野生のエルザ

劇場公開日:

解説

ジョイ・アダムソンの原作をジェラルド・L・C・コプリーが脚色、TVドキュメントで活躍するジェームズ・ヒルが監督した猛獣と人間のつながりを見せるドラマ。撮影はケネス・タルボット、音楽はジョン・バリーが担当した。出演は「ボワニー分岐点」のビル・トラヴァース、「マレー死の行進 アリスのような町」のヴァージニア・マッケナがアダムソン夫妻を演じている。二人はほんとの夫婦でもある。撮影はすべてケニア・ロケ。

1966年製作/イギリス
原題:Born Free
配給:コロムビア
劇場公開日:1966年3月15日

ストーリー

ジョーイ(ヴァージニア・マッケナ)はケニヤの北高原の監視官ジョージの妻で、ある日三匹の牝ライオンの子を拾い、育てることにした。その中でいちばん小さいエルザをとくに可愛がった。地方行政官の忠告のように、大きくなったときの野生の恐ろしさを思わないでもなかったが、ジョージが病気のときは枕元で一晩中見張りをすることもあった。ある夜、象の大群が集まったとき、エルザは一目散に逃げ出し、作物をひどく荒らした。行政官もこれが最後だといった。大きくなりすぎ、野生もあらわれてきた。ジョーイは考えた末、エルザを自由にしてやることに決めた。だが雄ライオンの傍に置いてみると、慌てて車の方に飛んで帰って来た。他の動物を殺すことを教えようとすると、カモシカと遊ぶような始末。一週間野に放してみたが、結局餓死寸前のところを発見された。こうなると、動物園に送らざるを得ない。だが……繁殖期に入ったある日、エルザを遠くへ運んだ。雄を争い牝ライオンと激しい取っ組み合いをやりエルザが勝った。本当の野生にかえったのだ。ジョーイは嬉しいと同時に、もうエルザには会えないのでは、と淋しかった。一年間が経って、二人はエルザを残したところへ来てみたが、一週間過ぎてもエルザは現れなかった。帰ろうとしたとき、遥か彼方からエルザがやってきた。三匹の子孫を従えて。子供まで連れてくるとは。エルザはジョーイの側に人間が抱擁するような形で足を置くと、懐しそうに体をこすりつけたり、手をなめたりしていた。エルザの子供たちもまわりに集まった。近くでライオンの吼える声が聞えた。エルザの旦那だろう。短いめぐり合いだが、エルザもこれからは本来の野生に戻るだろう。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第24回 ゴールデングローブ賞(1967年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演女優賞(ドラマ) バージニア・マッケンナ
最優秀主題歌賞
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映画レビュー

3.0よく撮れたなあ

2024年1月1日
PCから投稿
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プライア

3.5自由に

2021年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジョン・バリーのテーマ曲が有名なライオン映画で、撮影は大変だったと思う。
ひょんなことからライオンの子供3匹の牝を育てることになる。
大きくなって野生に戻すか、動物園に入れるか悩む。
ちょっと過保護気味かな。

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いやよセブン

3.5夫婦のその後に衝撃

2021年9月5日
iPhoneアプリから投稿
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ジョニーデブ

4.5ラストシーンは忘れられない感動を呼びます

2019年1月31日
Androidアプリから投稿

子離れ、親離れの物語でも有りました
終盤のエルザ一家の里帰りでの再会には涙がでました

とにかくどうやって撮影したのか実話とは言え仰天するようなシーンの連続です
子供の頃のエルザの可愛いさったらありません
太い短い足がたまりません

大きく育ち成獣となったエルザのお見合いに気を揉むシーンも最高です

子供を苦労して育て上げ自立させ、そして所帯をもって立派にお母さんになった娘の姿、そして元気にじゃれ回る孫達をみる幸せ
それがラストシーンに詰まっています

幸せな気持ちで一杯になれます
エンドロールで流れる主題歌は映画音楽の定番人気曲です
誰もが聴いた事があるはずの名曲です

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