ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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面白かったけどさ。。。私はセクシャルマイノリティーです。
草彅さんの演技、挑戦してくれたこと、ありがたいなと思いました。
イチカちゃんも素晴らしいし、リンちゃんも好きです。
あと、オネエの仲間たち、楽しかった。
ヒールを履いても美しく歩くことを必死で練習するのがトランスの方々だと思います。歩き方がぎこちなさすぎる…。あと、確かにタイで手術を受けたり、命のリスクについても聞いてますが…「手術なんてしない方がいい、危険だ」という印象を受けてしまい、ちょっと引きます。
ホルモン治療のことも、ちょっと雑に描きすぎ…あんなにひどい医者いるか?(苦笑)
広島の田舎の人のシーンも、あれはちょっとヘイトスピーチ(←セクシャリティーには使えないんですけどね)みたいで、不愉快でした。
この映画を見た方が「私は差別しないぞ!だって映画で見て知ってるから!」…と、思われるのが私は嫌だなぁ・・・と思いました。
ヘテロセクシャルの方が、お涙頂戴で鑑賞される分にはちょうど良いリアリティーで良いのではないでしょうか。
あ、そうか!私はカミングアウトしていないので、両親にはこの映画見てもらうかなぁ…たぶん広島のシーンで安心するんだろうなぁ…「自分の感覚は間違ってない」って。
この映画…ナギサに寄り添う人が少なすぎると思う。
だから、「あなたは将来一人で生きていくんだから今から老後のこと考えなきゃね!」なんて、平気で言えるんだろうなぁ…(↑私のノンケの友達談)
セクマイ、なめんなよ!!(笑)
個人的にはこの映画は好きですよ…キレイだから。草彅君の演技、友達にバリ似!!!苦笑
グットトライです! もっともっと頑張って!(「昨日何食べた」とかの方が見てて安心するわ…)
残念すぎる作品
演者は素晴らしかったです。
新人さんも、その拙さが功を奏していたかも?
でもね。この深みの無さは何?
原作未読で鑑賞ですが、なんかね、なんか・・・
上澄みをすくっている感がめちゃめちゃあるんです。
薄っぺらい。
全部薄っぺらい。
風呂敷広げすぎなんじゃない?
焦点が、物語の焦点が定まっていない感じを受けました。
りんちゃんエピソード、、、軽過ぎない?扱いが。やってることヘビーなのに。
なんのための屋上シーンなの?
それと、実母再登場(水川あさみ、すごくよかった)以降の展開・・・
全く納得してませんしね。
なんで抵抗しないの?あんな毒親だったのに。
あとね、ナギサとイチカの絆の強さがどう生まれたのか・・・?の
説得力ゼロ。
ラストの浜辺のシーンでこんなこともありました、あんなこともありました
って回想シーン挟み込んで感動タイムを盛りあげよ言うとしても
涙なんかでねぇー!
あのね、稼ぐために女を捨てました、、、、とか
稼ぐために風俗始めました。。。
・・・・じゃないよね。
自分が守ってきたプライドを壊しても守りたい
愛しみたい何かに出会ったんだよね?
だから、ナギサは変わろうととしたんだよね?
あんなに嫌がってた実家帰りと本当を知られることを
受け入れたのに。
それに引き取る意思も出したその根拠は?
それを感じたからこそのラスト近くの
イチカの「ごめんね」なんじゃないの?
もっとさ、丁寧に描こうよ。
バレエがうまくなる過程なんてそんなに大事じゃないのに、あんなに尺使ってさ。
他に描くべきところあったべ?
あーーーぁ、もったいない。本当にもったいない。
まとまらなくてアレですが、
とにかく、心の触れ合い、移ろいを感じられない
作品でした。
感動💦そんなもんじゃない世界の人に観てもらいたい
観賞した次の日の朝 目覚めた瞬間
あるシーンが思い浮かび自然と涙がスーッと流れた 一緒に見た人とはずーっと長い時間 映画について語れる そしてまた涙が流れ もう一回また見たくなる。2回目見たら もう一回また見たくなる。80歳近い母は 長生きしてよかった これはすべての人が見た方がいいと感想述べた後、水川あさみさんは出てなかったねと言っていた。🤣💦 最後に 凪沙が一番女性に見えたのが 一果の為にヘアースタイルを変えた時😭母性が漏れ漏れだった🥺💕また見に行くから絶対
いい映画だけど
主演の二人を始め、役者の演技が素晴らしかったです。役者だけではなく、照明やカメラワークもよくて、雑多な家並みや室内などを俗っぽくも美しく、そんな舞台に置かれた登場人物たちも儚げで美しかったです。
主人公の一人がセクシャルマイノリティなのでどうしてもその要素を取り上げて議論を呼びそうですが、人が持つ普遍的な愛と苦悩を描いた作品だと思います。
良い映画なだけに、主人公の最後が前時代的というか、少し安易に見えてもったいなかったと思います。
それで物語が破綻しているわけではなく、悪いとは言わないけれども、もっと新しいアプローチができる作品だったのではないかと思えて、そこが大変惜しい点でもありました。
素晴らしかったです!
