スノーデンのレビュー・感想・評価
全186件中、81~100件目を表示
良くも悪くもオリバーストーン
スノーデンを扱った映画ということで、かなり期待して見たが
期待が高すぎたかな。
ちょっとがっかりした。
あーこの映画見たよー。見たことありますよー。
そうだー、オリバーストーンの映画だー。
スノーデンという人物に関してもそのカノジョのことはあまり知らなかったが、それ以外はみんなよく知るスノーデンでしょう?
スノーデンってそういうことをした人。スノーデンの告発の内容はこう。
みんな知ってる部分でしょ?
それをいつもの伝記ものを作る時のオリバーストーンのパターンに載せただけという。
いや、悪い映画じゃないし、あのダークなシーンにあの音楽とあの映像を入れるのってちょっと想像を超えててすげーな!オリバーストーンやっぱりすげーなって、ちょっとなったけどさ。
ほかにもスノーデンとカノジョの感じとかちょっといいなと思ったけどさ。
あと、その基地なんかの映像にはとても興味を持ったけどさ。
この全体を通してこれだけかと思うと、まあ、なんというかそれなりに終わってみたらがっかり感が残るんですよ。
いやあ、もっと見たかったよ。色々。
こんなはずじゃないよ。
でも、ねえ。
監視国家
2013年に世界中を震撼させた事件。
日本でも大きく報じられた事は記憶してるが、正直、機密漏洩ってぐらいにしか知らない。
アメリカ国家安全保障局、通称“NSA”の元職員、エドワード・スノーデンが暴露した個人情報監視の事実。
本作を見て初めて詳しい概要を知ったようなもんだが(オスカーを受賞したドキュメンタリーは未見)、これが事実ならば、空恐ろしい。
アメリカが、個人はおろか世界中をも監視している。監視カメラ、パソコン、SNSを通じて。
隠し事の無い、個人に開けた国家とは真逆の実態。
映画は、オリヴァー・ストーンらしい社会への疑問を投げ掛け、お堅く小難しい点もあるものの、エドワード・スノーデンの実像と何故彼が告発に至ったかに迫る。
その動機は大体は予想は付いた。
元々スノーデンは愛国者だった。軍に入り、ブ○シ○反対にも署名しないほど。
除隊後、そのハイテク機器への類い稀な知識を買われ、CIAそしてNSAに勤務。国家の理想を信じて。
が…、
全てを捧げるほど信じていたものへ募る不審。失望、落胆。
この偉大な国は、自由と平等、正義と理想の象徴ではなかったのか。
日本人にとっては遠い国の事件…で済まされない。
数年間、日本の米軍基地に勤務していたスノーデン。
その時、日本中を監視していたという…。
日本は本当に、かの国の属国なのか。
添い遂げるラブストーリー
NSA vs スノーデンの戦いを描いた作品かなって思って観たら、
これ、愛の物語だった
シャイリーン・ウッドリー演じるリンゼイが
可愛くて 良くできたカノジョだった
スノーデンの行動原理はカノジョに大分依拠してた
ずっとスノーデンの寄り添って、愛し合ってケンカして
で、ラストのエンドロールで言及されるレンゼイの決断、凄い愛やねー
NSAの問題は、
生活者(国民)にオプトイン/オプトアウトの選択権が欠けていることと捉えた
知らずに・勝手にオプトインされているのはアンフェアでしょう、
生活者にその是非を問いたい!がスノーデンの主張かと
パーフェクトな安全と
パーフェクトな自由の両立は 無理なので、
安全保障のために自由に幾らかの制約を〜と言及する
コービンの論理は一理あると思うし、全部否定されるものじゃないと思う
欠けているのは、生活者の同意が無いこと
これを政権選択の時の争点として是非を問う機会を通過していれば、ここまで問題拡大しなかったにと想像した
けど、そんな簡単には物事は進まないか、 難しい課題
想像してたより凄い事が起こってたいた
中判とてもダルかった。何やってるかも分からないし同じ事の繰り返しのようで付いていけなかった。
終盤やっと動き始めスノーデンがやる事のリスクと重大さが分かり、なるほどとは思ったけど、ドラマ性は薄かったように思えた。
実際のニュースではスノーデンがアメリカの機密を暴露してロシアに亡命したくらいしか理解してなかったけど、はるかに恐ろしい事が起こっており、アメリカを敵に回して偉大な事をやってのけたのだなと驚いた。
全ての情報が監視下にあるなんてSF映画みたいな都市伝説みたいな事はすでに起こってた事の恐ろしさ。スノーデンが亡命しても何も変わってないんじゃないの?と思っていたら、アメリカでは重大な事件として色々変わってたのだね。
表向きなだけで情報は今も全て把握されてる気はするけど…
スノーデンと言う人の見方がこの映画を観る前後で全く変わってしまう。
功罪半ばする
上映が遅く、今さらながらの鑑賞。
ネットの裏の使われ方、同盟国に対する裏工作・・・
まぁ、アメリカがやらないわけがない?
