劇場公開日 2022年3月11日 PROMOTION

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THE BATMAN ザ・バットマン : 特集

2022年3月1日更新

今年最も“狂った”期待作…ザ・バットマン、始まる
「ジョーカー」の衝撃は序章に過ぎなかった――
最狂知能犯の“謎解き”そして狂っていくバットマン!

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2022年は例年にも増して注目作が多いが、映画.comが熱視線を注いでいるのが「THE BATMAN ザ・バットマン」(3月11日から公開)だ。“特にバットマンのファンではない”“けれど素晴らしい映画を観たい”、そんなあなたにぴったりの一作である。

両親を殺され、復しゅうを誓った青年。夜になると黒いマスクで素顔を隠し、犯罪者を見つけては強大な力でねじふせていく……。描かれるは衝撃と狂気に満ちたサスペンス・アクションだ。

映画.comでは今作公開までの約2カ月間にわたり、本作の魅力をさまざまな角度から明らかにする記事を連載。第一弾となる今回は「これを読めば見どころや特徴がひと目で把握できる」をテーマに、わかりやすく作品の魅力を解説するとともに、今解禁されている予告編やインタビューにより編集部が全力予想する。


【予告編】これが“新しい”バットマン

――今度のザ・バットマンは世界の嘘をぶったぎる――
今までと全てが違う驚嘆必至のサスペンス・アクション

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まずは、今作に期待できる狂気とスリルにあふれたストーリーについて語っていこう。


●これは「ジョーカー」に匹敵する…世界の嘘と人間の本性を暴く“新生バットマン”

両親を殺された過去を持つ青年ブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は社会への復しゅうを誓い、夜になると黒いマスクで素顔を隠し、犯罪者を見つけては力でねじふせる……悪と敵対する“バットマン”になろうとしている。

ある日、権力者が標的になった連続殺人事件が発生。“秘密の友達”と名乗る犯人からの謎のメッセージが……。その後、“史上最狂”とも称される知能犯リドラー(ポール・ダノ)が犯人として名乗りを上げる。

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リドラーは犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察や、優秀な探偵でもあるブルースを挑発する。やがて政府の陰謀やブルースの過去、彼にまつわる嘘が暴かれていくが……。

「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「クローバーフィールド HAKAISHA」などで知られる個性派マット・リーブス監督による今作。この地球上でも屈指の人気を誇るヒーロー、バットマンを描くにも関わらず、その手触りはむしろ悪の誕生を克明に描き、日本でも社会現象的ヒットを記録した「ジョーカー」に近い雰囲気が期待できる。

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どちらかと言えば優しく穏やかだった青年が、深く暗い復しゅう心に呑み込まれる。やがて犯罪者と相対するうちに人間としての本性をさらけだしていく――。

その過程は、人を笑わせようと懸命に生きていた青年が、世界の悪意と無関心に触れ怪物となっていく「ジョーカー」の物語と重なる。観ればハラハラし、そして胸にズシンとくるような重厚な何かが得られる――驚きに満ちたサスペンス・アクションがここに誕生した。


――今度の主人公は“世界最高の探偵”だ――
光を掴むか闇に落ちるか? ミステリアスな魅力に迫る

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次に主人公と、演じる俳優の普通じゃない魅力を伝えていこう。


●若く、野心に満ちた探偵ブルース・ウェイン 正義を求めるあまり、やがて…

ブルース・ウェインはゴッサム・シティ最大の富を有する家の御曹司だ。にぎやかに暮らすよりも孤独を好み、家族が残した莫大な遺産に疑問を抱いている。世の中の貧富の拡大、格差社会が広がる要因の一端を自分が担っているのではないか、と。こう書くとブルースは穏やかで素朴(大富豪であることを除いて)な好青年に思える。しかしこの写真を見れば、印象は180度変わるかもしれない。

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眼光は鈍くぎらつき、口元は不愉快そうに結ばれている。額にまばらにかかる髪の毛が疲労感を、目もとの隈は深刻な悩みを訴えているようだ。両親を殺された凄惨な過去を持つブルースは、業火のような復しゅう心に全身を焼かれながら犯罪者たちと戦う。常に悪(両親を殺した者への憎悪)と、善(街の平和を守る)の間で引き裂かれているのだ。

そして、彼の称号は“世界最高の探偵”。現場から事件の手がかりを見つけ、もつれた糸を解きほぐすように真相を見出す、規格外に優秀な頭脳と行動力も持ち合わせている。そのうえ悪に堕ちそうな危うさも……ブルースが行き着くのは魂の安らぎか、それとも地獄か。

