パッセンジャーのレビュー・感想・評価
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美男美女でなければ、この状況はホラー
だって宇宙船の中で目覚めたのがたった2人ですよ。キモい中年男と美少女とか、鬼ババアみたいな女と紅顔の美少年とかの組み合わせだったら、ロマンチックどころか怖い話になってしまうよね。
ともあれ、単純なロマンチックサスペンスではないことだけは確か。クリス・プラットは陽気なナイスガイの役が多いが、今回は陰のある役。これもなかなか悪くない。ジェニファー・ローレンスも上品な魅力があっていいけど、この女優さんはもっと泥臭い役の方が演技力を活かせる気がする。
それでも、メインの2人に、アンドロイド役のマイケル・シーン、ちょこっと出てくるローレンス・フィッシュバーンだけで、ほぼ全編の緊張感を持続させる演技と演出はさすが。宇宙船内のセットもよくできていて、お金かけたんだろうなあという印象を受けた。
Happy End ?
観たことはあったのに、なぜかラスト等を忘れていた作品です。
偶然にもWOWOWでやっていたので再度鑑賞。
途中のシーンはところどころ覚えていて、彼が宇宙に放出された後、彼女のコードが届かずに死亡。そんな感じだったかなぁ等と記憶をたどり寄せながら観た。
ラスト。光も土もないところであんな風に森林化する訳はないのだが、美しい光景だった。
①子供は生まれなかったのか?
②到着の4ヶ月前に目覚める理由は?
③理想の世界では本当に人間が住めるのか?
④1年後に帰ることにしていた彼女はどうやって冬眠ポットに入るのか
⑤お金が使えない理想郷でどうやって働き生活するのか
⑥水や食料は人間に害はないのか
等など、突っ込みどころは満載だが、とても素敵なラブストーリーだった。
何もかもが、ロマンティック過ぎます!!
90年先に到着する星へ向かう宇宙船アヴァロン号で冬眠中に
冬眠ポッドの不具合で、目覚めてしまったジム(クリス・プラット)
相手をしてくれるのはアンドロイドのバーテンダーのアーサーただ1人。
孤独に耐えて一年。
ジムは葛藤の末、冬眠中の美しい女性オーロラ
(ジェニファー・ローレンス)を起こしてしまいます。
(アーサーに固く口止めして・・・)
起こされた小説家のオーロラは失意のドン底。
宇宙船アヴァロン号は素晴らしい設備と機能性と娯楽設備を
備えています。
バーチャルなダンス設備、バスケットボール・ゲームの出来る空間。
ジムの払ったスタンダードコースとオーロラの高いコースでは
コーヒーの種類も食事のメニューも大違いなのです。
(ただしバーのお酒は飲み放題・選び放題ですけど)
兎も角、宇宙船にはこの先88年、ジムとオーロラの二人しか居ないのです。
結論はこの設定をオーロラが受け入れて楽しめるかどうか?
なのですが、
好きでもない男性と暮らす88年なのか?
愛する男性と暮らす幸せな88年なのか?