公益の一面もあるだろうが、機密情報持ち出しもあるなら、帰国できないのは仕方がない気も。
自己主張を控えたオリバー・ストーン
オリバー・ストーンはなんか苦手。自分の価値観を映画にべっとりと貼り付けてそれを観客に押し付けられるような気分にさせられるからだ。なんとなく、映画からストーンの「俺様感」を見つけてしまう。正直、「スノーデン」はどうかなぁ?と思っていた。スノーデンの伝記を装ってストーンの自己主張が始まるのかも?なんて思っていた。まぁ実際そういう部分もないわけではないのだけれど、でも実際の作品を見たら、なんかオリバー・ストーンちゃんと一歩引いて客観的な演出してました。意外や意外、「スノーデン」しっかり楽しめました。やっぱりちょっと頭でっかちな感じは相変わらずオリバー・ストーンぽいなって感じはしたものの。
何より、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの演技がとても良くって、いつもと声色を変えてスノーデンを完全に自分の中に落とし込んだ演技。彼の大きな存在感があることで、この映画が「オリバー・ストーン映画」ではなく列記とした「ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の伝記ドラマ映画」として成立した感じ。最も観客に近い視点を持つ役柄として登場するシャイリーン・ウッドリーや、どんな映画でももう憎らしい程に達者で巧いメリッサ・レオも含めて演者がとても良く、ドラマティックで見ごたえがあった。
これは現在進行形の事件であり問題の話。今後どう展開していくのかもまだ不明瞭なこと。もちろん、知らずに監視されているというのは気分が悪いものだし、映画を見ていても、実に単純に「怖い」という思いが沸いてきた。これだけインターネットが普及していながらも、社会がまだインターネットに対し未熟な発達しかしていない(社会の発達をネットの発達が追い抜いてしまった)今、一度ちゃんと現実社会とネット社会のそれぞれの在り方についてきちんと考え、自分の手で守れるものは守らなければならないと改めて思った。
諜報戦争の最前線に
元CIA職員が愛した国家を裏切る話
冒頭から、ジョセフ・ゴードン・レビットの演技、発音にやられた。
ほんとになんでも成り切る役者だと改めて思った。
スノーデンのドキュメンタリー「シチズンフォー」は見ていたが、あまり内容が入って来なかったの対して、
こちらの作品はさすが巨匠オリバー・ストーン、わかり易く上手く映画として作り上げていた。
多少のフィクションは盛り込みつつも、真実と諜報機関の実態、スノーデンがもたらした影響が素人ながら把握できた。
時系列を入れ替えつつ進む展開なので、ちょっとだけ混乱したり、現実感が無くなってしまう所もあったように感じたが、映画として面白く見れたので自分は満足だ。
キャストを全然見ていなかったので、ニコラス・ケイジが出てきた時はちょっと驚いたし、「ザ・ロック」でもオタクCIA役をしていたので何故か嬉しくなってしまった。
スノーデンがこんなに重要なポストに就いていたなんて知らなかったし、海兵隊訓練も受けていて、愛国心の強い青年だったとは・・・
国防の為に行う諜報活動、法律を書き換えて、何でもありにしてしまうなんて、こんな映画みたいな事が実際起きていたなんて全く知らなかった。
自分はPCやネットに詳しくは無い、どんな仕組みで動いているのか、どう管理しているのか知らない。
でも、得体の知れないモノを使っていると自覚はしていたし、仕組みを知らないだけで、知っている人からすればなんでも出来るのだろうなとは思っていた。
だから、主人公が個人情報をグーグル検索以上に簡単に検索できたり、カメラを起動して盗撮したりできる事に驚きは無かった。
