THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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ヤング◯◯モノとしてはかなり珠玉✨新しいブルース像
詳しくは後ほど書き足しますが、バットマンをルーキーとして描いたところにこれから先の新しい展開への期待が高まりました。
若いギャルヒーローばかり集めようとしているMCUは、これ観てもうちょっと真面目に考えて欲しい。
ヴィランたちやキャットウーマンもこれまでのようなクレイジーなキャラクターではなく、最も魅力的に感じました。
その逆に物語の中心となるリドラーの狂気が浮き彫りになるような演出が生きていたと思います。
「復讐」から解放され、ゴッサムを護る真の闇の騎士となるブルースの成長がとても心地よいラストでした。
見えない悪を・・・
お馴染み、夜に紛れゴッサムシティに蔓延る悪を退治するバットマン。
そんな中、街の権力者が次々と殺害され、現場にはバットマン宛のなぞなぞが…。果てして、この猟奇的な事件の犯人、そしてバットマンに宛てられたメッセージと真実とは・・・?といった物語。
かなり遅ればせながら漸く鑑賞。
というのも、映画好きとしてこのビックタイトルは見逃せないわけですが・・・
如何せん上映尺が3時間‼長い作品が苦手なワタクシ、今日こそ観に行こう‼と息巻き続け約2ヶ月。気づけばGWに(笑)
・・・さておき、作品としてはバチバチ闘うヒーローモノというよりは重厚なサスペンス。犯人やメッセージを探るミステリー要素もあり、寧ろワタクシとしてはウェルカムな内容。
全体像や人物の相関については、思いの外シンプルなようでやっぱり難解なようで・・・と言った感じで、頭に入りきらない部分もあったけど、文字通りダークな雰囲気で犯人を探る展開は非常に見応えがあった。
随所に残されたなぞなぞについては、ちょっとムリがあったような気がしないでもないが、リドラーが何故権力者を狙うのか、その理由や彼の生い立ち、似たような目標をもつ彼とウェインの対比は・・・確かにやりきれない。
やり方は間違ってはいるが、彼のような者が誕生してしまう理由のひとつに、権力者たちの身勝手さがあるのは事実。リアルな社会にも通ずる闇にゾクッとした作品だった。
兎に角のめり込めた内容だったので、3時間という尺にも耐えられた(笑)
意外にも新感覚の作品かもしれません。
サスペンスドラマの中に、コスチュームを着たヒーロー。これを違和感なく仕上げられるのも、世界的に有名で尚且つ超人過ぎないバットマンならではですね♪行き過ぎないアクションのバランスも◎
ただ途中暫くリドラーが空気になる程ストーリーがあちこち行っていたので、次回作はもうちとコンパクトになることを勝手に期待(笑)
陰鬱な謎解き映画(キャラクターは良)
もう配信レンタル始まっちゃってるしなあ、ともじもじしていたが、何とか時間が取れたので映画館で鑑賞。176分は映画館でないと絶対途中で止めそうな予感がした…。
なぜかマーベルよりDCの方が観てる数が多いのだが、ダークナイトトリロジー含めバットマンはちゃんと観ておらず、真面目に詳しくない状態で観た。
バットマンはやっぱりDCの中では超シリアス部類に入るので、コメディ的要素は一切なく、ゴッサムシティはずっと雨で画面は暗い。IMAXで観れば多少違ったのかもしれないが、通常のスクリーンだと「見えない…見えないのが正しいのか…」と考えさせられるレベルだった。
個々のキャラクターは素晴らしい。私の中でロバート・パティンソンは常に影を背負っている美青年なので、バットマンというキャラクター自体が彼のイメージに合っていたというのもある。あの引きこもりで自己中っぽい感じも良い。期待した程ご尊顔を拝見できなくて寂しかったが、まあ、バットマンだから…。
