ウルヴァリン:SAMURAIのレビュー・感想・評価
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ヒュー・ジャックマン好きな人以外NGです
この映画ひどいですよね?日本が舞台って事で余り期待せずに観に行ったんですが、更に下回る出来映えでした(*_*)
福島リラさん、ゴミ漁っている所をヤシマ家?に拾われたと言ってましたが、今の日本の何処に行けばゴミ漁っている女の子がいるのでしょうか?アメリカには今もそんな環境の人いるのかな?
下手に日本が舞台なだけに違和感を感じてしまい、期待してたアクションも中途半端。脚本もツッコミ所が多く、何よりラスボスが今までの敵で一番弱い・・・
好きなシリーズだけに残念です(>_<)
映画館で近くの人がイビキかいて寝ていたのですが、眠たくなる気持ちもわかる作品でした。次に期待します!
アメコミそのままの内容。
ウルヴァリンシリーズ第2弾として注目をしていたが、期待を裏切らない出来でした。
シンゲン役の真田広之さんとの対決も迫力ありました。
脇を固めた俳優のどれもが外れ無しの出来でした。
ただ、残念なのはせっかくシルバーサムライが出て来たのにパワードアーマーの設定だった事と原作の様に原田が身に着けなかったことです。
後、原田がウルヴァリンと一度も戦わなかったのが残念でした。
ラストであの二人が復活して何やら匂わせる終わり方に成ってます。
ウルヴァリンのこともっと知りたい方の為の映画
今までのXMENシリーズの感覚で楽しもうとすると少々期待はずれになると思う
ウルヴァリンというシリーズ屈指の人気キャラの内面や経験を深く掘り下げ、遠方の地で傷心している彼に訪れる新しい出会い、この映画は彼をもっと知り、今後も続くメインストーリーのXMENシリーズに深みをもたらす為の作品だと感じた
日本での大規模なロケを敢行し、日本人俳優の起用、日本語も多用され、日本一色といった感じで、いわゆる外国人から見たお粗末な日本の世界観とは異なり、それなりにちゃんと仕上がってはいたと思う
だがやはりそこは外国人が作った映画、パチンコ店やお寺、新幹線、ラブホテル、ヤクザ、忍者等々外国から見る日本独特の文化のシーンの多さには多少違和感を感じた 長崎の原爆のシーンから始まり、歴史的背景を取り込み、そこでの友人との出会いとそこから生まれるストーリー 「不老不死」をテーマにした苦悩と憧れ 人間の根本的な感情で捉えると納得できるが、日本人の自分からするとラストは違う形を望んだ
ほとんどのシーンでミュータントは出てこず、ローガンのストーリーが紡がれる映画なのでアメコミのアクションを期待している方や、深い展開を期待している方にはお勧めしないです
XMEN知っててウルヴァリン好きっていうすごく狭いターゲットが喜ぶ映画かな
2回観ました!!
X MENシリーズが大好きなこともあり、ウルヴァリンsamurai、公開が非常に楽しみでした\( ˆoˆ )/
いや〜。ほんとにおもしろかった!!!!!
特に、シンゲンとの戦いのシーン!
what kind of monster are you?
ウルヴァリン!!!!!
のシーンです(笑)
私あそこがほんとにすき!!!!!(^.^)♡
ウルヴァリンのかっこよさ、いや、ヒュージャックマンのかっこよさが前面にでておられました。大満足(笑)
それと、矢志田様のお屋敷での忍者のシーン!!!!!
へび女率いる忍者軍団!!!!!
影をうまく使ってたなーーーー
瓦屋根の上にも忍者が矢を構えてたり、
映像の奥にもこだわってて、、
素敵でしたー♡
やはり海外では、
日本=刀、侍
のイメージが強いみたいですね(^ν^)
1回目観たときは日本人キャストに少し残念でしたが、
なんでもあの日本人女性キャストは、世界で活躍するtopモデルさんとのことで。
あーなるほど。だから英語もできるのかって納得しました(^.^)
次回にも期待です!!!!!
