帯をとく夏子

劇場公開日:

解説

舟橋聖一の“夏子”連作を「裏階段」の田口耕三が脚色、「検事霧島三郎」が田中重雄が監督した風俗もの。撮影もコンビの高橋通夫。

1965年製作/92分/日本
原題:I'll Cry Alone
配給:大映
劇場公開日:1965年4月17日

ストーリー

久し振りに伊豆に帰った夏子は、旦那の樋野造船社長佐久間の急病の知らせで、秘書課長河島と帰京したが、夏子は日陰の女の悲しさで、病院へもゆけず唯、病状の経過に一喜一憂していた。数日後佐久間が突然夏子を訪れた。一目会いたくて夏子を訪れたと、帯に手をかける佐久間に、夏子は熱いものがこみあげた。病院では佐久間の雲隠れに一騒動もちあがっていた。特に兄の再婚話を進めていた妹世賀加奈子の怒りはひとしおであった。佐久間が全快し、夏子がほっとしたのも束の間、佐久間の足は、夏子から遠のいた。夏子は友人の歳子に小唄を教えたりしながら日を過したが、ある日、夏子は小学校時代の担任教師久保に出会った。佐久間の再婚話を聞いた夏子は、久保に対して漠然とした希望を抱くようになった。一方新妻多恵子と佐久間の間がうまくゆかぬのは夏子のせいだとかんぐった加奈子は、夏子を呼びだし別れて欲しいと言った。その頃佐久間は、アルバイトでビルのガラスふきをする風変りな少女須賀子を、アパートに囲っていた。だが女子大生須賀子は、ボーイフレンドを連れこんでは、ドライぶりを発揮して、訪れた夏子は呆然とするのだった。その帰途夏子は、歳子がパトカーで連行されるのを目撃した。旦那との間に別れ話の出たのを苦にして、旦那を刺したのだ。混乱した夏子はその夜、久保に会うと一夜をあかした。夏子の家では、佐久間が目の色を変えて待っていた。佐久間は久保との対決を迫った。夏子をはさんで佐久間と久保が顔を合せた時、夏子は冷静に「パパさん夏子はもう一度歩き直します」と一礼して部屋を出た。佐久間は愕然と夏子を見送った。夕刻夏子を乗せた車は湘南を指して走っていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0若尾文子の様々な和服姿

2023年9月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

初見は2015年8月「若尾文子映画祭」(@角川シネマ新宿)で当時は未ソフト化だったが、DVD購入して8年ぶりに鑑賞🎥

若尾文子が「社長の2号さんになる話」であり、社長(船越英二)に囲われている夏子という女としての気持ち、夏子の学生時代の先生(平幹二郎)との揺れ動く関係、社長側の再婚話、窓拭きアルバイト女性のピチピチ女(江波杏子)と社長の話……など、描かれるエピソードに強烈さがさほど無いので印象薄かった映画だったが、今回再び観ても、やはり「こじんまり感」は否めない😅

タイトルを「帯をとく夏子」としているだけあって、全編にわたって、若尾文子の様々な和服姿が見られる映画になっている🤗
また、カラー作品なので、とても綺麗な若尾文子が見られるのは素敵!💕

「富士山を見る夏子」が印象的な風景として記憶に残るが、若尾文子の傑作群と比べずに楽しむ映画であろう😍w

本編とは別テイク素材を使っている特典映像の本作「予告編」は初めて観た😄笑

DVDジャケット写真は、若尾文子がとっても美しい‼️💕💕💕

<映倫No.13878>

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たいちぃ
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