空白のレビュー・感想・評価
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88点
後悔してからでは遅いよね。
娘が1番可哀想。最悪。
その後轢いた女の子とその母親、
それと同じぐらい可哀想な
追いかけたスーパーの店長。
とっさに出てきたらそら無理。
追いかけててあーなるとは思わん。
そっからの人生どん底に変わる。死にたくもなる。
それは現実でも僕でも誰でもそうなる。
だから気をつけて生きたい。
無関心だった父親、親権を本気でとらなかった母親が
1番悪い、どう悲しんだって、娘のことを思ったって
手遅れなのだから。
親の次に悪いのはまぁまぁ距離あったのに轢いたトラック。あれは完全不注意。
店が急になくなる事もあるやろうしスーパーの人らは最悪ではない。
メディアもリアルあんな感じ、親と同じぐらい悪い。人の人生変える力ある事を忘れてるのかマヒしてるのか…
ボランティアのおばさんもその次に悪い、私利私欲。あのボランティア女の子も可哀想。
誤った正義感と罪悪感
こんな最高な映画は久々です
この映画は、基本的に主人公以外、人の気持ちを考えず、自分の勝手な正義感で行動をする人間ばかりだ
学校の先生達は生徒の気持ちを考えず自分の正しさを押し付け、スーパーの女も同然である(メディアは論外であるが誇張しすぎている気がしなくもない)
前半と後半のセリフである、『スーパーの店長ですよね』という言葉は
同じ言葉でも相手の気持ちを思う意味合いが全く違い、主人公は人の優しさに涙する
父親は
不器用で、人の気持ちを考えず、決めつけで物事を考える、典型的な昭和育ちの人間ではあるが
終盤の、被害者が死んでから娘の気持ちを分かろうと絵を描き、漫画を読むシーンは最高に愛おしい(化粧用品を公園に捨てるのはいただけないが)
息子同然の藤原季節とのシーンは最高にムカつくし、暖かくて、面白い
前半でストレスが溜まるが、人々は事件と関わりを気に成長し、後半では嬉しさと優しさで最高のカタルシスが生まれる
どんな事件が起こっても、どんな過ちを犯しても、人はそれを許容し、その経験から成長して、助け合いながら生きていくことができる
映画という枠を超えた最高傑作
追記
寺島しのぶの自殺未遂後のキス未遂の演技が最高すぎる
明日、自分が主人公になるかもしれない物語
謎解きやカタルシス、どんでん返しがあるようなストーリーではありません。誰もが当事者になりえる事故を題材に、誰が正しいとか間違っているとか、何が善で悪でとかをはっきりさせるのではなく、関係者それぞれが抱える苦しみや葛藤、思いを紡いでいきます。それぞれの立場を丁寧に描いてはいますが、結局のところ絶対的な答えは示さず、まさに「どう折り合いをつけるのか」がテーマで、観る人が誰に感情移入するかによって意見が分かれそうです。はっきり言って暗いし、重いし、苦しくなるけれど最後まで目が離せない映画です。
ストーリーに派手さが無い分、俳優陣の演技が光っていますね。古田新太の狂気じみた感じや、松坂桃李の陰キャ感、寺島しのぶのめんどくさい感じ...そして何といっても事故で亡くなる娘役の伊東蒼が素晴らしい。女優でありながらこの印象の薄さやオーラの無さを出せるとは末恐ろしい(ほめてます)。彼女が出演する最新作「さがす」にも期待です。
交通死亡事故から負の連鎖を見事に描くシリアス映画
とにかく古田新太さんの鬼気迫る演技。
得意技。
見入ってしまう。
それに尽きる。
これまで関心を示してこなかった一人娘を交通事故で失い、手のひらを返したように関係各位への攻撃が始まる。
さすがに愛娘がこんな事になればどんな親でもそうだろう。
古田新太さん演じる父親の事故後の言動はデフォルメとも思えない。
だから観ていて映画っぽい気にならず、やり過ぎぐらいの演出と脚本が抜群にマッチしていた。
もっと冷静にとか、
大人な対応でとか、
そんな事は出来はしない。
そこへきて、片岡礼子さん。
こういう立ち位置のキャラをやらせたら渋くて唸る。
古田新太さんだけが目立つ映画にならず、ココで見事に均衡が保たれた感じだ。
ヒメアノ〜ルに続いて同様の緊張感を描く吉田恵輔監督脚本作品はお気に入りになった。
2時間を切る長さだが、スッキリまとまりドロドロしっぱなしではなく最後は見ている側に考える時間をくれたような作品でした。
釈然としなかったのは、事故のきっかけになった彼女より直接死亡の原因となったトラック運転手は何故謝罪シーンがなかったのだろう。
業務上過失致死で即効懲役をくらったのかな?