期待しないで見たら丁度いい
いつものX-MENシリーズに比べたら格段に評価が落ちる。
今回の舞台が日本だからかもしれないが、ハリウッドが描く日本像そのものだった。
今どきチャンバラ劇なんぞないでしょ…と急に興醒め。
何よりミュータントが少ない。殆ど出ない。X-MENの醍醐味でもあるミュータントが出ないのは残念。
最後の次回作に繋がる伏線に期待大!!
違和感はあるものの日本の描き方は意外と、真面目なタッチで描写されていると思います。
ハリウッド映画には、日本をテーマにした作品には決まって、フジヤマ、ゲイシャ、ニンジャ、ハラキリ……などベタな表現をお約束とする「間違った日本」の伝統があります。本作でも、港区から上野へとあっさり移動し、ラブホテルやパチンコなど海外から見たおなじみの“日本”がしばしば登場するのです。
しかし一見ベタに見えて、実はウルヴァリンの精神が侍になっていく過程として描かれているわけなんです。当初の視点は完全にガイジンの視点。それがヒロインで、矢志田財閥総帥の孫娘・マリコと逃避行をするなかで、日本の文化に触れて開眼していくのです。それは、ウルヴァリンが一時的に不死でなくなることと無関係ではありません。日本に来たウルヴァリンは己の生きる意味を真剣に問いつづけるように変わっていくのでした。
逃避先の長崎とされるマリコの別邸のある海辺の風景など、日本の美が堪能できるシーンが数多く映し出されていました。東京、広島、愛媛でロケが行われたクルーの日本の描き方は意外と、真面目なタッチで描写されていると思います。これまでの日本を題材にしたハリウッド映画とは一線を画すのではないでしょうか。
物語は、主人公のウルヴァリンがローガンと名乗り、カナダで隠遁生活を送っているところから始まります。赤毛の日本人女性・ユキオが現れ、ユキオの雇い主である大物実業家・矢志田が再会を熱望していると伝えられます。矢志田は昔、ローガンに命を救われたことがあったのです。誘われるままに東京に来たローガンは、矢志田は東京で再会を果たすものの、まもなく矢志田は亡くなってしまいます。
矢志田の葬儀中、ヤクザの襲撃を受けてマリコは拉致されてしまうものの、それをローガンが救出します。しかし、何者かのわなにはまって、ローガンは超人的治癒能力を失ってしまいます。
マリコを守って逃走を続けるローガン。常にヤクザやミュータント、謎のニンジャ部隊が追ってくるのでした。
弓を使うニンジャも加わって延々と続くアクションが迫力満点。新幹線の屋根では、ローガンとヤクザが風圧でピョンピョンと飛ばされながら戦うシーンもそれなりに迫力あるけれど、カエル跳びのようで、つい笑ってしまいました(^^ゞ
やはり見どころは、トレーニングで肉体改造したジャックマンの入魂のアクション。特に真田広之との殺陣のシーンでは、気合いが入ってました。結局本作は、あの日本刀対決が描かれば、他はそこそこでいいというような作品だった気がします。
突っ込みどころは、矢志田の警備陣と襲撃するヤクザが共にマシンガンを携帯しているところ。さすがにアメリカ人的な発想です。日本では即刻警察が飛んでくるでしょう。ましてや葬儀会場の増上寺でドンパチを派手にやり合うなんて考えられません。自衛隊まで制圧に投入されて、関係者は根こそぎ逮捕でしょうね。
それと、ローガンに頼んでもいないのに、不死の呪いを解いてやると一方的に親切を押し売りする矢志田の考えていることがよく分かりませんでした。あれだけ不老不死の苦しみをこんこんと説く老人が、自らは生の執着に溺れていたなんて、矛楯していますよ。
ラストでは、マリコの活躍を願いつつ、そっと身を退くローガンにウルルときました。アクションもいいけど、こういう孤独を滲ませるローガンもカッコイイですね。
その他に注目したのは、マリコ役でモデル出身のTAOの哀感漂う表情。ローガンの東京へのガイド役を務めたユキオ役を演じた、福島リラの切れ味鋭いアクションも見どころです。
アクションだけを楽しむべき作品
