総理の夫のレビュー・感想・評価
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二人とも素敵なパートナーで楽しめた
こんなキレイで凛とした女性総理が生まれたら、
日本の未来は明るくなると思いました。
二人はお似合いの夫婦であり、お互いを思いあっていて、素敵なパートナーでした。
続編があれば観たいです。
美しい
凛々しく、逞しく、そして史上稀に見る美しい総理大臣
女性としての優しさと頼りなさもあり、ある意味温かみのある政治家で夫を始めとして多くの人に支えられて職務をこなす相馬凛子総理大臣がいる日本は幸せな国になると信じられました。
うーむ、
女性総理として男連中の議員らを翻弄し快活に国を仕切るような内容を個人的には期待してたとこはあった。
妊娠がきっかけでもそれを乗り越えて国を変えるような流れを期待はしていた。
だいぶ前のキムタクが深津絵里と出てた総理になるドラマみたいに、総理になって具体的に「仕事」ができないまま終わってしまう展開。
そのドラマとこの映画は、総理辞任の理由は違えど、なかなかに「総理の仕事」を具体的に描くのは難しいんだろうなあ。
最後のドタバタの記者会見で「夫」が独演する展開も、、、あんなこと、ありえるか?(笑)
国会答弁でも外交でも、「総理の仕事」として描ける要素はたくさんあろうけど、この作品もそういうのではなかったな、と。
わざとらしいようなドラマか茶番か、なんであれ、あまり心には響くかんじでもなかったかなあ。
男社会忖度
原作は働く女性を応援する作品だが映画版は男社会に忖度する内容に仕上がってる。映画版では妊娠を機に辞任表明して専業主婦となった凛子だが原作は凛子を応援する日和が仕事を辞めて専業主夫になり育児に専念する毎日。要は原作レイプで「オンナの癖して総理やってんじゃねーよ」という女性の社会進出への警鐘。
見る順番間違えた。でも中谷美紀の美しさは全然負けてなかった
直前に「ロングショット」を見てしまったのは、良くはなかった。
初の女性トップという設定と彼女の夫という立ち位置が同じのを見てしまった事になる。
まあそこを一旦 忘れる事にする。
夫側の田中圭の家がお金持ちで、びっくりするほどゴージャスな家に住む夫婦。
しかも都内!
どんな固定資産税か!
一生そういう富に縁のない平民都民の私はそこを心配してしまう訳で。
携帯の圏外である北海道の森林を抜け出した夫が百件を超す着信履歴に驚くと共に妻の顔が日本初の女性総理として目の前の状況に右往左往させられ、おまけに鉢巻きして選挙カーに乗り街頭演説にも駆り出される事態が待ち構える。
政治とはなんだ?
たぶん崇高な理念だけでは叶えられない様々な要因がある。
アメリカもEU諸国もそしてロシアも近隣諸国も
さらに中国も
そう簡単に容易く平和を享受させてはくれない。
取引き駆け引き 本来の人間力
今の日本の政治家の動向を見ていると 田中圭の実家の兄
愛之助の言動が根源にあるのでは?という部分を垣間見る作りになっているが
経団連の意向の強さ
ここがネックとなって政治を動かす。
ここを変えるにはもう 国民が皆 賢くなって一人一人が自分の1票を確実に有効化していく事が望ましい。
そこでメディアが誘導する危険性に気づく事も含め。
と言ったようなマトモな理想論を思ったりする。
今の時代 既存のメディア以外にSNSというものが登場し
これはもちろん諸刃の剣であって
陰謀論などを支持するオトナ厨二病もいたりと
物事はそう簡単には行かないのだが
まともな国民も簡単に発信出来るツールとして今後も期待出来るのでは、と私は個人的には思っている。
なので
妊娠がわかって 引退を決意する女性総理に
「彼女の作る国を見てみたいと思って私も1票入れたのに」
というセリフは重要である。
総理は我が国で最大の公人と言って良い。
その人間が妊娠という自己理由で引退すると言うのは如何なものか?
彼女の率いる政党に投票した者を裏切る事にはならないのか?
跡継ぎ?
工藤阿須賀じゃ全然ダメに決まってる。
もう一度戻るとは言えその空白期間はどうする?
じゃあやっぱり女性ではダメなのか?
