆきの、三浦友和ともに良い役者であるが、見終わった後、物足りなさを感じました。
設定は特殊でも、生きることの中に普遍的に存在するもの、それが描かれている
耳が聞こえない女の子のプロボクサーって、相当特殊なんだけど、ケイコの足掻きながら生きていく日常に誰もが自分の人生を重ね合わせることができると思う。ケイコほどの身体的ハンディを抱えている者は多くはないだろう。しかし、その生き様には万人に共通するものがある。そんなことを感じさせてくれる映画である。ボクシングというハードなスポーツの過酷さや、その上、耳が聞こえないハンディ、さらにそのために不便であろう日常生活を、殊更に特殊なものとせず、淡々と描いている。また、それを岸井ゆきのは見事に演じた。
映画の終盤、ジムの会長が倒れ入院する。お見舞いに行ったケイコは病床で大学ノートに何やらイラスト?メモ?を書いている。それを目にした会長の奥さんはケイコの了承を得てそのノートを手に取り、めくりながら読み始めた。そのノートには練習の記録(ロードワークを何キロしたとか、スパークリングを何ラウンドこなしたとか)を中心に日常の他愛ないことがメモされていた。そのケイコの日常がスクリーンに流れたとき、僕は不覚にも涙がこぼれてしまった。よくわからない感情が僕の心に渦巻いたのだ。僕は受験生の時に日誌を書いていた。あの頃を思い出した(普通の受験生とは少し異なる環境にいたよななんて考えたり)し、サラリーマンとして必死に働いていた若い頃を思い出したりもした。他にもいろいろと足掻いて生きてきた(今も見事に足掻いてます)なあなんて、いろいろと考えたりしました。
観て良かった
ドキュメンタリー風で淡々としたドラマ。
ケイコが何を悩み、苦しんでいるのか解りにくい、そういうもどかしさがリアル。
とにかく岸井ゆきのさんのボクシングシーンが、本当にボクシングやってたの?
という位すごい。
ものすごく負けず嫌いなのが伝わってくる。
凄い女優さんだな。
最後の相手選手とのシーンが良かった。
光の差さないほうへ
日本の若手監督で個人的に大好きな三宅唱監督の作品。やっと鑑賞できた。前作のきみの鳥はうたえるが好きすぎて、今作も楽しみで仕方なかった。聴覚障害でありつつもプロボクサーとしてリングに立つ小笠原恵子さんの原作を元にして作られている。個人的にボクシングが好きなのでボクシング映画はたくさん観ているけれども、こちらの作品はボクシング映画というよりはボクサーとして、人としての生き様が描かれていてこれまでのボクシング映画とは一味も二味も違っていた。ケイコの人生、生き様に焦点が当てられていた。岸井ゆきのさんのセリフはほぼなく、その代わりに眼ですべてを訴えかけてきていた。ケイコにとってボクシングは魂を燃やす場所であり、本来の自分を曝け出せる、言葉のない拳で語り合う場所である。心情の変化はすべて映像で語られておりそれこそが三宅監督のなせる技なのかなと。ケイコの通うボクシングジムはノスタルジックな古いボクシングジム。それと対照的に真新しいジムが話中にでてくるが、そこは綺麗で蛍光灯で全てが照らし出された影のない明るい綺麗なジム、そこはケイコの生きていきたい場所ではなかった。鑑賞後調べたらデジタルフィルムではなく16mmのフィルムで撮影されているそうで、そのぼんやりとした、ふんわりとした優しい光がこの作品の良さを増していたように思う。華美な展開やセリフ、表情がなくても観るものにこれだけ訴えかけてくる作品ってなかなかないと思います。映画館で観れてよかった。
ボクシング映画ではないのですね
専門家の人達の評価が高い作品のようですが、オイラには今ひとつだったわ。
生まれつき耳の聞こえない孤独?な女子ボクサーの実話ベースの作品らしいので、これを是としないオイラはヤバイ奴なのか?
いや、そんなことはない。何作もある人間ドラマ満載のボクシング映画に、ちゃんと心打たれてるし。
もう少し、メリハリある展開にできたろうに。
岸井ゆきのさんの頑張りは確かに認めるし凄いと思うが、正直ボクシングシーンはもうひとつだったな。
悩み
なんでボクシングを続けることに悩んでいるのか、、、
そこがとても大切なテーマなんだと思うんですが、イマイチ伝わってこなくて結果的に退屈に感じてしまいました(スイマセン)
もっと言ってしまうと、長い人生の中で何か情熱を傾けられる対象が見つけられた人は、それだけで幸せなんだと思います。そこは全く描かれていない上に、その対象にのめりこんだ入り口と、のめりこんでいる最中と、その出口、その3つが揃っていなくて、腑に落ちないというか、一連の一幕としてのなんか居心地が悪いんですよね。
岸井ゆきのさんがストイックに役に取り組んでいたのは、凄く伝わってきたので心苦しいのですが、全体として面白い映画と感じることができませんでした。
「目を澄ませて」という副題は、観客に向けてのメッセージだったのかも知れませんが、それにしても「う~ん」という感じでした。
しゃべらなくとも
冒頭とラストのコンビネーション練習部分は、喋らないからこその趣がある。打楽器のセッション演奏のような、ボクシングを楽しんでいることを体現してる感じ。
聾唖者であることで健常者よりも心配されやすく、それを良く思わない人が多い、でもけいこの周りには純粋で心優しい弟カップル、会長、コーチ。
優しくされればされるほど、迷惑をかけてしまうと思ってしまうのか、、難しい匙加減。
ゆるーやかな起承転結で、しっぽりと鑑賞。
しかし、テアトル新宿の椅子は体が疲れる…
もうちょいリクライニングされた椅子だったらなー。
全216件中、81~100件目を表示