まあ、主人公も技術と言うより実行している機関があることに驚いていたのかもしれないが。
人との繋がりを駆使して、弱みを握り、なんでも思うがままにしていく情報機関の横暴には驚かされたし、国防のためとは言えやり過ぎだと思う主人公の
気持ちも理解できたし、背筋が凍った。
彼女はそんなの気にしないと言って理解してくれなかったが、どんな手段でも使う相手に無知でいる事ほど恐ろしい事はないと痛感させられた。
自分も関係ないから気にしないと思っていたので、考えを改めさせられた。かと言って何か対策えを取るわけではないが、知識としてと気構えとしてこの作品を見れて良かった。
実際にスノーデンがニュースに出た時は、あまり関心もなかったし、ただの裏切り者が機密情報盗んで亡命したんだろ?ぐらいにしか思っていなかったが、この作品で、彼が世界に伝えたかった事、愛国故の勇気ある裏切りである事がわかったし、後世に伝えなければならない大事件の知識としてとても勉強になった。
全てを鵜呑みにしないが、彼の事を少しだけ理解できたような気がする。
劇中セリフより
「安全に遊ぶためには、入場料を払わなければならない」
安全のための監視、束縛はある程度の自由のために必要不可欠だ。
度が過ぎると自由の阻害でしかないし、甘いと守れない。
安全と自由はどうすれば手に入るのだろうか?
あっという間の135分!
こういう映画を観ると世界の日常は所詮アメリカの掌の中…とか思ってしまう
アメリカの機嫌を損ねたら今の日常なんて簡単にひっくり返ってしまうんですね
何が正義で悪なのか…
考えると虚しくなりますね〜
新しい大統領になってこの映画に取り上げられた問題はどうなるんでしょうかね?
4,2 ドキュメンタリーも見ましたが、やはりこちらの方がわかりやす...
4,2 ドキュメンタリーも見ましたが、やはりこちらの方がわかりやすかったです。ネット社会の恐ろしさを痛感しました。家に帰ってスカイプのカメラを思わず外してしまいました。善か悪かは兎も角、今後何処までネットが進むのか慎重さを持って対処して行きたいと感じました。
Macのカメラを塞ぎたくなる
事実は知っていたけど背景は全く知らなかった、エドワード・スノーデンの実話を元にした映画。好きな俳優さんの一人であるジョセフ・ゴードン・レヴィットさんが演じるという事で観てきました。
これが実話なのか…と思うと、ある程度分かっていた事でも、やはり怖いな、と。今、映画を観ている自分達が逆にスクリーンの裏から監視されているのではないか…?家に帰ってから、パソコンのカメラをマスキングテープで塞ぎたくなります。
米国では今日でも賛否両論あるようですが(当然、彼の行いによって救われた人もいれば、被害を被った人も多くいるでしょうから)彼は真の愛国者だったからこそ、この行動を起こしたのだろうと、映画を観て背景を知る事で、感じました。最後のシーンは、ジョセフから気づいたらスノーデン本人に変わっていて、現在に繋がったところが、うわ!っと驚くと同時に、ああ映画じゃなくてこれは事実だったと再認識させられました。彼の行動は正しい事だったのか…結論は出せないけれど、涙が溢れる瞬間でした。
観て損はない映画だと思います。
勉強
アメリカ政府がテロ行為の防止を名目に秘密裏に行なっていた電話やメール、写真などのありとあらゆる個人情報データを1つに集約するPRISM計画に関与したエドワードスノーデンが2013年にそのアメリカの行為の異常さを全世界に公表し、啓発と監督を促すために行動した実話を描いた社会派映画。
こんなことが起きてたなんて知らなかったです。。しかもたったの4年前にして。。無知を実感しました。。
