劇場公開日 2022年5月28日

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犬王のレビュー・感想・評価

全278件中、181~200件目を表示

3.0○ あゔちゃんの歌声がとても良かった 現代の音楽と琵琶の音色の融合...

2022年6月4日
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けんた

4.0平家盛衰を再奏する二人の運命

2022年6月4日
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現代京都の路上に始まり、フラッシュカットで南北朝の時代へと一気に遡る演出は川島雄三『幕末太陽傳』を彷彿とさせる。これから語られるできごとが史実の従順なトレースを超越した延伸性を秘めていることの示唆だ。

湯浅作品の醍醐味といえば、不可視の身体感覚を巧みに捉えたダイナミックで奇想天外な作画演出だが、本作はそれがある種の統制の中で意図的に展開されていた。『マインド・ゲーム』においては画面や時間の節々にまで節操なく及んでいたものが、本作では場面場面によって出力の多寡を適度に調整されており、カオスながらも安定感のある画面作りに成功している。

特に盲人に関する作画は他に類を見ない出色の出来だ。水彩ではなく、敢えて力強い油絵具で盲人の感覚世界を描き出しているのがすごい。目が見えないことは単なる事実であり、決して弱者性などではないことを誇らしく顕示しているようだった。

歴史の闇に葬られた平家盛衰の物語が犬王の語りによって少しずつ成仏を遂げていく過程は、単純でありながら確かなカタルシスがある。アヴちゃんはほんとに声優未経験なの?ってくらい演技が上手い。湯浅政明のピーキーすぎる作画演出に追随するどころか余裕で並走できている。

そういえば舞踊シーンではカメラの位置が固定されていることが多かった。アニメのアクションシーンで10秒以上カメラが静止しているというのはかなり稀なことだ。犬王の舞踊は外連味なくとも舞踊として成立するのだという気概を感じた。

平家盛衰の物語を下地とする以上、犬王たちがそれと同様の運命を辿ることは必然だ。語ることを最後までやめなかったがゆえに死の罰を課せられた友魚と、語ることをやめたがゆえに空疎な生に縛り付けられ続けた犬王。どちらを選んでもどうにもならないというのが残酷だ。

ただ、犬王という歴史の暗部がそのまま現代に投げ返されてくるラストカットのくだりは少々やりすぎというか、受け手に対して優しくあろうとしすぎなんじゃないかと思った。そのせいで結局何が言いたかったんすかこれ?みたいな終わり方だったし。犬王が無音の中を空虚に舞うシーンで唐突に幕を閉じるくらいの暴力性があってもいいと思う。

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因果

3.0鑑賞動機:製作スタッフ10割

2022年6月4日
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原作未読。『アラビアの夜の種族』とか『ベルカ、吠えないのか?』は大好きなんですけど。

異形の時期の方が魅力的に見えてしまう。観たことないものから見たことあるものへ、ヒトならざる者から見慣れたニンゲンへ。序盤の演出(触って文字を認識するところとか)に膨れ上がった高揚感が、徐々に萎んでいく感じ。そういう物語だといえばそれまでだが。
ちょっと期待し過ぎたのかな。
演者さんは良かったし、ライブシーンも(飽きるまでは)おもしろいアイデアで楽しかった。

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なお

2.5歴史が分かるにしても??だと思う

2022年6月4日
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えびみ

3.5音楽とダンスとに乗れない(私は乗れなかった)と楽しめない映画ではないとは思う。一時人気を誇っても権力に抵抗しても結局歴史に埋もれてしまう諸行無常の物語…(なにせ「平家物語」ですから)