全く違った人生になります。
ピンチ(宇宙船が爆発しそうになる・・・)
その時オーロラは言うわけですよ。
「ジム、私にはあなたしか居ないのよ、絶対に一人にしないで!!」
この悲痛な叫び、
6年ぶりの2回目の鑑賞ですが、素敵でした。
特にハンサムではないけれど信頼出来る誠実なクリス・プラット、
ジェニファー・ローレンスがスタイル抜群で本当に美しくて、
低い声と背の高い大人っぽさと知的な小説家の設定、
夜間の室内プールで泳ぐお姿の神々しいこと。
スペクタルなSF大作のラブストーリーを大いに楽しみました。
設定に不満があるからこそ想像を掻き立てられる
さすがSONY、映像とBGMがカッコいい。
退屈しない内容。
教訓やメッセージは、映画のラストで語っている。
3度の視聴中に、あれこれ考えてしまったこと。
①オーロラは作家。残されていた本のストーリーが今作という可能性。例えば故障が原因で目覚めた最初の人がオーロラで、1年後故意にジムを目覚めさせたかもしれない。宇宙版のタイタニックだとすれば捏造は有り得る。
あるいは、
②ジムが最初に目覚めたのは偶然の故障ではなく、宇宙船のメンテナンスのためにあらかじめ仕組まれていた説。システムがジムを目覚めさせたとも言える。ジムが他の人を目覚めさせても罪ではなく、協力者を選ぶ権限が与えられている。
いろいろ考えることが出来て面白い作品。
オーロラがジムを嫌うまでの過程がよく描けていると思う
ストーリーと宇宙の映像美がとても良いSF映画。
オーロラはジムに冬眠ポッドから目覚めさせられたと気づかずに、徐々に恋愛関係に発展していき、2人で毎日を楽しむようになる。しかしバーテンダーの発言により、オーロラはジムに冬眠から目覚めさせられたのに気づく。怒りと絶望を感じ、ジムのことを生理的に無理というレベルで嫌うようになる。オーロラがジムに対して恋愛感情を持っていたところから、彼のことを視界に入れたくないほど嫌うようになる落差が凄まじい。ここがストーリーとして秀逸だと感じた。ジムとオーロラ、どちらの言い分も共感できるので、観ていて様々な感情が渦巻く。
また、宇宙船アヴァロン号が大きな故障を起こすに至るまでの、伏線の見せ方も上手くて良かった。液晶パネルがシャットダウンするときの映像の乱れや、ロボットが壁に向かってぶつかり続けるところから、これから大きな問題が起こりそうだという緊張感を、映画全体に与えているのが面白い。
最後はジムがアヴァロン号にいる人々を助けるために、命がけで行動する男前っぷりを見せる。そのため、最終的に彼に好感を持てるラストになるのも観ていて爽快だった。
気持ちは分かるぞ!でもアカンぞ!
近未来、地球から新しく居住する惑星への移動を始めた巨大客船の中、到着に120年もの時間がかかる移動のため、冬眠状態に置かれた5,000人の旅客。
ある小さな事故をきっかけに、設備の故障で目が覚めてしまった主人公ジムは、惑星の到着まであと90年もの時間が必要であることを知り愕然とする。
ポッドの修理を試みたり、巨大な旅客船の中を自由に行き来して満喫しようとしたり、なんとか帰還の道を探ってみたり、時間だけは死ぬほどあるので藻掻いてはみるものの、圧倒的な孤独に押しつぶされそうになる。
そんな時、ジムはポッドの中で眠る美しい女性に目を奪われる。
絶対ハズレのない男でお馴染み(私の中では)クリス・プラットがいつもと少しだけ違うテイストの役柄を好演。お相手オーロラ役のジェニファー・ローレンスとのイケメン&美女が並ぶ画力の強さ。孤独がテーマなだけに出演者は極端に少ないものの、この二人だけでもう絵的には十分。
なのに…またでて来るのかねモーフィアス君。
究極の孤独状態で迫られる究極の選択。その立場に自分が立ったら、と考えると、とても主人公を責めることはできないけど、ジェニファー姐さんからはガッツリ叱られてください。
もちろん物語は静かに進んで行きつつも、大きなトラブルを通じて物語がまた展開しているのだけど、それでもやっぱり根底には釈然としないものは残らんのかなぁとかいろいろ考えてしまった。
ただ、後味は爽やか。エンタメとしてはちゃんと成立。さすがプラット映画。
宇宙は美しい
予備知識無くあらすじを観て、初めてウルトラBlu-ray購入して鑑賞した映画。結果、大成功でしたね。この美しいスペース空間と近未来構造物を綺麗に、そして儚いロマンスを十分堪能出来た。内容はほぼ2人演技、宇宙版キャストアウェイってところかな。クリスとジェニファーの迫真の演技に拍手を送りたい。この逃げ場の無い宇宙船の中で起こる、トラブルや人間の真理に迫った内容は、観る者全てに問い掛けるでしょう。あなたならこの状況に陥ったらどうしますか?と。あとこの映画の特に素晴らしかったところが音楽でしょう。この美しくも残酷な状況の中で起こるストーリーにピッタリな音楽で、ちょっと久しぶりに感動しました。
それにしても、ジェニファーちょっと太り過ぎかな笑。でも、これほど服装や髪型、化粧の仕方で見方が変わる女性はそれほど存在しないでしょうね。可愛いかと思えば美しく、キツい性格かと思えば人情的、まさに女優として生まれた完璧なレディだと思う。まぁ、タイプなんでそう思うだけかも知れませんがね笑
宇宙旅行を味わえる!?
