海を感じる時

劇場公開日:

海を感じる時

解説

作家の中沢けいが1978年に発表し、当時18歳で第21回群像新人賞を受賞した文壇デビュー作を、市川由依の主演で映画化。原作は発表当時、現役女子高生が書いたスキャンダラスな作品として話題を呼んだ作品で、愛を知らない少女がひとりの男と出会い、女へと目覚めていく姿を描いた。ある日、授業をさぼり新聞部の部室で暇つぶしをしていた女子高生の恵美子は、3年生の先輩・洋から突然キスを迫られる。洋は「ただ女の人の体に興味があっただけ」と言い放ち、相手は誰でもよかったというが、父親を亡くし、厳格な母に育てられて愛を知らずにいた恵美子は、それでも洋を求め、何度も体を重ねる。やがて洋は進学のため上京し、恵美子もその後を追って東京の花屋に就職するが……。「blue」「僕は妹に恋をする」など繊細な作品で知られる安藤尋が監督、脚本は「戦争と一人の女」「大島村騒動記」の荒井晴彦。

2014年製作/118分/R15+/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2014年9月13日

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(C)2014「海を感じる時」製作委員会

映画レビュー

3.5文学的なまどろっこしい台詞回しがはまっている

2023年9月22日
iPhoneアプリから投稿

主演の2人の演技が良くって引き込まれた。
文学的なまどろっこしい台詞回しと、軽薄な目をした池松壮亮がしっくりはまっているのが面白い。
性愛の話が物語の中心に居座っているので、濡れ場が多いけど、湿度を感じる文学的で綺麗な濡れ場だった。

エンディングの終わり方と音楽の入り方かっこいい。
この物語の2人はきっと精神の成長度合いが噛み合ってなくって悲しい。
blueのときもだけどこの安藤監督の
人間としてクズの人物の描き方が悲しくも美しいのが良い。
日本的映画のしっとりとした良さがあって良いもの観たな〜とゆう感覚。
洋服のスタイリングも良い。恵美子が贅沢もせず、余分な服を持っていないのが分かる。(でも絶妙にちゃんと可愛い感じもある)
お母さんのちょっと丈が長いシャツとかこの時代でも
1つ古いシルエットなのとか良スタイリング。

近前代の映画を描くと日本映画はスタイリングとか部屋の感じが安っぽいのが多いので
そこが気にならないのが嬉しい。
はっきり時代を明記していないので、よくわからない時代に取り残されてた浮遊した時間に閉じ込められてるようにも見えるのが小説的な感覚をより感じる。

配信で鑑賞

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madu

5.0市川由衣は可愛い

2023年5月28日
iPhoneアプリから投稿

ターミネーター2の方が面白かった

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ミスター

3.0誰でも良かったのは

2022年9月22日
iPhoneアプリから投稿

都合の良い時だけ弄ぶのにあとは自分を無視したり避けたりする、いわゆるクズ男の浩に愛を打ち明け続け身体を捧げ続け、高校時代からずっと執着して、家族関係も大学進学もぶち壊しにして、浩を追っかけるためだけに上京。

長い年月にわたって同じことを繰り返し、ようやく振り向いてもらって、同棲を持ちかけられる。良かったやん!ハッピーエンドやんけ!

と思いきや、ハッピーエンドが見えた途端、主人公は行きずりのサラリーマンとあっさりセックス。ええええ。

「誰でも良かった」のは本当は浩ではなく、主人公の方やったんや……
主人公も、サラリーマンとのセックスの後でそのことに気づいてしまい、浩への執着が薄くなる。そして実家に戻り、家族全員が揃っていた頃の思い出に浸る。

主人公の行動の理由が父親の不在なんだとしたら、あまりにも短絡的過ぎるから何か理由を示されるのかと思ったが、特に理由は無いまま終わってしまった。
これじゃただの自己承認欲求メンヘラヤリマンやんけ!
もしかして本人も自分の行動の理由がわからないから、あんなフワッとした終わり方だったのかな。

でも不思議なことに、自己承認欲求メンヘラヤリマンの気持ちはめちゃくちゃわかる。誰でも良いから求められたい、必要とされたい、でも自分の心まで必要とされるのはなんか違う。嫌だ。

誰かを追いかけたり股を開いたりあれこれ悩んだりしなくても無防備に愛されていて受け入れられていたあの頃。それが実家=海であり、彼女にとって本当に海を感じる時とは、あの頃のようにまた誰かに無条件に受け入れてもらえた時なんだろうな。

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ケロケロケロッピ

1.0『当時の』学生映画

2021年8月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

原作にはもう少し文学を感じたが・・・唯一エンディングが美しい❗

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mark108hello
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