いやいや 安倍総理も病気で辞任したよなあ。
な〜んて
自分の国の事だと いろいろ 単なる娯楽としてだけ楽しむわけには行かなくなって困る。
ただ言えるのは
中谷美紀の美しさは シャーリーズ・セロンにも全然負けてないって事だった。
美しいものがそろった絵空事(皮肉)
花も実もある女性初の内閣総理大臣の誕生からこの突飛な物語ははじまる。
飛ぶ鳥を落とす勢いで国民の支持を集めていく総理とその「ファースト・ジェントルマン」。
風雲急を告げるようなことがあってもただまっすぐに進む総理とそれを必死に支える夫。
月が満ちるその時まで飛び続けることはできなかったが、
羽を休めたおしどりの夫婦はまた高みを目指し、理想郷へと導いてくれることだろう。
メスが派手なのは今が女系の時代なのか?それともジェンダーニュートラルの新しい時代だからなのか?
理想の夫?
原作者の原田マハさんは執筆の動機を「なぜ日本の総理は当たり前のように男性なのか?それをフィクションで覆してみたかった。凜子は私の理想そのもので、彼女を支える夫・日和は何があっても妻を信じ、陰ながら守り抜く。本作は政界を舞台にした、信じ合い支え合う夫婦愛の物語です。」
としている。 今どき珍しいくらい、そのまんまの映画、それにしても2時間はちと長い・・。
普通、映画製作陣は政界を題材にすれば権謀術数うずまく血生臭い権力闘争劇に関心が向くだろう、アメリカの政治ものやサッチャーの伝記など硬派なサスペンス調のものが多い中、本作は極めてゆるくてお伽噺のようですね。出生、学歴、暮らしぶりからして恵まれ過ぎ、これで庶民感情が分かるのだろうかと嘘っぽいくらい美化した一本調子。
凜子が掲げる社会福祉と増税のビジョンなど改革と言うには程遠い感、望月さんの「新聞記者」ほどの政界風刺や山崎豊子さんほどの人間ドラマも無く、原作本の推薦の帯は安倍昭恵さん、出版元も実業之日本社だから作者の立ち位置、日和見感が察しられる・・。
日本で硬派な政治ものはタブーなのだろうか、よくて三谷さんの「記憶にございません!」のような笑いのオブラート仕立てがせいぜい、もっともイデオロギーを前面に押し出すよりほのぼの路線を貫く方が万人向けのような気はします、その点ではブレない河合監督は潔いとも言えるでしょうか・・。
田中圭さん演じる夫は頼りない反面、余計な口出しもせず優しい心の持ち主、キャリアウーマンの妻からみると都合の良い夫像なのかもしれません。
映画「20センチュリー・ウーマン」の中で母が息子に言うセリフ、「男って難題にぶつかると解決に躍起になるが、できないと分かると何もしない、解決できない時に寄り添うってことが下手なのよね」というのがありました。まさに女性が求めるのはこの夫君のように寄り添うことが上手な人なのでしょう・・。
総理の夫は理想の夫
出張に行く前、妻からヘンな事を言われた。
もし、私が総理大臣になったら困る事ある?
…まあ、困る事あるんじゃないの。色々と。
出張先はろくに電波も入らず、情報遮断。
で、帰って来たら、びっくり!と言うより、ポッカ~ン…。
あれは冗談などではなく、本当に妻が“日本初の女性総理大臣”になりました。
そしてその日から、僕も“日本初のファーストジェントルマン”になりました。
設定を大まかにするとこんな感じ。
日本初の“女性総理大臣”と“ファーストジェントルマン”を題材にした政界コメディ。
予告編なんかからも。自宅に帰ると警備員に止められて、「僕は総理の夫です!」。
コメディの定番のようなシーン。普通、直属警備員が“総理の夫”の顔を知らない訳ないよ。
レビューを見ると、“不支持”声もちらほら。三谷作品のようなもっと笑えるコメディかと思ってた。
実は意外とドラマ性もしっかり。単なる爆笑コメディではない。
私的にはこれでちょうどいいと思った。
コミカルさは勿論、しっかりとした政界ドラマ。女性と社会。夫婦愛。
コメディとシリアスのバランス加減も悪くない。
『大怪獣のあとしまつ』に必要だったのはこれじゃなかろうか。
基本は“総理の夫”となった主人公・日和に降り掛かる珍騒動、大騒動。
現実社会でも新総理共々ファーストレディも注目を集め、それが日本初のファーストジェントルマンなのだから、大変さもお察しを。
自由な行動も限定される。予定に無い行動はNG。広報官から厳しいお達し。
仕事で出張にも行けない。何日も家を空けたら別居説が噂されるから。
住み慣れた家から総理公邸へお引っ越し。ゴージャスなさすが総理公邸だが、あちこちに監視カメラ。テロ警戒だって…。
妻とすれ違い続く。もう自分一人だけの“愛妻”じゃない。一国の“総理”。
気の休まる時も無いほどの激務。国の為に働く君は美しいけど、でも凛子、身体は大丈夫…?
