鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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謎のアンプルのなかみは
11月公開のヒット作がそろそろ終映なので、最終日に鑑賞しました。
墓場鬼太郎のニヒリズム的なエッチな映画かと思ったら、全然違った。
お客さんは2、30代の女性が多く、男性は少なかった。
昭和31年、帝国血液銀行の社員の水木が取引先の老舗製薬会社龍臥製薬の会長龍臥トキサダの葬儀に参列して、懇意にしている社長カツノリの当主継承を祝い、血液銀行内での自分の立場を良くしようと夜汽車に乗って山奥の集落にある龍臥一族の屋敷へ向かう。
帝国血液銀行? 帝国臓器っていう製薬会社あったな。血液銀行って、ミドリ十字か?
売血の時代。
村の道端で少女(サヨ)と少年(トキヤ)にあう。
遺言により当主になったのは公家の衣装を着た白塗りの男。時麻呂。トキサダの嫡男。
いかにも岸田森が似合いそうなキャラ。
若い人はわかんないよね~
龍臥家はまるで犬神家の一族。
龍臥家は当主になると一族の娘、孫娘にも子供を産ませようとする。
さらに、当主継承権をもつまだ子供のトキヤとサヨをくっつけようとする。
狗神だ。
気持ち悪い。
夜汽車でみた亡霊の不気味な男(ゲゲ郎)がそこへ現れる。
最後の幽霊族。
龍臥製薬の「M」というアンプル製剤。
マカ?
マムシ?
日清、日露戦争で使われた強壮剤?
リゲインか?
24時間戦えますか?
幽霊族の血が原料。
工場とは吸血病棟。
魔物のキョウコツ。狂骨?恐骨?
もう、わけわかんない。
丸い湖に浮かぶ火山みたいな島の地下で正体を現す時貞。
よく知ってる一族経営の総合病院の我儘な当主にそっくりだった。
ちょっと笑えない吸血病院。
それにしても、ゲゲゲの正太郎も悪魔くんも主題歌で大いに盛り上がった世代でございます。
熊倉一雄、吉幾三、木村充揮(憂歌団)と堪能させていただきました。
リモコン下駄、ちゃんちゃんこはみれました。
猫娘はスラっとしてきれいになりすぎ🤩
時代ですなぁ。
2回目の鑑賞です。色紙が頂けました(前回は無かったのに)。隅々まで...
2回目の鑑賞です。色紙が頂けました(前回は無かったのに)。隅々まで丁寧に作ってあります。1回見た後、もう1回最初から見たいと思い、鑑賞しました。1回目では謎が残っていたので、もう1回じっくり見て解決しました。PG12ですが、理解力のある子供でないと難しいかな。子供を連れて行って質問されたら、説明するのが難しいです。戦後日本のおどろおどろしい感じ(八つ墓村や犬神家のような感じ)。そしてなんかコナンに似ています。とにかくすごく力を入れて丁寧に仕上げているのがすばらしいと思います。
消化不良
「泣ける」
「何度も見に行った」
「応援上映盛り上がった」
というネットの評価に踊らされました。
どこで泣けるんだろ…
あそこまでぐろくやれるなら、ゲゲ郎が目玉単体になる過程もちゃんと見せてほしかった
大人が楽しめるアニメーション
ゲゲゲの鬼太郎の誕生直前の物語。
アニメ鬼太郎シリーズを観てなくても楽しめる親切設計。単独作品として、しっかり成り立っている。
五体満足だった頃の目玉の親父と成り上がりたい人間の水木の二人組が、山奥の辺鄙な村で起こる恐ろしい怪異に挑む。
戦後復興中の日本で、なぜか絶大な権力を握っている龍賀一族がキーとなる。しかもその一族が一人ずつ殺されていくミステリー要素が面白い!
あと、内容がエグすぎてびっくり。
思った以上に闇が深い人外の所業。女子供にすら容赦ない…誰が生き残るのか分からない不安感。全くもって子供向けじゃないアニメ😂ゆえに最高。
妖怪が怖いのか、それとも人間が怖いのか?根本的な恐ろしさを体現してくれた。
原作に繋がるエンドロールが粋だなと思った。ゲゲゲの鬼太郎ってやっぱり面白いですね、次のシーズンも楽しみにしてます〜、いつかなー。
鬼太郎の父がかっこいい
鬼太郎の父がかっこよかった!
