SPACY

劇場公開日:

解説

海外で評価の高い映像クリエイター・伊藤高志の実験短編。世界中で高い評価を受けた16ミリ処女作。82年兵庫県立近代美術館で上映、82年パリ市立近代美術館で上映、83年香港国際映画祭招待、83年富山県立近代美術館で上映、84年イギリス・エジンバラ国際映画祭招待、85年福岡県立美術館で上映、90年イギリス・ロンドン・ヤング・ジャパニーズ・シネマ招待上映、92年ポーランド・ワルシャワ現代芸術センターほか中欧3カ国講演付上映、93年スペイン・マドリッド映画週間招待、96年石川県立美術館で上映、95年フランス・クレルモンフェラン短編映画祭「短編映画の1世紀」で上映された100本の中の1本に選出。

1981年製作/10分/日本
配給:イメージフォーラム
劇場公開日:1998年3月28日

ストーリー

※イメージ映像のためストーリーは割愛します。

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スタッフ・キャスト

監督
音響効果
稲垣貴士
映像
伊藤高志
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映画レビュー

4.0動くイメージとはこんなにも面白いものなのか

2022年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

日本を代表する実験映像作家の代表作をようやく観る機会に恵まれた。映像は写真の連続によって生成されるが、この作品はスチール写真をさらに写真で連続撮影したもので、映像が動くということそのものへの驚きと、異空間へ誘う映像の魔術的感覚が支配する。写真の一枚いちまいに入りこむかのようなフレーム内フレームの連続で、途切れなく世界の奥深くへ入り込んで、出られなくなるような感覚に陥る。
映画・映像とは現実を客観的に切り取るものだというが、この作品はあきらかに現実とは異なる別次元の異空間を生み出している。これはピクシレーションによるアニメーションというべきなのか、それとも実写でもアニメーションでもない別の何かなのか。とにかく「動くイメージ」としか言いようのない何かだった。純粋な動くイメージの世界はこんなにも面白いものなのかと感嘆させられた。映画や映像とは何かを考える上でも重要な作品だと思う。

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杉本穂高