凪沙さんの、心の辛さや、優しい所、腹立ち
沢山の感情が 最初から最後まで 私の身体の中をスッと通り抜けていきました。
そして、今もなお残っています。
金魚に優しく餌をあげるシーンが
本当に何気ない事が胸を強く打ちつけました。
もう少しだけ一果ちゃんと、暮して欲しかった。
現実
冒頭、賑やかな音が漏れる、ミラーの前に座る白鳥たちが楽しそうに話しながら同じタイミングでリボンを結ぶ。今度は違う賑やかさのある店に母親を迎えに来た制服姿の中学生が登場する。
ミラーの前に座っていた白鳥たちと違い、ボサボサでピンで留められただけの前髪。
母親からの暴力を受けた後、謝罪をしながら寝る姿を見てさっと手を抜いて立ち上がる少女はまるでいつもその一連の流れをしているようだった。
そんな一果が乗っているバスのシーンで初めてピアノ曲が流れる。もうすでに胸がざわついて、苦しかった。
一果と2人、広場でバレエを踊る凪沙。
踊り終わった後、傍のベンチで眺めていた老人が一果に声を掛けたとき、凪沙は一果のもとへ行き肩を抱き寄せる。それは一果が内緒でしていたバイトの一件があった後で、怖いことに巻き込まれないようにと、自分が守るんだという気持ちの現れではないのかと思った。所々に親戚だからという理由ではしないような言動が散りばめられている。
別々に盛り付けられたハニージンジャーソテー、仕事終わり、階段に座る一果に掛けた「帰ろ」という一言、健二の見た目になったかと思えばもう次見たときには凪沙になっている。コンクールで周りの親が話す一果への褒め言葉を聞いて誇らしそうにする凪沙の横顔。お金がないからと断っていた手術を外国に行ってまで受けた勇気。
どのシーンも見逃してはいけない。どのシーンも抜けてはならない。
見てはいけないと思うほど、あまりにもプライベートなシーンしかなかった。見て見ぬふりをしてきたところを全て見せられた気分。
ずっとつらくてしんどくて、目を背けたくなるような、でもこれはフィクションじゃない。現実だ。
凪沙も、一果も、早織も、りんも、ミズキも、みんな確かに居る。ただの感動映画じゃない。
どんどん綺麗になっていく一果と対照に、どんどんボロボロになっていく凪沙。
一果の肌荒れがなくなったかと思えば、広島に戻ったときまた出来ていたり。
綺麗好きだった凪沙の家が数年後には場所を変え、あんな部屋に独りでいるのを信じたくなかった。
自分は世界を知っていたつもりでいたけれど、全然知らなかった。凪沙がどうしてああなってしまったのかわからない。
多くを説明しない、だから鑑賞者は知ろうとする。
母親とか娘とかじゃない。そんな型にはめる必要なんてない。
自分は一果に似ていないし、母は凪沙に似ていない。
でも、観終わった後、母親に会いたくなる、そんな映画。
全てが現実故に重くて受け止めきれない。
言葉が何一つまとまらない。
ただどうしても残したかった、彼女たちと出会った1人の人間として、自分がどう思ったのか。自分一人で整理するだけでは、この心のざわつきが抑えられなかった。
なんで
トランスジェンダーや育児放棄ばかりに目が生きそうになりますが、お金を貯めてるけどなかなか貯まらないとか、なんで私ばっかり不幸なのって思ったりとか、友人を大切に思ったりとか、小さなところでいくつも共感するポイントがあります。
登場人物それぞれが、嫌な奴であり、良い奴でもあって、みんなに幸せになって欲しかったです。
草彅くんはさすがと言うべきか、自然体の演技で、まるで凪沙が現実世界に存在するかのようでした。
醜い世界で美しいものに憧れる、その心こそ美しいのかもしれませんね。
まあまあだった
主人公の選ぶ道が険しすぎて気の毒になる。それほど母親になりたがっている感じは伝わらない。気合を入れれば海に遊びに行けるくらいなのに、普段寝たきり状態なのは変だ。
私、こわい? 私、気持ち悪い?