敵役のリドラーはゾディアック事件をイメージして造形したそうだけど、ポール・ダノは期待どおり素晴らしかった(ただしこちらも顔が出てくるのがもはや後半。待ち侘びたぞ…)。メインヴィランの割に扱いが微妙…。
お前だけは信用できる、的なジェフリー・ライトのゴードン警部補(信頼顔)も良いし、アンディ・サーキスの執事感も良いし、ゾーイ・クラヴィッツはばっちりキャットウーマンだった。
ただペンギンはコリン・ファレルだと言われても信じがたい、未だに。
メインヴィラン自体は「一線超えてる」リドラーなのだが、基本他のヴィランは割と普通に悪(ぶっ飛んでいない)。筋も派手な推理ものという感じで、筋読みは別に難しくはないというか(バットマン焦りすぎだろ、と思ったり)。
リドラー=ポール・ダノがその姿を現して対峙する部分が肝だった気がするんだけど、前半の描き込みに比べると割とあっさりしていて、結局バットマンは復讐から解き放たれる、そのカタルシスが薄いというか…ファルコーネが分かりやすすぎるのもある。
個人的にはキャットウーマンとの関係性は…もうちょっと忍ぶ感じが良かったかな…(常にキスシーンが唐突なんだよね)。
個人的には176分はそこまで長くはなかったけど、もうちょっと詰められたような気もします。
ところでどこでバリー・コーガン出てきたの…?と本編を観ている間ずっと探してしまったが、ネタバレ記事読んで「なるほどね」と思いました(個人的には続編に出て欲しい)。
画面暗すぎ。
一見重厚な雰囲気があるけど、バットマンが結構狭ーい世界で一人でウジウジしているのと、キャットウーマンもやたらと物わかりが良くて、バットマンを甘やかしたり。キャットウーマンはもっとサディスティックでバットマンを手玉に取るほうがセクシーかなとは思うんですが。
おっさんにはちょっと理解しづらいものがありました。若い世代のメンタリティにはマッチするのかな。同様に、おっさんの老眼には画面が始終暗すぎて疲れました。
前シリーズのクリストファー・ノーラン監督3作と比べると3.0点の評...
前シリーズのクリストファー・ノーラン監督3作と比べると3.0点の評価だけど、比較しなければ3.5。ホームシアターとの相性が悪いのかモニター内蔵スピーカーで視聴。
長え
バットマンはダークナイト全作視聴済みです。
予告編で「ジョーカー」以来の衝撃と謳っていたので内容は肩透かしを喰らいましたが兎に角ダークな雰囲気を追求したあの雰囲気は嫌いじゃないです。「ジョーカー」とはまた違ったどんよりとした感じがあります。ただ長すぎる。長すぎて前半の部分は殆ど覚えていません。
残念コウモリ🦇
先日映画館にて鑑賞
バットマン新シリーズ一作目になるが
まずキャラクターの設定の紹介もないし
一作目の敵が微妙な気がする
そして展開が重い💧
スパイダーマンもシリーズ多いが毎回大まかな設定紹介はある
作品のバランスを保つためにもみんな知っててもそこすべきだと感じた
マスクも表情を出すためなのか目の部分えぐって黒く塗り込んでいるのは変でしかない
またあのバットマンスーツどんだけ耐久性あんねん笑
爆発耐えるはヤバすぎる笑
屋上から飛び降りるシーンもめっちゃカッコ悪いし💧
キャットウーマンはよかった
なんかエロいしネコっぽいし笑
味方も出てくるんやったら敵も二、三人出てきた方がバランスとれる気はする
ジョーカーの出演シーンカットしたらしいけど何ででしょう?
3時間近くある割に無駄なシーンは多いし
戦闘シーンがマーベル作品と比べると全然迫力を感じない
シーンを引きで取りすぎ?
ペンギン男とかも出してるし今後に期待って感じかな?
良かった点は高速でのカーチェイスかな
あれはすごい迫力あったし!