今最も脂ののったヒュー・ジャックマン主演で、予告編を観て「ウルヴァリンは如何にして治癒能力を失い、どのようにしてその後の危機を乗り越え復活するのか」と思っていたら、見事に肩透かしを食わされた気分だ。
予告篇にもあるアクションシーンは迫力十分で、新幹線の屋根部分でのヤクザとの戦いやシンゲンとの斬り合い、武者鎧型パワードスーツとの戦いだけでなく、福島リラの格闘技もシャープで見応えがある。
しかし残念ながらストーリーはそのアクションシーンに応えるものになっていない。
第二次世界大戦末期、何故か長崎の軍基地の井戸に隠れていた(捕虜ではない)ウルヴァリンは、原爆投下の熱爆風から救ったヤシダをからの招待を受け、使者のユキオと共に日本へやって来る。そこで死期の迫ったヤシダから「命を救われたお返しにお前に死を与えてやる」と告げられるが、その手段はヤシダの主治医に扮した敵対ミュータントから、能力抑制装置を体内に注入されるというもの。
ここからは当然治癒能力を取り戻すまで敵の攻撃をいかにかいくぐるかが焦点だと思った。しかし治癒能力を失ったウルヴァリンはそれでも戦う。しかも刃物や銃弾に傷つきながらも倒れない。血を流し苦痛に顔を歪めながらマリコを守ってアクションを繰り広げる。挙句の果て麻酔もかけずに自らの体を切り裂き、心臓の近くにあった治癒能力抑制装置を取り出し見事復活する。
ここまでくると「はいはい、これでもう死ぬことはないし、どうぞ好きにおやんなさい」という感じで、その後のシンゲンとの斬り合いも緊迫感が欠けてしまった。TVスポットの背中に多くの矢を射こまれて倒れる時の「サヨナラ」も嘘だったし(言葉そのものは別のシーンで違う意味で使われているが)。
死んだと思っていたヤシダが実は生きていて、ウルヴァリンの治癒能力を奪って永遠の命を手に入れようとパワードスーツで迫って来ると言う、まるで「恩を仇で返す」ラストの展開に至っては、この作品のテーマかと思っていた「永遠に生きることの哀しみについての考察」を見事に吹き飛ばしてくれた
結局ストーリーを追ってもあまり意味がなく、日本についての変な描写も気にせず(ウルヴァリンが存在するパラレルワールドだと割り切って)、それぞれのアクションシーンだけを楽しむべき作品だと思う。
ガッカリ…
日本が舞台だけに、かえって違和感が増した感じだ。
ハラキリ、サムライ、ロウニン、ニンジャはアメリカにウケそうな日本のイメージなのだろう。それはそれで良いのだが、ならば現代の秋葉原や上野や新幹線のロケはそっくり要らないんじゃないか?それがあるために、アメリカが見たい日本の紹介フィルム的な感じになってしまっている。
ストーリーも盛り上がりが足りない。
「パシフィック・リム」「スター・トレック」「マン・オブ・スティール」など最近のラインナップからすると本作はやっぱり少し落ちると言わざるを得ない…。「X-MEN」シリーズと言えば上記の作品たちに決して負けていないシリーズなのだから、スピンオフでもエンドロールが一番ワクワクするような作品では悲しすぎる…。
次回作に期待するしかないだろう。
ファムケと真田と鞆の浦
日本を舞台にした本作、それに対する反応も様々ではあるが、日本人として一番ひっかかるのは広島長崎を軽く扱って欲しくないという点であろうか。ただ過去を振り返ってみれば、アメリカのエンタメ映画は原爆水爆に対して恐ろしく軽い扱いをしてきた訳で、何も本作に限った話ではなく今さら怒れない気もしてくる。20年前の「トゥルーライズ」あたりで一回ちゃんと怒るべきだったのではないかと、それこそ今さらだが思えてくる。
本作では「ナガサキ」が復活の象徴として描かれている。原爆の扱い方に違和感を覚えつつも数あるトンデモ映画の中では数段マシなのかもとも思う。
それ以外の日本描写はどうでもいいというか怒るべきポイントじゃないというか、むしろ面白かった。
ウルヴァリンの日本漫遊記、
なんといっても鞆の浦の風景がイイ。
美しくて心が和む。
この映画、日本を描いた「007は2度死ぬ」「ブラック・レイン」「キル・ビル」等のハリウッド作品からくる印象も強いが、
鞆の浦=宮崎作品などを彷彿とさせて日本映画にも目配せしているなあと個人的には思うんである。
