鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

字幕メガネマーク 音声ガイドマーク

劇場公開日:

解説

漫画家・水木しげるの生誕100周年記念作品で、2018〜20年に放送されたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、シリーズの原点である目玉おやじの過去と鬼太郎誕生にまつわる物語を描いた長編アニメーション。

昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、鬼太郎の父と出会う。当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。

声優陣には沢城みゆき、野沢雅子、古川登志夫らテレビアニメ第6期のキャストのほか、鬼太郎の父を関俊彦、水木を木内秀信が演じる。「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」の古賀豪が監督、テレビアニメ「マクロスF」の吉野弘幸が脚本、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の副監督・谷田部透湖がキャラクターデザインを担当。

2023年製作/104分/PG12/日本
配給:東映
劇場公開日:2023年11月17日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第47回 日本アカデミー賞(2024年)

ノミネート

最優秀アニメーション作品賞  
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

5.0鬼太郎の存在こそ希望

2023年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

メチャクチャ面白い。日本の近現代の暗部をくりぬいて濃縮して見せるようなすごい内容だった。閉鎖的な村の相続争いに、会社員として立身出世の野望を持つ水木が巻き込まれていく中で、鬼太郎の父と出会い、村の恐ろしい秘密に直面する。太平洋戦争の南方で生き残った水木は、せっかく生き残ったのだからとサラリーマンとしての野心を持つ。戦争は経済競争に形を変えて続いている。そして、戦後におざなりにされていた戦争の絶望と怨念が水木たちに襲い掛かる。異様な怨念や絶望の上に日本社会の反映があり、そこに蓋をしながら発展してきたという歴史の裏側面を暴きだすような内容で、妖怪を描く本作ならではのやり方で現代日本を照射してみせている。
しかし、人間性への絶望に支配されていないのが本作の美点。鬼太郎の存在こそが怨念の中の希望だったのだと締める結末は涙なしには見られなかった。100%の祝福ではない、汚泥の中のかすかな希望として鬼太郎はあったのだ。

コメントする (0件)
共感した! 87件)
杉本穂高

3.5親父さん…こんなにかっこよかったんですね。男でも惚れます

2024年4月30日
Androidアプリから投稿

親父さん…こんなにかっこよかったんですね。男でも惚れます

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ハーブ

4.5紫煙が恋しい二月目 子の刻九ツ。めっちゃナメていました。骨太の大人向け映画でした。

2024年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

興奮

なんかまた自由律俳句みたい。(意識はしています・笑)
禁煙を初めてから、まだ二カ月目なんですよ。こんな真夜中にタバコをプカプカ吸う絵に出会うと、どうしても火を灯して一服したくなります。
モニタの中に度々映る喫煙シーンを見て、意味もなく二本の指先を唇に添え当てたりもしてみました。
珍しくアニメを鑑賞です。別に避けていたわけでもなく、嫌っているわけでもなく。
観たい映画を優先すると、後回しになるのは事実であり。
ですが「つい最近上映があったばかりやん!」の誘惑には勝てず、アマプラで鑑賞です。

アニメを観て、いつも思うことは、実写映画を作るよりも難しいってこと。
絵柄で作品の評価の9割が決まっちゃうってこと。
絵そのものが作品の世界観を構築する9割だってこと。
本作も、まず絵柄で★2つの評価から入りました。猫娘が今どきの萌え絵タッチだったということも、実は不満なの。めっちゃ日和ってると思って。
水木を始めとするキャラクターの目の描写に感情移入できなかったの。初めのうちは。
それに馴染めなかったの。初めのうちは。まさに死んだ魚のような目でしたもん。(もちろん、それは狙ってのことなんでしょうけれど)
ですが紗代が、私の片想いだった女性に瓜二つなので★半個加算です。ヘアスタイルだとか、左目じりの泣きぼくろとか。あんなに積極的な女性じゃなかったけれど(笑)
(〇〇さんお元気かな?)
でもね屋敷の地下の鍾乳洞の件で「成人するまで教えてもらえないのです」って言ってたじゃないですか。
あの佇まいでまだ未成年やったんや!

大変斬新でカッケーって思ったのは、物語中盤、般若のお面を被った一団とゲゲ郎との格闘シーンのザクザクとした線描!
ここは、アクションそのものも相まって、身震いするほどでした。
と同時に、観続けていると、かなり骨太なお話だということもわかってきて。
語弊のある言葉とは十分にわきまえつつも、これ、実写でも十分に通用するお話だと思いました。
まぁ実写だと、キャスティングに“色んな忖度”が入って失敗するのは目に見えているけれど。
だからアニメで正解か。PG指定的にも霊的描写にしても、どこまで再現できるかも不安だし。
クライマックスでの音楽も秀逸でした。
そう考えると本作は、映画としても大人の鑑賞にも耐えうる素晴らしい作品だと思いました。むしろ、真っ当な大人向け作品だと思います。
私が毛嫌いする、おかしなタイアップソングなど持ってこず、美しいインストゥルメンタルで締めてくれたところも素敵でした。オリジナルテーマを絶妙にアレンジしていましたし。
これまたおかしなお涙頂戴にせず、伏線回収を含めた綺麗な幕引きにも感動しました。
総じて、かなりの高評価です。★2どころか、その倍の評価に変更です。大いにナメていました。ごめんなさい。

ここでビッグニュースが入りました!5月3日からアマプラで『ゴジラ-1.0』の無料配信が決定らしいです!!
観るしか!(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾ワーイ!

コメントする (0件)
共感した! 14件)
野球十兵衛、

4.0企業戦士・水木とバディのゲゲ郎(目玉オヤジ)

2024年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 20件)
琥珀糖
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズ関連作品