切ない。そして、儚い。
草彅剛の演技はどうか、と聞かれれば、どうも男が抜けていない、と感じた。例えば肩が張った歩き方とか。でも、まったく女にしか見えないトランスジェンダーを演じ切るよりもリアリティはあった。そこに、世間からゲテモノ視されながら生きている悲哀が漂っていたからだ。
そんな、一人で生きてきたナギサの目の前に、一人ぼっちにされてきたイチカが現れる。どん底同志の二人ながら、一人は夢を自らの手で掴んでいき、一人は我が身を捧げながら朽ち果てて行った。でも、二人とも同じ思いだろう。幸せかと言ったらそうでもないだろうけど、少なくともお互い自分の出来ることに精一杯向き合い、結果としてイチカの夢を叶えられた(ようとしている、が正しいが)のだから。だから、僕にはハッピーエンドに思えた。
主演はもちろん草彅剛なのでストーリーはナギサを追いかけるのだが、これをイチカ視点で物語を進めてみてはどうだろう?とも思った。・・・笑顔が素敵で、社交的とは言えずとも凛とした、NYで成功した日本人バレリーナがいる。さぞこれまで恵まれた環境で英才教育を受けてきたのだろうと周りは才能と出自を誉めそやす。しかし、彼女はその過去を語らなかった。そんな彼女の成功の陰には、身を削って尽くしてくれたトランスジェンダーの親戚のオジサン(!)と、イチカの人格すべてを愛してくれながらも失意のまま去っていった友人の存在があった。的な。イチカの華やかさだけでなく、人間そのものの強さが際立つと思う。
それにつけても、イチカとリンの二人のキャスティングの絶妙さ。草彅の存在はもちろんながら、この映画のクオリティは、この二人がいてこそだと言って過言ではない気がする。
正直、トランスジェンダーの方々の本当の気持ちなんてわからない。むしろ、わかっているっていうのは偽善だと思っている。だけど、それで生きている人がいることの事実はわかっている。そして彼ら彼女らが、苦しみながら生きているということも。
深い深い愛のはなし
内田英治監督の創り出す世界は古いフランス映画のように優しく切なく胸に沁み込んでくる。
新宿のネオンが、本物になりたかった白鳥たちを包み込んでいるみたいに…
長い手足の一果が踊る、バレエのシーンが本当に美しい。
真夜中に凪沙と一果が踊るシーンが一番好き。
草なぎさん、服部さん、水川さん、田口さんはじめ、キャストの演技がストーリーを補完してる印象。
予告のときから思ってたけど…渋谷慶一郎さんのピアノ曲がストーリーを切なく彩り、最高に泣ける。
そして…りんちゃん。
お金持ちの両親がいても、本当のりんちゃんを見ていない。見ようとしない。
りんちゃんの踊るシーンは悲し過ぎる。
愛の力で醜いアヒルの子は白鳥になる、深い深い愛のはなし。
公開記念舞台挨拶中継付きで鑑賞。
ネタバレ注意
ネタバレ注意
う〜ん
前半は草彅剛さんの演技力で観れたのですが
後半 怪我で踊れなくなった友人が自死を選ぶ。
夢やぶれたくらいで安直な展開と描き方、
毒親もがなってるだけで苦手でした。ただ最後に娘を解放したのはよかったです。意外ですが
ジブリに例える方いらっしゃいましたが、
とんでもない苦笑。重すぎ
ジブリも見ましたが違和感なくすっと入ってくる。
トルメキアの輸送機が墜落してお姫様が怪我。ナウシカが確認するけど一切傷は見せない。
本作はあんなオムツが、嫌悪感しか残らない
。生々しく、悲惨すぎて(汚)。体張ってる俳優さんには申し訳ないがストーリーが全く入ってこない。ボランティアの人がいるならゴミも捨てるだろうし。なぜ汚部屋
話も同情誘ってかわいそうでしょ?感が前面に押し出され
観客も泣ける(人もいるかもしれないが)、バレエシーンがよかったとかの薄っぺらい内容だったと思います。
登場人物の描写が必要な時には足りなくて、必要ないシーンが多い、観る者にはモヤモヤ
違和感しか残らない映画だった。
本当の母娘に👠
草彅剛演じるショーパブダンサー凪沙と、育児放棄や虐待の中で心を閉ざした一果との、すぐそばにある、隣にいるかもしれない生々しくも儚い物語と感じた。
母親からの虐待で、一果は凪沙の住む新宿に居候する形になったが、凪沙は受け入れてくれないは、