ただあんだけ事故させといてペンギンちゃうんかい!っていう笑
まあアメコミとかすきな人やったら一度見てみてもいいかも^ ^
賛否がありそう。ストーリー○、時間×
・字幕、吹き替えと変えながら見ていたが、
「お前こそ聞いているか?おれの評判を」って、英語でなんで言っているんだろうと思ったが、このそもそもの脚本もそうだが、日本語訳も最高だった。
・ストーリーは良いのだが、時間が長過ぎる。
たまたま連チャンでヴェノム2を見てしまったので、より相対的に飽きがきてしまった。
シリアルキラーのテイスト感も若干似ていて、拍車がきってしまった。前情報無しで3時間視聴はよっぽど好きでないと厳しい。
・スパイディやバットマンシリーズはリブートの妙があると今回初めて感じた。理由は、ピーターパーカーや、ウェインたちはその時流のテーマによって在り方を変えられるからだ。例えばアイアンマンやキャプテンアメリカ(ツェペリ系も同様に)は受け継がれるもので、ロバートダウニー演じるトニーは唯一無二だからこそ、アベンジャーズや群像に入ってしまうと、その時間軸で動かざるを得ない。反対に、パラレルワールドにすることで、いつでも「バットマン」というヒーローを通して社会にメッセージを伝えられることが、非常に強いコンテンツなのだと深く腑に落ちた。
→だからこそ、MCUで直近発生するマルチバースという考え方は、一本の時間軸という表現ながら、より深みがあり面白い。
・本編最後にはあの笑い方の男が出てきてワクワクした。
漆黒の表現を味わうことができるスクリーン環境で楽しみたい一作。
ティム・バートン監督『バットマン』(1989)以来何度目かの「バットマン」のリブート作品です。クリストファー・ノーラン監督による、いわゆる『ダークナイト トリロジー』三部作(2005-2012)によって頂点に達した、ダークヒーローとしてのバットマン像と漆黒を基調とした美術的方向性は引き継ぎつつ、本作はバットマン、というよりもブルース・ウェインの「闇」を一層強調した作りになっています。
本作でバットマンに立ちはだかる敵は、「バットマン」シリーズのスーパーヴィランとして知られるリドラーですが、アメコミヒーロー作品におけるヴィラン的要素は皆無で、ひたすら異常さ、陰湿さが際立っています。恐らく古今東西の異常犯罪者、テロリストを踏まえて造形されたと覚しき本作のリドラーは、基本的に生身の人間として事件を引き起こしていること、その手口がいずれも、テレビ映像などで見たことがあるようなものであるため、彼の恐ろしさが一層生々しさを持って迫ってきます。これがほぼ3時間続くわけですから、鑑賞にはそれなりの心の準備が必要でしょう。
対峙するブルース・ウェインことバットマンもまた、尋常じゃない狂気を湛えていることは一目瞭然です。事件現場に現れたバットマンを見て周りの警官達が「何こいつ…」といった眼差しをして後ずさりする様は、観ている側の心理と見事にシンクロしていて、思わず笑ってしまうほどでした。キャットウーマンのエピソードは余計だった、省略していればもっとスッキリとした物語になったはずだ、という批評もあるようですが、そうすると作品に「闇」しか残らないような…。そんな映像も物語も暗さに満ちた作品ですが、結末は意外なほどに爽やかで印象的。淀みから清浄な空間に引き出されたような気持ちで劇場を後にすることができました。
本作はシリーズとしては企画されていないためか、これまで主役級の扱いだったのに、顔見せ程度にしか登場しないキャラクターも登場します。あるヴィランは(リドラーではなく)バットマンにひどい目に遭わされるためだけに登場しているとしか思えず、ちょっとかわいそう。
リアルはファンタジーを欲してる
よく出来たストーリー シリアスな展開
だけど それをリアルにするためマスクのヒーローを欲している
荒唐無稽に現実感を与えるため かつて子供
向けに創作されたファンタジーなマスクを被るヒーローが必要だなんて 痛快ですらある
ダークナイト以来 ヒーローキャラの人間性やドラマを掘り下げる映画は もう慣れっこ
正直食傷気味
それでも映画として面白いんだから仕方ないよね
何とも ノワールな雰囲気!
週に一度の上映になってしまったのですが、やっと間に合いました。
物凄く 大人の雰囲気な 薄暗い 画面が ずっと続くので ボンヤリ眠くなってしまって、最初の15分は 見過ごしてしまったのですが、途中から 激しいカーチェイスで 一気に目が覚めました!
このダークな雰囲気 大好きです。
ブルース ウェインも 陰があって マスクの下に隠された 物憂げな瞳。
最後 やっと見つけた 犯人? え? もう少し サイコパス的な 雰囲気の人を 出してほしかったなぁ!
そこだけが 残念!