2022年6月3日
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①「犬王」のことをWikipediaで調べただけで事前知識まったくなしで鑑賞。②アニメ映画は余り観ないし通でもないので、あくまで個人的な意見だがアニメーション(絵)としてはとても良く出来ているのではないかと思った。仮面の目の穴を通して子供の犬王が外の世界を見るカットとか新鮮だったし、南北朝時代は京都でも星は綺麗に見えたんだろうなぁ、とか細かい描写に美しさ・斬新さ・面白さを覚えた。③歴史好き兼奈良県人としては、南朝や大和猿楽に触れたシーンでは“おおっ”と思ったが、それ以上先に進まず残念。観阿弥・藤若(世阿弥)と犬王との絡みも有るかと期待したが、それもなく残念。ただ話の本筋ではないので仕方ないでしょう。④「平家物語」の中の“壇之浦に三種の神器が二位の尼(平時子)と安徳天皇と共に入水した部分”と、足利義満の代で三種の神器が南朝から戻り南北朝合一した歴史とを結び付けて、この物語の背景とした着想は面白い。⑤犬王が、恨みを残して死んだ平家の亡霊の言いたいことを代弁した(歌った)度に身体の一部が普通の人間の身体パーツに変わっていくところは『どろろ』かい?と思ったが、最後まで観るとやっぱり『どろろ』だった。⑥“平家の亡霊がこんなに沢山”という台詞のシーンがあったが、京都1000年の都(この映画の時代では400年の都ですか)は怨霊の都であり、平家だけでなく平安京遷都以来の後継者争いに敗れた皇族・主権争いに負けた藤原氏の傍系や政争に負けた他の貴族・源氏・平氏・北条氏・南北朝京都合戦で死んだ人々等の怨霊も渦巻いていた筈で、その中で平家の怨霊だけチョイスするのもどうかと。⑦新しい”能”としてロックミュージックを持って来たのは新しい様でいてありきたりだと思った。クリエーター達が“ロック=反体制の音楽”という意図であったかどうかは勿論分からないが、もしそうであれば他の映画で前例があるので別に驚くような試みではない。広い範囲で言うと今では最早“ロック=反体制”ではないし、現代では能や伝統芸能のほうが逆にロックかも。⑧自分の好きなタイプのロックミュージックでなかったので、ただうるさくて単調で歌詞も良く聞き取れず、その上長々と続くのでこのシーンだけ眠たくなってしまった。QUEENのリアルタイムファン(正確には『JAZZ』までのファン)だが、京の河原で“WE WILL ROCK YOU”を聞かされてもねぇ…⑨踊り(ダンス)も既成のダンス・パーフォーマンスを採り入れたものばかりで(ストリートダンスやブレイクダンス、アイスダンスや新体操その他諸々)何かアッとさせるパフォーマンスはなかった。金閣寺?(義満の北山山荘)で演じられたパフォーマンスも背景の絵の方に心奪われた。⑩知魚が元々旅に出た目的は、自分と父親とがこのような目に遭った理由を探ることだった筈だが、琵琶法師が口承で虐げられた人々の事を伝える(平家物語は軍記物で決して虐げられた人々だけの話でもないんだけれども)と知って琵琶法師になり名も“友一”と変え、犬王と新しい芸能を立ち上げると共に自由と独立心とを持った「ここに有る」と“友有”と名乗る(犬王という一緒に何かを作り上げる友が出来たという意味もあるのか)。しかし、幕府が平家物語は“正本”しか今後詠ってはならね、という御触れを出した時、長いものに巻かれろ、という先輩法師の忠告を振り切り、それでは自分の「平家物語」は語れない、虐げられた人々の思いは伝えられないとして最後まで抵抗し、結句京の河原で打首となる。その時、自分の名前は“友魚”だと言いつつ死んでいく。幽霊になった時に呼んで貰う為とも思えるし、最後自分の出自である一漁師に戻っていつも為政者の犠牲になる庶民としての矜持だけは保ちたかっのかも知れない。何故彼が盲い父親が死なねばならなかったのか、その元凶は三種の神器を揃えて南北朝を統一し自分が日本国の最高実力者になる足利義満の権力欲であったことを、友魚は最後に知るが恨みを晴らすことなく京の河原に果てる。カタルシス無し、である。彼の歌に狂喜乱舞した京の庶民も彼の処刑を遠巻きに見るだけ。⑪一方、犬王の方は、足利義満の寵愛を受け、“もう「平家物語」の正本でしか踊るな、今後は婉美な踊りだけにせよ”と言われると、一瞬逡巡はするが驚くほどアッサリと義満に靡く。友有の命乞いもしない。元々猿楽師の家に生まれた彼としては、やはり天下の権力者の庇護のもとで自家の猿楽を栄えさせる事が最終の目的だったのか(史実でも彼は生涯義満の寵愛を受けたそうだが、その割に唄等残ってないのは考えて見ると不思議。踊りの婉美さは世阿弥も称賛するほどだったということは書いたもので残っている。)。ここでもカタルシス無し。⑫権力の前に真逆の道を選んだ二人だが、ラスト、600年後に再会した二人が出会った頃の二人であったのはせめてもの鎮魂か。

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もーさん

3.5斬新

2022年6月3日
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なんか変なもの飲んでる状態で発想できるような、そんな映画でした。

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石炭袋

3.5ミュージカルというか、、ライブビデオ?