総理は総理で大変だが、ファーストジェントルマンもファーストジェントルマンで大変。
総理の夫はつらいよ。
せっかくの題材。女性総理奮闘記としても見応えあり。
注目や期待は男性総理の比じゃない。
何か変えてくれる。皆、そう思ってる。
だけど、一度失敗見せれば…。持て囃しからの国民の手のひら返しほどの脅威は無い。最初はあんなに騒いでたくせに…。政界に限った事ではないが。
それに、彼女は“女性”。政治家としてはまだまだ若い40代。
何か失敗した時の叩く材料は揃っている。
若手故の大胆なマニフェスト。“増税”。
劇中でもそれが度々槍玉に上げられる。
増税は正直、イヤだ。どんだけ国民から摂取するんだ…?
だけど、世界から見れば日本の税金は低い方なのは有名。海外では、30%とかもざら。さ、30%も取られるなんて…。
でも、そういう国々は税金の使い道がはっきりしている。全て、国や国民の為。取られる額は大きいが、その分医療や学費に保障される。
そういう使い道だったら、断固として反対ではない。
日本だとそういう所、不透明なんだよなぁ…。
それをはっきりさせてくれるリーダー不在なのも問題。
もし、劇中の凛子のようなリーダーだったら…?
現実の男性総理でも病や過労に倒れる事もある。我々国民はそんな事意に介さず、あれこれ難癖付けるが。
それが40代女性だったら…? 過度のプレッシャーを課せられたら…?
どれほどの心労か、想像も出来ない。
想像出来る事は一つ。国民の反応。
期待の割りに…。これだから女は…。
100%間違いなく、この現実社会では上がる声だろう。
凛子の場合、最も大事な時に倒れた。
原因は、妊娠。
忘れてはならない。一国の総理であると同時に、新たな生命を授かる母体なのだ。
海外では、女性リーダーの妊娠/出産/育休は珍しい事ではないらしい。
が、やはりこれまた日本では…。そもそも日本では、男性の育休すら満足に取れない。…いや、取れるのは取れるのだ。が、社会全体がそういう空気にさせない。
皆が身を粉にして仕事してるのに、呑気に育休なんて…。
間違っちゃいけない。子育てだって立派な“仕事”だ。男は外に出たら戦場と言うが、息抜きの飲み会などの場もある。
が、家に留まる女性は…。24時間子供を見てなくてはいけない。その僅かな間に、家事。帰って来た夫はろくに手伝ってくれない。自由の時間など無い。男の仕事より寧ろハード。
もし、これが女性総理だったら…?
どっちを取るかじゃない。どっちもやらねばならないのだ。一国の総理として、母として、さらに妻として。
過労で倒れて当たり前。それほど過酷なのだから。
国の事も考えなきゃならない。我が子の事も、家庭の事も考えなきゃならない。
男みたいに家の事は女性に丸投げという訳にはいかない。だって、真の大黒柱。
凛子はまだ妊娠中。本来なら安静にしなければならない時。
しかし凛子は、この時も総理の仕事をしようとする。
日和くん、お願いだから私に頑張ってって言って。
そう過剰なまでに自分を追い込む。いつも冷静な凛子がこの時ばかりは取り乱し、見てて痛々しかった。
重要ポストに居る女性なら誰もが通る茨の道なのだろう。
その時、男には何が出来るか…?