バットマンは孤独に闘うのが基本
バットマンの映画は、ノーラン監督のダークナイトがベスト!と思っていましたが、本作品も個人的にはベストな出来でした。
上映時間が3時間近くあったのが、初め気になっていましたが、上映が始まると、そんなことは全然気になりませんでした。
これは脚本が良かったからなのでしょうか。
今回のバットマンは、原点回帰をテーマにしているようで、
警官達からは煙たがれ、リドラーからは追い詰められてと、悪と孤独に闘うところが、印象に残りました。
やはりバットマンは、一人孤独に闘うのが基本ですよね。
ちょっとだけ言わせてもらえば、バットモービルのデザインが、地味と言うか現代的と言うか、その点がちょっとイマイチでした。
続編があるような気もするので、次回はティムバートン版のような、おしゃれデザインに戻して良いかもしれません。
続編の製作を待ってます。
謎解きバトル
3時間かけてちまちまと謎解きバトルをやっている感じ。特に大きいどんでん返しもなく、謎解きの内容も、で?って感じだった。
色々詰め込んであってテーマが謎。ヒロインとのキスシーンもよく分からないし…。
もっとウェインが内に秘めた葛藤にフォーカスしたバットマンが観たかった。
カーチェイスの迫力とマスクをつけたウェインの顎ラインの美しさはよかった。
一作で完結されるからこんなにゴチャゴチャして長いのかと思ったらエンドロール後に続編を期待させるような映像が出てきて、なぜこんなに詰め込んだんだ!?って思った。
〈?〉el rata alada
ブルース・ウェインは両親を殺され、復讐を胸にバットマンとしてゴッサムの闇に棲む。
そんな彼の前に現れた最狂の知能犯リドラー。
彼は権力者を標的に凶悪事件を起こしてはバットマンに謎かけを出題する。
リドラーとは一体何者か?
バットマンの秘密とゴッサムの街に蔓延った嘘が今暴かれ始める。
昨年の新スースクに続いてDCは2作品目。
バットマンシリーズはおろかDC超初心者なのでくれぐれもお手柔らかに。
そしてそして、今回数年ぶりに人と映画を観に行きました。
映画好きの友達ができるのがこんなに最高だとは!
そろそろ本題。
確かに予習があった方がより面白いんだろうけど、推理微ホラーミステリーとして普通に楽しめる。
というか、はっきり言ってとても良かった。
ヒーロー映画とは思えないダークでリアルな世界観。
約3時間の長丁場を全く物ともしない充実した内容にまだ観たいと思うほど。
一体誰がネズミなのか。
リドラーが暴いていくこの街の嘘はバットマンの存在をも説いていく。
信者が付いていて正義のために悪に染まる人って現実にもいるよね。
最後は少しやり過ぎなようにも感じたが、実際にもどこか起こり得そうな雰囲気のおかげで、終盤にかけてのバットマンの怒りと強さに深く共感した。
個人的にはペンギン推し。
予告であったから知っていたけれど、バットマンとのカーチェイスシーンは最高だった。
それにしてもあれがコリン・ファレルだったとはね。
終わるまでバリー・コーガンに気づけなかったのも悔しい。
公開前に揉めていた津波(実際には洪水)問題。
確かにあれはネタバレだわな。
ネタバレあってもなくてもダークな世界観は確実に楽しめる重厚な作品だった。
陰キャの戦い
バットマンが殺人犯に謎かけ挑戦状を送りつけられる話。
バットマンが正義のヒーローなのかはよくわからないが、
周りからは一目を置かれ、人助けらしきことはするし、悪にも立ち向かう。
ストーリーは悪くないかもしれない。
しかしスパイダーマンのテンションで鑑賞しようとするとひたすら地味である。
いや比較せずとも地味かもしれない。そして長い。
良い点
・やや知的
悪い点
・私は影だとかどうとか。そういう流れなのか、画面は暗くバトルシーンが見えずらい。
・戦い方が地味。人間よりは多少強い。
・敵の最終攻撃も地味
・他の皆は正体が分からないのか
GOOD BYE <?>
リドラーなぞなぞはバットマンが即答で答えちゃうので観客は置いてけぼり。そもそもアメリカのなぞなぞは日本には解釈が難しい。
長編の割には伏線を張っていないので、最後まで間延びした展開。ぽっと出の兄ちゃんがリドラーだったりする。誰だオマエは。最初から出てろよ。
ストーリーにムダが多く、いらんシーン時間をかけるよりは、ジョーカーを出したほうが引き締まった。
エンディングの謎を解いていった先の映像
(このジョーカーのエピソードが入っていれば★プラス1)
ハラハラドキドキ!
バットマン映画はほんとに時間が過ぎるのを忘れて見れますね!
ハラハラドキドキで3時間なんてあっという間でした!
善人だと思ってた人に裏切られるのは辛いし、この世に心の底から善い人はいないって気がしました!
復讐だけではなく、許すことや、希望を持つことが大事なんだなってところも良かったですし、
要所要所の雨のシーンが、緊迫感を盛り上げていて良かったです!