一人だけ先に目覚めてしまい、ロボット人間とバーで会話、SFらしい音声ガイダンス、そして一人で宇宙船内を楽しんだり...出だしからしばらく孤独な場面が続きますが、なかなか面白みがある設定です。
沢山眠ってる中からジェニファー・ローレンスに目が行くのはわかりますね。それが自然かと思う。起こせるなら「好み」を選ぶもんでしょうからね。
デートしてるシーンは少しダルイ展開だったけど、映像美に助けられ、まるで宇宙旅行してるような楽しみがあった。こんな日がいつか来るんですかね。
そして、仲良くしてる時も揉めてる時も、ちらちら映るロボット店員の表情が気になって、自分の中では主役は3人でした。名演技だね!
ローレンス・フィッシュバーンが出てくる辺りから、観てる自分も旅行気分は消え「何とかしなきゃモード」になるんだけど、機械いじってばかりで普通レベルのアクション映画になったのが残念な点かな。
A.ガルシア...チョイ役過ぎる!
どうでもいいことだが、原題は「Passengers」なんだから「S ズ」付けてもいいのに。何か意味あるのかい!?
前半5、中盤5、後半3...気に入りましたが惜しい!
やっぱりレビュー丸飲みしちゃダメですね
クリス・プラットが断然いい。
表情だけでこれほど演技できる俳優だったなんて、いい意味で予想外でした。
「ガーディアン---」「マグニフィセント・セブン」くらいでしか、彼を見たことがなかったのですが、いちばん共感できる、等身大に近い人間を演じているのではないかと思います。
ジェニファー・ローレンスも、いつの間にこんな美人になったのか。「X-MEN」「ハンガーゲーム」「世界にひとつのプレイブック」「それでも、愛してる」くらいですが、全部違うキャラクターを出していて、今回がいちばん感情のふり幅の大きい演技ではないでしょうか。
そして、ストーリーが良くできていて、誰もが自分の身に置き換えて考えられる近しさでありながら、コールドスリープを設定で生かしていて、古典のSFでさんざん語られてきた題材を、見事に現代風にアレンジしてあります。
お話の飛躍や、ツジツマが気になる人は、なるでしょうが、映画とはかくあるべし。そう思わせてくれるいい作品でした。
宇宙空間で繰り広げられるドラマは純然たるラブ・ストーリーで、SFの形をしたおとぎ話です。それからちょっと泣けます。
それほど話題にもなっておらず、レビューの評価はやや低め。その割にはかなり良くできているので、デートムービーの掘り出し物です。私は一人でしたがWW
以下はネタバレですのでご注意を!!!
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ラストをもう少し何とかしてほしかった…
せめて、二人の子孫が船内でたくましく生き延びている様子だったり、なんらかの発展的未来を見せて欲しかった。
あえて詳しく描かないことで、想像の余地を残したのでしょうが、オーロラが再びコールドスリープに戻った、もしくはジムと共に生きる人生を選択した、どっちともとれるので、気になってしょうがない。
それから、飛び立ってすぐに事故を起こしている宇宙船が、その後も無事に航行を続けられたなんて、にわかには信じられない。まあ、ジムが生きている間は「寝ずの番」として、安全に航行できるよう目を光らせたでしょうが、本来ならあれほど利口な人工知能が、何の手も打たずになすがまま…なワケは無いでしょう。
前半で、ジムが送信した地球への救援要請。これがなんとなく重要な伏線になるような気がしたのですが、その後回収されずじまい。それから、オーロラがのこしたインタビューとか、体験手記とかにラストで軽く触れられていますが、そこをもうひとひねりすれば、後世まで語り継がれる傑作SF映画になり得たのではないかと思いました。実にもったいない。
途中までハラハラし通し
全体的にテンポがよくて面白かった!
主人公のジムが冬眠から目覚め、色々試して、オーロラを目覚めさせるか葛藤するところは、ジムを応援したくなりました。
1年って短いようで長いよね
やっぱり人間は孤独には耐えられない
オーロラが目覚めて、あれよあれよと2人が恋に落ちた段階で、いつジムが起こしたことがバレるの??