実話を基にした作品で派手な展開があるわけではないし、わかりやすい内容になっているとも言い難いがこんなあり得ないことがこんな最近起こっていたのかと勉強にはなった。
リンゼイが最終的にエドワードの元に戻ってきたっていうラストのテロップに感動したのとエドワードが未だアメリカから犯罪者として追われていてロシアに亡命して滞在許可を得ているという状況にドン引きした。
亡命って今の時代でも存在する言葉なのかとも思った怖い話。
「なぎ」は弓へんに前の旧字体その下に刀
ジョセフ・ゴードン=レビットという役者を常に注目している。初めは『インセプション』。バッドマンのロビン役や、ビル間の綱渡りも観た。この俳優を日本に例えるならば・・・堺雅人は顔が似ている。しかし、一番そのポジションは草彅剛なのではないだろうか?飄々としていて、役柄をきちんと把握し表現する。非常に器用な役者なのだろう。
そんな人がこの稀代のホイッスルブロワーを演じる今作品は、オリバーストーン監督なのになかなか上映館が少なく、観ることが困難だった。
で、やっと東武練馬なんて初めて行く場所で観たのだが、さすがオリバー監督の作り込み、これぞハリウッドなのだろうと噛みしめた。バックに流れる音楽もその時の主人公の心情や情景をきちんと表現しているので、丁寧にその気持ちを捉えることができる。
ただし・・・如何せん、プロットが難しすぎ。頭が悪いから映画で起こってる出来事がどれだけマズいことなのかを実感として受け止められずに映像が流れてしまう。それは現に実際に起きた事件自体が未だ全容の解明に届かず、当の本人はモスクワの霧の中に身を潜める状況だからである。そして、難解なコンピュータープログラム。『プリズム』『Xファイルスコア』等々、このプログラムが一体どういう仕組みで情報を抜き取ることができるのか、頭が整理できない内からドンドン話が進んで言ってしまう。
しかし、壁一面の遠隔映像で上司からの威圧的な話や家族のプライベート情報の人質等でスノーデンがこの状況の暴露を決意するところから香港経由のモスクワ行き迄は疾走感を持って観れた。スパイ映画さながらの逃走劇はこれが本当に行われたとしたら、綱渡りではないが、強い運を感じざるを得ない。特にルービックキューブの件は、伏線の回収も相俟って、緊張のアイデアだったと感じた。
ラスト、トークショーが終わった後のあのスノーデンは、本人ではないだろうか?多分・・・
追記
何故、スノーデンは全てを犠牲にして暴露することを決意したのか?
『てんかん』という病気が発症するシーンは2回。一つはパスタを作る場面。もう一つは友人のパーティにおいて、恋人が男と仲良く談笑している姿を目撃してしまった場面。前半は湯気、後半は飛ばしていたドローンの点滅。日常に常につきまとう発症のきっかけ。その地雷はどこに埋まっているのか誰にも分からない。常にそのきっかけが自分を縛り続ける。常に常に・・・
勿論、『てんかん』そのものが死と直結する症状では殆どない。只、これはある意味精神的な部分においては『死』よりも自分を蝕む悪魔であろうことは想像に難くない。より高度な仕事や生活を望み安定させる人生そのものが、この悪魔との契約を結ばなければならない矛盾なのだろう。摂薬すれば思考が覚束なくなり生活の維持は困難。しなければ悪魔が鎌首を振る。
勿論、持ち前の正義感が土台なのだろうが、彼は国家だけでなく自分自身の病気からも逃げなければならない身の上だった訳だ。
スノーデンという人間の本性はそれを観た人それぞれの感想なのだろうが、しかしこの顛末は彼のみが考え実行したことであり、それを誰も非難してはならない。
それこそが『自由』なのだから。
とかく、『自由』は面倒くさい。そして、『自由』は眩しい・・・
全186件中、81~100件目を表示