卑怯者の勲章

劇場公開日:

解説

ウィリアム・ブラッドフォード・ヒューイの同名小説をパディ・チャイエフスキーが脚色、「セパレート・ベッド」のアーサー・ヒラーが演出した戦争コメディ。撮影は「雨の中の兵隊」のフィリップ・ラスロップ、音楽はジョニー・マンデルが担当した。出演は、「セパレート・ベッド」のジェームズ・ガーナー、舞台出身のジュリー・アンドリュース、「ハッド」のメルヴィン・ダグラス、「大脱走」のジェームズ・コバーン、ジョイス・グレンフェル、エドワード・ビンズ、リズ・フレイザーなど。製作は「セパレート--」のマーティン・ランソホフ。

1964年製作/アメリカ
原題:The Americanization of Emily
配給:MGM
劇場公開日:1965年6月15日

ストーリー

第二次世界大戦も終わりに近い頃、アメリカ海軍のジェサップ提督(メルヴィン・ダグラス)がロンドンに到着した。出迎えた海軍少佐チャーリー(ジェームズ・ガーナー)は高級将校の接待が主な仕事だった。彼は提督のお相手として、英国女性エミリー(ジュリー・アンドリュース)に白羽の矢をたてた。戦争で肉親を亡くしている彼女は、一度は断ったもののチャーリーの人柄に惹かれてひきうけた。エミリーが一番気になっ点は、彼が臆病だということ。彼も最初は太平洋の第一線で気負っていたが、自分が臆病だと自覚し、弾丸のこない任務を志願した。彼は戦争が嫌いだった。戦争が人間を変えた。臆病は美徳だ。みんなが勇者だったら世界は亡んでしまう--こう信じていた。やがてノルマンディ上陸作戦の準備が進められた。提督は今こそ海軍の力を世界に誇示する時と考え、海軍技術部隊の敵陣破壊活動を映画に収めることにした。そして制作を命じられたのがチャーリーと彼の親友カミング少佐だった。やむを得ないと観念したが映画班が到着する頃は、技術部隊は海上に乗り出しているとわかってほくそえんだ。それを知ったエミリーは腹を立て、もう結婚する気はなくなったと言って怒りを叩きつけてしまった。ところがチャーリーの思惑ははずれ、仕方なしに敵陣地にとび込んでいったがバッタリ倒れてしまった。意外なことに、その彼の姿が英雄として新聞のトップを飾ったのだ。エミリーは泣き、提督は部下の死を悲しんだが、実のところチャーリーは生きていたのだ。提督は英雄帰還の報に盛大な記者会見を命じた。チャーリーは憤慨した。俺は地獄から逃げ出そうとした、だだの卑怯者だと。だがエミリーはこの卑怯者が好きだった。「正しいことをしたがる者がいるから世間は迷惑するのよ。」となだめられてチャーリーは本心をとり戻し、英雄として、記者会見に臨むことにした。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第37回 アカデミー賞(1965年)

ノミネート

撮影賞(白黒) フィリップ・H・ラスロップ
美術賞(白黒)  
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