「空白」の意味は父と娘の時間
「空白」の意味は父と娘の時間だと思いました。娘が死んでから父親は娘のこと何も知らないと気づいて、その空白を埋めて娘を知っていくお話。ラストシーンでは父が娘のことを少しは理解できて、今までの空白の時間を埋められたように感じて号泣しました。(泣)
私はハッピーエンドに感じたし、
周りの人間をもっと好きになろう、
知ろうと思いました。
お別れが来る前にね。笑
ラストに光が射す
ヒューマンサスペンスとあるが、これサスペンスかな??
父親の言動はクレイジーだし、第三者から見たらやり過ぎだろうと思うけど、事故で大切な人を亡くした時、行き場のない思いを誰かのせいにしたくなるのだろう。
後半父が娘のことを知ろうと絵を描いてみたり、少女漫画を読んでみたりするのがよかった。ここまで胸が締め付けられるようなシーンが多かったけど、クスっと笑える。
ラストも切なくもとてもよかったです。
あと寺島しのぶさんのパートのおばちゃんが強烈で、でもこういう人居そうだなぁと思いながら観ました。
店長にも父親にも、ラストでほんの少しの光が射す。
そんな終わり方でよかったです。
正しさとは
気になっていたので、ネットフリックスで鑑賞、
とりあえずみんなお芝居がうまいね、
それぞれ抱えてる正しさとか正義みたいなものとかがあって、でもそれゆえの弱さの描写がリアルだった。
ボランティアのおばさんが最後、わーってなるのとか。
やきとり弁当美味かったですのところとか。
うまく言語化できないけど、現実ってままならないし、誰かの為って行為はきっとその人の為ではなく、自分のための行為なんだろうな。
自分の為に、正しさを信じて行動する。
ただ、その正しさが揺らいだ時の人間の描写が印象的だった。
最後の古田新太は、何も現実と向き合えてないのだけムカつくな
娘が化粧してた事実も隠蔽して。
そのくせ、謝ることもできず。
まぁ、人間ってそんなものよね、っていって仕舞えばそれまでだけど。
んー、、、、ってなりました。
あとは、マスコミやSNSへの警鐘も含まれてたのかな?
面白かったけど、好きではないかな、、、?
62/100
古田新太主演、松坂桃李共演で描くヒューマンサスペンス。古田新太が父...