新幹線のシーンもかなり可笑しかった。
日本政府はここ数年新幹線を諸外国へ売り込もうと策を弄している訳だが、ウルヴァリンが屋根に乗って暴れても大丈夫、速い、安全なんてこれ以上のCMあるだろうか?制作側にその意図はなかったかもしれないが、いろいろと日本の宣伝にもなっている。
バカバカしい感じで作ってあっても、新幹線と鞆の浦…ハイテクと自然っていう日本の2大観光要素をきちんと押さえた映画であった。
かつてのFOX映画を振り返ってみれば、「ライジング・サン(1993)」等では当時の経済摩擦を背景にして日本への嫌味を散りばめ、「ブロークダンパレス」等ではロケ地のアジア諸国の神経を逆撫でしてきた訳で、それらに比べれば大人な作りだなあとすら思う。
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作品内容に関しては
ブライアン・シンガー的なXメンは、gift…特別な能力を持つ者たちの苦悩がテーマだが、
本作は、giftを持たざる者の狂気が浮き上がっていて面白かった。
真田広之演じるシンゲンは、特別な能力はおろか遺産すらも相続できなかった可哀相な人物で、そんなシンゲンの逆ギレ感が良かった。
持つ者の苦悩よりも持てなかった者の狂気の方が、個人的には身につまされる。
「ラストサムライ」や「Lost」では真田広之の過剰さにどう向き合って良いか分からなかったが、本作シンゲンにはピッタリの過剰さだったと思う。たっぷりな立回りも良かった。
(蛇足であるが、「特別な能力を持つ者の苦悩」は、Xメンよりもシンガー製作「Dr.ハウス」の方に上手く引き継がれているような気がする。)
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本作監督ジェームズ・マンゴールドの「コップランド」がけっこう好きなのだが、
ウルヴァリンが痛みを感じてゆらーっと画面が揺れるシーンが
コップランドでスタローンがゆらーっと揺れるシーンと似ていてちょっと嬉しかった。
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ここまで長々感想を書いてきて何だが、
この映画で一番印象が強かったのはジーン役ファムケ・ヤンセンだろうか。
ファムケ・ヤンセン、大好きな女優だが、毎晩夢に出てくるのはちょっと嫌だ。
ジーンが永遠の安息…死と愛の象徴っていうのは何となく分かるんだが、ファムケ色、もう少し薄くても良かったような気がする。
ファムケ・ヤンセンって日本料理のワサビみたいな存在で、無いと寂しいけど効き過ぎてもちょっと困るんである。
ファンにはおすすめ
敵キャラの名前だけで「ついに出たか」と思えるファンならお勧めです。
原作とは内容が違いますけどね。
「原田」、「矢志田」でウルヴァリンの敵と言ったら・・・。
話的には現代風にうまくまとまっているのかなと思いました。
日本が舞台ですが、よく日本文化は間違ってますw
でも私が思うに、日本知識の勘違い面は、わざとじゃないかなあ。いまどきこんな勘違いしている人が、外国人とはいえ居るかなあ。
誇張のような気がします。日本人は笑って。という程度の。
アクションは派手で、ウルヴァリンの爪はやっぱ萌えます。
あ、そうそうドリルクローもどきがあったんですが、叫びそうでしたw
『ウルヴァリン:YAKUZA』ヒーローは何処へ?
CMと本編とで乖離が激しい。
ウルヴァリンが「死」と「生」のパラレルワールドを往き来する姿はあれど、その振り子となる原因が余りに御粗末ではないか。
西洋人側の一方的解釈で、日本もSAMURAIも「汚く」描かれているのは残念だった。日本である必要性が全く感じられなかったのだ。確かに日本人として嬉しさも無くはないが、やはり西洋人によって切り取られた日本の姿はこの程度なのだろうか。と。
そもそもSAMURAIという副題は、しっくりいかない。
『ウルヴァリン:YAKUZA』でも良かった気さえもしてしまう。
ヒーローは何処へ?