2022年6月3日
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琵琶法師トモイチの演奏時間が長過ぎて15分程ウツラウツラしてました。
あの部分もう少し短くても、、

それ程の演奏で、民衆にはそう聞こえたという描写なのかもしれませんが、エレキギターや金属音の演奏もなあ。ちょっと萎えるというか。

でも、テーマもしっかりして話自体は良く出来てました。さすがの湯浅監督。

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ゆうすい

2.0能楽ファンとしては

2022年6月3日
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H・H

3.5犬王にかけられていた物は呪いか祝福か

2022年6月3日
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興奮

難しい

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とりこ

4.0奏音舞台

2022年6月3日
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ブレミン

3.0歌がいい

2022年6月2日
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あんちょび

5.0観応えのある劇場アニメーション

2022年6月2日
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今のところ4回鑑賞しました。
1度目は普通に、2度目はラストを踏まえて、3度目はコメンタリーを聴きながら、4度目は極上音響&字幕つきで。

描かれているものは、きれいなもの、かわいいものだけを描いていないし、アニメーションとして惜しい処もなくはない。
聴こえるものは、セリフは方言が多く聞き取りにくいし、ミュージカルの歌詞は前知識がないとピンと来なくていまいち世界に入りにくくて、尻の座りが悪い気分になるかもしれない。

でも、私が観たかった劇場アニメーションはこれだ。
製作に関わったあらゆる人のインタビューを読み、原作を読み、ムック(犬王誕生の巻)を読み、私は終演までにあと何回観に行けるだろうといまだに胸踊らせている。

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みそっぱ

3.5まぁた、こんな見たこともないアニメを…

2022年6月2日
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『鎌倉殿の13人』『平家物語』に夢中になり、個人的にもついこの間、厳島神社に旅に出るなど、期せずして「平家の滅亡にまつわるエピソード」に触れる機会の多い今年、また「まつわり系」の作品に遭遇することとなった。

湯浅作品は比較的テレビアニメシリーズの方が個人的には好き作品が多い印象。

今回は社会や権力に虐げられた表現者やマイノリティのアイデンティティについてのお話なワケだけど。

これまた変わった作品を…。

室町時代の物語を、まさか足を踏み鳴らしながら観るなんて。

正直、評価の仕方が解らない感じ。

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キレンジャー

2.0ふたりの男の友情をもっと描いておくれよ

2022年6月2日
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劇的なストーリーと演出のはずなんですが歴史を淡々と見せられているだけ感がある
犬王と友魚の関係は絶対にエモーショナルで俗に言う巨大感情的な関係性なのにそこの描き方が薄いので折角のラストが弱い
やり過ぎるとBLになってしまうので難しいがもう少し何かが欲しかった

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みんみん

3.0びわは居ませんでした

2022年6月2日
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室町時代を舞台に、二人のミュージシャン?が成り上がって行く話しです。
CMでミュージカルアニメと言っていたような気がしましたが、ライブアニメと言った方がいいかもしれません。
(個人で感じ方が変わるので、気にしないで観るのがイチバンかな)
イチオシは松本大洋氏のキャラデが作品にマッチしていた点です。よくぞ松本大洋氏を採用してくれた!と思いました。
犬王役のアヴちゃんは、役に合っていたかと言うと、う〜ん、どうなんでしょ。
これは好みが分かれるかもしれません。
そういえば、この前TV放送があった、山田尚子監督の平家物語も、本作品と同じサイエンスSARU製作ですね。
もしかしたら、びわが群衆の中に居ないかな・・と思い、つい探してしまいました。
同時期に公開した作品の中では話題性が低い方なので、ヒットはしないと思いますが、観ておいた方がいい作品だと思いますよ。

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はるっち

4.5時空を超えたロック・オペラ!観る者の感性をビシビシ刺激する

2022年6月2日
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豆腐小僧

3.5権力者に媚びいらなければ数多の思いも闇に消えるのか。

2022年6月2日
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悲しい

楽しい

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mm

3.0惜しい映画 もっと刺激がほしい

2022年6月2日
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pemo

4.0能というかロックフェス

2022年6月2日
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泣ける

楽しい

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アプソ

4.5実写に負けないアニメーション

2022年6月2日
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泣ける

楽しい

興奮

現代から室町時代までタイムスリップし、知られている歴史と知られなかった物語を目の当たりにする動く美。最上の色彩が動いている。実写に負けないリアルさと大空を飛び回る感覚。新しい映画の形を模索してゆく画期的な作品。他にはない。もう一度観たい。

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akt