日和の苦悩も計り知れない。
女性総理。
それを演じる事の出来る女優も限られてくる。
気品、聡明さ、芯の強さ、演技力…。
なるほど、中谷美紀になら一票投じたくなる。
凛とした美しさ、立ち振舞い、喋り方…いずれを取っても“パーフェクトレディ”。
時折見せる妻の顔、弱さ脆さも人間味を感じさせる。
未だ誕生しない女性総理。“大国”と呼ばれる国々で、未だ女性がトップに立ってないのは、アメリカと日本くらい。どんだけ男女格差が深刻なんだ…? 一体、いつの未来になる事やら…。
もし晴れて誕生した時、果たして凛子総理を超える支持を得る事が出来るか…? 誰やっても同じ男性総理もそうだが。
あくまでフィクションの理想像だが、フィクションの世界だけ理想のリーダーを見ていいではないか。
貫地谷しほり演じる広報官も“働くママ”。好サポート。それだけに、彼女がしてしまった“過ち”は…。辛かったのだ。尊敬する総理へ、同じ女性として。
イケメン秘書、実直な官房長官、ゴシップ狙う巨漢フリーライター、一癖二癖ある日和の母親と兄、個性的な日和の同僚…。
中でもインパクト残すは、政界の大物。味方なら非常に心強く、敵なら非常に厄介。女性総理誕生に一役買ったが、実は虎視眈々と総理の椅子を狙っている…。その名も、腹黒い原九郎。だって、岸部一徳が演じるのだから、何かあるに決まってる。
だけどやはり、“総理の夫”を見る作品。
田中圭のズッコケ鈍直ぶりがハマってる。
硬軟様々な役を演じるけど、何だかこういう役こそ彼の持ち味が活かされてる気がする。
ちょっと頼りなさげだけど、温かく真面目。
同僚の隠れ美人の誘惑に、動揺しつつよく耐えた!
お金で解決しようとせず、頭を下げ、誠心誠意頼み込む潔さ。
いいキャラしてる日和だけど、ちと残念だったのは、キャラ設定。
実は、財政界の大物の母を持つ“いい所のお坊っちゃん”。
それだけに、ズレやとんちんかんが笑えるのだけど…
結局は女性総理の夫は、上流階級者。日和の性格自体は一般人レベルと何ら変わり無いのだが、その設定だけ、何だか突然敷居が高くなったような…。
日和がただの“鳥オタク”のごくごくありふれた一般人だったら面白かったのだが…。
政界コメディや政治ドラマとして、良質のエンタメ。
最後は夫婦愛のドラマとして締め括られる。
悩みに悩んだ末、総理の座を辞する事に決めた凛子。あっという間の短任期だった…。
会見に臨む。
悩んでいたのは日和もそうだった。
自分に何が出来るか…?
映画的だが、会見上に飛び入り現れる。
そこで彼が放った言葉は…
ベタな作品だったらここで、
諦めるな!
向かい風に向かって飛ぶんじゃなかったのか…!?(凛子の所属党のシンボルマークは、向かい風に向かって飛ぶ鳥)
辞任を思い留まらせるだろう。
しかし日和は、
後悔は無いのか。
一度羽を止めた鳥がもう飛べないなんて、誰が決めた?
一見同じような事を言ってる気もするが、微妙にニュアンスが違う。
妻の意を尊重し、労い、また羽ばたく日へのエール。
これが自分に出来る事。夫して。
ラストシーンも愉快。
アレ、どっかで見たシーンと台詞…?
しかしその時の日和の顔に、“困り事”は無かった。寧ろ、
凛子、頑張って!
総理の夫は理想の夫。
2022年 21本目
予告編がピークかな?
もっと笑えて楽しい作品かなと思ったけど微妙。
結局最後はそうなるんだという感じでした。
キャストが好きなら観てもいいかもしれないがそうでなければオススメはしません。
女性として共感しかない
飛行機の中でなんとなく観た映画だが、何度も涙が出るくらい共感する映画だったし、原作が原田マハさんと聞いて、大好きな作家なので、こりゃ仕方ない、とも思った。
主人公、総理の夫の日和は鳥類学者で研究さえできていれば…というマイペースな人だが、実は超大手グローバル企業創業一家の次男でお坊ちゃんというのがリアル。のんびりした性格と強い女に囲まれて生きているせいか、心が優しい雰囲気を田中圭が好演している。
総理役である凛子、中谷美紀は相変わらず美人で、知的でエレガントな総理の役もハマっていた。リーダーシップと人間性を兼ね備え、女性初…みたいになるならこういう人がいいなーという理想的な雰囲気。
女性が総理の妻としていつもやっていた役割を男性がやることになったらどうなるのか?
女性として、妻として生きながら、仕事で社会に貢献する重要職に就くとなにがハードルなのか?