浮世離れしている存在のゲゲ郎と、
辛い現実をくぐり抜けて来て、その体験を基に行動している水木とのバディもよかった。
戦争体験者にしかわからない、悲惨さ
が水木の食事シーンなどに、現れていて、そうなんだと、思いました。
残酷描写よりも、
ストーリーが全く子供むけではなく、
大人でもえっ、、、となるような、えげつない衝撃的な内容です。
アダムスファミリーもですが、人間の方が酷く、狂ってます。
ネタバレになりますが、
あの男の子とお母さんだけでも、
社長とあの女の子だけでも、
助かったらもっと良い映画だったのになあ。
星5はゲゲ郎のアクションシーンのかっこよさと、キャラクターへの評価です。
国民的アニメを大人向けに製作!
「目で見ようとするから見えない。片目くらいがちょうどいい。」
国民的アニメを大人向けに製作!
【あらすじ】
昭和31年、血液銀行に勤める水木は、ビジネスのために哭倉村へ向かう。そこで行方不明の妻を探す謎の男(鬼太郎の父)と出会う。2人は哭倉村の謎の怪異に巻き込まれていく。
【感想】
ゲゲゲの鬼太郎どころかゲゲゲの女房もろくに見たことない私ですが、評判が良いので観てきました。
映画館に行くと意外と女性のお客さんが多くて驚き、鑑賞後は予想以上にダークな作品で驚きました。
物語は鬼太郎の父と水木のバディで進んでいきます。鬼太郎の父のビジュアルは今時のアニメのイケメンキャラクターとは違う、あくまで鬼太郎の父を思わせるビジュアルです。達観した雰囲気が人とは違う存在を思わせ、人間臭い水木と良いバディでした。
戦後の日本、閉鎖的な村、一族の謎...とサスペンス・ホラー要素が存分に生かした舞台・設定でした。「全部妖怪のせい」のような単純なストーリーではなく、様々な人間の欲望・渇きが渦巻く複雑なストーリーに最後まで目が離せませんでした。
この映画のように国民的アニメのターゲット層を子供から大人に変えて製作するのも面白いですね。
【お気に入りのシーン】
鬼太郎の父が裏鬼道と戦うシーン!
白髪の鬼太郎が目玉親父だった。全然気付かず、老いた鬼太郎だと思って...
白髪の鬼太郎が目玉親父だった。全然気付かず、老いた鬼太郎だと思っていたよ。
結局よくわからなかったな~。
田舎村である哭倉村に龍賀家という大成功した家がある。お金持ちのようだ。
龍賀家の当主が亡くなった。それから当主の息子や娘が次々と死んでいく。
ネタバレを言うと龍賀家一族が次々と死ぬのは、龍賀家長女の娘、龍賀沙代によるもの。彼女は何故か妖怪を操る能力を持っている。(なんで?)
龍賀沙代は可愛い女の子なのだけど、実は龍賀家当主、80代のジジイと近親相姦の関係であった。龍賀沙代にとっては辛い事実。
でも結局龍賀沙代も死んでしまう。
目玉の親父は妻を探して哭倉村に来ている。村には湖があって、湖の中心に島がある。その島の中央には井戸のような穴があり、キュウコツという妖怪が封印されている。
穴の底には血を吸って育つ桜が咲いている目玉の親父の妻はその桜に血を吸われている。目玉の親父は妻を見つけた。妻は身籠っていた。
きっとこの子が鬼太郎なんだろう。
なんて丁寧な作品かと。
原作者の水木先生の、おそらく水木先生の作品が好きな方なら皆大切に思っている想いがさりげなく盛り込まれています。普遍的な大切な想い、忌むべき思想が明らかで、観た後、打ちのめされ感、(良い意味ですが)が残ります。エンタメとしても中だるみなく、アクションあり、謎解きありで、楽しめます。印象に残る場面でのコメントが秀逸。もちろん、色々な解釈あるかとおもいますが、心底水木先生を大切に思う製作者の方々が、本当に丁寧に作り上げた作品だと思いました。
あの頃、鬼太郎にハマってた父親たちに!
目玉おやじはなぜあの異形になったのか。
鬼太郎はなぜ人と妖怪に寄り添うのか。
鬼太郎誕生のエピソードを
丁寧にドラマチックに創造した脚本が素晴らしい。
父親になったいま、父親として、
父親だからこそなのか、
いまこんなに鬼太郎で
ワクワク出来るとは思わなかった。
原作とは、ちょっと違う鬼太郎
最初見たときサスペンスものかと思いきや、こういう視点できりこんでくるとは、と思ってびっくりした。
これはこれでありとおもった!
エンディング中もしっかりと物語は続く(劇画風)、ラストはアニメーションでしっかり完結するのもすごかった!
