劇場公開日 2017年9月9日

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三度目の殺人のレビュー・感想・評価

全488件中、341~360件目を表示

4.0主人公とその娘のエピソードから思うこと

2017年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

観終わった後に引っかかった点は主人公(重盛)とその娘のエピソードでした。
万引きをした娘を引き取りに行く描写を入れて仕事が忙しい上にプライベートでも問題を抱えている重盛の人物描写をしているのだと思いました。
それで娘の出番は終了だと思っていたのです。
ところが、裁判も大詰めを迎えている最中に娘が重盛に何か問題を起こしそうなことを予感させる電話をかけて来たのです。
それを観ながら「ああ、ここでその話を入れると本筋じゃないしブレるな。いやだな」と思ったのです。
娘の話はどう決着付けるのかを気にしながら観ざるを得なくなったのですが、それ以降娘の出番はなく映画が終わってしまったので、あれ?と思ったのです。
なぜ、終盤の大事なところで回収しないエピソードを挟み込んだのか?あの描写は無駄じゃなかったのか?と。

映画自体は犯人(三隅)は本当に殺人を犯したのか?とか、裁判とは真実をはっきりさせる場ではないという、結論を観る側に委ねるモヤモヤした結末になっています。
でも自分的には一番残ったモヤモヤは前述の描写だったので初めから整理をすることにしました。

映画の題名は「三度目の殺人」なので3回人が殺されています。(1回目は北海道の金融業者、2回目は工場の社長、3回目は三隅自身)
そして三隅を示すものとして「器」と「人の気持ちが読める」ことがキーワードとして出ており、三隅は他人の気持ちが読めすぎ且つ、感情の器であるため犯罪を重ねていたのではないかと思いました。
1回目の殺人は金融業者の被害者の恨みに影響された結果であり、2回目は社長の娘(咲江)の虐待を恨んだ気持ちに影響された結果。
では、3回目は誰の影響を受けたのか?

三隅は裁判の途中で犯行理由を再三変えています。
当初は強盗殺人ではなく恨みを持っていたことによる犯行と弁護士の意見に沿った供述をしていました。
次は社長の妻の保険金殺人のために指示されたとする雑誌記者の意見に近くなり、最後は咲江の虐待被害を理由にすれば、裁判に勝てると考えた重盛の意見。
いずれにしてもそれらの理由であれば裁判は死刑ではなく無期懲役が勝ち取れるはず。
なのに土壇場で三隅が犯行そのものを否定したことで死刑判決が下されます。
つまり3回目の殺人は三隅自身の考えで自分を殺したという結論になるのか?

と、ここまで来て引っかかっていた重盛と娘のエピソードを思い出しました。
娘は重盛と三隅の接見の直前に電話をかけてきていました。三隅が重盛に問いかけます「あなたの本当の気持ちは何か?」何度も何度も。
その時、重盛は高校生くらいの女の子がつらい思いをしてほしくないという気持ちになっていて、その気持ちが三隅に影響を与えたとしたら?ガラス反射で2人の顔が重なり合う描写はそれを表していたのでは?
裁判では情状酌量を求めるためには、咲江が裁判の場で虐待被害を自分で説明する必要がありました。
重盛の「咲江につらい思いをさせたくない」という気持ちに影響されたことで三隅は、それを回避する行動に出たのでは?
そう考えれば重盛と娘のエピソードは無駄な描写ではなかった、むしろ非常に重要なものだったと思えました。

映画の中で殺人現場やカナリアの墓に十字架が印象的に使われていました。
他者の命を奪うことへの贖罪か後悔という「十字架を背負う」という暗喩でしょう。
最後のシーンは重盛が空を見上げたカットで終わりますが、その立っている場所は十字路の真ん中でした。
3回目の殺人は重盛自身も十字架を背負っていると言っているように思えました。

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DKawa

4.0数学と国語

2017年9月17日
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数学が好きな人は低評価で、国語が好きな人には高評価だと思う。

是枝監督の映画へのひたむきな姿勢がすき。
2年に一度ほどしか作品を作らないけど、毎月のように何らかの作品が公開される他の監督にはない丁寧さと観客への愛情が、是枝監督の作品にはあると思う。

重盛が十字路で立ち尽くし、エンドロールが流れた瞬間、私が思ったことは、

あ、、、ずるい。

こんな風に終わるなんてずるいよ。
何も明かされないまま、もやもやしたまま終わるなんて…。

けど、そうおもった時点でたぶん、既に監督の思惑どおり。

答えがほしい。
答えがほしい。

私理系だから、耐えられない笑

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まなみ

4.0何が嘘で何が真実か

2017年9月17日
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鑑賞方法:映画館

全然スッキリする終わり方じゃない。問題提起はするけど解決は示さない映画。正解とか不正解とか、正義とか悪とかきっちりわけられるものの方が世の中少ないんだろうな。この社会の理不尽さ、司法の嘘、人間の悪、家族の闇、色々盛り込まれてて、まだ消化しきれてないことが多く、良い意味で後味の悪い映画でした。
というか、人間の抽象的な心理状態を抽象的な状態そのままにしてよく映画という形に昇華できるな~!と感服。でも、心理サスペンス映画では絶対に無いですよ。

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あき

3.5真実

2017年9月17日
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この映画を観て、最後まで真実はわからない、それが現実なのだと思いました。しかし判決は下されます。誰が人を本当に裁くことができるのか?何の為に裁くのか?本当の悪はなんなのか?そんなことを鑑賞中には考えさせられます。
観終わったあとの後味は決して良くはありませんが、私は私なりの真実を見つけ、自分なりに答えを出しました。

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よし^_^

2.5是枝監督、しんどいわ

2017年9月16日
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本当の所はどうなるの。真実はひとつじゃぁないんだ。普通ってなに?