一果も、挨拶も出来ないは 会話にもならないはで…
どんだけの思春期なのかと感じながら観ていました💦
一果がバレエと出会ってから、凪沙も一果もどんどん変わっていって…まるで本当の母娘であるかのように
凪沙が一果を連れ戻しに行った時の、「本当のお母さんになれるのよ」がすごく印象的だった。
東京に戻っていく後ろ姿の真っ赤ヒール👠とともに
大きく才能を開花した一果が、アメリカの
オーディションに向かった服は、凪沙のそれのようだった。
舞台袖で一果がつぶやいた「見てて」
凪沙に届いて欲しいと強く感じた。
色々切ないです
才能があり世界に出て活躍出来る人は、肉親との絆が薄く大切な人とは別れて孤独だったりするような切なさとか、
母になろうとして実母には叶わなくて性転換手術をして一果を迎えに行ったものの、次に一果に会った時は余命僅かである切なさとか、
病床での出血の場面、荒れた部屋、金魚がいないのに汚れた水槽に餌をやるシーンなど、
凪沙はトランスジェンダーで生きにくいと感じながら、一果と向き合い夢を叶えてやりたいと頑張ったのに、何でこんな最期なんだろう、人生の理不尽さややるせなさを感じました。
毒親、自傷行為、貧しさ、別れ、落とし所が見つからなくて、一果が世界で活躍するバレリーナになると信じることでしか救われないラストでした。
バレーの美しさが切なさを際立たせ、草彅剛だから表現できたと思います。
演出では、アパートの部屋に映るネオンが薄幸さを感じさせ、草彅剛の女性の立ち振る舞いの上手さに俳優としての意気込みを感じました。
親子になる。
親子の愛情物語(ラブストーリー)
登場人物達のリアル過ぎる物語。
ラストの後ろ姿を見て中で生きてる事が分かり嬉しかった。
あと、多分コレは小説も読まないといけないヤツだ。
本屋で置いてない(売り切れか?)Amazonで注文しました。
悲しくて、強い映画
いい映画だなと思った。好きな映画です。
好きなジャニーズ系の俳優としては草彅剛、二宮和也、長瀬智也、生田斗真、という感じだったのですが、最近、草彅くんはちょっと敬遠気味でした。
しかし、やはり草彅くんは安定していました。
最初は何か役にハマっていない気がしてて、「どうかな?」って思って観てましたが、1/4を過ぎたあたりから自身が慣れたのかわかりませんが「グッ」とよく感じられました。
それは途中でこの映画は表情の映画、動きの映画なんだなと感じ始めたらからかもしれません。
台詞回しとかではなく、この二つに決して多くない台詞を絡めていき、伝えてくる気がしました。
当然、踊りが柱の一つになっている映画なのでそうれはそうなのかもしれませんが、細かい所作、歩き方などが印象に残り、言葉ではない伝え方をされていると強く感じました。
細部に対する心遣いを随所に垣間見られて、やはり「言葉で語る」映画ではないのだと思いました。
出演は皆さんとても巧くてよかったですが、踊りは語る必要なく、やはり服部樹咲さんは存在感がありとても良かった。「この目を惹く感じ、良いな〜」感じ、監督はこの女優を見つけたときとても嬉しかったのではないかと思ってしまいました。
この映画のメインテーマ曲のように、繊細で優しいながらもとても力強い映画だと感じました。
「ヨシヨシ」と「キレイ」はとても心に残る名シーンだと思いました。
後、らんま1/2は面白い。
評価が高すぎると思っていた
見かけるレビューが偏っていたので、その時評価4.2とあったのだがあまり真に受けないようにして観に行きました。ストーリーに演出、素晴らしかった。
りんが一果への電話を切り、最後のダンスを始めた瞬間、軽快に楽しく可愛らしく踊る姿に観ているこちらの心がざわついて、気持ちにメリハリをつけさせられた。彼女が死を選ぶのは悲しいけれどあまりに自然だったので、美しく描いてくれてありがとうとも思った。
一果がバレエを始めて技術も心も変化していく様に無理がなく、それがよかった。
凪沙の、ホルモン注射によるホルモンバランスの崩れ、多量の汗に吐き気に苦しそうなのも、わざわざ言葉で野暮な説明がないのも良かった。時代によってはあれを観ただけでは分からなかったかもしれないけれど、絶妙な説明の少なさ。おそらく作り手の方々もとても迷われたのではと思う。
