劇場公開日 2017年9月9日

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「この救出作戦を 美化するかのような映画でもなく、 大声で戦争反対を...」ダンケルク MAYyartsさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この救出作戦を 美化するかのような映画でもなく、 大声で戦争反対を...

2017年10月1日
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鑑賞方法:映画館

この救出作戦を
美化するかのような映画でもなく、
大声で戦争反対を叫ぶ映画でもなく、
主人公たちの心の葛藤とか思いを
強調するでもなく、
ただ事実を淡々と描いている、
そんな雰囲気の映画でした。

しかし、逆にそれが観る側の心をつかみ、
お腹の底から魂を鷲掴みにされた感じです。

歴史は偉い人が作ってるんじゃなく、
普通の人たちのそれぞれの積み重ねっていうか、
私たちひとりひとりの行動が
大きなうねりとなって、
できていくのかな、
そんなことを感じました。

教科書だと、
数行で書かれるだけの出来事も、
その数行には何千何万、
何十万人の人々がいて、
そういうひとりひとりに思いを
はせるっていうか、
ひとりひとりに対して
想像力をもつ必要がある。
そう感じました。
それは歴史だけじゃなく。

あと、
戦地で生き残ったおじいちゃんが、
その体験を語らないという話を
聞いたりしますが、
なんとなくその理由が
わかった気がしました。

うまくこの感情、感想を
伝える文章力がないのが悔しい。

普段お祭りハリウッドムービーばっかり
観てますが、
深くていい映画でした。

やっぱり、どんなことがあっても
戦争はダメ。
今の世界情勢を思うと、
武力以外で解決して欲しいです。

MAYyarts