三度目の殺人のレビュー・感想・評価
全487件中、241~260件目を表示
社会派作品もいけるね是枝監督
殺人を犯した人間と弁護士、その真相。実に見応えあった。
画面的には地味なのだが退屈せず。敢えて装飾を排した演出に監督の自信と力量を感じた。
役所広司の得体のしれなさスゴイ。ヘヴィな役どころを演じ切る広瀬すずには頼もしさすら感じる。
真実がはっきりしないでモヤモヤ着地という作りだが自分はクリアに思えた。曖昧なのは彼がそう望んだから。タイトルが答えだ。
よりヨーロッパ的な映画
是枝作品は紋切型のハッピーエンド、バッドエンドな作品は今までもなかったけど本作品は物語の舞台や設定も相まってより一層その色が濃く出ていた。
それでもこれまでの作品は割とその後いい方向に進んでいく予兆があったけど、本作品はそれも解らず観客に委ねているから評価が割れるところだろう。
テーマがテーマだし、宗教的な観点も人によっては感じる点や映像がより一層ヨーロピアンな雰囲気を醸し出していたように思う。
しかし、リアルに法廷があんな感じなら裁判て何なんだろうなぁ。
凶器、途中で変わってなかった?
冒頭で三隅が使用した凶器は金槌、重盛が検察で証拠物件を確認をした時には血の付いたモンキーレンチが映っていたが、凶器が違っていたの?三隅の犯した事件と、重盛の事件は別物だったの?ただの見間違い?頭悪い私にはモヤモヤしか残らん作品でした。2回観る元気ないし、、、誰か観た人教えてほしいなぁ。
余韻が残る
一言で言うと、答えを出さない映画。
役所広司さん演じる殺人被告の心の闇や愛憎を、ゆっくりと穏やかに紡いでいく。
もっと大きな事実が明らかになったり、福山雅治演じる弁護士が、もっと大きな賭けに出たりなどという「劇場型」を少し期待したが、違った。
被告が証言を翻すことを一つの山場にして、真偽は分からず、という内容も、今回の映画の淡々とした撮り方からして受け取りやすかった。
結局
役所広司が殺人犯で、被害者のムスメを演じた広瀬すずをかばって、裁判途中で自白を変えて俺は殺って無いと言い出したんだろうね。
それにしても今時自白だけで死刑にできるんだろうか。
返り血を浴びてたろうし、ガソリンかけて遺体燃やしてるし、何らかの物証が見つからなかったこと自体が現実実がない映画ですね。
解釈はわかれるかも
難しい、とのレビューをいくつも見て、覚悟して観に行ったので、そこまで難解には感じませんでした。登場人物たちの台詞を1つずつ考えながら観れば、そんなに意味のわからない映画ではないと思います。「生まれてこなければよかった人間は存在するのか」と「裁かれる人は誰が決めるのか」がテーマでしょうか。とにかく役所さんの「空っぽの器」の演技が素晴らしくて、圧巻でした。
是枝マジック
映像に引き込まれ、役者の熱演に心地よく振り回された。まぁやっぱり役所さんが圧巻かな。この、良い人・悪い人・生きるべき人・死ぬべき人という枠には入りきらない人。かと言ってサイコパスとか、信心深いわけでもないんじゃないかなぁ。
良い具合にモヤモヤさせられて、考えさせられました。是枝作品の醍醐味なので、私は好きですがスッキリしたい人にはオススメできません。。
役所広司さんの怪演
難しい割に、残るものは少なく、正直観ても観なくてもいい、というのが全体通しての感想です。ただし役所広司さんの演技は怪演と言っていいでしょう。そこだけが不気味な余韻を残して映画が終わります。
「三度目の殺人」の意味は映画を観終わっても私はよくわかりませんでしたが、友人と話していて、ああそういうこと?と理解しました。主題となるものは福山さん主演の映画で「容疑者Xの献身」と共通するものを感じます。ですが福山さん・役所さんら俳優陣からの演技からはいまいち伝わりませんでした。
監督と俳優陣との考え方に微妙な食い違いがあるのかも。その点を踏まえ、役所さんの演技も踏まえ、評価は3.0としました。
是枝裕和ならではの濃厚さ
最初はどこでもあるようなテーマだと。
人を裁くって誰の権力?
罪の深さは何で測る?
だが、見たあと、本当のことがわからないまま。
誰が嘘を付いてるの?
誰が誰を庇っているの?