そして登場する実の親達が皆子供の心を見ていなくて悲しかった。
凪沙の母はショックが大き過ぎた為かもしれないけれど、ああ言われると思っていたから凪沙もずっと話して来なかったのだろうと思う。
悲劇に終わっていたかもしれないそれぞれの人生に、救いがあった。
普段レビューはあまり書かないけれど、思い出されて仕方がなかったので書かせてもらいました。素晴らしい映画を観られて良かったです。
ジョーカーに通じる暗さ
ミッドナイトスワンを見るのを少し躊躇していた。
評判の良さは耳にしていたもののポスターや予告からジョーカーのような暗さを感じたからである。
なので見るのがかなり怖かった。(もちろんどういった話かという大体のあらすじは知っていたが)
冒頭からかなり暗い。
新宿という繁華街の裏で生きている主人公。
ゴッサムシティの裏でピエロとして生きているジョーカーと少し重なる。
勿論、話はスリラー映画では無いし監督もそんなところを意識してはいないのだろうが。
主人公はトランスジェンダー。あそこもまだついているが心は女性でショーパブで働いている。
とある事情で親戚の娘一果を預かることになる。
やがて一果はバレエと出会い、その才能を開花させていくのだが、この作品で注目したのが対比である。
一果とりん。
そして、凪咲と早織
一果とりんから見ていこう。
二人はバレエを通じて交流を深めていくが、一果のバレエ人生が上り坂であるならりんのバレエ人生は下り坂である。
お金もなく、人とコミュニケーションをとることが困難な人見知りの少女がバレエを通して世界へと羽ばたいていくのに対し
りんは、裕福で幼い頃からバレエを習ってきたが怪我が原因でバレエをすることが出来なくなり、最後は悲劇的な結末を迎える。
次に凪咲と早織。
この2人のテーマ?は母親の愛
早織は血の繋がってる母親
凪咲は血の繋がってない母親
そして、早織は最初どうしようもなく未熟だった母親だったが更生し、バレエのコンテストで一果が緊張で動けなくなってしまった時に舞台に上がって抱きしめたりとしっかりと一果の心の拠り所になっていく。
対して凪咲は実の母よりも深い愛情を注ぎ一果との関係を深めていくがバレエコンテストでの早織と一果を見て身体も本当の母親になろうと手術を受けてしまう。そしてあの最期が待っているのである。
このような二つの対比がとても興味深く、バレエの美しさもあって叙情的でありながらずっしりと心に響いた。
ジャニーズを退所してよかった
トランスジェンダーの役なんて
本人がやりたくても事務所はOKを出さなかったと思う
草彅剛の役者としての振り幅を広げる事が出来て
ジャニーズを辞めた事は大正解でした
凪沙が海辺で命を落として
一果がなぜか沖へ向かって海の中を歩く場面
最初に見た時はよくわからなかったけど
あれは凪沙にしか見えない幻覚だったのかな?
一果がこの悲しみを乗り越えて海の向こうへと巣立って行った
服部樹咲さんのバレエのシーン
美しいです
悲しくて美しい。
草彅さん演じる主人公が、少女と出会い、母性が生まれたゆえの悲しく切ないストーリー。
ナギサの母性を感じるシーンが出てくるたびに泣けてしまいました。
コンクールの時、一果ちゃんのバレエの演技がすごいという噂話がきこえたときのナギサの嬉しそうな表情。本当の母(水川あさみ)が現れて、いたたまれなくなり、その場を立ち去るナギサ。そしていよいよ女になる(性転換手術)を受ける決心をする。
「一果、私ね、女になったの。だからあなたのお母さんにもなれるのよ」
号泣です、号泣。。あれは草彅さんではなく、ナギサにしか見えないことにもビックリです。
子を持つ母として、ナギサの想いが切なすぎて苦しくなりましたが、一果がバレエの道を切り開いて進んでいったことにより、報われた。
ナギサがどうなったかの描写がなかったのですが、
最後のエンドロール後の映像は、回復して元気になったという解釈でいいのかな。。
是非とも多くの方に観て欲しい作品です。
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