いつなのさ!!!????
と、下手なサスペンスよりハラハラして
心臓持たず笑笑
すこーしだけ口コミで内容を確認してから
中盤以降を見ました笑笑
ローレンスフィッシュバーンの安心感半端ない
いるだけで守られてる感半端ない
映像も綺麗で、美男美女とローレンス様が見れて大満足。
バーテンダーのマイケルシーンは最高でした。
あのバーだったら通い詰めます笑笑
予期せぬ孤独な宇宙旅
ストーリー自体はシンプルで、
なんやかんやで、
どうにかなっちゃう系です。
技術が発展してもしょせんは機械。
何かしらの不具合、不良が必ず起こる。
それが宇宙でならなおさら怖い。
逃げ場がない。
120年の航行だから手動で運転は不可能。
自動運転にまかせる他無し。
そこで起こる予期せぬ事態。
新天地に生きている間にたどり着けないと
わかったとき自分ならどうするか。
孤独に生きるか、はたまた・・・。
今の技術でもし宇宙の長旅をするなら
現実的な仕組み、構造、エネルギー動力等
リアルティがありとてもよかった。
バーテンダーに助演男優賞をあげたいです。
突っ込みどころはあるけれど…
SF大好きなオバチャンには設定がもろ好み。
宇宙の壮大はシーンや宇宙船がツボにはまった。
内容は、手塚治虫大先生の漫画にありそうな感じ。
所々、どこかで見たシーンだよねの箇所も。
何の映画が思い出せないのがオバチャンだからしょうがないかな。
でも、娯楽作品としては良かったです。
アーサーが良い役どころでした。
やっぱり、ファンタジーだな。
60歳になって、老人割引が始まって、3番目に見た映画。最初は『ムーンライト』で次に『ラ・ラ・ランド』そしてこの映画。
社会的な関わりが一切なく、家族も友人もいない者にとっては、地球にいてもこんな目に合うと思う。アメリカに行った時、車を運転出来ない引きこもりの人生ってあり得ないと思った。
『君は機械だろ。君は人間じゃない』AIなんてそんなもの。120年かけて行く所じゃ無い。
僕なら、全員起こす。若しくは、男女8人を起こせば、上手く行けば、孫が何人か残る。つまり、子供を増やす事って、大変なのだと思う。更に戦争や飢餓で大変。そう地球は。この宇宙船なら、すくすくと育つと思う。
ぎりぎり、SFな所を評価する。がしかし、アークトゥルスは38光年。つまり、このロケットは光速の1.2倍早い事になるが、光速の半分と言っている。それでは、ここへは行けない。いったいどこへ行くのか?やっぱり、ファンタジーだな。
僕はスプートニク一号が上がった13日後に生まれた。それで65年が経過したが、今でも同じ事をやっている。こんな、宇宙船が生まれるのは何年先か?
また、宇宙と言わず地球上空と言ってもらいたい。高い学歴や高い金を出して行く所じゃない。
ロケットを作るのはミサイルが作れないから。学歴はその為にある。『下町ロケッ○』じゃない『下町○サイル』だ。
地球でも、ハンググライダーやスキューバダイビングでもすれば、宇宙遊泳よりも楽しいよ。保証する。
どうする〜‼️❓自分なら‼️❓
テレビの録画📺、三度めくらい。
今回、何気に感動した。
主人公の男、節度あるなー。
自分なら、好みの美女を壱ダースくらい目覚めさせたかもしれない、ごめんなさい🙏🙇♀️
それで、告白するし、みんなを救うし、どんだけ素晴らしいのだ、だから感動した。
ヒロインのジェニファーローレンス、素晴らしいけど、自分なら、クロエグレースモレツとシャーリーズセロンとニコールキツドマンと吉岡里帆を目覚めさせちゃうかも。
なーんちゃつて、テヘペロ。
CGもアバターより良いかも。
モラルと欲望を複雑に絡み合わせた人間の心理を描いた映画です。
まず、最初に一言。
ジェニファー・ローレンスが綺麗だなーという映画です。
ストーリーとしては、とても単純なものですが・・・
極限状態での人間の心理&正論&モラルを複雑に絡み合わせて描いているので、とても見応えがあります。
「自分だったらどんな選択をするのか?」