ただ「ボディガード」は魅力的であったし、日本役者の英語はなんと美しい!と感心してしまった。
「ヒュー・ジャックマンかっこよかった!」というのは当たり前で、本来なら格段に恰好いいはず。こんなもんじゃない。しかし「ウルヴァリンかっこよかった!」とは素直に思えない。映像構成・脚本が原因で、ウルヴァリンというヒーロー体を台無しにしていると。
まさに、ヒーロー不在である。
いろいろと詰め込みすぎ
3Dで鑑賞。
ちょっと話が入り組みすぎてて、誰が何をどこまで知ってて何をどうしたいのかがわかりにくい。2時間映画なら、敵、味方、主人公ぐらいが限界では。7極ぐらいがそれぞれの思惑で動くとか詰め込みすぎ。
ウルヴァリン本人がぐちぐち悩んですっきりしないのはあいつはそういう奴だから仕方ないとしても、マリコの行動原理もわからなければ、ハラダが結局どうしたいのかもわからないし、敵対者の最終目的があれなのになんであんなに冗長なことをしていたのかもわからない。
ヒーローとヒロインをすぐくっつけたがるのはアメリカ映画の悪いところ。ジーンをあれだけ引きずってるのになんでそうなる。
ビジュアルとしては、上野駅周辺は良かったと思うし、田舎ののどかな一軒家はアリだし、よくわからない様式の寺はいいとしても、なんじゃいあの最終決戦場。
紋々いれたヤクザや黒装束の忍者は立場をはっきりさせるために仕方ないとは思うが、そういまでしなきゃいけないストーリーのわかりにくさをどうにかすべきじゃないものかね。
日本観が間違ってることは構わない。
が、それらしいハラキリ、ニンジャ、ヤクザ、城、原爆、新幹線、先端科学を詰め込んだだけに見える。融合もしてなければ必然性もない。
非常に高いレベルで日本を理解して取り込んだパシフィック・リムの後なだけに、ダメさが浮きだっている。
日本人のはずのハラダが妙にカタコトな日本語をしゃべるのとか、結局どうしたかったのか。
わけのわからない展開や変節が多くていまいちのりきれない。
3Dや大画面でこそ、というシーンも内容もないので、普段映画館に来ない人がこれを目的に来るのはあんまりお勧めできないなぁ。
善/悪ではなく生/死の価値を巡る闘い
アメコミ原作映画『X-MEN』シリーズの人気キャラ・
ウルヴァリンを主人公としたスピンオフ作品2作目。
今度の舞台はなんと日本 !
今回の作品は正直、スピンオフとしての前作にあたる
『X-MEN ZERO』ほどの派手さは無かった。
最後のアイツはともかくとしてトンでもない敵ミュータントが
登場する訳ではないし、アクション演出自体もコンパクトだ。
だが、
今まで何をされてもピンピンしてたウルヴァリンが今回は絶体絶命。
とある理由でいつもの治癒能力が発揮できなくなったため、
並みいる強敵を倒してきた彼が、今回はドスやハジキを持った
ジャパニーズヤクゥーザ相手に大苦戦である。
スケールが小さくなったのはその設定のせいもあるかもだが、
その分これまでより戦闘に緊張感が出ているし、
最後の闘いではかなり衝撃的なやられっぷりを見せる。
真田広之を始め、生身でしっかりアクションをこなせる
役者が揃っている点も◎だ。
また、『X-MEN ZERO』が面白そうな要素を色々盛り込みすぎて
ウルヴァリン自身のドラマがハンパになった感があるのに対し、
(ウルヴァリンの経歴/シェイクスピアばりの兄との確執/
X-MEN創設秘話/史実ネタ/多数の新ミュータント……)
今回は物語のフォーカスがウルヴァリンの不死を巡る苦しみに
絞られている分、ウルヴァリンというキャラの描き方については
恐らくこれまでで最も深い。
愛する人を失った悲しみと罪悪感に苛まれるウルヴァリン。
これからも永遠に続くその責め苦で生きる気力を無くした彼が、
再び立ち上がるまでの物語。
事あるごとにウルヴァリンを苦しめる恋人ジーンの幻覚が
随所で利いている。彼が“死”に惹かれる理由も理解できるし、
最後の幻覚が見せる表情は、柔らかく寂しい。
『緩慢に続く永遠の生より目的を持った限りある生を』
という感覚も日本の風土に合っていると思えるし、
ウルヴァリンを“主君を失くした侍”=“浪人”と呼ぶ流れも、
「外国人てホント『浪人』て言葉好きだなあ」と思いつつも、
再び“侍”になる様はやっぱりカッコいいと感じる。
それに対抗する敵の目的が判明する場面では、その執念を
恐れるべきなのか、憐れむべきなのか、複雑な気分だった。
こいつは単なる善悪では括れない闘いなのだ。
ただ、ヒロインのマリコにウルヴァリンが惹かれる描写が
少ない。というか、ヒロインの魅力がちょっと不足。
ウルヴァリンが生きる目的を見出だす上でそこは
かなり重要な部分だと思うので、描写不足が惜しまれる。
個人的には、常に上からなマリコ様より薄幸だが健気な
ユキオの方が可愛らしいと感じたんですけど。
以上!