ただ津波のシーンは爆破する割に被害少ないですし、リドラー何がしたかったのかちょっと謎でした。
再開発とか真の変化でしたっけ?
そういう意味で期待を込めて洗い流す程度にしたかったのかなと、解釈しちゃいました。
あと悪そうな奴がやっぱり悪い奴だったりで、ネズミへの期待が高かった分、少し拍子抜けはしました。
それでも
新しいバットマンとして面白かったです!
ネタ切れ?
ハリウッドって何回バットマンを作るんでしょう?少しずつマイナーチェンジはしていますが。もうネタがないんでしょ?
手を差し伸べてくれた人もいたんでしょ?それがダメになったって聞きましたよ?あまりの仕打ちに激怒され、書いてあった原作を廃棄なされたそうですよ?第三部まで書き上がりかけていたのに、嫌がらせで水を刺され、すっかりやる気を無くされたとか。最高傑作ができたかも知れなかったのに、残念ですね。
当の本人も残念がっていましたよ。何年もかけて書いたものを全て消去したんですからね?一緒にいい映画を作ろうと意気込んでいらしたそうです。自分の子供を殺したようだと嘆いていました。こんな悲しい思いをするんなら、もう二度と書かない、と嘆いていました。
全てアメリカ人の傲慢のせいです。
あなた方には芸術がわからない。商売しか分からないんです。画家が絵画を刃物で切るようなことをしたのは、あなた方のせいですよ?人類の損失。あなた方には成熟が足りない。芸術を殺したんです。フランス人ならまずしないでしょう。やはり劣っているんです。芸術なんか分からない田舎者が、金が儲かるからとけしかけて、潰してしまう。世界から嫌われるのも無理はありませんね。
隠された「暗部」が作る物語の奥行き。
○作品全体
ゴッサムシティとそこで起きる事件、そして主人公であるブルースの秘密。その全てにある「暗部」の演出が面白かった。
フィルムノワールを意識した黒が支配する画面が作品の大半を覆い、街にも人にも影を落とす。事件そのものは謎解きの要素が饒舌すぎる印象はあったが、世界の仄暗さが劇場型犯罪の派手さを上手くコントロールしているように感じた。
暴力や犯罪に澱む街の暗部から始まり、バットマンの過去の暗部に踏み込んでこんで行く展開も良い。街のヒーローであるはずの存在も、ゴッサムシティと同様に暗部を抱えた存在であることを示すことで、漂白されたヒーロー像と明確に一線を画している。ブルース自身が持つ正義心の野太さも相まって、単なる「アンチヒーローもの」というジャンルではない雰囲気を纏っていた。この雰囲気づくりはやはり、暗部を多く持った画面の質感があったからだろう。
眩しいほどの正義感を魅力的にさせるのは、不確かで陰鬱とした過去の暗部の演出、そしてそのコントラストだ。
○カメラワークとか
・「ぼかし」の演出が多彩。主観視点の「ぼやけ」や明度に慣れない視界の不良、雨が流れるフロントガラス、汚れたグラス、窓ガラス…事件の真相に近づこうとするシーンで印象的だった。掴みづらい真相や上述した暗部を意識させる演出。一方でブルースの父の真相に触れかける時には、その話をするファルコーネとブルースを切り返しで見せる「よくあるカメラワーク」で真相を騙すように裏をかいていたりするのがまた面白い。
・アクションはブルースがセリーナを助けに行くシーンでマズルフラッシュを使ったアクションシーンがカッコよかった。既視感があったけど思い出せず。
○その他
・痩せこけて目の周りに影を落とした長身の主人公、カッコいいよなあ。『ガングレイヴ』のブランドン・ヒートとか『鬼哭街』の孔濤羅とか。どれも無口なタガが外れたタイプの主人公だ。
・劇場型犯罪の派手さが逆に滑稽になってしまってる部分はいくつかあったなあ。「翼のあるネズミ」を推理するシーンなんかは、なぞなぞに一生懸命になって走り回ってるようにも見えたし、犯人とテキストチャットでやりとりするところは画面だけ見せてたけどカタカタ「どういう意味だ??」とかタイプしてるバットマンとかちょっと滑稽かなあ…と思ったり。
・『エレンの歌 第三番』を歌う悪役、『フルメタルパニック セカンドレイド』以来で見た。他の作品にもいそう。
全627件中、101~120件目を表示