いろいろ考えさせられる映画です。
サスティナブルな社会の実現に向けて、次世代へと継承していくようなストーリー展開は、注目するべきポイントかも知れません。
罪悪感
2022/11/26
孤独に耐えられない気持ちはよく分かる。宇宙服にハグするジムが切なかった。人生を狂わされたオーロラも充分に気の毒だがジムも生涯罪悪感に苛まれただろう。
若く健康で美しい2人が若木のように眩しい。船内外のセットもナチュラルで見応えがあった。あんなプールで泳いでみたい。
アンドロイド(人工知能)に嘘と建前の微妙な匙加減は分からない悲しみ。察するとは高度な脳の機能なんだなとしみじみ。
過酷な運命に立ち向かう男と女
予告編からは想像できない、凄い作品を観てしまった。本作は、SFラブストーリーという枠を遥かに超えた、様々な要素を巧みに織り込んだ、従来作にない素晴らしいエンターテーメント作品である。素直に、映画って良いなあって思える作品である。
本作は、4章で構成される、宇宙を舞台にした壮大な恋物語である。
<第1章 孤独との闘い(起)>
舞台は近未来。新惑星への移住のために、5000人の乗客が120年間の冬眠をして宇宙旅行を続ける宇宙船アヴァロン号でトラブルが発生して、90年前に主人公である一人の乗客・ジム(クリス・プラット)が目覚めてしまう。宇宙船内は生活の全てが自動化されているので衣食住に困ることはないが、誰もいない孤独感が日に日に彼を苛み追い込んでいく。更に、目的地に辿り着くことなく彼は確実に人生を終えるという絶望的事実が彼を自暴自棄にさせる。クリス・プラットの一人芝居が素晴らしい。演技過剰になりがちな設定だが、抑制の効いた淡々とした演技で却って孤独感と絶望感を滲ませている。マグニフィセントセブンの洒落た雰囲気とは違う自然体の演技を魅せてくれる。
<第2章 二人だけの世界(承)>
ある理由で、もう一人の主人公・女流作家であるオーロラ(ジェニファー・ローレンス)も目覚めてしまう。最初は距離を置いていたジムとオーロラだが、次第に二人は打ち解け恋に落ちる。オーロラは突然の目覚めに戸惑い現実を受け入れられず、打開策を模索して悩み続ける。一方、ジムは1年以上の孤独生活を続けてきたので、現状を達観し彼女との愛に生きようとしているかのように見えるが、激しく狂おしいラブシーンに二人の絶望感が体現されている。二人だけの世界を享受したいがそれができない虚しさを体現されている。切ないラブシーンである。ジェニファー・ローレンスの美しさ、妖艶さ、凛とした佇まいが際立っている。
<第3章 彼らが目覚めた理由(転)>
宇宙船の度重なるトラブルで、更にもう一人が目覚めてしまう。今度は乗客ではなくクルーである。三人は、宇宙船トラブルの原因を追究していき、ついに、原因を突き止める。そして、知力と勇気を振り絞り原因を根絶していく。第3章から、物語は一気にスピードアップし、冒険活劇化していく。宇宙ならではの、無重力、真空、宇宙服などを巧みに取り入れたパニックシーン、原因根絶シーンは迫力満点。何より宇宙空間が途轍もなく美しく圧倒される。どんな苦難も諦めずに乗り越えていく二人に胸が熱くなる。
<第4章 究極の選択(結)>
絶望的な二人は、打開策を見つける為に宇宙船内の様々な装置を解析していく。そして、ついに希望の光が見つけるが、希望を叶えるためには、ある選択が必要だった。二人は究極の選択を迫られ、苦悩しながらも、ついに決断する。決断に至るまでの二人のやり取りは過激ではなくリアルであり、二人の相互信頼の強さが伝わってくる。それ故に、二人の決断には納得できるが、切なくて感涙必至。
宇宙船で目覚めてからの二人の行動は、アメリカのフロンティアスピリットを彷彿とさせるものである。本作は、新惑星への移住という宇宙開拓史のプロローグに焦点を当てており、アメリカのフロンティアスピリットが西部から宇宙へと脈々と受け継がれていることを実感できる作品である。
全404件中、1~20件目を表示