リーブス監督いわく「これまでのバットマンのなかで最もエモーショナルになる」――結末は劇場で目撃しよう。


●演じるは世界的に人気急上昇ロバート・パティンソン ミステリアスな雰囲気が沼に引きずり込む

日本でも極めて高い人気を誇る若手演技派俳優パティンソンが、ブルース・ウェイン/バットマンを演じる。ここに、「バットマン」ファン以外にも今作をおすすめする最大の理由がある。

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イギリス・ロンドン出身のパティンソン。15歳でキャリアをスタートさせ、大人気シリーズ第4弾「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005)のセドリック・ディゴリー役で本格的にスクリーンデビューを果たした。

さらにベストセラー小説を映画化した「トワイライト」シリーズ(08~12)で主人公のバンパイア、エドワードを演じ熱狂的なファンを獲得。キャリア初期はルックスがことさら注目を集めたが、後に鬼才デビッド・クローネンバーグ監督の「コズモポリス」(12)やロバート・エガース監督作「ライトハウス」(19)など作家性の強い作品にも次々と参加し、魂を磨くことで“演技派”として成長していった。

彼の進化はそれだけではない。クリストファー・ノーラン監督作「TENET テネット」(20)でも主要キャラのニール役を演じきったほか、今作「THE BATMAN ザ・バットマン」の主演に抜てきされるなど、アクション超大作でも存在感を示すまでに。ド派手な大作から静謐な芸術作にいたるまで……自身の限界を超える挑戦を続け、その度に目をみはるほどの成長を遂げ、世界中の観客を魅了している。

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そんな、作品のたびに存在感が変化するパティンソンが体現するブルース/バットマン……。今回はどんな“新しい顔”を見せてくれる? どう驚かせてくれる? 予告編を観るに、霧の向こうに立っているかのような、神秘的な雰囲気が印象に残る。この危うげな魅力を体感すれば、あなたはすぐさま“沼”に引きずり込まれるだろう。


――今度の敵は“謎解き”だ――
これまでの「バットマン」と最も異なる点、それは…

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最後に、ブルースに立ちはだかる“敵”について。ここがほかの「バットマン」作品と特に異なる点である。


●立ちはだかるは、頭脳で世界を混沌に叩き落とす“最狂の知能犯”リドラー

傑作と名高い「ダークナイト」では悪のカリスマ・ジョーカーとの死闘が描かれ、絶対的な巨悪が人を強烈に惹きつける様子が、世界中の観客に衝撃を与えた。今回の敵は、そのジョーカーに勝るとも劣らない“狂悪”である。

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名はリドラー、演じるは「それでも夜は明ける」などの演技派ポール・ダノ。その本性は邪悪にまみれた殺人鬼だ。

突如としてこの街に現れ、自身の犯行現場に謎かけを残して去っていく。SNSやLIVE配信を活用し、マスコミや市民を巧みに扇動し、大規模な劇場型犯罪を引き起こすことも。まさに悪意を煮詰めて結晶化したような強烈な個性。肉体や超能力ではなく、その神がかった頭脳のみで、ほかのどんな悪人よりもバットマンを窮地に追い込んでいく。

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●リドラーの挑戦状を探偵ブルースが解き明かす 脱出ゲームばりのスリルと快感があなたを待っている

そんなリドラーが提示する謎に、探偵であるブルースが挑んでいく様子が、今作の見どころのひとつになるだろう。謎が出されてはブルースが解き明かし、また新たな謎が……すべての答えが明らかになった時、スクリーンを見つめる観客の脳にも快感物質が溢れ出てくるだろう。言うなれば映画館にいながら、脱出ゲームのように全身で楽しむことができるのだ。

これまでの作品は、スタイリッシュでダークなヒーロー・アクションが特徴だった。しかし今作では、ブルースとリドラーの頭脳戦も交えることにより、胸の鼓動が早鐘を打ったかのように鳴るサスペンス・アクションを創出している。ここが他のシリーズ作品と最も異なる、最大のユニークネスなのである。

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以上“素晴らしい映画を観たい”人に向け、「THE BATMAN ザ・バットマン」の魅力をお伝えしてきたが、いかがだっただろうか? 少しでも興味がわいたのならば、ぜひとも鑑賞してほしい。きっと“新たな扉”が開くはずだ。

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