この2点をうまく描いている点がとても良かった。
最後、りんこが妊娠して総理職を辞任することになるのだが、結局、ひとつの生命誕生にはどうしても女性は仕事を減らす時期が出るとか、リアルだった。本当は、そんな中でも継続して産んで欲しかったけど。
ただ、りんこならまた返り咲くよね、という期待がある終わり方でもあり…。
コミカルに描きながらも、世の中が男性に求めるもの、女性に求めるものに一石を投じ、現実を描写しているので、バリバリ働く女性にはぜひ観て欲しい一本。
緊縮財政プロパガンダ映画
消費税増税で厚い社会保障を!って堂々と映画の中で言ってるって、緊縮財政プロパガンダですか?こんな作品が大手で映画化される世の中ってなんなんだろう・・・。
役者さんたちはどの方も素敵だったのに、作者が全然財政について分かってないのが非常に残念。
笑えて心が温まるやさしく楽しい物語
妻が突然総理大臣になった夫が政界の渦に巻き込まれていく物語。
総理大臣になった凛子役の中谷美紀さんは後光がさすほどに美しく、こんなリーダーがいれば良いな。
と心から感じるほどの説得力があった。
一方、妻の総理大臣就任により自由が制限されても献身的に妻を支える日和役の田中圭さんのコミカルな演技には頬が緩み全母性本能を持っていかれた。
働く女性の妊娠出産や子育てについても描かれているこの映画。
男女平等とはいうものの、子供を産めるのは女性だけで産むためには自分の環境をかえなければいけない時が必ずある。
それを自分らしい生き方の終着点とするのか、大きく飛躍するための出発点とするのか考えさせられる映画だった。
ものすごく見やすくて、笑いどころも沢山あるこの作品。
「胸に手をあてて考えてみなさい」的な空気感もないのに、いつのまにか大きなエールをもらっていた。
働きながら、子育てに翻弄され、まだまだ出来ることはないか模索している、いち働く母としては大いに心に響いた物語だった。
人は見た目と言うが…
怒られるかも知れないけど、こんなに魅力的な(外見も含む)政治家がいるのなら、喜んで一票を投じるだろう…。
残念ながら内外ともに兼ね備えた政治家がいないのが、我が国の不運かも知れない。
実は、消費増税は大賛成です。ただ、今みたいに、一律に税率をかけずに、例えば1,000万以上に30%とかにすれば良い。そうすれば、大半の市民は一生に一度ぐらい(住宅購入時)しか支払うことはない。それならいくら増税したって、誰も文句は言わないだろう。そういう大胆な政策も打ち出して欲しかったけど、それは望み過ぎだろうか…。
もちろん、フィクションだけど、こういう社会になるべきなんだろうなぁ…と思って、少し感動した。
ただ、もう少し、リアリティを追求して欲しかった。鳥類研究所を舞台にしておきながら、双眼鏡の像が真円じゃなかったりとか、街頭演説の人の数は明らかにやり過ぎで、少し興醒め。
不都合ございません
凛子さん、素敵! かっこいい! 美しく品があって、賢くて器が大きい! あのドレス姿のエレガントさ! ため息が出ちゃうわ。外国にも自慢できるし。本当にこんな総理だったらいいなぁ。
日和くんは素朴でかわいい。が、やはりちょっと甘い。だけど、自分のやりたいことを我慢して、妻のためにがんばる姿はいじらしい。田中圭はこういう役がよく似合う。
凛子の周りもデキる人ばかり。表情が変わらない小津、凛子に心酔している富士宮、クールそうで意外に熱い男・島崎、と粒が揃っている。
相馬の母、キャラが立ってる。口は悪いけど、なんだかんだ、凛子を応援してるなんて、けっこういい人だ。兄も個性的。
予想がつく物語ではあるが、テンポ良く進むので、飽きずに最後まで楽しむことができた。映画内にあるように、未来をあきらめず、10月末の選挙で一票投じたい。
新年の挨拶で、原久郎宅へ訪問した際の凛子の着物、見たことある! 2019年新年のウィーン交響楽団ニューイヤーコンサートの中継で、ゲストの中谷美紀が着てたものだった。あの雲の刺繍は、見間違えないよ。これはもしかして、私物? すごいおしゃれ。
日本の総理大臣に42歳女性という非現実的な設定の是非
2021年映画館鑑賞90作品目
10月17日(日)イオンシネマ北上
原作未読
原作は『キネマの神様』『カフーを待ちわびて』『でーれーガールズ』『星守る犬』など映像化も多い原田マハ
脚本は『ニセコイ』『青くて痛くて脆い』『ヒノマルソウル』などの杉原憲明とTVドラマ『水球ヤンキース』『明日、ママがいない』などの松田沙也
監督は『ニセコイ』『俺物語』『かぐや様は告らせたい』など傑作コメディーを多く輩出してきた河井勇人
42歳の女性代議士が総理大臣に就任し妊娠を理由に辞職する話
夫は大企業の次男坊で鳥類の研究家
ボンボンなので都内の庭つき豪邸に住み趣味と仕事を生かして自由気まま優雅に暮らしていたのに妻が総理になったので公邸に引っ越すハメになる
妻は連立政権の大物ベテラン代議士原九郎と政策を巡って対立
原九郎は彼女を利用し彼女を蹴落として次期総理を狙っていた
衆議院解散し選挙にうって出る
そんなおり妻が妊娠
絶対安静が必要のなか総理の決断は?