本当は正解ってあるかなー
是枝監督はこの映画で人に問いかける。
これこそこの映画の斬新さ・面白さ。
この世に、あやふやなものばかり。
ペースはスローだが、
徐々に感情そのものが高まっていく。
ガラス一面で分けられた部屋。
窓からの光と、それゆえの影。
犯人ー弁護士:二人の対峙と理解。
その部屋の外。
観客が先に知る半分の真相。
語らなかった残りの半分。
ただ、弁護士は心が揺れる。
「犯人は自分をも殺した」という一説もあるが。。
実際に、誰が殺した?
三隅が殺した?
咲が殺した?
分からない。
それとも、
弁護士も殺した?
彼は最後に三隅の味方にもなっている。
本当の犯人ではないが、頭の中で「殺人」もした。
だから3度目。
だから、三隅と弁護士の二重露出ショットは印象深かった。
だから最後に弁護士も二人のように左の頬を撫でた。
その動きは、彼も「犯行を起こした」証拠なのかもしれない。
(あくまでも自分の解釈)
役所さんの演技やっぱりうまかった!感動した。
でも福山さんは表情の変化があまりにも不自然のように見える。
う~ん・・
地上波と映画館でも見た。邦画はちょうど一年で地上波であるんだな~是枝作品がカンヌで賞を取ったから!?キャストはいい。内容は解釈に寄るかな。人は人を裁けない・・ということか!?「三度目の殺人」の解釈が人それぞれだ。映画を観た他の観客はモヤモヤ感のままスッキリしないで帰ったみたいだ。う~ん・・
奥が深い
映画を見終わって、、、
正直、「えっ、ここで終わるの?」と思いました。
三隅の真意に気が付いたあと、
まだ裁判を続けたとしたら...。
死刑にならなかったとしても、
年齢としては厳しいかもしれませんが、
そんな「だたの器」という人間性が
将来の「三度目の殺人」を生み出すという
連鎖を示唆しているようにも感じました。
そしてそれが、ここで話が終わる
(死刑が言い渡される)理由でもあるかもしれません。
なぜ「三度目」なのか?
福山雅治の映画は
今まで避けてきた。
テレビドラマの福山雅治は嫌いではない。
でもあの「一本調子」な演技に対して
お金を払って劇場まで足を運ぶ、
とまではいかない俳優さんだった
でも今回劇場まで足を運んでみよう
と思ったのは、予告で見た
役所広司から出る「オーラ」と
渡辺謙主演の「怒り」で
その演技力に驚かされた
広瀬すずが出ていたから。
その結果。うーん。
「それ」以上でも以下でも無かった。
と言うのが素直な感想だった。
予告を見たときの
期待感以上のものは無かったし
かといって、それ以下でも無かった。
そもそも難しい映画だった。
そしてとてつもなく重い映画。
加えて物語は終始、
役所広司演じる三隅に翻弄し続けられる。
何が真実かわからないまま物語は進む。
その真偽は観客に問いかけられ
観客自身に答えを委ねられる。
そんな映画だった。
観終わった後
しっくりこない点が一つあった。
映画のタイトルの「三度目の殺人」
とは、どう言う意味なんだろう?
帰宅後このアプリのレビューを眺めていると
こんなレビューがあった。
『三隅は自ら死刑を選んだ。
自らを殺める事こそが
「三度目の殺人」なのだ』
ものすごくしっくりきた。
三度目の殺人の意味が分かった
ほとんどが役所さんと福山さんの接見が重要なシーンになってます。犯人が被害者の娘の為に発言を翻したのが良く分かりました。淡々とした映画ですがじわじわと心に染みる作品でした。
切なくて、重たかったかな
役所広司さんが素敵でしたね。さすが!!って感じ、表情でその人の感情が演じきれてて凄かったです。
ちょっと裁判での大どんでん返しも期待しちゃいましたが、HEROじゃないんだから、熱血に裁判やり直したりしないんですね。それもまた世の中そんなに感動もんばっかじゃないんだぞ!って感じで良かったです。
器は考えることはしない
シャー・アズナブルの言葉を思い出した。
「器は考えることはしない。注がれた人の総意に従って行動するだけ」
自暴自棄になった犯人が器となる。それに翻弄されるだけの福山雅治。
中身の抜け落ちた映画。つまらん。
3度目の殺人とは、2度の殺人事件ののち、3度目に役所広司が自分自身を殺して器になったということ。
全487件中、241~260件目を表示