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ミヤミヤミヤ

3.5三度目の被害者は

2017年9月16日
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鑑賞方法:映画館

若干期待しすぎたと思ったが、それでも十分楽しめた。
会うたびに証言が変わる被告人、ある秘密を抱えていた被害者とその娘。そして三度目の殺人の被害者は...、といった内容。
おそらく誰も予想出来ないような、そんな衝撃の結末へと向かっていく。
物語は始まりから終わりまでずーっと重たいし、暗い。そして結末以外で盛り上がるところや驚くようなシーンはないと思う。もっと観客を驚かせるようなシーンがあればよかったし、さらに複雑なストーリーにすればもっといい作品になったのではないかと感じた。

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Stockholm

4.0良い意味で

2017年9月16日
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後に尾を引く、なかなか良い作品だったと思います。

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万年係長

1.5観客を置き去りに

2017年9月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

寝られる

福山雅治さんと役所広司さんは、期待通り凄みのある好演。広瀬すずさんも、凛とした存在感でした。けど全編に渡る会話劇はサスペンスでもスリラーでもなく、淡々と。拘置所でのカット割りもワンパターンで、退屈が続く。舞台なら面白いのかな。けどこれ、WOWWOWでいいやつだ。伏線回収に期待したけど、ラストも見事に投げっぱなし。すみません後から知ったのですが、いつも観客を置き去りにする苦手な監督さんでした。

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Cディレクターシネオの最新映画レビュー

2.5う~~んッ

2017年9月16日
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福山さんはカッコ良かった。
役所さんの演技も良かった。
……監督さんの映画が合わないのか?
落ちがわかってる映画は長い。
人間模様や背景がすごく描かれてて…
おバカな自分には理解するのに時間がかかる。
一緒に行った20才の娘は寝てた。
となりのおばちゃんも寝てた。笑

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Tuji

4.5人を裁くとはどういうことなのか

2017年9月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

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Kaz

3.0他人の意見が気になってしょうがない

2017年9月16日
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とにかく全編を通して、重くて暗い。かつての邦画を思い出させる映画だなと感じました。
答えがなくてもやもやしながら、だめだ、この映画は、面白くないと切り捨ててはみたものの、一緒に行った友達にどう思った?と興味シンシンに意見を聞き、家に帰ってからはレビューを一通り読みあさる。他人はどう理解したんだろう?どう消化したんだろう?高評価なんだろうか?低評価?
人の意見が気になって気になってしょうがない映画でした。

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文太朗

3.0是枝さん!なにか寂しいっす!

2017年9月16日
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曽羅密

3.5優しすぎる男たちの物語

2017年9月16日
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あまり評判が良くなかったので、寝るつもりで見に行ったが、結局夢中で見てしまった。
でも、もっと短くまとめられる話だったのではないかなあ。

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uttiee56

3.5真実はひとつじゃない

2017年9月15日
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em

4.5是枝監督の最高傑作

2017年9月15日
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鑑賞方法:映画館

群盲象を評する。
彼は、象なのか、カナリアなのか、
はたまた別のものなのかと思って見ていたが、器、でしたか。
「…それは素敵な話ですねぇ」
このセリフの役所さんに刮目!!

人間の普遍的なテーマと
現代日本の社会的テーマ、
名演と映像が絡まり合った傑作でした。
さらにエイナウディの音楽が素晴らしい。
ずっと聴いていたかった。
彼が指摘する通り現代の羅生門であり、
個人的には接見シーンでデッドマンウォーキングを髣髴としました。

死を覚悟しカナリアを自らの手で殺した三隅。娑婆の世界は彼にとって炭坑だったのか。
そして一匹だけ逃したのは、
神を気取る彼の気まぐれか、
それともごく僅かな生への願いか。
まあ前者かな。

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yao77

3.5難しかった..

2017年9月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

興奮

難しい

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kan-san

3.5福山雅治の顔が

2017年9月15日
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鑑賞方法:映画館

邪魔しなかった(笑)

役所広司は
味があるね〜

終わり方も
良かったと思う‼︎

真相は
当人にしか
わからない事だからね‼︎

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snowball

3.0映画IQが必要な作品

2017年9月15日
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知識ではなく、映像から何かを読み取る力が必要。
是枝監督らしい絵で見せる作品。
役所広司という中身の詰まった天才が演じる、
阿呆とも勇者ともとれる犯人役。
サイコパスらしい丁寧な物腰が本当にリアルで引き込まれる。
対する福山雅治演じる弁護士役も、
決していい人ではないが悪い人でもなく、人間くさくて引き込まれる。
人は何をもって裁くのか、法廷ドラマとしてはありがちなテーマなのに
ここまで引き込まれるのは、
役者の持つ演技力とそれを引き出した是枝監督の技量によるものだなぁと思う。

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しゅり

3.5やるせない

2017年9月15日
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人のためでなく
ましてや自分のためでもない
正義や悪でもなく
真実はひとつなのにそこになんの意味も持たない

世の中はウソばかり真実すらもウソっぽい
映画やドラマの見過ぎなのかもしれませんが真実は真実 本音と建前的なね

そもそも生まれたことに意味を持たせたいのは人間だから
考える葦だから仕方がない、当然答えがあるわけもない
人と微生物の違いを明確に説明できる人なんて居ないのかも知れないな〜〜

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カルヴェロ

1.5寝た

2017年9月15日
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あかん。
退屈。

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ゾノゾノゾノゾノ