※ゲゲゲの鬼太郎0って言われてるらしいです。
色んな複線回収もしっかりされてるので凄いと思います。
是非とも劇場にてご覧ください!
※パンフレットは売り切れ続出みたいなのであったら買いましょう。
展開が早すぎる。
前提として
・『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズはほとんど未視聴。
・原作と思しきものは未読。
・古賀豪監督の他作品は未視聴。
めちゃくちゃ巧い。しかし、情報の多さと展開の早さについていけなかった。
まずは内容から。
鬼太郎関連の秘話を、父(ゲゲ郎)と水木という人間の視点から描くという物語。
聞いた話だと、鬼太郎誕生の物語を拡大解釈したものらしい。公式の二次創作みたいな感じだろうか。違ったらごめんなさい。
舞台は戦後日本。復興に心血を注いでいた時代。
この時代設定がかなり効いてくる。日本人の奥底に眠る心理描写や、地方に伝統として残る因習村の気持ち悪さ、そしてかつて居たとされる妖怪たち。
これら全ての説得力を時代設定だけで補強している。巧い。
次にキャラクター。
主人公の一人である水木は、戦後日本の空気感を一心に纏ったようなキャラクター。何を利用しても生き残って上り詰めてやる、という野心がある。そこには、戦争によるPTSDからの逃避もあるのだろう。生きることを目的としているように見えて、死に直行する危うさを持ち合わせるのが皮肉ではないか。
逆にゲゲ郎は、日本が捨てたものを一心に請け負ったようなキャラクター。幽霊族(妖怪に近い存在)の生き残りという設定が拍車をかけている。行方不明の妻を捜しに来たのも、疎開した人間のようで物悲しい。死人のような生き方だ。
この二人が出会い、最初は反発し合うも、相棒に変化していく。
そして次世代のために"生きること"を選ぶのがいい。"死"を選んだように見えて、次世代に"託す"のがこの作品のミソだと思う。
あと二人の関係性がちょうど良い。二次創作漫画が大量に創られるのも頷ける。俺も読みたいもん。お酒と煙草を交わしながら話し込む様子とか最高じゃん。
逆に言うと、そういったシーンは基本描かれないものと覚悟した方がいい。絶妙に届かない、いじらしさがあるとも言える。
他にヒロインや龍賀一族も居るが、ここでは割愛する。ネタバレを極力避けたい。気になる人はぜひ映画館へ。
少なくとも、心理描写はしっかり描いてある。必要な要素が揃っている。しかし刺さらなかった。理由は後述。
因習がまた気持ち悪く、これが少しづつ明らかになっていくにつれて、哭倉村の異常性が倍増していく様は圧巻。ここまで負の要素を掛け算できるのがすごい。しかもヘイトを一点集中できるなんて……構成まで巧いのか。
アクション描写もいい。疾走感と水墨画チックなカッコよさが巧く組み合わさっている。妖術とも合う。
欲を言えば、水木のアクションをもう少し観たかった。あいつ、元戦争兵だぜ? サポートとして戦えるだろ。
屋敷や田舎の雰囲気、後半のおどろおどろしさは凄まじく良い。阿鼻叫喚の地獄絵図も非常に好き。呪いの話だからね、ここまで描いて正解だと思う。
観ている側のカタルシスにもつながって非常に良かった。
良かったところはいっぱいある。人気が出るのもリピーターが生まれるのも納得がいく。
逆に、ここから先は気になったところを挙げていく。実はこっち側に一番書きたいことがある。
ホラー描写。『ゲゲゲの鬼太郎』ということで案外多い。のだが、アニメだからか全然怖くない。仮に子供向けで怖さを抑えたのだとしても、物語の内容が大人向けすぎる。少なくとも私には物足りなかった。主軸はホラーではないから良いのかな。
ゲゲ郎に子供が居ることが判明するシーンがある。本人も知らない背景があるのだが、その演出が不満である。直後の展開を考えても、演出の選択肢として正解ではないと感じた。あのままいくのなら、その空気感をぶち壊す意味合いとして、悪役の言動を分かりやすく見せてほしい。
さて、大きな問題点を書こうと思う。すなわち、"情報量の多さ"と"展開の早さ"だ。
"情報量の多さ"自体は問題ないのだ。伏線回収力がすごいから。全ての要素を落とすことなく拾い尽くしている。もはや神業である。
水木とゲゲ郎の目的は明確だし、敵の目的も分かるし、何を悪としたいのかも分かる。何を見せたいのかも分かる。
俺の中で問題になったのは、そこに"展開の早さ"が加わったからだ。