古田新太主演、松坂桃李共演で描くヒューマンサスペンス。古田新太が父親だったら誰でもおかしくなるわ!と思うと同時に、良く結婚出来たな〜?とも思った。
あくまでも私見だけど、観ていると暗い気持ちになる。
まぁまぁかな
好きなタイプの映画では無かった
古田新太がやり過ぎだと私には感じた、これ内に秘めた感情を表現出来る役者さんならなお良かったかな
古田さんが下手ではないのは分かってます
松坂桃李はやはりいい、塩梅がいい
空白を埋めるものは何か。
本作品のタイトル「空白」が意味するものは、誰かが信じる正義あるいは正しさと別の誰かが信じているものの間にある溝のようなものを表している。
父と娘、夫と妻、船長と助手、店長とパート、先生と生徒、メディアと取材対象、加害者と被害者ー。
物語の序盤では、台詞のある登場人物全てが、自分以外の他人を理解せず、自分の正しさを主張する。そこには他人を慮る想像力のカケラも無い。
古田新太演じる父親は、被害者でありながら、その無理解ゆえに、やがて自殺者まで出してしまうが、その母親が自分の正義を振りかざさず、相手を理解しようとする態度を示すことで物語の潮目は変わる。
亡くなった娘が何を考えていたのか知ろうとする父親は、娘の真似をし、絵を描く。やがて、自分の描いた絵と娘の描いた絵が偶然にも同じ空、同じ雲であったことを知り、心の空白が埋まる…。
互いが互いの正義を主張し、分断が進む世界。僕らはその隙間にある空白地帯をどう進んでいけば良いのか。作品は問いかける。あなたの正義は誰かの正義ではない、ほんの少しの想像力とそばにいる人への共感を持とうと。
ところで、この作品の面白いところは、物語の核となる部分を加害者でも被害者でもない、寺島しのぶ演じる第三者であるパートが紡いでいくところにある。観ていてとても不愉快な気持ちになるのだが、このモデルはまさにどこにでもいる「ウザい誰か」。ある意味、心の中が空っぽ-まさに空白-で、情報だけを頼りに生きているようなタイプ。自分が信じる正義で掻き回すだけ掻き回し、なんの結果ももたらさない。劇中ではリベラルな人として描かれているが、もちろん保守を自認する人にも多く見られる。実はこれは私たち自身を描写しているのではないか。つまり、この作品の本当の主役は、リアルな第三者、観客である空白な我々。だから、鑑賞後、作品を通じた自分なりの正義を探したりしてはいけない。ましてや、それを誰かに押し付けたりしては。
物語の空白の部分を考えさせられる
正義マンのおばちゃんが善意を押し付けてるシーンすべて居心地悪い
一般的には完全に正しい人なんだけどヤダ味みたいなのを感じる
ボランティアでトロい人を見下してるからかな
仲良くない年上とかおとなし目の後輩への接し方とか反面教師にしようと思った
被害者の怒りの伝播で新たな被害者が生まれるのと辛い目にあった人たちが出来事に折り合いをつけていく話だった
「今更理解者振るのはズルいですよ」が印象に残った
古田新太の怒り具合が良かった!!
古田新太の怒り具合が良く、私はここぞという時にキレても相手に負けてしまうので羨ましかったです。また「偽善者め!!」とか所々笑えました。マスコミの印象操作やスーパーの店長に好意を持っている、おばちゃんの存在がリアルでした。序盤以外は花音さんの印象が薄く(あまりしつこくても困りますが)、出だしがやりたかっただけなのか終盤はストーリーも尻すぼみな感じで残念です。撥ねてしまった女性のお母さんも、葬儀で印象的でした。
心の隙間を埋めるまで
子供の突然の死。
それは親にとってあまりに受け入れ難い苦痛だ。
だが、この映画は単に被害者や遺族を悼むだけの映画には収まらない。
ここには加害者も被害者もいない。
むしろ関わった人物全てが被害者と言っても良い。
そんな残酷な、だが何処でも起こりうる悲劇と、それにより人生を大きく動かされる人々のドラマが丁寧に描かれている。
誰に感情移入し、何を感じ取るかでこの作品の受け取り方は様々に変わると思う。