生/死の価値を巡るストーリーも、変なニッポン(追記参照)
も楽しめました。
アクションにもっと派手さは欲しかったが、
プラスマイナス0で前作同様、観て損ナシ!の面白さ。
そうそう、シリーズファンの方は、エンドロール後すぐ
席をお立ちにならないようにご注意を!
「ウルヴァリン、良かったねえ」というしみじみした
気持ちを完全にブッ飛ばす大衝撃展開が待っている。
ある意味、最大の見所かも(笑)。
次回作、期待大!!
〈2013.9.15鑑賞〉
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追記:
日本人としてはこれまでもさんざんミョーな国として
描かれてきた日本がどう描写されているかが気になる所だが、
ま、思っていたほどムチャクチャなニッポンではない。
まあ強いて言うなら、
全身に刺青入れた いかにもなヤクザが半裸で襲撃してきたり
黒装束のニンジャが無駄に回転しながら大量に登場したり
自動小銃構えた銃刀法違反バリバリのSPがわんさかいたり
剣道の練習で宙を舞ったり葬式を行う寺が中華風だったり
新幹線に天窓が付いていたり灯篭がそこらじゅうに立ってたり
長崎から東京までの距離が異常に近かったり火星探検したり
強いて言うならそれくらいである(爆)。
ところで「父の名誉のために政略結婚に応じる」って、
それ何年前の日本女性の話よ。
いや~、この映画はまだマシな方という気もしなくはないが、
2020年東京オリンピックまでにはもう少し改善されてると
いいんすけどねえ、この摩訶不思議なイメージ(笑)。
ま、広い心で楽しんで観ましょう。
舞台は日本、お題は主君の死とお家騒動
震災で制作が延びた作品。舞台を変えることなく、日本での撮影を敢行しただけあって、最初から最後まで日本一色。ジャパニーズ・カルチャーのオンパレードだ。
切腹からはじまり、檜風呂、ラブホ、ヤクザに忍者、ロボットから「弁慶の立ち往生」まがいのシーンまで飛び出す。
これらをワケもわからず誇張したりおちょくったりするのではなく、日本という国と文化に敬意を払いつつ、西洋にウケるアジアンテイストとダイナミズムな演出を加味した描写になっている。
なかでも日本が誇る高速鉄道・新幹線を使ったアクションは斬新。完成したものを観れば、これまで無かったのが不思議なぐらいだが、ハリウッドのアイデアは平気で人間の限界を超えるタフさがある。彼らは理詰めにすると面白くないことを知っている。それにしても、日本のヤクザの動体視力と身体能力はミュータントを相手に一歩も引かないとは恐るべしニッポン。
TAO(マリコ)と福島リラ(ユキオ)といった若手が大役を射止めたのは頼もしく、菊地凛子に続いていってほしい。
真田広之の悪役ぶりもなかなか。武士道的な強さを持つ風貌とアクションで、狂気に走ると切れ味するどい怖さがある。
B級的だったX-MENシリーズも「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」(2011)でA級に格上げされた感があるが、さすがに野生的なウルヴァリン、少し元の雰囲気に戻したようだ。
せっかく日本人のキャラも誕生したことだし、次作でも日本の俳優が活躍する場を与えてほしいものだ。
もう少しニッポン正確に描いてほしかった…。
アメコミだからまあしょうがないんだけど…それにしてもわざわざ日本にきて撮影までしてこの土地勘バラバラ感、何?一昔前の外国映画が日本を描くイメージそのままで進歩なし。
芝と上野と秋葉原といろんなとこのごちゃまぜ追跡シーンはアクション見るより‘ここどこ’って場所詮索している間に時間過ぎちゃいました。