感情移入したくても展開が早く、キャラクターの心理も次の段階にシフトするのでついていけない。
一つの謎が提示されて、「これは何だろう?アイテムにも見えるけど」とか考える暇もなく物語が進んでしまう。結局、何が鬼太郎関連の謎で何が関係ない謎だったのかも把握できないまま終わってしまう。
こうなってしまった理由は二つあると思う。
一つは、自分が『ゲゲゲの鬼太郎』をほぼ知らないということ。
話題になっていると聞いて、このシリーズに手を出したのだからしょうがない。なので、私みたいな立場の人は、観る前に軽く調べておくことをオススメする。鬼太郎と目玉おやじのことだけでいい。他は後で調べると深みにはまれるはず。
もう一つは、現代の視聴スタイル用に作ってあるということ。つまり、"倍速視聴"回避と"バズり"促進である。
圧倒的な情報量と展開の早さは、近年話題になっていた"倍速視聴"を回避するのにうってつけだ。通常速度が疑似的な"倍速"なので、たとえ映画館にいても退屈はしないのだろう。それと、詰め込める情報量も増やせる。
逆に情報量が増え過ぎたために、このスピードにした可能性もある。どっちみち納得はできる。
情報量が増えると、リピーターや考察動画や解説動画も増える。結果、バズる。それだけ深みがある作品と言えるからだ。
ジャンルも様々なもの(バディ、妖怪、怪談、家族、因習村etc…)を組み合わせているので、疑似的に万人受けするものとなっている。
メリットは多々あるが、余韻がない。劇中の余韻が本当に無い。水木が嗚咽するシーンとか本当に早すぎてびっくりした。
俺は余韻に浸りたいんだ。これはアニメだからとか『鬼太郎』だからとか関係ない。要素と繋がりだけ見せられても俺は感動できない。良いと思えたからこそ感動したかったし興奮したかった。なのにできなかったんだ、スピードが早すぎて。
ちゃんちゃんこの件はグッと来たけどな。
この作品の問題点というよりも、現代の変化によるものだし、そもそも俺の推測および感想でしかない。俺がターゲット層から外れていた可能性もある。
だから、この作品は自分の眼で観てほしい。他人の評価とか関係なく観てほしい。ハマる人はハマるのだ。興行収入とノミネートがそれを表している。
それと、この作品は日本人向けだが、外国の人にこそ観てほしい。日本の悪しき・気味悪き部分を如実に描き出しながら、かっこよき(と我らが考えている)部分も強く輝かせている。そしてなにより日本のオタクには、どういうところが刺さるのか分かりやすい造りになっている。
日本文化を勉強したい人にもオススメ。
まぁ色々書いたし、評価は低めにつけたけど、興味を持ったら観てくれ。
面白かったけど、色々と考え込んでしまった上に、ターゲットではないのかもとちょいと悲しくなった。そんな作品。
懐かしい映画だった。
映画を観終わった後に酷く懐かしい感覚を覚えました。
この感じ、そうだ。昔のアニメを見ていた時の子供の頃の感覚だ。
鬼太郎3期のアニメを見ていた頃の自分を思い出した。朝の5時くらいの早朝に鬼太郎のアニメをこっそり見ていたあの頃の感覚を思い出したのだ。
そうだった。昭和のアニメは結構、グロいしえぐいし今思うと子供が観てもええのかコレ?と思うような描写も割とバンバン流れていた。
それでも夢中で観ていた。
怖い怖いと思いながらも夢中で観ていた幼少期を思い出したのだ。
昭和のアニメと令和のアニメの融合。
その化学反応がイイ感じに確変してこの作品が世に出たんだなあと嬉しく思いました。
面白かった
子どもの頃テレビアニメ見てた程度の知識ですが、前評判良く気になって鑑賞。私個人としてはとても面白かった。映画館で観る価値はある。
鑑賞前、ストーリーはホラー系の胸糞悪い因習に縛られたものかと思いきや良い意味で期待を裏切られました。
人間と妖怪が混じる世界独特の不気味さはあるものの、一方、爽快なアクションが目を引きラストのシーンに胸が湧き上がり、仕事終わりのレイトショーで心沈むことなく終始楽しめた。笑
思い返せばゲゲゲの鬼太郎はバトル系の妖怪アニメだったような。
水木視点にストーリーが進んでいくのだが、後半に向かうにつれこの男の魅力がどんどん開花されていくのが個人的には気持ちいい流れだった。このキャラクターを初めて知ったが観賞後調べたところ、原作や本編だと少し違った色のキャラクターで興味深かった。
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