大脱走

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

史実を基にしたポール・ブリックヒルの同名小説を、スティーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンらオールスターキャストで映画化した戦争ドラマ。第2次大戦末期、ドイツにある絶対に脱走不可能といわれた捕虜収容所で、連合軍兵士250人の大量脱走計画が持ち上がる。連合軍兵士とナチス軍のせめぎ合いや集団脱走の顛末が壮大なスケールで描かれる。監督は「荒野の七人」の巨匠ジョン・スタージェス。共演にリチャード・アッテンボロー、ジェームズ・ガーナー。

1963年製作/165分/G/アメリカ
原題:The Great Escape
劇場公開日:1963年8月3日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第21回 ゴールデングローブ賞(1964年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
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映画レビュー

5.0日曜洋画劇場の時代

2023年12月18日
PCから投稿

まだビデオもなかった昭和40-50年代、日曜夜に淀川先生の解説を聞きながら観た日曜洋画劇場を筆頭に、おばちゃまや水野、萩、高島、筈見ら主先輩の豪華解説陣による日替わりの洋画劇場は国民的娯楽の一つでした。
人気N01はドロン、マックの両先輩、特に大脱走は頻繁に放映されていて洋画劇場の帝王でした。

洋画全盛期を知る者には説明不要の傑作ですが、改めて観なおすとマック先輩主演というよりは脱走兵の群像劇で七人の侍的です。
戦争の悲惨や陰鬱とは無縁にコメディ調に近い明るい雰囲気で演出され、メッセージ性は希薄で正にエンタメの王道のような作品です。

ただ、若い人には冗長な印象を持たれるかもしれませんね。

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越後屋

5.0スティーヴ・マックイーンのオートバイ疾走シーンが最高!!

2023年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

1963年のジョン・スタージェス監督作品です。
168分と長いのですが、長さを感じさせないテンポの良さ。
先ずいきなりスイスアルプスが見晴らす草原をマックイーンが
オートバイを走らせています。
そして流れる「大脱走のマーチ」
ワクワクと期待が高まります。
(この歌・・・日本語の歌詞が浮かぶんですよ)
第二次世界大戦のヨーロッパ戦線。
ドイツ軍の捕虜収容所から連合軍の捕虜70数名が集団脱走を
計画します。
床下からトンネルを掘って塀の外へ抜ける大胆な計画。

サスペンス、アクション、ユーモア、と3拍子揃った快作です。
計画、実行そしてその後のプロセスがテンポ良く進みます。

これは実際の事件に基づいた実話で原作者のポール・ブリックヒルは
当時英空軍のパイロットで実際にこの大脱走に参加した生き残りです。
なるほどリアルな筈ですね。

マックイーンが国境をオートバイで疾走するシーン、
ラストシーンの独房のキャッチボール、
映像に残る名シーンですね。

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琥珀糖

4.5Great Escape

2023年8月30日
iPhoneアプリから投稿

ここ最近スティーブ・マックイーンの出演作を何本か観ている。
何しろスティーブ・マックイーンもチャールズ・ブロンソンも、お名前を聞いたことがある程度。この作品はスティーブ・マックイーンが主演ではあるものの、大脱走に関わった連合軍そのものが主になっていて、とても見応えがあった。

まず映画が始まって、流れる大脱走のマーチ。
おぉ この曲、大脱走だったんだ。このテーマ曲から軽快でコミカルに感じてしまったが、
こんな大掛かりな脱走劇が実話だとは。

できる限り忠実に再現されているようで、脱走不能と言われるドイツの捕虜収容所での脱走計画がこんなにも大規模でなされていたことに驚いた。250人が脱走できる計画で、それぞれの役割を担い、怪しまれずに脱走する穴を掘り進める。なんとも粘り強い根気がいる作業だ。緊張感が伝わってくる。

掘った土をズボンの中に隠して外へ持ち出す方法は、この大脱走を観るまで"ショーシャンクの空に"でのワンシーンが記憶に新しいが、なるほど大脱走がリアルだったか。
収容所の外の森まで穴を掘り進めたはずが、少し距離が足らなかったことで見つかってしまい、なんとか脱走できた将兵たちもあちこち散らばった。しかしほとんどはまた捕らえられたくさんの将兵たちが銃殺で亡くなったのは衝撃的だった。
戦争の銃撃シーンは無いものの、シンプルかつ丁寧に作られていて、第二次世界大戦という戦争の最中で捕虜となっても悲観すること無く生きようと切望する将兵たちが印象的だった。

きみに読む物語のジェームズ・ガーナーさん出てらしたんですね。こういった俳優さんの若き時が観られるのも醍醐味です。

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Qoo

4.5いろいろ緩いけど

2023年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

何度も見ているけど、午前10時の映画祭でまた観ました。
今の感覚だと色々緩いし、50人も亡くなっている実は悲惨なハナシではあるんだが、オープニングで、花なんか咲いてる田園風景の中をドイツ軍に周囲を固められた捕虜トラックご一行が延々行くのに合わせて、軽快なテーマがまるっと全部流れるところからぞくぞくしてテンション上がりまくり。

多くのスターにそれぞれ見せ場がある夢のような映画。

じゃがいも焼酎作って独立記念日を祝う3人しかいないアメリカ兵とか、国籍の違う収容者たちの個性も面白いし、スペシャリストたちがそれぞれの得意分野を披露していく所、後半の脱走の部分、流れがわかっていても毎回飽きない。
緩いからこそ描ける、シンプルな「友情」がまた良い。
この映画を見て、ジェームズ・ガーナーが好きになりました。
でも、何と言っても不屈の男、スティーブ・マックィーン!
バイクのシーンは言うまでもなく(柵越えジャンプは別人のスタントですが)、きびきびした動作と小柄で均整の取れた体格は、どんなどころでも絵になってて、やっぱりスターだ、と思うのです。

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かばこ
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