新幹線屋根のバトルも楽しみにしていたんですが意外に予告シーンでほぼ簡潔で拍子抜け。
お礼をと別れを言われるために日本にきたウルヴァリンだが実は…、っていう話は面白かったけどロボット対決ってのがなんだかな~、なんて思っちゃうのでした。悪者ミュータントも意外にあっさり敗退。もう少し粘ってほしかった…人間に負けちゃうし…。
ま、いいか、これで。
不死と一蓮托生
ジャポニズム満載。
荒唐無稽てんこ盛りだが、意外と中身は充実。
不老不死のローガン/ウルヴァリンが血縁に縛られる日本で、
ある事から死に際を体験し、
遺伝子に呼びかけるような愛する女性ジーンと見つめ合い、
矢志田のえげつない執着に触れて、
生死の葛藤、苦悩の果ての覚悟、決意、
アイデンティティの確立、
再生、リボーンに至る展開が静かで力強くて見応え。
満足。
余韻に浸っていると次への布石が打たれる。
あの人達キタ―――(゚∀゚)――!!!ー
興奮&感涙でがす!!
★★★エンドクレジット始まってすぐ席を立たないように!
癖になる日本風日本と映像美
一度観てください。
例えるのならば、
欧州のサッカー(フットボール)クラブで
活躍する日本人選手が
試合での内容が良かった翌日、
欧州のマスコミにより
高い評価されているような感覚。
観ないとわかりません。
そして、
日本を題材としたこの映画、
東京オリンピック招致に
少なからず貢献したようにも
思えるのです。
ヒュー・ジャックマンは
ブレないですねー。
相変わらずさすがの演技です。
ラストサムライが好きな人なら
おすすめです。
ウルヴァリンは二度死ぬw
アメコミ上でも最も日本通のヒーローウルヴァリン。
いくつもあるストーリーの中では日本人女性との間に一子もうけてたりします。
そんな日本というキーワードを思い切り全面でに出したの「が本作。
過去に遡ったりしながら、これでX-MENシリーズ6作目。
そして、シリーズ唯一皆勤賞のヒュージャックマンが、
今回もウルヴァリンを担当。
既に『ファーストクラス』からの流れを受けた
『デイズアンドフューチャーパスト』が待機中で、
本作のラストにその予告的なシーンが出てきます。
今回はどういうわけか長崎で捕虜になっていたウルヴァリンによって
命を救われた日本人が、戦後富豪になって最期の時を迎えることになり、
再開を求めてるというところから話が始まります。
ウルヴァリンを捕虜にするってのもすごい話ですが・・・。
時系列的には『ファイナルディシジョン』のあとで、
ジーングレイとの恋のトラウマがまだまだ残っている中で、
日本に来たウルヴァリンはちゃっかり富豪の孫娘と
恋に落ちたりするんですが、そこにヤクザやらニンジャやらが
絡んで、乱闘を繰り広げます。
びっくりするのがこのヤクザやニンジャがヤラレはするものの
ウルヴァリン並みに強いこと、ウルヴァリンはミュータントですが、
彼らはただの人間なはずなんですが・・・。
真田広之とのアクションはさすがの出来でした。
もうひとつの楽しみが本作の肝とも言うべき、
ハリウッドの描くトンデモニッポン像。
もうたまりませんね、お寺、新幹線、パチンコ、ラブホが
数珠つなぎに登場。
一体どう言う立地になってるんだか?
それでも変なセットでごまかさずに日本でたっぷりとロケをしたので、
そこはちゃんとしてます。
ちゃんとした変な日本になってます。
まさに、『007は二度死ぬ』のウルヴァリン版といっていいでしょう。
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