夫婦愛の物語
日本ではまだまだ未経験の話だが発想としてはとてもありがちな話
そろそろこの国の政治のトップも女性が就任しても良い頃だがいかんせん国会議員全体を占める女性の割合がかなり低い
男性はもちろんのこと女性有権者も女性代議士をそれほど求めていないんだろう
政治のような汚い仕事は男にやらせとけと思っているのかもしれない
女性総理という設定はともかく42歳という若さはあまりにもリアルじゃなかった
初代総理大臣伊藤博文が44歳で最も若く戦後は安倍晋三の52歳が最も若く次いで54歳の田中角栄という背景がある
40代なんて明治初期か戦争中の近衛文麿くらいじゃないか
昔に比べたらかなり形骸化したとはいえまだまだ年功序列が根強い日本でそれは現実的ではなく最初はしっくりこなかった
日和の母親役で凛子にとっては姑役を演じた余貴美子の方がよっぽど総理大臣の貫禄がある
総理大臣の妊娠を描きたかったのだろうからこの設定は必然なのだから途中から受け入れたのだが
どうせリアルな話ではないので妊娠を理由に総理を辞めてほしくなかった
産休中は官房長官や副総理とかが代理を務めればいい話じゃないか
不倫が発覚して早々と退陣する不細工な総理と違い美談にはなるがオチとしてはガッカリな展開
やっぱり女ってダメだよね、、女がリーダーじゃダメだよね、、若い女に至っては論外だよねってことになりかねない
42歳が若いかどうかは年代によって違うんだろうけど国会議員としては若造であることは間違いない
もちろんまだまだ若いから再チャレンジで第三次相馬内閣誕生の可能性は充分あるのだろうけど
そういえば再挑戦ができる日本社会を総理大臣として初めて具現化したのは安倍晋三だよね
相馬凛子第一次内閣では女性大臣は3人か4人くらいだったが第二次内閣は6人か7人くらいに増えた
連立を解消し忖度しなくて済んだからだろう
第一次内閣で真っ先にスキャンダルを起こしたのは女性大臣だったのはリアルだ
海外に比べ女性の国会議員が少ない!女性の大臣が少ない!と嘆くくせになったらなったで足を引っ張ることしか頭にない東京のマスコミ連中の人間性を疑う
日和の兄で大企業のCEO多和を演じた片岡愛之助がいい味を出していた
記者からの質問にブチギレてからのカメラマンに対する愛想笑顔の数々が特に好き
日和の職場の同僚に猫背の眼鏡女がいたが最初から最後まで不自然で生理的に嫌いなキャラだった
演じているのは山本美月かなと思ったが松井愛莉だった
事前に資料をあまり観ないのでわからなかったのだ
中谷美紀や貫地谷しほりの芝居にもらい泣き
ベタな設定だけど涙が溢れる年頃
赤ちゃんや幼少の子供とか苦労する若い母親が絡んでくると泣けてくるのはなぜだろう
現実の非自民政権もこのくらい活気があったら良かったんだけどね
自民党よりはるかに劣ることが発覚したら今の実情も仕方がない
最後は野田じゃなくてどうせなら蓮舫とか辻元清美にやらせとけば民主党も歴史的に少しは功績を残せたのに残念だ
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