劇場公開日 2017年8月19日

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「傑作手前」ベイビー・ドライバー オレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5傑作手前

2017年10月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幼い頃の事故の後遺症で耳鳴りが止まない青年、通称ベイビー。
お気に入りの音楽を爆音で流し、凄腕のドラテクで他を寄せ付けないカリスマ的な逃し屋として犯罪者集団の1人として仕事を送る日々に嫌気が刺した頃、1人の運命の女性、デボラと出会う。
真っ当な人生を生きることを決意したベイビーの孤独で壮絶な戦いを描いたロックンロールカーチェイスアクション。

まさにミュージカルカーチェイス!
最高のタイミングで最高の曲を流すDJエドガーライトのセンスが爆発した代表作として挙げてもいい作品が誕生!
まるでこの冒頭のために書き下ろされたようなThe Jon Spencer Blues ExplosionのBellbottomsから始まり、BlurにQueenにBECKとロックファンにはたまらないし、Beach BoysやSimon & Garfunkelなど懐かしのレジェンドたちのナンバーなど幅広い音楽で鮮やかにスタイリッシュに魅せる!
とかいいながらこのメンツ以外知らない勉強不足笑。この並びにSky Ferreira?って思ったらママン役で出てた笑。

主演には新星アンセルエルゴート。
ベイビーフェイスに似つかない190cm越えの身長と抜群のスタイルで音楽に合わせて小粋に踊りながら街中を闊歩する変な青年をカッコよくこなし、意外と可愛いハニカミスマイルで世の女性陣を虜にするといった、自分より年下の青年をめちゃくちゃに褒めちぎる自分が気持ち悪い、そんな感想を持たせる俳優笑。
音楽の趣味が最高で是非友達、いや師匠と呼ばせていただきたい笑。
DJとしてULTRA JAPANに出演したこともあるパリピな一面もある注目の新人。

そのお相手のデボラことリリージェームズ。
抜群に可愛くて綺麗でそれだけでもう充分笑。
濃い顔立ちだけどそれが凄く良い(キモい)
大したきっかけもないのに彼女と親しくなるベイビーがとてつもなく羨ましい笑。

今作の予告編が公開され、あのトンデモドライビングシーンを観た瞬間に、うわ名作きたわと公開前から間違いなく2017年度トップクラスだと思っていた。

しかし、なんか、どこか、物足りない。。笑
原因不明の不完全燃焼感に取り憑かれながらなんとなーく思ったのが、こういう個人技が凄いだけの映画って自分そこまで好みじゃないんだって思った。
いろんなキャラクターが出てきて、いろんな組み合わせでいろんなチームプレイを見せる。多分そういったとこがこの作品には少し足りなかったのかもしれない。
その最高の例がMCU(なんでもMARVELと比較する悪い癖)なんだろうなと思った。
脇役もしくは準主役がもう一押し、例えばケビンスペイシーが生きていてベイビーの味方になってくれる的な展開、があればなおのこと好みの作品だったんではないかなと思う。
あとは予告編観た段階で勝手にジェイミーフォックスはなんだかんだ仲間になってくれるんだと思い込んで、それを裏切られたのが大きかったのかもしれない笑。
要は自分勝手な思い込みの結果笑。

とか言いつつも凄い面白かったし、復讐の鬼と化して襲いかかってくるバディもなかなかカッコよくて良かった!!
あと今作の同時期に来日してフジロック満喫していたエドガーライトへの親近感が増した笑。

オレ