この重く苦しい物語の先にはほんの僅かな、だが確かな希望も添えられていた。
決して気持ちのいい映画ではない。
むしろ不快な作品だろう。
でも目を背けずに見た人は必ず、掛け替えのないものを得る事が出来るはずだ。
ヒメアノ〜ル、愛しのアイリーンに次ぐ名作。
素晴らしい作品を手がけた監督、そして迫真の演技を見せたキャスト陣に感謝。
「許す」ということ
父親は怒りっぽく、短気
最初の道路工事の際、無理矢理突破しようとするシーンや
船の衝突かなにかを電話で怒鳴り散らすシーンなどがそれを印象付ける
娘に対してもその振る舞いは変わらず、まるで対話をしようとしない
娘の死を通じて、娘の好きだったもの、読んでいた漫画などを知り
娘を全く理解できていなかったことを自覚し、
加害者の自殺をうけ、人を「許す」ということに一歩を踏み出し始める
辛く思い映画であるうえに
後半の展開は心情の変化ばかりであるが
芝居のうまさで難なくみられた
子の心親知らず
初鑑賞
ホラーに近いサスペンス
ありもしないモンスターより人間の方がよっぽど怖い
それでも同じ構図で娘が描いた絵と自分が描いた絵を見比べるラストシーンちょっとだけほっこりはする
昨年9月に仙台で上映されていたが観にいかなかったことを後悔している
仕事のせいでうっかり見落とした
イオンシネマ全店で隈なく上映してほしかった
監督と脚本は『純喫茶磯辺』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』『銀の匙 Silver Spoon』『ヒメアノ〜ル』『犬猿』『愛しのアイリーン』『BLUE/ブルー』の吉田恵輔
スーパーで万引きした女子中学生が逃走の途中で道路に飛び出し若い女性が運転する車に轢かれさらにダンプカーにも轢かれ即死
損傷は激しくグッチャグチャ
追いかけていたスーパーアオヤギの店長青柳直人(松坂桃李)はマスゴミの悪意ある編集で追い詰められる
被害者の父親添田充(古田新太)は漁師
元々強引で荒っぽい超性格が悪い男で娘の事故死でモンスターペアレントに変貌する
思えば父は娘のことをよく知らない
なぜ娘は死んだのか調べていくうちに青柳に付き纏うようになる
ついには自殺を図る青柳直人
充の娘で事故死する添田花音に伊東蒼
充の元妻で花音の母で妊婦の松本翔子に田畑智子
翔子の今の夫に篠原篤
充の弟子で漁師の野木龍馬に藤原季節
スーパーアオヤギのパート店員・草加部麻子に寺島しのぶ
スーパーアオヤギの年配の店員・二ノ宮に加藤満
ボランティアスタッフ夏美に植田萌
花音の中学の担任・今井若菜先生に趣里
今井の同僚の先生に和田聰宏
中学の校長に中村シユン
最初に花音を轢いた運転手の中山楓に野村麻純
楓の母・中山緑に片山礼子
主演の古田新太ありきの作品
少なくとも映画に限定するなら今のところ彼の一番の代表作といっても過言ではない
映画やドラマで車に轢かれる交通死亡事故のシーンなら普通は一台
花音は一台目に轢かれたもののそのときははっきりと生きていた
非難するつもりは全く無いが監督の意図がよくわからない
マスゴミを鵜呑みにして陰ながら嫌がらせをする偽善者も本当にクズ
自殺したってそっちの方かよ
食堂での明花音に関する一連のやりとり好き
寺島しのぶの熱い芝居も良かった
遺族が加害者を責めるのは間違ったことでは無いけど・・・
赦すのは難しい
けれども・・・
2人が冷静になってじっくりと話し合える日が来るのはずっと先になりそうだ
映画で良かった
どの立場であれリアルじゃこんなことに関わりたくない
死者は悼むべきもの
娘を亡くした父親の悲しみ苦しみが、娘への愛というより自分への哀れみのようで。
加害者の一人である娘を亡くした母親の、自分の悲しみ苦しみを脇に追いやり、娘の為に生き抜く覚悟、愛の深さに共感します。
父親と店長、二人の生き地獄にも陽は射します。けれど生きてる限り、自分の足で陽の元に近づきたいと思うのです。
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